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マンチカンの平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

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はじめに

マンチカンは足が短いことを特徴としています。

犬でいうとダックスフンドやコーギーのようなタイプの猫です。その短い足で歩く姿がかわいらしいととても人気を得ています。

英語で「かわいい子」や「小人」という意味からきている小型の猫で、掛け合わされた種類ではなく、突然変異に発生した猫種です。

本記事ではマンチカンの特徴から飼育方法、老猫になった時の対処法まで詳しくご紹介します。

そもそもマンチカンの平均体重や体高・性格は?

マンチカンは短足同士の交配が禁止されています。胸浅や関節の異常などの奇形がでる可能性が高いからです。短足と通常の足長猫をかけあわせると、3タイプの足の長さのマンチカンが誕生します。

その中でも約2割は短足猫(スタンダード)で、残りは普通の猫と変わらない長さの足を持つ猫(ラグハガー)と、短足と足長の中間の長さを持つ中足の猫(スーパーショート)にわかれます。

この3タイプの足の長さによって、体重も体高も差がでてきます。

平均体重

マンチカンの平均体重は猫の中でもやや小さめか一般的なタイプです。

成猫になっても2〜4kgと小型サイズの平均的な体重とされています。

オスは3kg〜4.5kg、メスは2.5kg〜3.5kgと少し差があるうえ、足の長さでも体重の差が出てきます。足長のマンチカンの平均体重は一般的な猫と同じく3kg〜5kgくらいです。

平均体高

体高とは地面から背中までの距離のことをいいます。マンチカンは足の長さにバリエーションがあるため、体高には個体差があるのが特徴です。

一般的な成猫ではだいたい15cm〜20cmが平均的といわれていますが、足短のマンチカンの場合15cm〜20cm、足長のマンチカンでいうと23cm〜26cmの長さになります。

足の長さに差が出てくることはもちろんのこと、足の長さが違うことによって体長にも個体差がみられます。

性格や特徴

マンチカンは短い足が特徴で可愛いと人気の猫です。性格も社交的でとても飼いやすく、初めて猫を飼う人にもおすすめです。小さめで可愛いマンチカンですが、意外と筋肉質でがっしりしています。

性格

好奇心旺盛で穏やかな性格をしています。

猫は比較的警戒心が強い動物で、知らない人がくると逃げてしまう場合が多いのが特徴ですが、マンチカンは初めて会う人にもすぐ懐くといわれています。

社交的で人に慣れやすいため、子供や他の動物ともすぐに仲良くでき、問題になることは少ないでしょう。

好奇心旺盛な性格は子猫の時だけではなく成猫になっても変わることはありません。ずっとやんちゃで遊ぶのが大好きで元気いっぱいです。

活発すぎるときもあるので、お留守番させるときにはイタズラされると困るようなもの、倒れたり壊れたりすると危ないものは片付けておきましょう。

特徴

足が短く運動が苦手そうに見えるマンチカンですが、他の猫と同じように筋肉は発達しています。ジャンプ力は他の猫に劣ることはありません。

走るのも得意で、すばしっこく動きます。遊ぶことが大好きなマンチカンなのでたくさん運動できるような環境にしてあげましょう。

しかし、運動が苦手ではないにしろ足が短いことには変わりありません。キャットタワーが高すぎると降りて来られなかったり、落ちてしまったりすることがあります。

低めのものを選んであげてください。

毛色

マンチカンの毛色や柄はさまざまです。

クリーム、白、黒、茶や、複数の色をもつ猫もいます。レッドやブルーまで入っているタイプも存在します。

毛の長さもいろいろなため同じ柄、同じ色の猫はいないといわれるほどバリエーション豊富です。

また毛の長さも長毛タイプと短毛タイプに分かれます。どちらも定期的なブラッシングは必要ですが、長毛タイプのマンチカンは特に抜け毛も多く絡まりやすくなっています。

抜け毛をそのままにしておくと毛づくろいをしたときに飲み込み「毛球症」になってしまうおそれがあるので、週に2〜3回はブラッシングするように心がけましょう。

瞳の色

マンチカンの瞳の色は毛の色同様さまざまです。

一番多いのは黄色味を帯びた茶色のアンバー、そのほかに青緑のグリーン、若干茶色味がかかった緑のヘーゼルなどがあります。

オッドアイの猫もいるのでマンチカンは本当に同じ子は存在しないのでしょう。

マンチカンの平均寿命は何歳?

猫は他のペットと比べ比較的長生きといわれています。いつ何が起こるかは想定できませんが、できることならば少しでも長く一緒に過ごしたいものです。

マンチカンの平均寿命はどれくらいのものなのでしょう。

平均寿命

生まれた環境や体の強さにもよりますが、猫の平均寿命は14歳ほどといわれています。

その中でマンチカンの平均寿命は11歳〜12歳と少し短い傾向にあります。

もともと足の短い突然変異の個体を交配させて作り出されたマンチカンなので、免疫が弱かったり遺伝子疾患をかかえたりしていることも原因とされています。

愛情をたくさん与えて大切に育てましょう。

マンチカンの最高寿命は?

マンチカンがかかりやすい病気に早く気付けたり、怪我などから守ってあげたりすることによって長く一緒に過ごせます。

最高寿命

平均寿命が短いマンチカンですが、もちろん猫全体の平均寿命まで生きる猫もいます。

寿命には個体差がありますが、飼い主がしっかり健康管理をおこなってあげると平均寿命より長生きする可能性は十分あるのです。

何歳からシニア猫(老猫)になるの?

猫にとって老猫とは何歳からのことをいうのでしょうか。

11歳以降から老猫

猫のライフステージの内訳は以下の通りです。

  • 「成長期」→生後3ヶ月〜生後10ヶ月頃
  • 「成熟期」→生後10ヶ月〜7歳頃
  • 「中高齢期」→7歳頃〜10歳頃
  • 「高齢期」→11歳〜

一般的な定義はありませんが、寿命の約1/2を過ぎると中高齢期、そして2/3を過ぎると高齢期といわれています。

だいたい中高齢期の7歳をすぎたあたりから、体が衰えはじめる猫が多いようです。

人間の年齢でイメージ

人間の年齢に当てはめて猫の年齢を見ていきましょう。

猫が5歳なら人間で言う何歳になる??

猫は1歳で、人間でいう17歳にあたります。

2歳で23歳、3歳で28歳、それ以降は1年で4歳プラスされていく計算になるので、5歳になるころには人間でいう36歳くらいの年齢です。

そう考えると一緒に過ごしている間に着々と歳を取っていっているのがわかります。

マンチカンを長生きさせるにはどうすれば良いの?

少しでも長く一緒に居たいと思うのが心情ではないでしょうか。マンチカンを長生きさせるには一体どのようなことに注意していけばいいのでしょう。

長生きさせる方法

長生きさせる方法として飼い方に注意するほか、食事などにも気をつけなければいけません。

マンチカンが長生きするための飼い方

マンチカンがかかりやすい病気を理解して予防することが大切です。

足が短いことが特徴のマンチカンは関節に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアになりやすいといわれています。

運動し過ぎることによって脊髄に負担がかかったり、加齢で関節や骨が劣化したりするとおこるのです。

猫の場合この病気になると神経が圧迫されて感覚が正常に伝わらず、麻痺や歩行障害がおこることもあります。場合によっては死に至ることもあるのです。

特に注意しておきましょう。

猫は体調不良を隠す動物といわれています。そのことを理解した上で普段から気をつけて観察しておいてください。

また定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

健康診断を受けることによって、もしもの病気も早期発見につながります。

早期発見、早期治療は猫への負担も最小限に抑えられます。

マンチカンが長生きするための食事法

マンチカンはとても食いしん坊です。食べても何度でもねだってきます。

しかし、マンチカンは生後1年頃の体重を維持するのは容易ではないといわれているほど太りやすい体質をしています。

肥満になると病気の心配も出てきます。ねだってくるのを無視することはかわいそうかもしれませんが、体重に対して決められた量だけあげるように食事管理はしっかりおこなってください。

室内飼いほど長生きする?

猫にとって外は危険がいっぱいです。

好奇心旺盛なマンチカンにとって、外の刺激が魅力的なので出たがることでしょう。

しかし、他の猫とトラブルになったり交通事故に遭ったりすることも珍しくありません。

やんちゃなマンチカンが外に脱走しないように十分注意してください。

猫は日中ほとんどを寝て過ごします。安心して寝られるスペースがある室内飼いがおすすめです。また、マンチカンは足が短いので、高い柵を飛び越えたり塀から塀へ飛び移ったりすることが苦手です。マンチカンにとって道ひとつとっても外に危険がいっぱいなのがわかります。怪我を防ぐためにも外に出ないように注意してください。

高齢期のマンチカンの飼い方について

高齢期に入ると体の衰えが見えはじめます。餌を変えたり室内の環境を今まで以上によくしたりする必要があります。

餌を変える

高齢期にはいると脳の動きが弱まってくるといわれています。そのため猫は自分で食べる量をコントロールすることが難しくなるのです。

太りやすいマンチカンにとっては食べすぎて肥満傾向になることが病気につながってしまいます。食べたいとよってくる姿を無視することは辛いことかもしれませんが、長生きしてもらい一緒に楽しく暮らすためです。

飼い主が責任を持って餌の量や質を考えコントロールしてあげましょう。

高タンパク・低脂質なものに変更

マンチカンは太りやすい体質なため、肥満気味になるとより一層関節炎やヘルニアを引き起こす可能性がでてきます。そうならないためにも餌を高タンパク、低脂質なものに変更することをおすすめします。

ポイントとして「適切な脂質量」や「主原料が良質のタンパク質(肉や魚)」を使用しているものを選ぶと良いでしょう。

高齢期の猫とはいえ、肉食動物の猫のエネルギー源はタンパク質です。

体重あたりの必要量は、人間の約2倍ともいわれています。活発に動くマンチカンには高タンパク質の食事が必要になります。

またアミノ酸に分解されるタンパク質はエネルギー源として利用されます。

腰に負担がかかりやすいマンチカンは、体を支えるためにしっかり筋肉をつけて支える必要があるため、タンパク質は重要なのです。

年齢と目的に応じた餌が売られています。説明をよく読んで適切なものを選びましょう。

またおやつの与えすぎにも注意してください。

室内環境をより良くする

マンチカンにとって室内の環境を整えることは大切なことです。

活発で元気な性格なので室内を自由に走りまわれるようにしてあげましょう。太りやすいマンチカンのために適度な運動ができるようにしてあげることは病気や怪我の予防にもつながります。

マンチカンの体はあまり大きくないので広い部屋でなくても問題ありません。

また、足が短いマンチカンは他の猫にくらべて歩幅も小さめです。

フローリングの部屋で歩いたり走ったりすると滑ってしまうことがあります。滑ることには何の問題もありませんが、何もない平面で滑りそばの段差から落ちてしまうと足を痛めてしまいます。また近くにある家具などにぶつかると怪我をしてしまう可能性もあります。

絨毯やマットなどひいて滑らないよう対策をしてあげましょう。

マンチカンが上がりそうな家具の周辺にも、衝撃を吸収できるクッションなどを敷いておきましょう。

走り回ったりする動きも大切ですが、高いところに登ったり降りたりする方が運動になります。足が短いマンチカンのために、高さ1m程度の子猫向けのものか、ステップが穏やかな老猫向けのものを選んで用意しましょう。

睡眠時間が長くなるため

成猫の平均睡眠時間は1日14時間ほどといわれています。14時間でも1日のほとんどを寝て過ごすと感じるのに、老猫になると1日に20時間以上も寝ているようになります。

老猫になると体力が落ち、エネルギーを消費するのではなく温存しようと本能的に寝ている時間を増やしているのです。

活発なマンチカンが、今までより動かずじっとする時間が増えた、寝ている時間が増えたと感じたら老化のサインかもしれません。

見た目だけでなく呼びかけに反応しなくなったときも同様です。

早めに獣医師に相談しましょう。

猫は野生で生きてきた習性から人目につかないところで休むことが多い動物です。

何か異変が起きた時そばにいなければすぐに対処できないため、できるだけ目の届く場所で休めるよう、いつも使っているベッドはそばにおくようにしておくとよいでしょう。

まとめ

マンチカンと長く一緒に過ごすためには子猫の頃から徹底した食事管理や、室内環境を整える必要があります。可愛い顔でご飯やおやつをねだられるとどうしても無視することはかわいそうに思ってしまうかもしれません。

しかし、かわいそうだからと好きなだけ食べさせていると太りやすいマンチカンはすぐに肥満気味になってしまいます。

マンチカンにとって肥満は病気や怪我に直結してきてしまいます。

病気や怪我になったとき苦しむのは飼い主ではなく猫自身です。どちらがかわいそうかよく考えてみてください。

他の猫より平均寿命が短いマンチカンですが、日頃から生活環境に気をつけてあげ1日でも長く一緒に楽しい時間を過ごしていきましょう。

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