【獣医師監修】犬に扇風機は意味がない？効果がない理由や扇風機を上手く活用した暑さ対策を紹介

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• はじめに
• 扇風機で犬の体温が下がらない理由は
• 犬は主にパンティングで体温調節を行っているから
• 犬は肉球などの一部の場所でしか発汗する事ができないから
• 犬が暑いと感じる気温・湿度は？
• 気温22度以上
• 湿度60％以上
• 人間の感覚だと少し肌寒いくらいが適温
• 犬が暑さを感じる場面とは
• 遊びや散歩など体を動かした直後
• 病院やトリミングなどで緊張した時
• 車内にいる時
• 屋外で過ごす時間が長い時
• 扇風機を上手に利用した犬の暑さ対策とは
• 冷房と扇風機を併用する
• 霧吹きと扇風機を併用する
• 愛犬のための扇風機を使用する際の注意点
• 飼い主がいるときだけ使う
• 倒されないように固定する
• 扇風機の羽を触らないように工夫する
• 犬が勝手に扇風機を操作しないようにする
• 犬に扇風機が当てっぱなしにならないようにする
• コードをかじられないようにする
• 羽のない扇風機を使う
• まとめ

はじめに

犬に扇風機を当てると暑さ対策になると考えられる方は多いはずです。しかし、実は扇風機は人間ほど犬の暑さ対策にならないと言われています。

扇風機の効果があまりないのは、犬の体の仕組みが関係しているのです。

今回は、犬への扇風機の使い方を紹介します。効果がない理由や扇風機を上手く活用した暑さ対策を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

扇風機で犬の体温が下がらない理由は

まず、扇風機で犬の体温が下がらない理由を紹介します。

• 犬は主にパンティングで体温調節を行っているから
• 犬は肉球などの一部の場所でしか発汗することができないから

それぞれ詳しく紹介するので、犬の体の仕組みについて理解しましょう。

犬は主にパンティングで体温調節を行っているから

まず、扇風機で犬の体温が下がらない理由は、パンティングで体温調節を行っているからです。パンティングとは、舌を出して息を荒くする行動を指します。

犬には人間のように全身で汗をかく仕組みがありません。そのため、呼吸を使った体温調節が中心となります。

パンティングでは、舌や口腔内の水分が蒸発する際に熱が奪われることで体温が下がるのです。

犬の体温調節の仕組みは、扇風機の風を直接体に当てて涼しさを感じる人間とは根本的に異なります。扇風機は空気を循環させるのは得意ですが、犬の場合にその効果は限定的です。

特に高温多湿の環境では、空気中の湿度が高くなると蒸発による熱放散が効率的に行われず、パンティングの効果が弱まります。

そのため、扇風機だけでは犬の体温を下げることが難しいのです。また、パンティング中の犬に直接扇風機の風を当て続けると、逆に体が乾燥して不快感を与える可能性もあります。

犬は肉球などの一部の場所でしか発汗する事ができないから

次に、扇風機で犬の体温が下がらない理由は犬は肉球などの一部の場所でしか発汗することができないからです。

犬の体には、人間のように全身で汗をかくエクリン腺がほとんどありません。犬が汗をかくのは、肉球など限られた部分に存在するエクリン腺を通じてのみです。

肉球は、地面との摩擦を軽減したり滑り止めの役割を果たしたりするもので、体温調節の効果は限られています。そのため、犬は汗をかいて体温を下げることが得意ではありません。

扇風機の風を受けたとしても、犬の肉球や皮膚では体感温度を大きく変えることは難しいのです。

扇風機は空気を循環させて暑さを和らげる働きを持っていますが、犬の発汗機能が限定的である以上、直接的な体温低下にはつながりません。

さらに、犬の体は被毛に覆われているため、扇風機の風が皮膚に直接届きにくいという構造的な問題もあります。

犬が暑いと感じる気温・湿度は？

次に、犬が暑いと感じる気温・湿度について紹介します。人間にとっては快適でも犬にとっても負担がかかる場合があるので、詳しくみていきましょう。

気温22度以上

まず、犬が暑いと感じる気温は22度以上です。犬は汗をかいて体温を下げる仕組みをほとんど持たず、毛皮によって保温性が高い体を持っています。

特に短頭種は、鼻が短いためパンティングで熱を逃がす効率が悪く、22度程度でも暑さの影響を受けやすいです。

犬種によって暑さに対する感受性は異なりますが、一般的にダブルコートの犬種は、毛が熱を閉じ込めやすいため涼しさを感じにくい傾向があります。

さらに、年齢や健康状態も影響を与え、子犬やシニア犬、持病を持つ犬は、健康な成犬よりも暑さに弱いです。

そのため、気温が22度を超えるような環境では、日陰や冷房を用意するなど工夫しましょう。犬の暑さ対策は早めに行うのが鉄則です。

涼しいと思っていても、散歩や外出の際には必ず気温に注意を払い、必要であれば涼しい時間帯を選ぶよう心がけましょう。

湿度60％以上

次に、犬が暑いと感じる湿度は60%以上です。湿度が高いと、パンティングによって体温を下げる際の水分の蒸発が妨げられるため、熱が体内にこもりやすくなります。

人間も湿度の高い環境では不快感を覚えますが、犬にとっては体温調節が十分に機能しなくなるという深刻な影響があるのです。

さらに、湿度が高い環境では熱中症のリスクも増大します。特に高湿度の梅雨や真夏の時期には、室内でも湿度管理を徹底することが大切です。

エアコンや除湿機を活用して湿度を50～60％に保つことが、犬にとって快適な環境を作るポイントになります。

また、湿度が高いと皮膚トラブルやカビの発生など健康上のリスクも高まるため、定期的に換気を行い、新鮮な空気を取り入れることも重要です。

湿度が高い日は、涼しい場所で休ませる、短時間の散歩に留めるなど、適切な対応を心がけましょう。

人間の感覚だと少し肌寒いくらいが適温

犬が快適に感じる気温は、一般的に人間が少し肌寒いと感じるくらいです。具体的には、気温が18〜20度程度の環境が理想的とされています。

人間にとって心地よいとされる25度前後は、犬にとっては暑さを感じる温度である場合が多いです。

犬は被毛で体温を保持しやすく、さらに汗をかかない体質であるため、少し低めの気温が快適に感じられます。

特に夏場の室内では、エアコンの設定温度を21〜23度にすることで、犬が過ごしやすい環境を作ることが可能です。

ただし、冷やしすぎると犬も寒さを感じてしまうため、犬の様子を観察しながら調整しましょう。

また、冷却マットや日陰を利用すると、犬自身が快適な場所を選べるようにするとよいです。

少し肌寒いと感じるくらいの環境を目指し、犬の快適さを第一に考えた対策を心がけましょう。

犬が暑さを感じる場面とは

次に、犬が暑さを感じる場面を紹介します。

• 遊びや散歩など体を動かした直後
• 病院やトリミングなどで緊張した時
• 車内にいる時
• 屋外で過ごす時間が長い時

それぞれ詳しく紹介するので、犬が暑さを感じているか判断できるようになりましょう。

遊びや散歩など体を動かした直後

まず、犬が暑さを感じるのは、遊びや散歩など体を動かした直後です。

運動をすると筋肉の活動によって熱が発生し、犬は体温を下げるためにパンティングを始めますが、それだけでは熱を効率よく放散するのが難しい場合があります。

特に夏場のアスファルトは地面の温度が非常に高く、散歩中に体感温度がさらに上がる要因です。

また、全力で走るような運動をした場合、短時間でも体に大きな負担がかかり、暑さをより強く感じるでしょう。

散歩や運動後に犬が舌を大きく出して息を荒くしている場合、体温が上昇しているサインです。このような時には涼しい場所で休ませ、水を飲ませましょう。

また、散歩は涼しい早朝や夕方に行い、直射日光や高温の時間帯を避けることが大切です。運動後のケアをしっかり行うことで、犬の健康を守り、熱中症のリスクを軽減できます。

病院やトリミングなどで緊張した時

次に、犬が暑さを感じるのは病院やトリミングなどで緊張した時です。慣れない環境や状況に置かれると緊張し、暑さを感じる場合があります。

緊張すると心拍数が上がり、体が興奮状態になることで体温が上昇するのです。いわゆるストレス反応の一環であり、実際の気温に関係なく体が暑いと感じる原因になります。

特に病院では、注射や診察器具に対する恐怖、他の動物の匂いや鳴き声など、犬にとってストレスフルな要因が多いです。

トリミングでは、長時間立ちっぱなしで体が疲れたり、慣れない機材や触れられたりすることへの不安が影響したりします。

ストレスが重なると、犬がパンティングを始め、暑さを訴える行動を見せやすいです。

犬が緊張している状況では、できるだけ早く涼しい場所に移動させ、リラックスできる環境を整えましょう。

車内にいる時

3つ目に、犬が暑さを感じるのは車内にいる時です。車内は外気温よりもはるかに高くなる場合があり、たとえ窓を少し開けていたとしても、温度上昇は防げません。

真夏の炎天下では、わずか数分で車内の温度が50度以上に達することもあり、犬にとって命の危険が伴う状況です。

犬は短時間でも車内に取り残されると、すぐに熱中症になるリスクがあります。

パンティングをし始めたり、ぐったりして動かなくなったりするといった症状が見られた場合、緊急の対応が必要です。

特に短頭種や子犬、シニア犬は体温調節が苦手で、さらにリスクが高まります。車内での暑さを防ぐためには、犬を決して車内に残さないことが最も重要です。

エアコンを使用して適切な温度を保ち、必要であれば車外に連れ出して日陰で休ませるなど、迅速な対応を心がけましょう。

屋外で過ごす時間が長い時

4つ目に、犬が暑さを感じるのは屋外で過ごす時間が長い時です。犬が長時間屋外で過ごす場合、直射日光や地面からの照り返しによる暑さを強く感じます。

特に夏場のコンクリートやアスファルトは、気温以上に熱を持ち、犬の足裏に負担をかけるだけでなく、全身の体感温度を上げる原因になるのです。

また、日陰が少ない場所や風通しの悪い環境では、犬の体温が下がりにくくなり、熱中症のリスクが高まります。

屋外で過ごす時間が長いと、水分補給のタイミングが限られることも問題です。水を飲む機会がないと、脱水症状が起こりやすくなり、体温調節がさらに困難になります。

さらに、夏場の庭やテラスなどで繋がれている犬は、避けられる日差しや暑さから逃げる手段を持たないため、過酷な状況に置かれる場合があります。

屋外で犬を過ごさせる際は、必ず日陰や涼しい場所を用意し、頻繁に水を与えましょう。

扇風機を上手に利用した犬の暑さ対策とは

次に、扇風機を上手に利用した犬の暑さ対策を紹介します。扇風機だけだと体温は下がりませんが、他のものを活用すると暑さ対策できるので詳しくみていきましょう。

冷房と扇風機を併用する

まず、犬の効果的な暑さ対策は、冷房と扇風機を併用する方法です。

冷房だけでも部屋の温度を下げることはできますが、空気が停滞しがちで、部屋全体を均一に冷やすのが難しい場合があります。

扇風機を併用すると、冷たい空気を循環させ、部屋の隅々まで快適な温度を保つことが可能です。

また、冷房の設定温度を少し高めに設定し、扇風機で冷気を効果的に広げると、エネルギーの節約にもつながります。

犬がいる部屋では、冷房の設定温度を22〜26度程度に保つのが理想的ですが、犬種や体調によって適温は異なるため、犬が快適に過ごしているかどうかを観察することが重要です。

さらに、犬が直接冷風を浴びないように注意しましょう。冷たい風が当たり続けると、体温が急激に下がり、体調を崩す原因になります。

扇風機は部屋全体の空気を動かすように設定し、犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。

霧吹きと扇風機を併用する

次に、犬の効果的な暑さ対策は霧吹きと扇風機を併用する方法です。

霧吹きで水を軽くスプレーすると、犬の被毛や皮膚に薄い水の膜ができ、扇風機の風を当てると水が蒸発する際に熱を奪い、犬の体感温度を下げることができます。

この方法は特に湿度が低い時に効果的です。霧吹きを使用する際は、犬が嫌がらないように優しく行いましょう。

また、顔周りにスプレーする場合は、目や鼻に直接水がかからないように注意してください。

さらに、霧吹きの水は冷たい水を使用するのが望ましいですが、氷水など極端に冷たいものは避けるべきです。

温度差が大きすぎると犬が驚いたり、体に負担をかけたりする可能性があります。扇風機の風が直接当たる部分だけでなく、部屋全体に風を巡らせると、効果が広がりやすいです。

また、霧吹きによる湿気が部屋の湿度を上げすぎないよう、適度な加減で使用しましょう。

愛犬のための扇風機を使用する際の注意点

最後に、愛犬のための扇風機を使用する際の注意点を紹介します。

• 飼い主がいるときだけ使う
• 倒されないように固定する
• 扇風機の羽を触らないように工夫する
• 犬が勝手に扇風機を操作しないようにする
• 犬に扇風機が当てっぱなしにならないようにする
• コードをかじられないようにする
• 羽のない扇風機を使う

それぞれ詳しく紹介するので、必ずチェックしてから扇風機を利用しましょう。

飼い主がいるときだけ使う

まず、扇風機を犬のために使用する際、飼い主がその場にいるときだけ使用しましょう。

犬は好奇心旺盛な動物であり、扇風機に興味を示して触ったり、噛もうとしたりする場合があります。

そして、興味本位で触れると怪我をしたり扇風機が壊れてしまったりする恐れがあるのです。飼い主が近くで見守ると、犬が危険な行動を取るのを未然に防ぐことができます。

また、扇風機の風が犬に直接当たり続けると、体温が下がりすぎたり乾燥による体調不良を引き起こしたりしやすいです。

そのため、飼い主が適切な風量や角度を調整し、犬の様子を見ながら使用しましょう。

さらに、犬が扇風機を怖がる場合もあるため、使用する前に犬の反応を観察し、無理に使わないよう配慮してください。

扇風機の安全な使用を確保するには、スリープタイマー機能を活用して一定時間後に自動で停止する設定を行うのも効果的です。

倒されないように固定する

次に、扇風機を使用する際、犬が倒されないように固定しましょう。特に小型扇風機や軽量の製品は、犬が遊んでいる最中に軽く触れただけで倒れる可能性があります。

倒れた扇風機が犬に当たると怪我の原因となり、火災や電気ショートなどの事故にもつながりやすいです。

そのため、安定感のある扇風機を選ぶことをおすすめします。

床置きの扇風機を使用する場合は、滑り止めマットを敷くか、壁や家具の近くに設置して動かないようにするのが効果的です。

また、壁掛け型やクリップ式の扇風機を選ぶと、物理的に倒れるリスクを低減できます。

特に多頭飼育の場合や活発な犬種では、部屋の中を勢いよく走り回る場合が多いため、固定が重要です。

さらに、扇風機のコードや操作部分が引っ張られて倒れる可能性もあるため、設置場所の選定にも注意しましょう。

扇風機の羽を触らないように工夫する

3つ目に、扇風機を使用する際は、扇風機の羽を触らないように工夫しましょう。犬の好奇心が扇風機に向くと、羽を触ろうとしたり、鼻や舌で確認しようとしたりします。

そうすると、犬が怪我をする恐れがあるため、羽を保護するための工夫が不可欠です。

一般的な扇風機にはカバーが付いていますが、隙間が広いものでは小型犬や子犬が鼻や足を入れてしまう可能性があります。

そのため、隙間が細かいカバーの扇風機を選ぶことがおすすめです。また、扇風機用の安全カバーを別途購入し、既存のカバーの上に取り付けると、さらなる安全性を確保できます。

また、犬が興味を示さないよう、扇風機の設置場所を工夫するのも効果的です。犬の目線や手足が届かない高さに設置したり、壁掛け型の扇風機を選ぶと良いでしょう。

犬が勝手に扇風機を操作しないようにする

4つ目に、扇風機を使用する際は犬が勝手に扇風機を操作しないようにしましょう。具体的には、犬が扇風機のスイッチを押したりリモコン操作したりすることを防ぐのが重要です。

特に足でボタンを押しやすい場所に設置された扇風機や、リモコン操作が簡単な製品では、犬が偶然操作してしまう場合があります。

そうすると、風量が変わったり、扇風機が動作し続けて思わぬ事故を招いたりする可能性があるのです。対策として、扇風機の操作部を犬が触れない場所に設置しましょう。

ボタンが側面や背面にある扇風機を選ぶのも良いです。また、リモコンを使用する場合は、犬が届かない場所に保管することを徹底しましょう。

さらに、最近の扇風機には、チャイルドロック機能が備わっている製品もあります。チャイルドロックを活用すると、誤操作を防ぐことが可能です。

犬に扇風機が当てっぱなしにならないようにする

5つ目に、扇風機を使用する際は、扇風機の風が犬に直接当てっぱなしになるのは避けましょう。

一定の時間を超えて風が当たり続けると、犬の体温が必要以上に下がり、体調不良を引き起こす可能性があります。

特に小型犬や短毛種は体温調節が難しく、風が直接当たり続けると低体温症になるリスクが高いです。扇風機を使用する際は、首振り機能を活用して風を分散させましょう。

分散させると、風が一箇所に集中せず、犬に優しい環境を作ることができます。また、扇風機のタイマー機能を使って、一定時間後に自動でオフになるよう設定するのも効果的です。

さらに、扇風機の風が当たる場所に柔らかいタオルや犬用ベッドを置き、直接的な風を和らげる工夫をすることもおすすめです。

犬の様子をよく観察し、寒がっている兆候が見られた場合は、すぐに風を止めるか、距離を調整してください。

コードをかじられないようにする

6つ目に、扇風機を使用する際は、犬にコードをかじられないようにしましょう。

コードをかじると感電や口内の怪我を引き起こす可能性があり、最悪の場合、命に関わる事故にもつながります。

特に子犬や噛み癖のある犬は、コードに興味を持ちやすいため注意が必要です。

対策として、まずコードを隠す工夫をしましょう。コードカバーや配線モールを使用してコードを保護し、犬が直接触れられない状態にするのが効果的です。

また、コードを家具の背面や壁際に沿わせて固定すると、犬の目に触れにくくできます。

さらに、犬がコードに興味を示さないよう、代わりに噛めるおもちゃを与えると良いでしょう。

定期的にコード周辺を点検し、かじられた形跡がないか確認することも重要です。工夫を重ねると、犬の安全を確保し、安心して扇風機を使用できます。

羽のない扇風機を使う

最後に、扇風機を使用する際は、羽のない扇風機を使いましょう。犬のために扇風機を使用する場合、安全性を最優先に考えると、羽のない扇風機の使用が最適です。

従来型の扇風機では、羽が回転して風を生み出しますが、羽が原因で犬が怪我をするリスクがあります。

一方、羽のない扇風機は風を生み出す構造が異なり、犬が触れても安全です。羽のない扇風機は、見た目もシンプルで、掃除がしやすいという利点もあります。

また、動作音が比較的静かな製品が多いため、音に敏感な犬にとっても快適です。さらに、部屋のインテリアに馴染みやすいデザインが多くあります。

選ぶ際には、風量調節が細かくできるモデルを選ぶと良いでしょう。犬に適した風量を設定しやすく、快適な環境を作ることができます。

まとめ

今回は、犬の扇風機による暑さ対策について紹介しました。

犬はパンティングを行って体温調節しており、肉球など一部にしか発汗機能がないため、扇風機だけだとあまり暑さ対策になりません。

犬は、気温22度以上、湿度60%以上で暑いと感じるので、冷房や霧吹きと扇風機を併用して暑さ対策を行いましょう。

扇風機を使用する際は、飼い主がいる時だけにし、羽に触れたりコードをかじったりしないように環境を整えることが大切です。