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- はじめに
- イタグレの性格や特徴は?
- イタグレのしつけ方は?
- 必要なケア
- イタグレの餌はどうすれば良い?
- イタグレを飼うといくらぐらいかかるの?
- イタグレの運動頻度は?
- イタグレがかかりやすい病気
- イタグレの可愛い写真
- まとめ
はじめに
引き締まったボディに長い足で、とても優雅な印象があるイタリアングレーハウンド(イタグレ)。
この美しい姿に魅せられて、購入を検討している愛犬家の方も多いのではないでしょうか。
しかし、ペットショップなどでもあまり多く見かけることがないため、特徴や飼い方がよくわからない、などのお悩みを抱えている方のために、イタグレの性格やお手入れ方法、飼育に必要な費用など、気になる点をくわしく解説いたします。
イタグレの性格や特徴は?
イタグレの性格や特徴についてみていきましょう。
性格
性格は、飼い主がもっとも大切な存在であり、とても従順で、穏やかな性格をしています。
飼い主にずっとべったりとしているよりも、静かに隣に座っているのを好む落ち着いた性格でもあります。
家族にも同様に接し、しつけもしやすいため、落ち着いた犬を飼いたい人に向いています。
繊細な性格のため、若干人見知りの面もあります。
そのため、日頃から慣れている家族以外の人に対しては、内気になることも見受けられます。
物静かな犬なので、ストレスを溜めやすいところもあり、強い言葉や、環境の大きな変化により体調を崩してしまう場合がありますので、叱る際などには注意が必要です。
恐怖を感じても攻撃的になるわけではなく、怖い相手に対し距離を置いたり、逃走したりする場合があります。
我慢強い性格を、飼い主が察知してあげてストレスを解放してあげるように、日々の遊びや散歩できちんと愛情を持って接することが大切です。
特徴
被毛は短毛の単色で光沢があり、胸に白いマーキングが入ることもあります。
サイズは体高が32~38cm、体重は5kgを標準としています。
お腹の周りが引き締まっており、長い首に細く長い足で、見た目にも優雅さを感じさせる外見です。
静かな性格ですが、もともとサイト(視覚)ハウンドと呼ばれる、目で獲物を追跡する狩猟犬であったため、高い運動神経を持っており、現在でもスポーツドッグとして活躍しています。
いえます
イタグレの体型は見た目の美しさだけでなく、狩猟などで走ることを専門にしていたからこその体といえます。
室内飼い?外飼い?
イタグレは寒さに弱く、外飼いには向いておらず室内で飼育する必要があります。
室内でも、冬は暖房を使用するなどして、暖かい部屋で飼育し、夏はエアコンで部屋を冷やしすぎないよう調節が必要です。
抜け毛も少なく、においもほとんどありませんので、イタグレを飼う際には室内で飼育するようにしてください。
イタグレのしつけ方は?
イタグレは温和な性格で飼い主にも従順なため、初心者にも飼いやすい犬種です。
他の犬とも争うようなことも少ないため、多頭飼いでも飼うことができます。
無駄吠えもあまりないため、集合住宅でも十分に飼育が可能です。
しかし、温和で従順とはいえ、しつけが必要ないわけではありません。
イタグレに必要なしつけをするにあたって、しておいた方がよいこと、してはいけないことを順に解説します。
した方が良いこと
イタグレは家族にはとても従順で、飼い主や家族に対してとても愛情深く接してくれます。
その反面、人見知りで、見知らぬ人に対して強い警戒感を抱くことが多い犬種です。
家にいろいろな人が出入りするご家庭などでは、子犬の頃から、家族以外の人に触れてもらい、おやつをもらうなどして、人に慣れてもらい、よその人も怖くないというイメージを持たせるとよいでしょう。
イタグレは運動神経に優れており、そのジャンプ力には目を見張るものがあります。
遊んでほしいなどの理由で、飛びついてくることもありますが、その際は無視をする、もしくは「マテ」をさせて落ち着かせる訓練はしておいた方がよいです。
イタグレはとても足が細いので、室内でジャンプをすると、フローリングなどに足を滑らせ骨折や膝蓋骨脱臼などのケガにつながるおそれがあります。
飛びついてアピールしてくること自体もあまりよくないため、ほとんどの犬が飛びつきに関してしつけをすると思いますが、イタグレの場合はとにかくケガを防止するためにも早い段階で室内での飛びつきをさせないよう教えましょう。
イタグレはサイトハウンドでもあるため、何かを追いかけようと散歩中に走り出してしまう可能性があります。
ドッグランなどの囲いがあるところならばよいですが、もし散歩中に手から離れてしまったら、スピードが早すぎ、人間ではなかなか追いつくことができません。
そのようなときのために、リードをしっかり握って散歩するのはもちろんですが、飼い主の声にきちんと反応し、呼び戻すことができるよう小犬の頃よりトレーニングをしておきましょう。
してはいけないこと
イタグレのしつけの際に厳しく接したり、強い口調、大きな声でしつけをするのはやめましょう。
イタグレは、とても繊細な性格で、デリケートな性格ゆえに怒られていると感じてしまうと、おなかを壊してしまったり、体調を崩してしまったりします。
厳しくしかられたことをきっかけとして、人間が怖くなってしまうと、臆病な犬に育ってしまうことになりかねません。
イタグレは、攻撃的に吠えることもなく、隠れたり、距離を置いたりするような行動をとります。
恐怖を感じさせてしまうと、日常生活にも大きく支障をきたしてしてくるので、注意が必要です。
必要なケア
イタグレはお手入れのしやすさからみても、飼いやすい犬種の部類に入ります。
基本的なお手入れ方法をみていきましょう。
ブラッシング
イタグレは被毛が短く抜け毛の少ない犬種のため、毎日のブラッシングは必要ありません。
その代わりに、散歩や運動のあとに、汚れてしまった体をよく絞ったタオルや、犬用のボディタオルで拭いてあげましょう。
ブラッシングは週に2〜3回で十分ですが、短毛のため、強くやりすぎると皮膚を傷つけてしまうので、使用するブラシはラバーブラシや、やわらかい毛でできている獣毛ブラシがおすすめです。
シャンプー
イタグレは短毛種のため、シャンプーも月に1度で十分です。
あまり過度にシャンプーをしすぎてしまうと、かえって皮膚のトラブルをおこしてしまいかねません。
シャンプー後は、毛が短いためタオルで拭くだけでもすぐに乾きますが、イタグレはかなり寒さに弱いので、冬の間はドライヤーを使用して乾かしてあげてください。
歯磨き
イタグレも他の犬と同様に歯磨きは大切なケアです。
犬用の歯ブラシを用いておこないますが、成犬になっていきなり歯磨きをしようとすると嫌がりますし、イタグレの場合、恐怖を感じて近づいてこなくなる場合もあります。
そのためにも、子犬の頃に歯ブラシに慣れさせ、ご褒美をうまく使いながら歯磨きの習慣をつけていきましょう。
最初のうちは短い時間で切り上げて、毎日繰り返していけば犬も慣れてくるので、歯周病予防のためにも歯磨きの習慣はつけておくようにしましょう。
爪切り・耳掃除・肛門腺しぼり
爪切り、耳掃除、肛門腺絞りは定期的にケアする必要があります。
耳掃除や、肛門腺しぼりは飼い主自身でできるかたも多いですが、爪切りは爪の黒い犬は血管が見えにくいため、慣れが必要です。
あまり失敗を繰り返すと怖がって爪切りをさせてくれなくなってしまうこともあります。
黒い爪のイタグレは特に注意が必要です。
爪切りや肛門腺しぼりなど自分でやることに不安がある場合には、ペットサロンや動物病院に定期的に通って処置してもらうとよいでしょう。
イタグレの餌はどうすれば良い?
イタグレの食事に関してですが、基本はほかの犬種と同様に質の良いタンパク質の摂取が必要です。
タンパク質は、筋肉、内臓、血液、被毛など体づくりのすべての部分に必要不可欠な栄養素です。
本来、肉食である犬には、タンパク質の中でも動物性タンパク質が望ましいでしょう。
良質なドッグフード選びには、動物性たんぱく質が豊富に含まれているフードを選びましょう。
また、イタグレで気を付けなければならないのは肥満です。
スリムな体型をみてもわかるように、骨がとても細いので、体重が増えるとジャンプや転倒した際に、ケガのリスクが高くなってしまいます。
そのため、イタグレにふさわしい餌は、高たんぱくでありながら、低脂質のものを選ぶことをおすすめします。
1日の食事頻度
1日の食事の頻度は、年齢によって変わります。
回数が多いのは主に子犬の頃で、特に生後2ヵ月から5ヵ月くらいまでは、3回から4回くらいに分けて食事を与えるのが望ましいです。
生後3ヵ月頃までは乳歯も生えそろっていないため、お湯でふやかして与えてください。
成犬になれば1日2回に分けて与えられるようになります。
お湯でふやかす必要もなくなるので、適量をそのまま与えられるようになります。
シニアの場合は、食欲や健康状態に個体差があるので、それぞれの状態を飼い主さんがきちんと見極めて回数を決めてください。
ただし、消化能力も落ちてきているので、少なくとも2回以上の頻度は守ってください。
年齢別のおすすめのドッグフードの種類
犬は年齢によって必要な栄養素が違います。
子犬の頃は成長のために、高たんぱくで、栄養価も高いものを与えて、成長を促します。
適量も成犬よりも多くなります。
1歳を過ぎる頃には、成犬用に切り替えて、太りすぎないように、高たんぱく、低脂質のフードを与えてください。
5歳〜7歳くらいになると人間でいうところの中年期にさしかかり、運動量が落ちてくるので、若い頃と同じ量、同じフードを食べ続けると肥満になってしまいます。
体重によっては、この頃からローカロリーのフードに、切り替えを進めてもよいでしょう。
7歳を超えるとシニア期に入ります。
運動量はさらに落ち、必要な摂取カロリーも減ってきます。
そのため、シニア用フードに切り替えて、体力によってはふやかすなど与え方も工夫が必要になってきます。良い
以上のように、年齢別にフードは変わりますが、犬にも個体差があり、どのタイミングで変えてよいか難しいときがあります。
まだ年齢よりも肉体が元気で、体が栄養素を欲しがっているのに、フードを変えてしまうことによってエネルギーが不足してしまっては意味がありません。
最近では年齢によってフードを変えることなく、ずっと同じフードで過ごせる「オールステージ」対応のドッグフードが人気です。
このようなフードの特徴として、全年齢に応じた栄養素をしっかりと摂ることができ、なおかつ太りすぎないよう低脂質であることが特徴です。
全年齢の犬が安心して食べられるよう、人間が食べても問題ないほど安心な食材を使用していることも大きな特徴です。
全年齢の犬が安心して食べられるオールステージ対応のドッグフードは、愛犬の健康のためにもおすすめできます。
イタグレを飼うといくらぐらいかかるの?
いざイタグレを飼うとなった場合、購入費用や毎月かかる費用は知っておく必要があります。
特に、毎月の費用は飼い始めたあとに、「こんなにかかるとは思っていなかった」ということのないようしっかりと把握しておきましょう。
イタグレの価格相場
イタグレを購入する際には、おもにペットショップやブリーダーからの購入となりますが、価格相場として23万円〜となっています。
人気のカラーや血統、月齢の若い個体などで価格は変動しており、なかには40万円を超える個体も販売されているので、あくまで相場として参考にしてください。
飼う際に打っておいた方が良いワクチン
イタグレに限らず、犬を飼う際にはワクチン接種はいまや必須といえるでしょう。
ワクチンには年1回の接種が義務付けられている「狂犬病予防接種」と飼い主の任意によっておこなう「感染症予防接種」の2種類に分けられます。
狂犬病予防接種は狂犬病予防法により、犬を飼ったら必ず受けなければなりません。
接種場所は、自治体で毎年3月から4月頃におこなっている集団接種、もしくは動物病院での個別接種どちらでもかまいません。
接種後には接種を証明する「接種済票」が交付されます。
費用は、自治体により決まっていますが、おおむね3,000円程度に接種済票の発行で500円ほどかかります。
動物病院での接種の場合、各動物病院で定めた診察料が別途かかります。
次に、「感染症予防接種」は、2種から11種の感染症予防ワクチンの接種を子犬期には年3回、成犬は年1回接種をするものです。
飼い主の任意となっていますが、愛犬の感染症予防のためにはいまや接種は必須ともいえます。
一般的に生後2ヵ月で1回目、3ヵ月で2回目、4ヵ月くらいまでに3回目を済ませるのが目安となっています。
何種類のワクチンを接種するかは、生活環境などによっても変わってくるので、かかりつけの動物病院で相談してから接種しましょう。
費用は5種~7種でおおむね7,000~10,000円ほどとなっています。
イタグレの月間費用
イタグレを飼う際に毎月かかる費用はおよそ10,000円から15,000円ほどかかります。
月間費用の種類別に解説します。
日用品の月間費用
日用品にはドッグフード代、おやつ代、トイレシート代などがあります。
ドッグフードはフードにより費用は異なりますが、月に3キロほど消費するとして、3,000〜6,000円くらいかかります。
またトイレシーツを月1,000円、おやつは任意ですが月1,000円とすると、日用品で月間5,000〜8,000円かかる計算になります。
保険の月間費用
保険に関しては、年齢や補償内容により保険料が異なりますが、5歳くらいまでは3,000円前後、年齢が上がると6,000円前後となります。
高齢になると保険の加入ができなくなるので、注意が必要です。
トリミングの月間費用
イタグレは短毛種のため、トリミングによるカットなどは必要ありません。
爪切りや肛門腺絞り、耳掃除なども自分でできるようであれば、トリミング費用はかかりません。
爪切りなどをペットサロンや動物病院でおこなってもらう場合は、シャンプーと合わせたコースなどが2,500円〜設定されていることが多いので、自分で処置するのが難しい場合は利用してみるのもよいでしょう。
イタグレの運動頻度は?
イタグレは狩猟犬でもあったため、多くの運動を必要とする犬種です。
毎日の散歩も可能であれば、朝夕30分、散歩以外に定期的にドッグランなどで、ストレス解消もかねて、思い切り走らせてあげましょう。
イタグレがかかりやすい病気
イタグレは比較的病気になりにくい犬種といわれていますが、そのなかでも注意したい病気に関して紹介します。
膝蓋骨脱臼
見た目の通り、イタグレは骨が細いため、飛び跳ねたり、フローリングなどで滑ったりすることで膝蓋骨が外れ脱臼を起こします。
運動好きでよく走るため、室内では滑りやすい場所にはカーペットを敷くなどの対策をしておくとよいでしょう。膝蓋骨脱臼は遺伝的な要因も関係していると考えられているため、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
歯周病
小型犬に分類されるイタグレは、小さいあごに歯が密集しているため、口の中の衛生状態が悪くなると歯周病を発症します。
口臭や出血、歯の痛みの原因となるので、子犬の頃に歯磨き習慣をつけておくことが大切です。
網膜剥離
網膜剥離とは、なんらかの原因で網膜がはがれてしまう病気です。
イタグレはこの硝子体の変性を遺伝的に持っており、網膜剥離になりやすい犬種といわれています。
治療には外科的な手術が必要となる場合もあり、時間がたつほど回復の見込みも低くなるため、早期の発見が重要です。
イタグレの可愛い写真
全力疾走するイタグレ
全力疾走するイタグレ2
日向ぼっこ中のイタグレ
じっと見つめるイタグレ
すやすや眠るイタグレ
まとめ
イタグレに関して、あらゆる面から解説してきました。
性格も穏やかで、しつけもしやすくお手入れも簡単な犬種なので、初心者にもおすすめできる犬種です。
普段は静かながら、運動好きで、走ることが得意なので、日常は落ちついた生活を、休日には愛犬と一緒にアクティブに活動したい方にはピッタリです。
まだ登録件数も多くはない犬種なので、周りの目を引くことも間違いないでしょう。
当記事を参考に、愛犬候補にイタリアングレーハウンドをいれてみることをおすすめします。