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ブリティッシュショートヘアの平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説


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はじめに

まん丸の目にふわふわした毛並みのブリティッシュショートヘアは「ブリショー」の愛称でも親しまれており、日本でも非常に人気のある猫種です。

ブリティッシュショートヘアを実際に飼われている方や飼ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ブリティッシュショートヘアの特徴や飼い方、平均寿命や長生きのコツなどについて詳しく解説します。

ブリティッシュショートヘアについて、詳しく知りたいという方はぜひ最後までご覧ください。

そもそもブリティッシュショートヘアの平均体重や体高・性格は?

ブリティッシュショートヘアは、ブリティッシュブルーと呼ばれる青みがかったグレーの毛色が特徴の猫です。やや筋肉質でがっしりとした骨太の体格をしています。

どれくらいの大きさで、どんな特徴がある猫なのでしょうか。

  • 平均体重
  • 平均体高
  • 性格や特徴

まずは、ブリティッシュショートヘアの基本的な大きさや性格についてご紹介します。

平均体重

ブリティッシュショートヘアの平均体重は、3〜7kgです。

オスの方がメスよりも大きくなる傾向があります。オスは平均3〜7kgで、8kg近くまで大きくなる子もいます。メスはオスよりもやや小さめで、平均3〜5kgほどです。

猫全体の平均体重が3〜5kgといわれているので平均的な猫よりも体重は少し重いといえますが、そこまで大きな猫種ではありません。

平均体高

次に、ブリティッシュショートヘアの体高についてです。

体高とは猫が立ち上がった状態で、地面から背中までの高さのことです。ブリティッシュショートヘアの平均体高は25〜30cmほどですが、体重と同じくオスの方が若干大きくなる傾向があります。

標準的な猫の体高は約30cmですので、猫の中でも平均的な大きさの体だといえるでしょう。

ちなみに体長(胸からお尻までの長さ)も40〜50cmほどで、他の猫よりもやや大きめなのですが脚や首が短いのでずんぐりとした体型に見えます。

性格や特徴

ブリティッシュショートヘアはまんまるの目や丸い顔、厚い胸や、やや短い足などその愛くるしい見た目が人気です。

分厚くてふわふわな被毛はダブルコートといわれ、毛艶を保つためには毎日こまめなブラッシングも大切です。

ブリティッシュショートヘアは、落ち着いていて大人しい性格だといわれています。

がっしりとした体型の見た目とは裏腹に、鳴き声はとても小さく、ほとんど鳴くこともありません。

自立心が強く、1人でのんびり過ごす時間を好むのでお留守番も得意です。

しかし甘えん坊で寂しがりやな一面もあるので1人の時間が長すぎたり、飼い主に構ってもらえないとストレスを感じてしまいます。

ブリティッシュショートヘアは飼い主の話す言葉を良く聞く利口な猫で、しつけやすい猫種だといわれています。

飼い主に褒められることが大好きなので、上手にトイレができた時や大人しくお留守番した後などはたくさん褒めてあげましょう。

叱るとストレスを感じてしまうため、しつける時には叱るよりも褒めてあげるようにする方が良いです。

しつこく触られたり抱っこされるのは苦手な子が多いので、嫌がるようであれば過度なスキンシップは避けるようにしてください。

飼い主と同じ空間でお互い自由に過ごすのも良いですし、おもちゃで遊んだり一緒に過ごす時間を毎日しっかり確保してあげましょう。

穏やかで優しい性格なので、家族や他の動物にも愛情深く接してくれます。

ブリティッシュショートヘアの平均寿命は何歳?

猫の寿命は14〜15年ほどといわれていますが、最近は20年以上生きる長寿猫も多くなりました。ブリティッシュショートヘアの平均寿命は何歳なのでしょうか。

平均寿命

ブリティッシュショートヘアの平均寿命は、14〜17歳です。猫の平均寿命よりも長生きする傾向がありますので、比較的体は丈夫な猫種だといえます。

ブリティッシュショートヘアは歴史の古い猫なので、他の猫に比べると遺伝病が少ないことも長寿の理由の一つかもしれません。

体が丈夫だからといって、病気や怪我をしないわけではありませんので普段から定期検診や健康チェックは欠かさないようにしましょう。

ブリティッシュショートヘアの最高寿命は?

平均寿命が他の猫種よりも長いブリティッシュショートヘアですが、一番長生きした子は何歳まで生きたのでしょうか。

最高寿命

日本国内では、ブリティッシュショートヘアの最高寿命は19歳です。

昔と比べると、猫の平均寿命も長くなってきています。

ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気を理解して、飼育環境や毎日の食生活に気をつけていれば、20歳前後まで生きるご長寿猫も多数いますので、日々愛情を持ってお世話してあげましょう。

何歳からシニア猫(老猫)になるの?

シニア猫(老猫)という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に何歳からがシニアになるのかご存知でしょうか。

シニア猫になると、フードをシニア用に変えたり、生活環境をシニア猫に合わせてあげる必要があるので、何歳頃からシニア猫になるのか飼い主が知っておくことは大切です。

あくまで目安ですが、だいたい10〜11歳頃からがシニア猫になると考えて良いでしょう。

一般的な猫のライフステージの目安

  • 0か月〜6か月→子猫期(好奇心旺盛で何にでも興味を示す時期)
  • 7か月〜2歳→青年期(少しづつ単独行動を好むようになっていく時期)
  • 3歳〜6歳→成猫期(立派な大人になっている時期で落ち着いて過ごすようになる)
  • 7歳〜10歳→壮年猫(運動量が少し減り始め、睡眠時間が増えてくる)
  • 11歳〜14歳→高齢期(変形性関節症など病気のリスクが高まってくる)
  • 15歳以上→超高齢期(目や耳が悪くなったりあまり鳴かなくなるなどの変化が出てくる)

あくまでも目安なので、猫1匹ずつそれぞれに合った生活環境を用意してあげましょう。

人間の年齢でイメージ

人間と猫では成長のスピードが全然違います。ブリティッシュショートヘアも含め、猫は人間の5〜6倍のスピードで時間が過ぎているので人間と同じ年齢だったとしても猫の方が早く歳をとっていきます。

一般的に猫は生まれてから1年で、人間でいうと20歳程度まで成長するといわれています。

その後1歳以降は毎年4歳ずつ歳をとっていくイメージです。

猫が5歳なら人間で言う何歳になる??

例えば猫が5歳の場合、人間でいうと何歳になるでしょうか。

猫の1歳は人間でいうと20歳になります。プラス4歳ですので、4倍のスピードで歳をとっていると考えると(20+4×4)36歳という計算になります。

人間の5歳はまだまだ子供ですが、猫の5歳は立派な成猫です。

このことを考えると、愛猫と一緒に過ごせる時間が貴重で大切な時間だと分かります。

ブリティッシュショートヘアを長生きさせるにはどうすれば良いの?

ブリティッシュショートヘアはもともと他の猫種よりも長生きの傾向があるとお伝えしました。

一緒に生活している家族の一員ですので、少しでも長生きしてほしいと思うのは飼い主の共通の願いだと思います。

ブリティッシュショートヘアを長生きさせるにはどうすれば良いのか、その方法をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

長生きさせる方法

長生きしてもらうには、ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気を知っておくことや、清潔な飼育環境を保つこと、定期的な健康診断など基本的なお世話も、もちろん必要不可欠です。

今回は長生きさせる方法として、次の3つの方法をご紹介します。

  • ブリティッシュショートヘアが長生きするための飼い方
  • ブリティッシュショートヘアが長生きするための食事法
  • 室内飼いほど長生きする?

出来そうなことから少しづつ生活に取り入れてみてください。

ブリティッシュショートヘアが長生きするための飼い方

ブリティッシュショートヘアには、もともとネズミや害虫を捕獲するために飼われていたという歴史があります。運動神経がよく、体を動かすことが好きな猫種です。

子猫の間はよく走ったり、部屋の中を動き回ることが多いので運動量は心配いりませんが、成猫のブリティッシュショートヘアは落ち着いた性格になる子が多く、運動量がだんだん減っていくことが多いです。

そのため、一緒におもちゃで遊んだり、上下運動ができるようにキャットタワーを設置するなど運動不足にならない工夫をする必要があります。

ブリティッシュショートヘアは肥満になると、様々な病気になるリスクが高まるので、肥満にならないためにも運動は特に大切です。

また、落ち着いた性格のブリティッシュショートヘアは家で留守番をする機会も多いかもしれません。飼い主の留守中に、食べてはいけないものを食べてしまうなど、誤食事故が発生しないようにも気をつけましょう。食べてはいけないものや、口に入れてしまいそうな小さいものは出かける前に片付けるようにして、誤食事故を防ぐようにします。

ブリティッシュショートヘアが長生きするための食事法

ブリティッシュショートヘアは食事管理も大切です。筋肉質で骨太なブリティッシュショートヘアには良質のタンパク質が含まれている食事を与えるようにしましょう。

タンパク質・コンドロイチン・グルコサミンなどは特に丈夫な骨や筋肉を維持するために、意識して取り入れるようにしたい栄養素です。

また、ブリティッシュショートヘアは尿路結石になりやすいて言われていますので、しっかり水を飲めるようにしてあげることと、リンやマグネシウムなどの尿路結石の原因になりやすいミネラルの含有量に配慮されたフードを選んであげることも長生きの秘訣と言えるでしょう。

ブリティッシュショートヘアは太りやすい体質ですので、ご飯やおやつの与えすぎには注意してください。肥満になると、糖尿病などの病気につながることもあります。

適切な食事量と、毎日の運動がブリティッシュショートヘアの健康維持のためにはとても大切です。

室内飼いほど長生きする?

完全室内飼いの猫と、そうでない猫を比べると、寿命の長さが2〜3年ほど変わるといわれています。

外に出ることで、車に轢かれるなどの事故や、他の猫との喧嘩、感染症、寄生虫の感染の可能性もあるため、室内飼いが猫にとっては安全です。

実際に、外で生きる野生猫の寿命は3〜5年ほどだといわれています。

残念ながら、猫の死因の多くは外での事故です。室内飼いであればそういった危険から猫を守ることができますし、長生きにも繋がります。

外に出してあげないと可哀想だと感じる飼い主もいるかもしれませんが、もともと室内飼いの猫は家の中で十分満足している子がほとんどです。

家の中で一緒に遊んだり、運動できるスペースを作って運動不足にならないように配慮しましょう。

家ではスペースがなくて運動できないというのであれば、散歩に連れていくのも1つの解決策です。

高齢期のブリティッシュショートヘアの飼い方について

高齢期になったブリティッシュショートヘアは、運動量が減っていきますので飼い主も少し飼育の仕方を工夫する必要があります。

  • フードを変える
  • 室内環境をより良くする

これらの点に注意して高齢期のブリティッシュショートヘアが、元気に快適に過ごせるようにしましょう。

フードを変える

まずブリティッシュショートヘアのフードですが、成猫期の時は健康的な筋肉や関節を維持するために高タンパク・高カロリーの食事をあげていました。

高齢期のブリティッシュショートヘアにはどんな食事を与えるのが良いのでしょうか。

高タンパク・低脂質なものに変更

猫は10歳あたりから高齢期に入ります。歯が衰え始めたり、運動量が落ちていき今までより食欲が落ちる子が増えるでしょう。

高齢期になったブリティッシュショートヘアは、高齢期用のフードに切り替える必要があります。一般的な高齢猫用のフードは低カロリーなものが多いです。成猫期よりも運動量が落ちて体重や筋肉が落ちやすくなっていきますので、高タンパク・低脂質なフードを選んであげると良いでしょう。

高齢猫の食事は、1日3〜4回に分けて少しづつ与えます。食べにくそうにしている場合は柔らかめのフードやウエットフードを少量かけてあげたりして、猫が食べやすくなるように飼い主が工夫しましょう。

室内環境をより良くする

高齢期にはフードだけでなく、室内環境を変えることも大切です。成猫期のブリティッシュショートヘアは、走り回ったり遊ぶスペースを確保して運動することの大切さをお伝えしましたが、高齢期のブリティッシュショートヘアにはどんな室内環境がベストなのでしょうか。

睡眠時間が長くなるため

高齢期になると、成猫期よりも睡眠時間が長くなります。そのため、今までのように適度な運動をすることももちろん大切ですが、快適に睡眠できる空間を用意してあげることも必要になります。

ブリティッシュショートヘアは騒がしい物音がするような環境は苦手なので、静かに落ち着いて過ごせる場所にベッドを置いたり、1人になれるスペースを確保してあげましょう。

気になるからといって構い過ぎるのも良くありません。

のんびり快適に過ごせる空間を用意して、飼い主は適切な距離を保って見守るようにしましょう。

まとめ

ブリティッシュショートヘアは平均寿命も長く、ストレスや肥満、病気に気をつけてあげれば比較的長生きしてくれます。

ブリティッシュショートヘアのライフスタイルに合わせてフードを変えたり、飼育環境をより良くしてあげることで、ストレスなく元気に過ごしてくれるでしょう。

今回の記事を参考にして、ブリティッシュショートヘアと長く暮らして行けるようにいつもの生活にひと工夫してあげてください。

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