犬にゆで卵を与えても大丈夫?与え方の注意点や適切な与え方を解説

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はじめに

ゆで卵を犬に与える事は問題ありません。

正しい調理方法や与え方を理解すれば、バランスよく食事を取ることができます。

卵は「完全栄養食」と言われるほど、色々な栄養が含まれた優秀食材です。

卵はゆでたり、焼いたり、煮たりと沢山の調理方法があります。

卵料理の中でもゆで卵はサラダやおでんに大活躍する食材です。

犬にゆで卵を与える際は、どのように与えれば効率よく栄養が摂取できるのでしょうか。
今回は、犬にゆで卵を与えても大丈夫なのか、与え方の注意点や適切な与え方を解説していきます。

犬にとって一番良い与え方を理解して、元気な姿で長くい続けて欲しいです。

ゆで卵を犬に与える際の注意点とは?

卵を犬に与える際は、ゆで卵にして与えることをオススメします。

卵は栄養がとても高い食材ですが、その分菌も繁殖しやすいです。

特に生卵に関しては稀に殻の表面にサルモネラ菌が付着する場合があります。

サルモネラ菌は加熱すれば死滅しますが、生卵を与える場合は加熱せず与えますので食中毒を引き起こす可能性があります。

サルモネラ菌は消化器系の食中毒を引き起こすため、嘔吐や下痢を発症します。

食品安全委員会の食品健康影響評価技術研究では約10万個の卵の中からサルモネラ菌に汚染されたのはたった3個とされていますが、安全を考慮して犬に与える際はゆで卵にすることをオススメします。

与えても大丈夫な理由とは?

ゆで卵を犬に与える事は問題ありません。

卵をゆでる事で、犬にとって食べやすくなります。

また、栄養面に関してもゆで卵に調理しても生卵と同じ栄養価が見込まれます。

ゆで卵は食中毒を気にする事なく生卵と同等の栄養価を摂取できる優れた食材といえます。

過去にボディービルダーが筋力アップの為に生卵を何個も食べることが話題になりました。

今でも筋力アップをしたい人が生卵を食べる様に、卵にはエネルギーの源になる栄養が詰まっています。

犬にとっても筋肉や骨の生成に役立つ栄養が含まれた食材です。

ゆで卵の栄養素にはどんな物が含まれているのかご紹介します。

ゆで卵の栄養素と犬の体への影響

卵は「完全栄養食品」と言われ、ビタミンCと食物繊維以外の栄養が含まれています。

卵はタンパク質が多く含まれていることは有名ですが、他の栄養素も多く含まれています。

犬にとって必要な主な栄養素を下記にて紹介します。

家にいる犬に不足している栄養があればぜひゆで卵を取り入れて、元気な生活を続けて欲しいですね。

タンパク質

犬にとって一番必要と言っても過言ではない栄養素です。

タンパク質は人と同じで筋肉の生成の他に、内蔵、骨、皮膚を作る細胞を助ける役割があります。

また、歩いたり、運動したりするエネルギーの源でもあります。

ゆで卵はタンパク質を多く含んだ食材です。

成長期の犬やシニアの犬にとって必要な栄養といえます。

脂質

タンパク質と同様に運動する際のエネルギーになる栄養素です。

また、被毛のつやを良くし、細胞膜や血液、神経組織の向上を促す脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)の吸収を助ける役割があります。

脂質には犬の食欲を促進させる匂いを持っています。

食欲不振や食べムラのある犬には、脂質を含んだ食材を与えてみてください。

ビタミン類

ビタミンはvital(バイタル)生きていくうえで欠かせないとamine(アミン)の2つの言葉に由来しているとされています。

タンパク質や脂質といったエネルギー源とは異なり、体内の代謝を円滑にする補助的な栄養素です。

現在では約20種類以上のビタミンが発見されていて、水溶性と脂溶性で分類されています。

卵にはビタミンC以外の水溶性、脂溶性ビタミンの全てが含まれています。

ビタミンは体の調子を整えてくれる作用があります。

代謝の調整や目の健康や免疫強化など体力を底上げしてくれる作用が含まれています。

鉄分

鉄分が不足すると貧血になるという事は有名です。

ヘモグロビンと鉄が結合し、酸素を身体中に運搬する効果があります。

食物から摂取した鉄分は肝臓で貯蔵でき、鉄分不足が発生した時は貯蔵した鉄で不足分を補う効果があります。

鉄分が不足すると貧血以外にも発育不良や下痢、粘膜蒼白になります。

逆に鉄分を過剰に摂取すると嘔吐や下痢になる場合があります。

与える際に気をつけるべき量と頻度

ゆで卵はとても栄養素の高い食べ物です。
ドッグフードには栄養がバランス良く含まれていますので、毎日ドッグフードを食べれるのであれば、ゆで卵を積極的に食べる必要はないです。

サプリメント感覚で少量を与えることをオススメします。

ドッグフードがあまり食べられないシニアや食欲の無い犬にはゆで卵を与えると効果的です。

ゆで卵を与える量は個体差があり、下記の図の様になります。

犬の大きさ1日のゆで卵の量
超小型犬(体重4kg未満)約17g(約0.3個分)
小型犬(体重10kg以下)約41g(約0.8個分)
中型犬(体重25kg未満)約80g(約1.6個分)
大型犬(体重25kg以上)約80g(約1.6個分)

図は目安なので、犬の体調やドッグフードの摂取量によって調整しましょう。

ゆで卵はドッグフードの補助食品として与えるのがオススメです。

犬に与えてはいけないゆで卵の種類とは?

ゆで卵は犬にとって栄養豊富な食材ですが、食中毒には気をつけましょう。

卵は栄養豊富な反面、食中毒を引き起こす可能性がある食材です。

また、犬は集団行動をとる動物です。

食事の時間は他の犬に取られないようにする為、早食いや丸呑みをする習性があります。

与えてはいけないゆで卵を理解して、犬の食生活の安全を守りましょう。

ゆで卵の中でも避けた方が良い種類

ゆで卵の中でも半熟卵は避けた方が良いでしょう。

上記で記載した通り、生卵には殻の表面にサルモネラ菌が稀に付着している時があります。

加熱が不十分の時はサルモネラ菌が死滅せず、卵に付着したままになります。

この卵を犬が食べると食中毒を引き起こし、嘔吐や下痢が発症します。

なので、サルモネラ菌の体内への侵入を防ぐ為に半熟卵を与えることは避け、「固ゆで卵」を犬に与える様にしましょう。

ゆで卵の調理方法の注意点

ゆで卵の調理方法は固ゆで卵です。

沸騰したお湯に卵を入れて10分以上茹でましょう。

卵の茹で方はマヨネーズで有名なキューピーのサイトで詳しく紹介しています。

また、茹でる際には塩などの調味料は不要です。

ゆで卵自体に栄養がたくさん含まれているので、調味料を入れると栄養過多になる場合があります。

ゆで卵の適切な与え方とは?

犬にゆで卵を与える時はしっかり冷ましてから与えましょう。

犬は食事をする際、丸呑みにする場合があるので熱々のゆで卵を与えると火傷をする可能性があります。

また丸呑みをして、誤って喉に詰まらせる場合もあります。

犬にゆで卵を与える場合は、しっかり冷まして一口サイズに刻んでから与えることを心がけましょう。

ゆで卵の調理方法と犬への与え方

カットした適量のゆで卵を普段食べているドッグフードに混ぜ込ませて与えるのがオススメです。

直接ゆで卵のみを与えても問題ありませんが、ゆで卵自体の美味しさを犬が知るとオカワリをせがむ場合があります。

卵は1日の摂取量を守る必要があります。

オカワリをすると栄養の過剰摂取となり、肥満や便秘など悪影響を及ぼす恐れがあります。

何事もほどほどが大事です。

ゆで卵を食事に取り入れる方法

ドッグフードは栄養士が考えているので、とてもバランスがとれた食事といえます。

ゆで卵を与える際は、ドッグフードの栄養の補助として食事に取り入れるのが良いでしょう。

また、シニア犬や食欲不振な犬には積極的にゆで卵を与えても大丈夫です。

ゆで卵はタンパク質が豊富に入っているので、運動する際のエネルギーとして重宝します。

ゆで卵のメリットと注意点まとめ

ゆで卵の栄養は犬にとって日常の生活に欠かせない大事なエネルギー源になっています。

適量を与えることで、犬の体力が向上し、長期的な健康を手に入れることができます。

ゆで卵の栄養素と健康への効果

犬にとって必要な栄養素はタンパク質です。

犬の体内の50%はタンパク質によって占められている(水分を除く)ほど重要です。

ペットフードの栄養基準を決めている世界的な団体「AAFCO」(全米飼料検査官協会)によると、成犬は18%以上、子犬は22%以上のタンパク質が必要と提示しています。

タンパク質とは体を動かすエネルギー源になる栄養素として肉や大豆や卵に多く含まれています。

もしタンパク質が不足すると、骨や筋肉の成長が遅くなり、発育不良が起こります。

活動するためのエネルギーが不足するので、貧血や免疫機能が低下する恐れもあります。

また、毛艶が悪くなり抜け毛が増える場合もあります。

反対にタンパク質の過剰摂取は肥満や便秘を引き起こします。

ゆで卵でタンパク質を補う場合はドッグフードの補助として規定量を与えるのが効果的です。

ドッグフードをあまり食べない犬にはゆで卵を与えることで、タンパク質を効率良く摂取することができます。

また、シニアの犬は食事にムラが起こり、栄養バランスが崩れる場合があります。

シニア犬は筋肉や体力が衰えています。

ゆで卵に備わっているタンパク質を摂取することで、筋肉の生成をうながし、運動量の増加が見込まれます。

また、運動する事で、食事のムラもなくなり栄養バランスの保持にも繋がります。

与える際に気をつけるべきポイントのまとめ

ゆで卵を与える際に気をつけるべきポイントは下記になります。

  • 与えすぎに注意
  • 初めてゆで卵を与える場合は一口から
  • ゆで卵は固ゆで卵にする
  • しっかり冷ましてから細かく刻んでドッグフードに混ぜ込む

前述でも記載しましたが、ゆで卵は栄養豊富な食材なので、規定量をしっかり守ることがポイントです。

卵は食欲を増進させる脂質が含まれているので、とても食べやすく犬にとって美味しい食材といえます。

過剰に摂取すると肥満の原因になったり下痢や嘔吐を発症してしまいます。

犬にとって健康を維持するには規定量を守って食事を楽しんで欲しいです。

初めてゆで卵を食べる犬にはアレルギー反応の有無の確認が必要です。

人間の卵アレルギーは重篤な症状が出る場合もありますが、犬の場合は皮膚のかゆみや蕁麻疹、嘔吐、下痢などのアレルギー反応を引き起こすことが多いです。

初めてゆで卵を与える場合は一口分のみ与えて、様子をみましょう。

犬は食後、数十時間経過してからアレルギー反応が現れる場合が多いです。

アレルギー反応があった場合は動物病院へ連絡しましょう。

ゆで卵の硬さは「固ゆで」にしてください。

前述した様に卵の殻のサルモネラ菌がまれに含まれています。

サルモネラ菌は加熱すれば死滅しますので、生卵からゆで卵へ調理する際は固ゆで卵になるまでゆでてください。

ゆで時間は10分以上が目安です。

しっかりゆでた後は、十分に冷ましてから犬に与えてください。

与え方は細かく刻んでドッグフードと混ぜて与えるのがオススメです。

ゆで卵を食べるときの犬の反応と注意点

犬がゆで卵を食べるところを観察すると1個を丸呑みして食べてしまうことがあります。

特に大型犬の場合は口の開閉が大きいので、ゆで卵1個分は余裕で入ります。

犬は群れで行動する動物なので、自分の食事の確保をするために早食いや丸呑みをする習性があるとされています。

ゆで卵の表面はなめらかなので、丸呑みをした際に謝って喉に詰まらせる恐れがあります。

ゆで卵は喉に詰まらせない程度に刻んで与えるのが良いでしょう。

犬がゆで卵を食べるときの反応と意味

ゆで卵は栄養豊富でとても美味しい食材です。

最近では犬がゆで卵を美味しそうに食べる動画や投稿をSNSで見かけます。

美味しく食べてくれるとついつい与えすぎてしまいますが、過剰摂取は禁物です。

過剰に摂取すると肥満の原因になるので、適量を与えましょう。

規定量は個体差があるので、上記に紹介した表と普段与えているドッグフードの成分表を照らし合わせて少量ずつ与えることをオススメします。

食べる際に気をつけるべきこと

食べる際はゆで卵は冷まして与えてください。

犬はご飯を丸呑みする場合が多々あります。

熱々のゆで卵を与えるとそのまま丸呑みをして、火傷を負ってしまう可能性があります。

しっかり冷まし、細かく刻んでから与えましょう。

卵アレルギーを発症する犬もいるので、その日の体調を考慮して与えて下さい。

もし体調が悪くなった場合は動物病院を受診しましょう。

まとめ

ゆで卵はとても美味しい食材ですが、食べ過ぎに注意が必要です。

ドッグフードは栄養士がバランス良く栄養を摂取できるように考えて作っています。

いつも食べているドッグフードと併せてゆで卵を与える際はカロリーオーバーにならないように気をつけましょう。

エネルギー豊富な卵は犬にとって元気を与えてくれる食材です。

ゆで卵は犬にとって必要なタンパク質が豊富に含まれているので、シニア犬や食欲不振な犬には是非試したい食材です。

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