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【獣医師監修】生後4ヶ月の猫の体重の目安は?体重の測り方や必要な餌の量、4ヶ月の猫の特徴を紹介

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はじめに 

猫の健康管理をする上で大事なのが体重の管理です。

体重管理ができていると、食べ過ぎ・運動不足で引き起こされる肥満や、体調不良になっていたり気付かないうちに病気を患っていて痩せてしまっているなど、見ているだけでは気付けない愛猫の変化に気付くことができます。

また、適正体重を知っておけば増減を見て、食べ過ぎやごはんが少なすぎるなどの食事管理の目安にも役立つのでしっかり把握しておくのが望ましいです。

今回は猫の体重の測り方や、生後4ヶ月頃の猫の適正体重・注意点などを紹介します。

生後4ヶ月頃は猫にとっては成長期真っ只中なので身体の変化も大きい時期です。

この記事を参考に愛猫の成長と体重の管理の方法を確認してみてください。

猫の体重の測り方

猫の体重を測るには、体重計の上に一定の時間じっとさせる必要があります。

しかし、猫に体重計の上で動かずにじっとさせておくというのは難しいです。

動物病院では診察台が体重計になっていることが多く、愛猫の正確な体重を知りたい時は動物病院で計測してもらうのも一つの方法です。

しかし、毎回体重を測りに動物病院へ行くのは手間もかかるので、今回は自宅でも猫の体重を測れる方法を紹介します。

100g単位まで測れる体重計を準備

猫の体重を正確に測るには、100g単位まで測れる体重計があると便利です。

大雑把にだいたいの体重がわかれば良いならキロ単位でも良いですが、体重管理の目的として使うならグラム単位で増減を見ないといけません。

猫のキロ単位の急激な増減は相当な理由がない限り考えづらいので、100g単位で測れる体重計を準備しておきましょう。

猫を抱っこして体重測定し、飼い主さんの体重を差し引いて測定

自宅で猫の体重を測る場合は、猫を抱っこして測った体重から、飼い主の体重を差し引く方法が1番測りやすいです。

体重計の上でじっと測り終わるまで待てる猫は少ないので、怒ったり無理強いせずにストレスにならない方法で計測しましょう。

抱っこが苦手な猫ちゃんの場合は、カゴや猫が入れるケースを使って測る方法もあります。

カゴやケースを使う場合も計測した体重からカゴとケースの重さを差し引いてください。

成猫では月1回以上、子猫や高齢猫、持病のある猫は、週1回以上測定を目安に

猫の体重を測るタイミングの目安は、成猫なら基本的には月に1回程度で十分です。

見るからに身体に変化が見られる場合は、1ヶ月を待たずに計測してください。

成長期で体重の変化を把握しておきたい子猫や、高齢の猫や持病があり体重変化を気にしないといけない場合は、2、3日に1回〜1週間に1回は計測しておきましょう。

体重の変化で、衰えや病気の悪化に気付ける場合もあります。

食べ過ぎなどの原因のない体重の増減が見られた場合は、なるべく早く動物病院へ連れて行き原因の特定・治療をしてください。

生後4ヶ月の猫の体重の目安は

生後4ヶ月は成長盛りなので毎日少しずつ体重が増えています。

目安の体重も1kg程度の差がありますし、成長スピードも個体差があるので多少のずれは問題のないことがほとんどです。

適正体重から明らかにかけ離れた体重の時は、異常がある可能性があるので動物病院へ相談しましょう。

オス:1.6kg~2.5kg

生後4ヶ月の猫はオスの方が体重が重い傾向にあります。

オスはメスと比べると筋肉量が多くゴツゴツとした身体つきをしており、縄張り争いや他の猫を威嚇するためにも体格や骨格が大きくなるのが特徴です。

メス:1.2kg~2.0kg

メスはオスと比べると皮下脂肪が多く、柔らかい身体つきをしています。

同じ量の筋肉より脂肪の方が軽いので、脂肪の多いメスの方が同じ月齢でも体重が軽いです。

生後4ヶ月の猫に必要なフードの量は

生後4ヶ月の猫は、急成長期と呼ばれるほど身体が一気に成長する時期です。

ごはんもたくさん食べる必要がありますが、一度に大量にフードを与えたり、1日に与える量を間違えてしまうと栄養不足・栄養過多で体調不良を引き起こす可能性があります。

飼い主は生後4ヶ月の猫の特徴や必要エネルギーの適切な量を把握して、しっかり成長させてあげられる環境を用意しましょう。

生後4ヶ月を過ぎると、乳歯が永久歯へと生え変わる

猫は生後4ヶ月頃に歯牙脱換気という乳歯が永久歯に生え変わる時期に入ります。

今までは柔らかいごはんやウエットフードを食べていましたが、徐々にドライフードなどの硬いごはんを取り入れていくタイミングです。

ドライフードに切り替える際は急に変えてしまうと好き嫌いで食べなかったり、消化器官の処理が追いつかず下痢や便秘になる可能性があるので時間をかけて切り替えてください。

初めの頃はウエットフードに少量を混ぜてあげたり、お湯を入れてふやかしてあげるなど猫の様子を見ながら進めていきましょう。

一般的なキャットフードはウエットフードよりドライフードの方が栄養バランスが優れており、衛生面でも腐りにくく保存期間が長いなどのメリットがあります。

災害時などは、長期間保管できるドライフードが食べられないと命の危険にも繋がるので、生後4ヶ月頃にはドライフードにも慣れさせておきましょう。

体重kg×130kcal=必要エネルギー

生後4ヶ月頃の猫の必要エネルギーは、体重1kgに130カロリーをかけて計算した数を参考にします。

上記の計算方法は平均的な数字であり、食べさせるキャットフードや猫種、個体差によっても前後するので参考程度に確認しておいてください。

生後4ヶ月頃の成長期の猫は食べる量も増えますが、同時に運動量も増えます。

異常に与えすぎるのは良くないですが、動き回ってエネルギーを消費してお腹を空かせている場合は平均より少し多くごはんを与えても良いです。

しかし、中には運動をしたがらない子もいるため、運動することを前提にした必要エネルギーの計算では与えすぎになる事も考えられます。

ごはんの量は、猫の運動量によって様子を見ながら対応してあげましょう。

与えすぎや少なすぎるかもと不安な方は、動物病院で相談するのも良いです。

飼い主は平均の数ばかり気にしすぎずに、愛猫にあった食事管理をしてあげましょう。

キャットフードのカロリー表示にあてはめて必要なグラム数を計算する

生後4ヶ月の猫にキャットフードを与える時は、必要なカロリー数にあてはめて与えるグラム数を計算します。

カロリーや必要なグラム数はキャットフードの種類によって異なるので、キャットフードの袋に表記されている表などを確認してください。

表記されていない場合は手間ですが、愛猫の体重にあったカロリー数を体重1kg×130カロリーで計算し、カロリー分のキャットフードのグラム数を出しましょう。

こまめに多くのエネルギー摂取を

生後4ヶ月の猫は、胃袋も小さく消化機能もまだまだ発達途中です。

一度に多くのごはんを食べてしまうと、消化できずに下痢や嘔吐をする可能性があります。

ごはんを与える時は、1日に必要なエネルギー分を3〜4回に分けて少量ずつ与えてください。

食事の間隔が空きすぎて空腹の時間が長くなると嘔吐したり、脂肪を溜め込みやすい体質になってしまうので1日の食事の時間は決めておくのがおすすめです。

習慣をつけるためにも食事の時間はなるべく変えずに、毎日同じ時間にごはんを与えましょう。

生後4ヶ月の猫はまだまだ未熟

生後4ヶ月の猫は、成長期真っ只中とはいえまだまだ未熟な部分が多いです。

食べ物を切り替える時も注意することがあるので、よく理解して猫に負担がかからないように対応してあげましょう。

ふやかさなくても子猫用のドライフードなら食べられるように

生後4ヶ月の猫は歯が生え変わる時期なので、ウエットフードやふやかしていたフードからドライフードに切り替えられます。

子猫用のドライフードなら食べられるので、少しずつ慣れさせていきましょう。

今まで柔らかいフードを食べてきた猫にとって、急に硬いフードを食べることは抵抗があるため食べてくれない可能性があります。

初めのうちはウエットフードに混ぜたり、少しずつふやかすお湯の量を減らすなどゆっくり切り替えを進めていきましょう。

また、子猫用のフードと成猫用のフードでは含まれている栄養素やカロリーの量が違う場合が多いです。

子猫は成長期なので成猫よりも多くのエネルギーを必要としていますが、量が食べれないため1gあたりの栄養素やカロリーが高く作られています。

子猫のうちから成猫用のフードに切り替えてしまうと、1日の必要エネルギーが足りなくなる可能性があるので、愛猫には月齢にあったフードを与えましょう。

完全に歯が生え変わるまでは成猫用のドライフードはNG

生後4ヶ月の猫の歯は、乳歯から永久歯に生え変わるタイミングです。

顎もしっかりしてくるので硬いものが食べれるようになりますが、成猫用のフードは子猫用フードやウエットフードと比べるとかなり硬く作られているので、完全に歯が永久歯に生え変わるまでは与えないようにしてください。

フードの切り替えは手間に感じる方もいると思いますが、今後の愛猫の食生活や健康管理にも繋がってくるためとても大事な作業です。

猫の月齢の身体の状態をよく理解して、適切な対応をしてあげましょう。

そのまま飲み込んでしまうと消化不良や喉をつまらせたりする可能性も

成猫用のドライフードは、子猫用のドライフードよりも硬いため噛み砕けない可能性があります。

成猫用のドライフードを噛まずにそのまま飲み込んでしまうと消化不良を起こしたり、喉に詰まらせて窒息する恐れもあるので注意しましょう。

愛猫の食事の管理は飼い主しかできないので、命の危険に繋がらないように完全に永久歯に生え変わるまでは、成猫用のフードは与えないでください。

生後4ヶ月の猫は変化が大きい

生後4ヶ月の猫は、成長真っ只中なので身体の変化が大きいです。

体重の変化はもちろん、顔つきや行動も変わってきます。

変化のスピードに驚く飼い主の方も多いと思いますが、どのような変化が起こるのかを理解して冷静に対応しましょう。

体重が増える

猫が生後4ヶ月になると、成猫の約50%の体重になります。

1週間に100g程度のスピードで体重が増えていくので、1ヶ月でも身体の大きさの変化を感じるはずです。

4ヶ月が過ぎると体重の増加は緩やかになり8ヶ月頃に成猫の約80%、12ヶ月頃にほぼ成猫の体重になります。

身体の変化が大きいのも4ヶ月の猫の特徴です。

顔つきがかなり成猫に近くなる

生後4ヶ月頃になると子猫の可愛らしい顔つきから、成猫のスッとした大人っぽい顔つきに変わります。

少し寂しさを感じますが、顔つきの変化も成長として見守りましょう。

人間で言うと中学生あたり

生後4ヶ月の猫は、人間で言うと中学生あたりの年齢です。

運動量も増え、ヤンチャ盛りになるのでイタズラも増えます。

色々なものに興味を持つため、置物を倒してしまったり転がして壊してしまうこともあるので大事なものは猫の届かない場所に置きましょう。

甘噛みやじゃれ合いも増えてくるので、猫も飼い主さんもケガをすることがないように注意が必要です。

子猫のうちからやってはいけないことを覚えさせるようにしつけましょう。

オスの去勢も検討

一般的にオスの去勢は発情期が始まる生後5〜6ヶ月に行うことが多いです。

しかし、発情期が始まると強烈な臭いの尿をするスプレー行為や夜鳴きをする可能性が高くなるため、発情前の生後4ヶ月に去勢手術を行う方も増えています。

身体の負担も発情前の方が少ないため、去勢手術を検討している方はワクチン接種後の4ヶ月に行うことも検討してみてください。

去勢手術を行う予定の方は、手術前にメリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリットデメリット
  • 望まない繁殖の防止
  • 病気・感染症の予防
  • ストレス軽減
  • スプレー行為やマーキングの抑制
  • 体重が増えやすくなる
  • 繁殖できなくなる
  • 麻酔や手術のリスク

猫は約2ヶ月の妊娠期間で一度に平均5頭の赤ちゃんを出産します。

妊娠率も高いため望まない繁殖が多いのも事実です。

去勢手術をして望まない繁殖を避けてあげるのも愛猫を守るメリットになります。

また、発情中のメスの猫がいると外に出たがったり脱走する可能性もありますし、メスのところに行けないストレスも溜まります。

発情行動で飼い主を困らせるスプレー行為やマーキングも抑制できるので、お互いのストレス軽減のためにも去勢手術を検討してみましょう。

しかし、何事もメリットばかりではなくデメリットもあります。

愛猫と暮らしているうちに子孫を残したいと思っても、去勢後には不可能です。

去勢後は性欲がなくなり、食欲に一本化されるためしっかり体重管理をしないと太ってしまうデメリットもあります。

手術自体も可能性はかなり低いですが、命の危険に繋がるリスクがあることも理解しておきましょう。

メリットデメリットをしっかり考え、愛猫と飼い主さんにとって最適な選択をしてあげてください。

まとめ

今回は生後4ヶ月の猫の体重管理や変化について解説しました。

生後4ヶ月の猫は、急成長期と呼ばれるほど身体の変化が大きい時期です。

飼い主の方は平均体重や食事量は目安にして、それぞれの猫の様子を見ながら最適な食生活を実現し健康に過ごせるようにサポートをしてあげましょう。

変化が激しい時期な分、平均からズレてしまう猫もいると思いますが、焦らずに様子を見守ってあげてください。

異常に痩せすぎていたり太り過ぎていて心配なら動物病院へ連れて行き、専門の獣医に指示をもらいましょう。

成長期は様々なトラブルが起きやすい時期でもあるので、愛猫とコミュニケーションをしっかり取り異変にすぐ気付けるようにしてください。

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