ポメラニアンの飼い方を徹底解説!初心者さんは絶対読むべき

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はじめに

ふわふわな毛やつぶらな瞳の可愛さから、高い人気を誇るポメラニアン。飼育を始めたい、または始めたばかりでポメラニアンの性格やお世話の仕方について詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな方のためにポメラニアンの持つ性格や特徴、そしてお世話やしつけの仕方などについて徹底解説します。ポメラニアンの魅力から基本的なお世話やしつけの方法までがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

ポメラニアンの性格や特徴は?

犬は、基本的に好奇心が旺盛で活発で人によく懐く性格ですが、一匹一匹に個性があり犬種によっても性格や特徴が異なります。

ここでは、ポメラニアンの性格や特徴について解説します。ポメラニアンの魅力が詰まっているので、ぜひ確認してください。

性格

ポメラニアンは、基本的に活発で好奇心旺盛な性格です。遊びが大好きで、人間や他の犬とも仲良くすることができます。元気いっぱいな性格でフレンドリーですが、自分より大きな犬にも果敢に向かっていったり、吠えて威嚇したりすることもあります。活発な小型犬なので、定期的な散歩や運動が欠かせません。

ポメラニアンは飼い主に対してはよく懐き、甘えん坊ですが、用心深い一面もあり吠えやすいです。そのため、番犬としても家族の助けになってくれるでしょう。学習能力が高く忠誠心もあるため、比較的しつけがしやすい犬種です。

特徴

ポメラニアンは、ふわふわなダブルコートと大きな目が特徴的な、体重2kgほどの小型犬です。まるでぬいぐるみのような可愛さから、長く高い人気を誇っています。

ポメラニアンの中でも、鼻が短い「たぬき顔」と口や鼻の周辺である”マズル”の長い「きつね顔」の2種類の顔つきがあります。シュッとしていて凛々しい顔つきのきつね顔のポメラニアンは、美人な雰囲気が特徴で体格も比較的大きく成長します。一方で丸顔で鼻が小さいたぬき顔のポメラニアンは、成長しても体つきや耳も小さいままで、成犬になっても幼さの残る可愛らしい雰囲気になることが特徴です。

ふわふわな毛が特徴のポメラニアンですが、その毛色は10種類以上。人気のホワイトやオレンジの他にも、ブラックやブラウン、ホワイトをベースに他の色の模様があるパーティーカラーなど、さまざまなカラーのポメラニアンがいます。

室内飼い?外飼い?

小型犬であるポメラニアンは、室内飼いをしましょう。外飼いでは気温の影響が激しく、熱中症や低体温症のリスクを高めたり蚊などの虫から病気を発症したりなど、体への負担が大きいです。

また、外飼いでは誤飲や体調の変化に気づきにくかったり、リードが切れたことに気づかず脱走してしまったりなどの危険性もあります。

ポメラニアンのしつけ方は?

ポメラニアンは学習能力が高く、しつけしたことはしっかりと覚えてくれます。一方で、好奇心旺盛で吠えやすい一面から、しつけを怠るといたずらや鳴き声に困ってしまうことも多いです。

ここでは、ポメラニアンにおすすめのしつけとしてはいけないしつけを紹介します。

した方が良いこと

ポメラニアンにおすすめのしつけには、以下のようなものがあります。

  • 無駄吠え予防
  • トイレトレーニング
  • 噛み癖予防
  • 「おすわり」「ハウス」などのコマンドトレーニング

ポメラニアンのしつけは、幼い頃から始めることが必要です。家にお迎えする前から準備をはじめ、すぐにスタートするといいでしょう。このようなしつけを行うことでトイレの失敗やお互いの怪我などを防ぎ、飼い主も犬も快適に生活していくことができます。

ポメラニアンのしつけを行う際は、以下の4つのポイントを意識しましょう。

  • まずは飼い主と犬の間に信頼関係を築く
  • 褒めて伸ばす
  • 根気よく続ける
  • 愛情を持って接する

ポメラニアンのしつけを行う際には、信頼関係が欠かせません。一緒に遊ぶ時間を大切にして、信頼関係を築きましょう。

しつけを覚えてもらうためには、怒るのではなく褒めて伸ばすことが大切です。おやつなどのご褒美を用意して、「これをするといいことがある」と覚えさせていくことがポイントです。

なかなかしつけが思うようにいかなくても、根気強く続けていきましょう。1回のトレーニングは短時間で行うことで、集中力を切らさずに行うことができます。

吠えることや家の中で遊んで結果的に物を壊してしまうことなどは、ポメラニアンにとっては自然な習性です。怒鳴りつけたり叩いてしまったりすることがないよう、常に愛情を持って接しましょう。

してはいけないこと

ポメラニアンのしつけの際にしてはいけないことは、以下の4つです。

  • 怒鳴る、叩く、蹴るなどの怒るしつけ
  • しつけの言葉が統一されていない
  • 一貫性のないしつけ
  • 失敗したときに名前を呼ぶ

ポメラニアンのしつけは、褒めて伸ばすことが基本です。暴力行為はもちろん、怒鳴ることも避けましょう。

しつけは、統一した言葉で行います。指示の言葉は統一できている飼い主が多いのですが、重要なのは失敗したときの「だめ」という声かけも統一することです。そうすることで、失敗したことやしてはいけないことをポメラニアンが理解しやすくなります。

しつけの際は、一貫性を大切にしてください。しつけの方法や言葉、してはいけないことはいつも一緒であることが重要です。「今日はいいか」と許してしまったり、家族によって指示が変わったりするとポメラニアンは混乱してしまいます。

いたずらをしたときや叱るときにポメラニアンの名前を呼んでしまうと、名前に対してネガティブな印象を持ってしまう可能性があります。名前にネガティブなイメージをつけず楽しく暮らしていけるよう、叱るときに名前を呼ぶのはできるだけ避けるといいでしょう。

必要なケア

ポメラニアンが健康で長生きするためには、家庭で必要なケアがあります。ここでは、ポメラニアンに必要なケアを5つ紹介します。

ブラッシング

ポメラニアンのふわふわの毛はダブルコートと言って、抜け毛が多いです。そのため、日々のブラッシングは欠かせません。特に換毛期は、毎日丁寧にブラッシングを行いましょう。

ブラッシングを怠ると、毛が絡んでしまいます。さらにブラッシングには皮膚の代謝を促す効果もあるので、ポメラニアンにとって必要なケアです。毛の流れに沿って、優しく整えてあげてください。

歯磨き

ポメラニアンは歯磨きをしないでいると、歯垢・歯石の蓄積や歯周病になるリスクがあります。口内に痛みがあるとごはんが食べられなくなってしまうため、しっかりと歯磨きをして口内のケアをしてあげましょう。

歯磨きシートやガム、おもちゃなどは犬も嫌がらずに使ってくれやすいですが、やはり細かい歯の隙間には歯ブラシを使用することがおすすめです。歯磨きは毎日できるのが理想ですが、歯ブラシでの歯磨きは2日に1回、それ以外は歯磨きガムやおもちゃの使用など継続的に行いましょう。

シャンプー

ポメラニアンの魅力である可愛らしいふわふわの毛を綺麗に保つためには、ブラッシングだけではなくシャンプーも欠かせません。30〜35度ほどの熱すぎないお湯と犬用のシャンプーを使用して、綺麗に洗いましょう。

ポメラニアンはお風呂が苦手な子も多いです。勢いの強いシャワーは使わず手でお湯をかける、顔周りに水をかけず濡らしたタオルなどで優しく拭くなどして、負担を減らしてあげましょう。

犬の皮膚は人間に比べて薄く弱いため、毎日シャンプーすると皮膚疾患を起こすリスクがあります。そのためポメラニアンのシャンプーは、月に1度ほどで十分です。

爪切り

ポメラニアンの爪が伸びてきたら、爪を切ってあげましょう。爪が長いまま生活していると、肉球に刺さってしまったり飼い主を引っ掻いてしまったりと、お互いに怪我のリスクが高まってしまいます。

ポメラニアンの爪切りの頻度は、月1回ほどが目安です。しかし爪の伸び方は一匹一匹違いますし、散歩量によっても左右されます。

明らかに伸びて肉球に刺さりそう、歩いているときに爪が床に当たる音がする、遊んでいて布に爪が引っかかっているなどの様子は、爪が伸びているサインです。月1回と決めずに、爪の伸び方を見ながらケアしてあげましょう。

耳掃除

ポメラニアンの耳掃除は、汚れが気になったときに拭いてあげましょう。犬の耳には自浄作用が備わっているため、奥の汚れまで無理に取ろうとする必要はなく、見えている手前の汚れがあれば拭き取ってあげるようにしてください。

ポメラニアンの耳掃除には、綿棒やアルコールの入ったウェットティッシュなどは使用しません。犬の耳掃除用のシートやお湯で濡らした柔らかい布などを使用して、耳を傷つけないように注意しましょう。

ポメラニアンの餌はどうすれば良い?

ポメラニアンの餌選びは、健康に直結する重要な問題です。愛犬に健康に長生きしてもらうためにも、ポメラニアンにとって良い餌を選びましょう。

ここでは、年齢別のおすすめフードや食事頻度を紹介するので、ぜひ確認してください。

年齢別のおすすめのドッグフードの種類

ポメラニアンの餌は、全年齢に共通して以下のポイントを押さえて選ぶことがおすすめです。

  • 動物性たんぱく質
  • 穀物(グレイン)の量が少ないもの
  • 着色料や保存料などの合成添加物に注意

小型犬のポメラニアンの丈夫な体づくりをサポートするため、チキンやサーモンなどの動物性たんぱく質が豊富な餌を選びましょう。動物性たんぱく質は、骨や筋肉などを形成しポメラニアンの体づくりをサポートしてくれます。

米やトウモロコシなどの穀物は、ポメラニアンにとって消化しにくいです。ポメラニアンは特に胃腸が弱いので、炭水化物の少ないフードを選ぶことがおすすめです。穀物を使用していないグレインフリーのフードも販売されています。

ドッグフードの中には、たくさんの添加物が使用されているものもあります。中には体に有害なものもあるので、できるだけ不必要な添加物が入っていないフードや無添加のフード選びがおすすめです。

ポメラニアンの餌は、年齢や体重ごとに最適なものを選びましょう。生後8〜12ヶ月ほどまでは、子犬専用のフードを選びます。著しく成長する子犬期のフードは、カロリーが高く骨や筋肉の形成に必要な栄養素を含んでいるため、体づくりをサポートしてくれます。歯の成長に合わせて、ウェットフードやふやかしたドライフードから徐々にドライフードをそのまま食べられるように練習していきましょう。

成犬のポメラニアンには、先ほど紹介した3つのポイントを押さえてフードを選んでください。肥満は病気の原因となるので、適切な食事管理が重要です。

7〜10歳を迎えた頃からは、老年期となっていきます。運動量が落ちたり歯が弱ってきたりするので、低カロリーのシニア用フードに切り替えます。固いままでは食べられない様子があれば、ウェットフードを利用したりドライフードをふやかしたりして与えてください。

1日の食事頻度

ポメラニアンの食事頻度は、年齢によっても変えていくことがおすすめです。多くの栄養を必要としているものの消化器官の発達が終わっていない子犬期には、3回にわけて与えるといいでしょう。

成犬期は子犬期に比べて代謝が落ち必要なカロリー量も減るため、1日2回がおすすめです。1日1回の食事にしてしまうと、空腹の時間が長くなりストレスとなってしまいます。

老年期は食欲が落ちることが多く、1度に多くのフードを食べることが難しくなります。1回のフード量を減らし、1日3〜4回程度にわけてこまめにあげることがおすすめです。

犬種別に確認できる2024年最新のドッグフードランキングは、こちらもご覧ください。

ポメラニアンを飼うといくらぐらいかかるの?

ポメラニアンを飼うにあたって、金銭面に不安がある方も多いのではないでしょうか。ここでは、ポメラニアンを飼うと1年で必要となる費用について紹介します。

ポメラニアンの価格相場

ポメラニアンをお迎えするにあたっては、平均で40万円ほどの費用がかかります。もちろん、ペットショップやブリーダーなどによって値段は大きく異なり、60万円以上の値段がつくこともあります。

珍しい毛色や人気の毛色、生まれたばかりの子犬は高額で販売されていることが多いです。また、血統書付きの純血犬はミックス犬に比べて高額となりやすいです。

飼う際に打っておいた方が良いワクチン

犬には、成長に合わせたワクチン接種を行いましょう。子犬が親からもらった免疫は徐々に減っていき、感染症のリスクが高まるからです。

生後2か月頃を目安に、1回目の混合ワクチンを接種します。生後3か月頃に2回目、生後4か月頃に3回目を接種することが目安です。それ以降は1年に1度を目安に追加接種を行うことで、免疫力を維持します。

さらに生後90日以降のすべての飼い犬には、狂犬病のワクチン接種が義務付けられています。1年に1度、必ず接種してください。

ドッグフードの年間費用

ポメラニアンにかかるドッグフード代は、年間3〜5万円ほどが目安です。ドッグフードの値段は商品によって大きく異なるため、選ぶ餌によっても年間費用に差が出てきます。

グレインフリーや無添加の餌は高価なものが多く、このような餌を選ぶと年間費用も高額になりやすいと言えます。

保険の年間費用

突然の病気や怪我に対する治療や入院に備えるためには、ペット保険への加入がおすすめです。ペット保険により補償内容が異なり、それによって値段も変わります。さらにペットの年齢が上がるに連れて、保険料も上がっていくことがほとんどです。

0歳のポメラニアンでは年間25,000円、5歳は年間36,000円、10歳は55,000円程度が保険料の相場です。

トリミングの年間費用

ポメラニアンのトリミングは1〜2ヶ月に1回程度が目安です。費用相場は1回5,000円ほどで、年間6万円近い費用が必要となります。

ポメラニアンは換毛期のあるダブルコートで、古い毛が抜けていく犬種です。トリミングの回数は比較的少なく済みますが、カットスタイルによってもさまざまな可愛さを楽しむことができます。

日用品の年間費用

歯ブラシやシャンプーなどを始めとする日用品には、年に25,000円ほどの費用がかかります。それぞれの商品にこだわりがあり高価なものを選んでいる場合は、さらに費用は高額となるでしょう。

ポメラニアンの運動頻度は?

ポメラニアンは小型犬で、運動量はそれほど多くありません。ただし活発な性格をしているため、1日に2回程度の散歩が理想です。1度の散歩は、ポメラニアンが疲れすぎない15分程度が目安です。

遊びが大好きな子は、15分の散歩では物足りない様子を見せることもあります。その場合には、様子を見ながら散歩距離を伸ばしたり、家の中での活発な遊びをしたりと工夫しましょう。

ポメラニアンがかかりやすい病気

ポメラニアンには、特にかかりやすい病気があります。ここでは5つの病気を紹介するので、予防や早期発見のためにも確認しておきましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼はパテラとも呼ばれ、小型犬に多い病気です。膝の骨が外れてしまう病気で、足を曲げたり伸ばしたりする際に痛みがあります。重症化すると、足を引きずる・浮かせて歩くなど、歩行や日常生活にも影響します。

弁膜症

心臓の弁に異常があり、血液の流れを正常に保つことができない病気です。血液が逆流してしまったり肺に十分な血液が届かなかったりすることで、心臓や肺などに負担がかかります。

症状はゆっくりと進みますが、心雑音により早期発見することが可能です。定期的な受診を心がけましょう。

気管虚脱

気管が潰れ、呼吸困難になってしまう病気です。発症すると咳や呼吸音の異常などの症状が現れます。咳やこれまでになかった呼吸音に気がついたら、すぐに受診しましょう。

脱毛症X

頭と四肢以外の場所の毛が抜けてしまう病気です。詳しい原因は不明ですが、かゆみはあまりないと言われています。脱毛以外にも、毛の艶が失われるという症状もあります。

ポメラニアンの可愛い写真

ポメラニアンの魅力が詰まった、可愛い写真を紹介します。

嬉しそうなポメラニアンの画像

散歩に行けるのが嬉しそうなポメラニアン

お座りしているポメラニアンの画像

ちょこんとお座りしているポメラニアン

走り回るポメラニアンの画像

一生懸命走る白いポメラニアン

リラックスしている黒いポメラニアンの画像

リラックスしている黒いポメラニアン

寝ているポメラニアンの画像

寝ているふわふわの毛のポメラニアン

まとめ

ふわふわの毛とぬいぐるみのような可愛らしい見た目で高い人気を誇るポメラニアンには、たくさんの魅力があることがわかりました。

今回は、しつけやケア、費用相場や注意したい病気など、ポメラニアンの飼育について徹底解説しています。ぜひ今回の記事を参考に、ポメラニアンを家族の一員として大切に育ててあげてください。

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