豆知識

ミニチュアシュナウザーはどんな性格をしている?オスとメスの性格の違いもご紹介

ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。

はじめに

ミニチュアシュナウザーはドイツ原産の愛玩犬です。その小型犬とは思えない堂々とした容姿と渋めの毛色に魅力を感じる方も多いと思います。

「ミニチュアシュナウザーは飼いやすい性格なのかな?」

「オスとメスで性格の違いはあるのだろうか?」

「どのような人が飼い主に向くのかな?」

「トリミングのケアは大変なのだろうか?」

など、ミニチュアシュナウザーの性格や自分との相性、トリミングの手入れが気になる方も多いのではないでしょうか。

実はとても賢くて頑固な一面もありますが、忠誠心が高いので飼いやすい性格の犬種です。

この記事ではミニチュアシュナウザーならではの基本的な性格から、オスとメスでの性格の違い、ミニチュアシュナウザーの体の特徴を解説します。

また、飼い方のコツや飼い主に求められるケアなどについても紹介しますので、ミニチュアシュナウザーに興味がある方はぜひ読んでください。

ミニチュアシュナウザーの性格とは?

はじめに、どのミニチュアシュナウザーにも共通する基本となる性格について解説します。

性格を知ることで、ミニチュアシュナウザーと一緒に生活した場合のイメージが膨らむのではないでしょうか。ご自分のライフスタイルと照らし合わせて考えてみてください。

ミニチュアシュナウザーは、人間の頭脳を持つ犬と言われるくらい賢い犬種です。賢いだけでなく忠誠心も高いので、飼い主や家族との主従関係が作れれば、理想的なパートナーとして長く一緒に暮らすことができる点が最大の魅力です。

活発で飼い主が大好きな愛犬と多くの時間をともに過ごし、愛情を注ぐことができる方はミニチュアシュナウザーという犬種との相性は大変よいと思います。

忠誠心の高さが特徴

ミニチュアシュナウザーは忠誠心が高い犬種です。飼い主にとても従順であり、いつでも飼い主を気づかってくれます。

この忠誠心の高さは、犬とのコミュニケーションを大切に考える方にとって、とても育て甲斐のある特徴です。

ただし、飼い主には従順ですが飼い主以外には警戒心をもち吠えてしまうことも多いため、子犬の時から無駄吠えをさせないしつけが必要になります。

知能が高い

有名な犬の知能ランキングにおいて、ミニチュアシュナウザーは12位の高い評価を受ける賢い犬種です。

このランキングは愛犬家であり、犬の著書も多いことで知られるスタンレー・コレン博士によるもので、犬の賢さを示すうえで知名度が高く信頼される指標となっています。

このため、知識が豊富でしつけがしやすいという特徴があります。飼い主がしつけたことを早く覚えてくれるので、しっかりとした主従関係を作りやすいです。

活発で遊び好き

ミニチュアシュナウザーは小型犬でありながら体力があります。活発で遊び好きな犬種なので、飼い主と長い時間楽しく遊ぶことができます。

愛犬と外出し、屋外で思い切り遊んでみたい方に向いている犬種です。

逆に運動量が少ないと問題行動やストレスの原因となる場合もあるため、散歩時間などの確保が課題になります。

ミニチュアシュナウザーの特徴について

ここでは、ミニチュアシュナウザーの体格や外見の特徴について解説します。

気品を感じる毛色

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が公認するミニチュアシュナウザーの毛色は全部で以下の4種類です。

  • ブラック

名前の通り全身が黒一色の毛色をしたミニチュアシュナウザーです。

  • ソルト・アンド・ペッパー

黒色と白色の毛が均一に混ざっていて中間的な色調です。また、JKCが公認しているソルト・アンド・ペッパーは、内側にグレーの下毛を持つミニチュアシュナウザーと定義されています。

  • ブラック・アンド・シルバー

黒色がベースとなり、まゆ毛や口、ひげの部分、胸や足の毛の一部などが白色の毛

をしたミニチュアシュナウザーです。黒色と白色の毛がはっきりと分かれた配色であるところが、ソルト・アンド・ペッパーとは違います。

  • ホワイト

名前の通り全身が純白の毛色をしたミニチュアシュナウザーです。

どの毛色もそれぞれに特徴があり気品を感じるモノトーン系の色合いですが、毛色による大きな性格の違いはありません。このため、ミニチュアシュナウザーを選ぶうえで毛色については自分の好みで選んでも大きな問題にはなりません。

小型犬でありながら力強い体格

ミニチュアシュナウザーの理想体型は体高30cmから35cmで体重は4kgから8kgと小型犬に分類されますが、堂々とした容姿とあわせて小型犬とは思えない力強い体格をしています。

この体格のおかげで、関節も強く、骨折もしにくいといったメリットがあります。

ミニチュアシュナウザーは、ねずみなどの害獣駆除を役目とする小型犬を作る目的で生み出された犬種です。そのため、小型犬でありながら害獣駆除の役目を行うための力強い体格を持っています。

長くて立派な口ひげが特徴的

ミニチュアシュナウザーの容姿で一番の特徴は、なんといっても長くて立派な口ひげではないでしょうか。犬種名にもドイツ語で口ひげを意味するシュナウツが含まれています。

この立派な口ひげは、害獣駆除の仕事中にくわえた害獣からの顔への危害を防ぐために備わったものです。昔の害獣駆除から愛玩犬に役目は変わりましたが、その堂々とした容姿にその名残があるのも、この犬種の魅力だと思います。

垂れ耳で非常に可愛らしい

害獣駆除の役目を持っていた時代は、害獣から身を守る目的で断耳をしていたために、ミニチュアシュナウザーは立ち耳だったようです。しかし、愛玩犬となった現在は、生まれたままの垂れ耳姿のミニチュアシュナウザーを目にすることがほとんどだと思います。

フアフアの耳が半分に折れ垂れ下がり、時々パタパタさせる仕草に癒やされる方も多いのではないでしょうか。この垂れ耳もミニチュアシュナウザーの大きなチャームポイントです。

オスとメスでどのように性格が違うか?

個体差はありますが、一般的にオスとメスで性格に違いがあります。

家族に迎え入れる際にオスとメスのどちらを選ぶかを考えるうえで、その性格も大切な検討要素です。

ここではミニチュアシュナウザーのオスとメスで、どのように性格が違うかを解説します。

オスの性格

活発で遊び好き

メスと比較して、オスは活発で遊び好きなところがあります。また、飼い主に甘えやすく、相手をしてあげないとストレスを溜めてしまうほど飼い主さんに一途なところがあります。

一緒にいてあげられる時間が多く取れて、愛犬とのコミュニケーションを楽しみたい方にはオスの方が向いているかもしれません。

社交的

オスはメスより社交的でもあるようで、飼い主以外の人や犬などとも仲良く過ごせるところがあります。家族が多かったり、多頭飼いをしていたりする家庭でも順応しやすいため、多頭飼いなどを考えている場合はオスを選択するのが良いかもしれません。

メスの性格

穏やかで家族思い

オスの活発さにくらべ、メスには穏やかさがあります。活発に遊ぶより、愛犬とのんびりとすごしたい方はメスを選択した方が良いかもしれません。

また穏やかで家族思いのため、オスよりしつけがしやすいといったこともメリットです。

独立心が強い

メスは独立心が強い傾向があり、飼い主と一緒にいなくても自分だけの時間をストレスなく過ごせることが多いです。このため、仕事などで一緒の時間が取れない場合があっても、ストレスを溜めることは少ないと思います。お留守番が多くなりがちなご家庭にはメスが合っているかもしれません。

ミニチュアシュナウザーの飼い方のコツ

ミニチュアシュナウザーは忠誠心が高くて賢く、しつけがしやすいなど比較的飼いやすい犬種です。しかし、散歩や遊びなどで必要な運動量を確保したり、健康な体を維持するための食事を理解して与えたり、しつけをしっかり行ったりすることが大変重要となります。

ここでは、ミニチュアシュナウザーと快適に暮らすための飼い方のコツについて解説します。

毎日の運動を欠かさずに

もともと、ねずみなどの害獣駆除を目的として生み出された犬種のため大変活発であり、十分な運度をさせてあげないとストレスを溜めやすくなります。ストレスが溜まると、体調を崩したり、無駄吠えなどの問題行動につながったりします。このため、毎日欠かさずに運動させることが大切です。

運動量の目安としては、毎日30分くらいの散歩を1日2回行うのが理想です。さらに、ドッグランなどの広いスペースで遊ばせたり、飼い主さんとのおもちゃ遊びなどで体力を発散させたりするのも効果があります。楽しみながら上手にストレスを解消してあげてください。

食事のバランスに気をつける

ミニチュアシュナウザーは尿路結石になりやすい犬種と言われています。

尿路結石の予防として、尿の濃度が濃くならないように十分な水分を取らせる必要があります。あわせて、ドッグフードはお腹に優しい消化の良いものを選ぶのがおすすめです。

また、クランベリーが配合されたフードには尿を弱酸性に保つ作用があるため、一部の尿路結石や尿路感染の予防に効果があります。

さらに、ミニチュアシュナウザーは肥満になりやすい犬種でもあります。

個体差があるため、それぞれの体重を考慮して食事の量を変えたり、低脂肪、低カロリーのフードを選んだりするなど食事のバランスに気をつけることが重要です。

食後の血糖値の上昇がゆるやかで脂肪を溜めにくい低GI値のフードを選ぶこともよいとされています。

また、低脂肪、低カロリーで食物繊維などを含むお腹に優しいフードを選ぶことで、良好な腸内環境を保て、肥満と関係が深い高脂血症の予防効果が期待できます。

社会化を積極的に行い、しつけをしっかり行う

ミニチュアシュナウザーは警戒心が強いことでも有名な犬種です。主従関係がしっかりできている飼い主やその家族に対して警戒はしませんが、そのほかの人や犬に対して警戒心から吠えることも多くあります。

これらの問題行動を起こさないために、子犬のうちから社会化を積極的に行うことが大切になります。飼い主やその家族以外の人や犬と触れさせる機会を作り、しつけをしっかり行うことで、無駄吠えなどをしないようにしつけましょう。

ミニチュアシュナウザーの飼い主に求められるもの

ミニチュアシュナウザーという犬種を飼ううえで、飼い主として求められるものがあります。それらをしっかり実行することで、愛犬との素晴らしい生活が可能となります。

ここでは、特にお伝えしたい愛犬との向き合い方の心がけ、そして愛犬の体のケアについて解説します。

愛情と忍耐力

ミニチュアシュナウザーは忠誠心が高く、飼い主が大好きな犬種です。

そのため、常に飼い主の愛情を求めて甘えてきます。その気持ちに愛情をもってこたえてあげられなければなりません。ミニチュアシュナウザーは寂しがり屋の性格も合わせ持つ犬種のため、十分な愛情を注いであげないとストレスを感じてしまい、問題行動や体調を崩すことにつながることもあります。

また、自分の考えも強く頑固な性格でもあるため、しっかりした主従関係ができないうちは飼い主にも従ってくれません。このため、最初にしっかりした主従関係を作るまでは、毅然とした態度で主人であることを繰り返し教えるための飼い主の忍耐力も必要となります。

子犬のうちは可愛さからつい甘やかしてしまいがちですが、最初のしつけが大切であることを理解しておきましょう。

時間と労力

ミニチュアシュナウザーは活発で遊び好きなため、飼い主は一緒に運動し遊ぶ時間を多くもつ必要があります。また、ミニチュアシュナウザーは飼い主との遊びが大好きなため、一緒に体を動かして遊ぶ労力を惜しむことなく付き合える方が向いています。

屋外でも室内でも、ミニチュアシュナウザーと一緒にいることができ、長い時間遊ぶことへの覚悟が必要です。

健康管理と定期的なトリミング

ミニチュアシュナウザーの寿命は12歳から15歳ですが、適切なケアを行うことで長生きできる犬種です。愛犬との生活を長く楽しむためにも、しっかりケアをしてあげることが大切になります。

健康管理としては、食事管理、体重管理、運動量の確保、ストレスの軽減、そしてドッグドックなどの定期健康診断による病気の予防や早期発見などがあります。

ミニチュアシュナウザーの体質や性格を考えると、特に体重管理と運動量の確保が飼い主の日常のケアとして重要に思われます。

また、健康管理とあわせて定期的なトリミングも必要になります。

容姿の特徴でもある口ひげやまゆ毛を綺麗に保つだけでなく、毛玉を作らないことで被毛や皮膚を病気から守ることができます。個体差はありますが、月に1度くらいの頻度を目安にトリミングを行うとよいでしょう。

なお、ミニチュアシュナウザーは抜け毛が少ないことでも知られています。このため、飼い主や家族がアレルギー体質の場合でも発症しにくいといった人間側のメリットがあります。

まとめ

この記事では、ミニチュアシュナウザーについて以下の内容をお伝えしました。

  1. ミニチュアシュナウザーの性格
  2. ミニチュアシュナウザーの特徴
  3. オスとメスでどのように性格が違うか
  4. ミニチュアシュナウザーの飼い方のコツ
  5. ミニチュアシュナウザーの飼い主に求められるもの

ミニチュアシュナウザーに興味を持ち、性格を理解したうえで愛犬として選ぶことで、かけがえのないパートナーとなり素敵な生活ができることを切に願っています。

RECOMMEND
あわせて読みたい関連記事
RANKING
人気記事ランキング