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- はじめに
- まずスコティッシュフォールドの性格や特徴は?
- スコティッシュフォールドは一人暮らしでも飼える?飼えない?
- スコティッシュフォールドの”飼い方”
- スコティッシュフォールドのしつけ方は?
- スコティッシュフォールドを飼う前に準備するもの
- スコティッシュフォールドの価格相場
- スコティッシュフォールドを飼う際の注意点
- まとめ
はじめに
スコティッシュフォールドは愛らしい丸顔と全体的に丸みを帯びた中型の猫種です。
特に徐々に折れてくる耳が大きな特徴で、ぬいぐるみみたいで愛らしいと人気を得ています。穏やかで人懐こいスコティッシュフォールドはペットとして初めて猫を飼う人にもおすすめです。
本記事ではスコティッシュフォールドの飼い方や迎え入れるにあたってどのようなものを準備しておけば良いかなどを詳しく解説します。
スコティッシュフォールドを迎え入れようと考えている方必見です。
まずスコティッシュフォールドの性格や特徴は?
ぬいぐるみみたいで愛らしいと人気のスコティッシュフォールドですが、見た目の愛らしさ以外にはどのような特徴を持っているのでしょうか。
性格
スコティッシュフォールドは人懐こく犬みたいな性格だといわれています。
猫は基本的に単独行動の多い動物ですが、スコティッシュフォールドの場合甘えるのが大好きな人懐こい性格です。
好奇心は旺盛ですが、運動量が少ないこともありおとなしいと感じる人も多くいます。
協調性や順応性も高く、温和な性格なので赤ちゃんや他の動物とも問題なく仲良くできます。
多頭飼いにもおすすめです。
飼い主が大好きで一緒にいる時にはいつもそばに寄り添ってくる個体が多いスコティッシュフォールドですが、その分寂しがりやな面も目立ちます。
留守番の後などにはしっかりスキンシップをとって甘えさせてあげてください。
スコティッシュフォールドはオスもメスも変わりなく甘えん坊な性格をしています。
しかし、どちらかというとオスの方が喜怒哀楽をわかりやすく表現し、甘えん坊と感じることでしょう。
特徴
スコティッシュフォールドは愛らしい丸顔で、目もまん丸くふっくらとした頬や口元がとても愛らしい顔つきをしています。
最大の特徴は「折れた耳」です。スコティッシュフォールドの頭を撫でる時、耳先に手が当たらないくらいぺたんと折れ曲がっています。
折れた耳が特徴のスコティッシュフォールドですが、実際に耳が折れている個体は全体の約30%で、残りは一般的な猫と同じように立ち耳か、不十分な立ち方をしています。折れ具合にも個体差が見られるのです。
形は一般的な猫より、小さい三角形です。立ち耳の個体のことを「スコティッシュストレート」と呼ぶこともあります。
生まれたばかりの頃は全ての個体の耳がまっすぐ立っているスコティッシュフォールドですが、折れた耳の個体は生後2週間〜3週間ぐらいたつと少しずつ耳が折れ曲がってきます。
これは徐々に耳が垂れ下がるよう進化したのではなく、突然変異で生まれた垂れ耳の猫を交配して作った品種だからです。遺伝が大きく関係しているといえます。
このほかに「スコ座り」といわれるスコティッシュフォールド特有の座り方があります。
腰を抜かしたような独特の座り方で、リラックスしたいときや関節の負担を減らしたいときにも見られます。
とても可愛らしく、スコティッシュフォールドならではの座り方で、可愛いけれどなんだか笑える愛らしい姿です。
そのぶん一般的な猫がする、両手と両足を畳んだ「香箱座り」が苦手な個体も多く存在しています。
スコティッシュフォールドは一人暮らしでも飼える?飼えない?
一人暮らしの場合どうしても留守番をさせてしまう時間が増えてしまうことは仕方のないことです。
スコティッシュフォールドは一人暮らしでも飼育が可能なのか心配している人も多いのではないのでしょうか。
そもそも一人暮らしでも飼える猫種とはどのようなものをいうのでしょうか。
結論からいうと、スコティッシュフォールドは一人暮らしでも飼育が可能な猫種です。おとなしく鳴き声も小さめであまり広い部屋でなくても飼育できることから、一人暮らしでも飼いやすいとされています。
優しくて温和なスコティッシュフォールドは、一匹で留守番をする時にもマイペースに過ごせます。特別広いスペースを必要としないのも一人暮らしには適しています。
しかし、適度な運動は必要です。運動不足にならないよう、キャットタワーなどを用意して上下運動ができるようにしておいてあげましょう。
スコティッシュフォールドはあまり走り回るような運動を必要としません。そのぶん上下運動をさせてあげることによって運動不足解消にもなるのです。
しかし、いくら留守番を問題なくできるとはいえ帰宅した後のコミュニケーションの時間は必須です。
「一匹でも問題なく留守番はできるけれど、甘えん坊」という性格なので、帰宅したら思いっきり甘えさせてあげたり遊んであげたりしてください。
スコティッシュフォールドの”飼い方”
スコティッシュフォールドを飼育するにあたってどのような点に気をつけたら良いでしょうか。
できるだけストレスの無い環境にしてあげる
猫にとってできるだけストレスのない環境にしてあげることは長生きの秘訣でもあります。
落ち着いていて甘えん坊なスコティッシュフォールドは少し神経質な面もあります。掃除機やドライヤーなどの大きな音にもびっくりしてストレスになってしまうのです。
特に子猫のうちは別の部屋に移動させてあげるなどの対策が必要でしょう。大きくなるにつれ、生活音にも徐々になれてくるかもしれませんがそこは個体差があります。
大きくなっても苦手な音がある場合は子猫の時同様配慮してあげてください。
適度に運動できる環境にする
スコティッシュフォールドはあまり運動を必要としない猫種です。そのため運動不足から体重オーバーになり肥満傾向になる個体も少なくありません。
肥満になると足腰や内臓に負担がかかり病気になってしまうこともあります。
スコティッシュフォールドは運動量があまり多くない猫種ですが、高いところに登る習性があります。
上下運動は運動にもつながります。キャットタワーやその他高く登ったりできるよう部屋の環境を整えてあげましょう。
ジャンプは得意ですが足が短いため、高齢になってくるとキャットタワーに登ることが難しくなってくるかもしれません。
その時には登るためのステップを置くなどして対処してあげてください。
猫は高いところから見下ろすことを好みます。
1日に1回は遊びに付き合ってあげる
穏やかで甘えることが大好きなスコティッシュフォールドはしっかりスキンシップをとってあげることが大切です。
1日5分〜10分くらいの時間、おもちゃで遊んであげましょう。
留守番をさせたあとは「昼間留守番をきちんとしていたら、帰ってきたら遊んでもらえる」と思えるようしっかり遊んであげてください。
その少しの時間でもコミュニケーションが取れない人にはスコティッシュフォールドを飼うことは向いていません。
スコティッシュフォールドのしつけ方は?
大人しく協調性や順応性が高いスコティッシュフォールドは聞き分けもよく、問題行動も少なめなので、初めてペットを飼う人にも安心です。
しつけもしやすいので、その際の注意点などを守り優しくしつけをしていきましょう。
した方が良いこと
猫はグッズを与えただけでは使ってくれません。
最初のうちはトイレや爪研ぎのタイミングをよく観察し、その都度誘導してあげましょう。
排泄したくウロウロしはじめたら、トイレへ誘導し、爪研ぎがしたくなり壁などに手をかけていたら爪研ぎの場所に優しく誘導してあげてください。
あとでダメと叱っても猫にはわかりません。また、慌てて大きな声で声をかけるなどしてもびっくりして逃げるだけです。
スコティッシュフォールドは賢い猫です。飼い主が慌てず誘導してあげていれば次第に理解するようになります。
また家族内でのルールをしっかり決めておくことが重要です。
家族の一人が何度いけないと言い聞かせていても、もう一人が同じように叱らなければしつけをしている意味がなくなります。一貫して同じように関わるよう心がけましょう。
してはいけないこと
スコティッシュフォールドは穏やかな性格をしていますが「狩をする」「自分の縄張りのパトロールをする」という猫の本能を持ち合わせています。
入ってはいけないところに入ってしまったり、甘えるのが大好きだからこそかまってほしくて手や足を噛んでしまったりします。
どのような場合でも猫に対して怒鳴ったり叩いたりすることは絶対にしてはいけません。
猫は人間の言葉を理解できない分、怒鳴ったり叩いたりしてもなぜ怒られているかわからないのです。
おとなしいスコティッシュフォールドは大きい声も怖がるため、怒鳴られても結局怖い思いをしたとしか認識してくれないため、やったらいけないこととわかってくれません。
入ってはいけない場所にはいったときには、すぐひっぱりだしましょう。
噛まれたり引っ掻いたりする行動は、狩りの練習や甘えの証拠です。そのままにしておくとエスカレートしてしまうので、やられたらすぐにその場から離れるようにしましょう。
膝の上にいる場合にはすぐに下ろすようにしてください。
大切なのは普段のしつけです。
すぐにだめということを教えていれば次第に理解してくれるようになります。
スコティッシュフォールドを飼う前に準備するもの
スコティッシュフォールドを迎え入れる前には事前準備をしっかりしておく必要があります。
どのような物を用意すればいいでしょうか。
日常用品ver
- ケージ
- トイレトレーや砂
- 猫が安心して休めるようなベッドなど
人懐こいスコティッシュフォールドですが、子猫の頃はケージが必要です。まだ慣れていないため、色々動き回る場所も必要ですが、安心して過ごせる場所を確保してあげる必要があります。
食事ver
- 月齢にあったフード
- ご飯用の器
- 水用の器
フードは月齢にあった物を選びましょう。フードと水で栄養が確保できる、総合栄養食がおすすめです。
スコティッシュフォールドは筋肉量の多い猫種なので、キープできるよう動物性タンパク質が多く入っているものを選ぶのも良いでしょう。
猫はあまり水を飲まない動物ですが、そのまま置いておくよりは流れる水の方が反応して飲む場合もあります。そのまま置いていてあまり飲んでくれないと感じる時には、流れ出るタイプに変えてみるのも良いかもしれません。
体のケアver
- ブラッシング用ブラシ
- 耳かき用綿棒
体のケアのために、この2点は欠かせません。長毛種のスコティッシュフォールドは週に何回かのブラッシングが必要です。
耳が垂れているスコティッシュフォールドの場合、耳の中が湿りやすく耳の病気にかかりやすい傾向があります。週1回くらい耳の中の掃除をしてあげましょう。
ただし、綿棒で耳の奥まで掃除するのは危険なので、必ず見える範囲だけ汚れをとるようにしてください。
耳の病気には気づきにくいため、匂いを嗅いだり呼びかけた時などの反応をたしかめたりするなど定期的に耳のチェックをしてあげてください。
その他
- おもちゃ
スコティッシュフォールドは甘えることが大好きな性格をしています。
飼い主とコミュニケーションをとることが大好きなので、おもちゃを用意し遊んであげましょう。自動で動くおもちゃや、羽がついているおもちゃなど色々な物が販売されています。どのような物が好みか最初はわかりませんが、少しずつ好みがわかってきます。
好みのものを買い与えてあげましょう。
素手のまま遊んでいると、手をおもちゃと勘違いして噛んでしまう様になります。そうならないために、おもちゃを使って遊んであげることが噛まない様にしつける方法の一つとなります。
スコティッシュフォールドの価格相場
スコティッシュフォールドの相場はおおよそ、10万〜30万ほどです。
最大の特徴である折れた耳の個体は全体で30%ほどしか存在しません。人気があって珍しい折れた耳のスコティッシュフォールドは値段が高い傾向にあります。
スコティッシュフォールドの「基準」が細かく定められています。色や毛の長さ、柄、目の形、ヒゲの長さなどです。
この基準に近ければ近いほど値段が上がる傾向にあります。
スコティッシュフォールドを飼う際の注意点
スコティッシュフォールドを迎え入れる際には、特徴をしっかり把握してどの様なことに注意すれば良いか把握しておく必要があります。
食べ物を与えすぎないこと
スコティッシュフォールドはおとなしい性格をしているため運動量の多くない猫種です。
そのため、消費していないのにフードを与えすぎていると蓄積され肥満になる恐れがでてきます。
肥満になると足腰や内臓に負担がかかるなど健康を損ねることになります。
欲しがっているのに我慢させることはかわいそうと感じるかもしれませんが、決められた量を守ってフードを与えるようにしましょう。
定期的にブラッシングなどをケアをしてあげる
スコティッシュフォールドは短毛種と長毛種両方のタイプが存在し、短毛種の方が比較的多めです。
長毛種は毛が絡まって毛玉になりやすかったり、毛球症を起こしやすかったりするため週に2〜3回くらいブラッシングをしてあげましょう。
短毛種は週に何度もブラッシングをする必要はありませんが、定期的におこなうようにしてください。
家を空けるときに配慮する
スコティッシュフォールドは1日〜2日程度なら家を空けていても問題ありません。
しかし、室温や湿度を快適な温度にしておく必要があります。
特に夏は熱中症にならないようしっかり管理してください。
夏は28度前後、冬は18度〜22度くらいが目安です。しかし、温度について適切と思える温度には個体差が出てきます。猫の状態をしっかり見極め、どの温度だと心地よくできているかを観察しましょう。
また、誤飲に繋がるようなものはあらかじめ片付けておくなどして危険なことがないようにしておきましょう。
まとめ
スコティッシュフォールドは折れた耳が最大の特徴だと認識している人が多いと思いますが、実は立ち耳の個体も多くいることがわかりました。
どのような耳の形をしているスコティッシュフォールドでも性格などはとても飼いやすい猫種です。
どのようなことに注意して飼うのがいいのかや、どのような物を準備すればいいかなど、あらかじめ頭に入れておくとスムーズに進みます。
飼い主とのコミュニケーションをとても大切にするので、たくさん甘えて欲しい人にはピッタリの猫種です。
甘えん坊のスコティッシュフォールドからたくさんの愛をもらうとともに、それ以上の愛を注いであげてください。