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はじめに
愛犬が自分の足を舐めてきて気になるという方は多いと思います。犬が飼い主の足を舐めるタイミングは、お風呂やご飯中、寝る前などさまざまです。
自分の足を舐めるのをやめさせたいと考える場合は、適切な対処が欠かせません。
今回は、犬が飼い主の足を舐める理由を紹介します。舐めるタイミングや対処法、意識すべきことを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
犬がどんな時に飼い主さんの足を舐めるの?
まず、犬が飼い主の足を舐めるタイミングについて紹介します。
- お風呂から出たときに
- 裸足でいる時
- ご飯を食べている時
- 寝る前
それぞれ詳しく紹介するので、愛犬が自分の足を舐めたタイミングは上記に当てはまるかチェックしましょう。
お風呂から出たときに
まず、犬が飼い主の足を舐めるのはお風呂からでた時です。お風呂上がりの肌は通常、清潔でしっとりしており、犬にとって興味をそそられる対象となります。
特に、石けんやシャンプーの香りが肌に残っている場合、新しい香りに興味を持ち、確認するために舐める行動が見られやすいです。
また、飼い主さんがお風呂から出てリラックスした状態にあると、犬は雰囲気を感じ取り、安心感を覚えます。その結果として、足を舐めて愛情や親近感を示そうとするのです。
さらに、犬にとって足を舐めることは一種のコミュニケーション手段でもあります。
飼い主さんの身体から漂う新しい香りを確認することで、「どこに行っていたの?」や「今の状態はどう?」というような感覚的な情報を収集しようとしている可能性もあります。
ただし、お風呂上がりの肌には、石けんやシャンプーの成分が少量でも残っている場合があるので注意が必要です。
裸足でいる時
次に、犬が飼い主の足を舐めるのは裸足でいる時です。裸足でいると足が直接床や地面に触れるので、飼い主さんの体臭がより明確に感じられます。
足裏は汗腺が多く、特に犬の優れた嗅覚には独特の匂いとして感知されやすいです。
犬にとって飼い主さんの匂いは安心感を与えるものであり、匂いが特に強い足裏は愛着を示したり、親密さを深めたりするための対象になりやすくなっています。
また、裸足でいると足の動きが直接犬の視界に入るため、興味を引きやすく、注意を引こうとして舐める行動をする場合も多いです。
さらに、床や地面から拾った匂いが足についていることも犬にとっては魅力に感じます。
床に残った匂いを嗅ぐ行為は、飼い主さんの行動を「匂いの手がかり」で確認しようとする犬の本能的な行動の一環といえるのです。
他にも裸足で歩いた際に足裏に付着した汗やほこり、さらには食べ物や飲み物の微粒子の匂いが犬を惹きつけることも少なくありません。
ご飯を食べている時
3つ目に、犬が飼い主の足を舐めるのは、ご飯を食べている時です。
ご飯中に足を舐める理由としては、食事中に落ちた食べ物の匂いや飼い主さんの食事に対する興味、または注目を引きたい気持ちなどが挙げられます。
特に飼い主さんが裸足やスリッパを履いている場合、足元に落ちた食べ物のカスや匂いが犬を引き寄せる場合があるのです。
犬は嗅覚が非常に鋭く、微細な食べ物の匂いを感じ取り、確認しようとして足を舐めます。
また、犬は飼い主さんが食事をしている姿を見て「一緒に食べたい」という気持ちを抱きやすいです。
そして、「自分にも分けてほしい」というアピールや、単純に構ってほしいという気持ちを表現する場合があります。
特に、飼い主さんが食事中に犬を無視していると、注意を引くために足を舐めやすいです。
ご飯中に犬が足を舐める場合は、ご飯を食べる場所を犬と分けたり、犬が落ち着ける場所に誘導したりして、行動を改善しましょう。
寝る前
最後に、犬が飼い主の足を舐めるのは寝る前です。犬が寝る前に飼い主さんの足を舐めるのは、リラックスしたい気持ちや日中の緊張を解消したい心理が働いていると考えられます。
犬にとって飼い主さんの匂いや温もりは安心感を与える存在であり、足を舐めることで自分自身の気持ちを落ち着け、眠りに入りやすくしている可能性があるのです。
寝る前に足を舐める行動は子犬の頃、母犬の体を舐めて甘えたり安心感を得たりした名残の可能性もあります。
また、寝る前に日課としてスキンシップを取る飼い主さんの場合、延長として足を舐める行動が自然に現れる場合も多いです。
日常的で問題がなければ、愛情の表現として受け入れましょう。ただ、飼い主さんが不快に感じる場合や、犬が過剰に舐める場合は、別のリラックス方法を取り入れるのが良いです。
例えば、寝る前に軽いマッサージをしてあげる、または落ち着けるクッションやブランケットを用意してあげると、安心感を得られる環境を整えられます。
犬が飼い主さんの足を舐める理由は?
次に、犬が飼い主の足を舐める理由を紹介します。
- 愛情表現やコミュニケーション
- かまってほしい気持ち
- 好きなニオイがする
- 気になるニオイがする
- 飼い主さんの情報収集
- 飼い主さんへのアピール
それぞれ詳しく紹介するので、愛犬が自分を舐める理由を判断できるようになりましょう。
愛情表現やコミュニケーション
まず、犬が飼い主の足を舐める理由は、犬の愛情表現やコミュニケーションです。
犬にとって舐める行為は母犬との子犬時代から引き継がれた自然な行動で、親密さや信頼感を示しています。
子犬の頃、母犬から舐めてもらって安心感を得ていた経験が、成犬になってからも飼い主さんに対して同じ行動を取る理由の一つになっているのです。
足を舐めることで、「大好き」「そばにいたい」という気持ちを伝えている可能性があります。また、犬は足を舐めて自分の感情を整理することもあります。
飼い主さんに舐める行動を取って、より深い安心感や満足感を得ている可能性が高いです。
愛情表現による足を舐める行動は、犬がリラックスしている時や飼い主さんとの信頼関係が強い時に特に見られます。
たとえば、飼い主さんが仕事から帰宅した後や一緒に過ごす静かな時間帯に足を舐める場合、犬は「お帰りなさい」や「一緒にいる時間が嬉しい」という気持ちを表現しているのです。
かまってほしい気持ち
次に、犬が飼い主の足を舐める理由はかまってほしい気持ちです。犬はとても社会的な動物であり、飼い主さんとの触れ合いや注意を必要とします。
そのため、忙しい時や無視されていると感じる時、足を舐めて「ここにいるよ」「一緒に遊んでほしい」とアピールしているのです。
特に、飼い主さんが他のことに集中している時によくみられます。
たとえば、テレビを見ている時やスマートフォンを操作している時、犬が足を舐めてくる場合、注意を引きたいサインかもしれません。
かまってほしいサインを見過ごさずに適切に応じると、犬は安心感を得ると同時に、飼い主さんとの絆を深めることができます。
ただし、足を舐める行動が過剰になると、飼い主さんにとって負担に感じやすいです。
そのような場合は、代わりにおもちゃを与えたり犬と遊ぶ時間を増やしたりして、注意を引くための行動を減らしましょう。
好きなニオイがする
3つ目に、犬が飼い主の足を舐める理由は好きなニオイがするからです。犬は嗅覚が非常に優れており、人間が気づかない微妙な匂いにも敏感に反応します。
足は汗腺が多く存在する部位であり、そこから発せられる匂いが犬にとって興味深い場合があるのです。
特に、飼い主さんが好きな犬にとっては、匂いが安心感や親しみを感じさせる要素となり、舐める行動につながります。
ニオイから足を舐める行動は、犬が飼い主さんの存在を確認し、安心感を得ようとしている可能性が高いです。
飼い主さんの足から漂う匂いは、犬にとって「自分の群れの匂い」として認識されることがあり、匂いを確認する行動が舐める仕草として表れます。
ただし、飼い主さんにとって不快に感じる場合もあるため、犬が足を舐める頻度が多い場合は、他の方法で愛着を示せるよう促すのが良いでしょう。
匂い付きのおもちゃを与えたり、舐める行動を別の楽しい活動に置き換えたりすると、犬の気持ちを満たしつつ問題行動を軽減できます。
気になるニオイがする
4つ目に、犬が飼い主の足を舐める理由は気になるニオイがするからです。例えば、足に付着した食べ物の匂いや外出後の靴や靴下から染みついた匂いが原因となる場合があります。
犬は匂いを嗅ぎ取るだけでなく、匂いを舌で確認する性質があるため、興味を持った匂いに対して舐める行動を取るのです。
また、足に付いたローションやクリームの香りが犬の興味を引く場合もあります。香料や成分が特別に感じられる場合があり、確かめようとして舐める行動が見られるのです。
ただし、製品が犬にとって安全でない場合もあるため注意しましょう。気になるニオイが原因の場合、足を洗うなどして匂いの原因を取り除くことで行動を抑えることができます。
また、犬が安全で健康的な方法で好奇心を満たせるように、新しい匂いのおもちゃや遊び道具を提供するのも良い方法です。
飼い主さんの情報収集
5つ目に、犬が飼い主の足を舐める理由は飼い主の情報収集をしているからです。
足には汗腺が多く、汗には特有の化学物質が含まれており、犬は飼い主さんの状態や気分を知ることができます。
なぜなら、犬が人間の感情や健康状態を敏感に察知する能力を持っているからです。
また、犬は舐める行動を通じて飼い主の体調を確認している可能性もあります。特に、日頃から飼い主さんに強い愛着を持っている犬は、飼い主さんの些細な変化にも敏感です。
犬が頻繁に足を舐めてくる場合には、飼い主さん自身も自身の健康状態を見直す機会とするのが良いでしょう。
犬の行動を観察することで、自分の健康や生活習慣を整えるヒントを得られるかもしれません。
飼い主さんへのアピール
6つ目に、犬が飼い主の足を舐める理由は、飼い主へアピールしているからです。
犬は「何かしてほしい」「構ってほしい」という気持ちを表現するための手段として、舐める行動を選んでいます。
特に、飼い主さんが忙しくしている時や、犬に注意を向けていない時に行動が顕著になりやすいです。
たとえば、散歩に行きたい、遊びたい、または食事や水が欲しいという要求を持っている時に、足を舐めて「気づいて!」と訴えている可能性があります。
その場合は、行動を無視せず、犬が何を求めているのかを察して応えると、犬のストレスや不満を減らすことが可能です。
しかし、過剰にアピール行動を続ける場合は、犬の欲求に応えるタイミングを工夫する必要があります。
すぐに応じると「舐めれば思い通りになる」と学習してしまう場合があるため、別の行動を取るように促しながら、犬の要求に適切に応じることが大切です。
犬が飼い主さんの足を舐める問題における対処法
次に、犬が飼い主の足を舐めることへの対処法を紹介します。
- 皮膚の清潔保持・保温
- 舐めたい気持ちを無くすトレーニング
- 舐めてきたら無視してその場を離れる
- 獣医師による診断・治療
それぞれ詳しく紹介するので、原因に応じて適切に対処できるようになりましょう。
皮膚の清潔保持・保湿
まず、犬が足の匂いや味、肌の状態が原因で足を舐める場合は、飼い主さん自身の皮膚の清潔を保ちましょう。
足は汗腺が多く、汗や皮脂が原因で独特の匂いが発生しやすい部位です。こまめに足を洗い、汗や汚れを取り除くと、犬が足を舐めたくなる理由を減らせます。
また、乾燥による肌荒れが原因で舐められる場合も多いです。肌が乾燥していると、犬はその部分を気にして舐めることで「治そう」とする行動をとる場合があります。
そのため、保湿クリームを使って肌の状態を整えることも効果的です。ただし、犬が舐めても安全な成分の保湿クリームを選びましょう。
また、香料や化学物質が含まれている製品は避けてください。さらに、足を舐める行動が癖にならないよう、犬が特に興味を示す原因を取り除くことが予防策となります。
舐めたい気持ちを無くすトレーニング
次に、犬が足を舐める行動を減らすためには、舐めたい気持ちを無くすトレーニングを行いましょう。
たとえば、犬が足を舐め始めた際に、おもちゃや噛むことができるガムを渡し、注意をそちらに向けさせる方法があります。
犬が好むおもちゃを使えば、興味がそちらに移りやすいです。また、舐める行動が始まる前のサインを見逃さないようにしましょう。
犬が足をじっと見つめる、匂いを嗅ぎ始めるなどの前兆が見られたら、すぐに「おすわり」や「待て」などの基本的な指示を出して集中をそらしてください。
トレーニングを繰り返すと、犬は「足を舐める行動」以外に楽しい選択肢があることを学びます。さらに、舐める行動を予防するための環境づくりも重要です。
定期的な散歩や遊びの時間を設けてエネルギーを発散させ、足を舐める行動の頻度を減らしましょう。
舐めてきたら無視してその場を離れる
3つ目に、犬が飼い主さんの足を舐める際に、無視してその場を離れましょう。犬は舐める行動に対して飼い主さんが反応すると、行動する頻度が増える恐れがあります。
たとえば、叱る、話しかける、撫でるなど、何らかの反応を示すと、犬は「注目を得た」と捉え、行動を繰り返す可能性があるのです。
舐めてきた場合には、何も言わずに立ち去り、犬に「舐めることで注意を引けない」というメッセージを伝えましょう。
一貫して実行すると、犬は舐める行動が無意味であることを学習します。
ただし、対策には時間と忍耐が必要であり、最初のうちは犬が行動をエスカレートさせる場合もありますが、飼い主さんが反応しないことを徹底しましょう。
加えて、舐める以外の行動を犬が取った際には、行動を褒めることで良い行動と覚えさせることが大切です。
「舐めるのをやめた」「飼い主さんの指示に従った」といった場合に、褒めたりおやつを与えたりすると、望ましい行動を増やすことができます。
獣医師による診断・治療
最後に、犬が足を舐める行動が過剰であり、他の方法で改善が見られない場合は、獣医師に相談しましょう。足を舐める行動が病的な原因に関連している可能性もあります。
たとえば、犬がストレスや不安を感じている場合、強迫的な舐め行動として現れやすいです。
また、皮膚炎やアレルギーなどの健康問題が原因で、舐める行動を取っている場合もあります。
獣医師は、犬の行動や健康状態を総合的に評価し、適切な治療法を提案してくれるので安心です。
例えば、ストレスが原因であれば環境の見直しや行動療法を、皮膚のトラブルが原因であれば外用薬やアレルギー対策を行います。
専門的な診断と治療を受けると、犬の健康と行動の改善が期待できるので、飼い主さんが適切に対応しましょう。
犬が飼い主さんの足を舐める事で飼い主さんが意識すべきこと
最後に、犬が飼い主の足を舐める際に飼い主が意識すべきことを紹介します。
- 犬が足を舐めるのを叱らない
- 衛生面が気になる場合は時間をかけて長期的な改善を
- 飼い主さん自身も舐められた後はきちんと洗って雑菌を流す
それぞれ詳しく紹介するので、上記をチェックした上で必ず対処するようにしましょう。
犬が足を舐めるのを叱らない
まず、犬が飼い主の足を舐める際に意識すべきことは、叱らないことです。
犬にとって足を舐める行動は、愛情表現やコミュニケーションの一環であることが多いため、叱られると犬が混乱したり、不安を感じたりする可能性があります。
特に、犬が舐める行動に対して「悪いことをしている」という認識を持っていない場合、叱られることで恐怖心が生まれ、信頼関係を損なうリスクがあるのです。
代わりに、ポジティブな方法で行動を修正しましょう。たとえば、犬が舐める行動を止めた瞬間に褒めたりおやつを与えたりする方法などをおすすめします。
また、足を舐めたくなるような状況をあらかじめ避ける工夫も効果的です。
犬の行動を理解し、叱る代わりに適切な対応を心がけ、犬のストレスを軽減しながら問題行動を改善しましょう。
衛生面で気になる場合は時間をかけて長期的な改善を
次に、犬が飼い主の足を舐める際に、犬が足を舐める行動に対して衛生面が気になる場合は、長期的な改善を目指しましょう。
犬の唾液には細菌が含まれており、飼い主の肌に長時間付着すると、皮膚トラブルの原因となる場合があります。
そのため、即効的な対策を取るだけでなく、根本的な解決策を考えることが必要です。まず、犬が足を舐める原因を特定することから始めましょう。
たとえば、足に付着しているニオイや味が原因であれば、清潔に保つことが効果的です。
さらに、犬が舐める行動を見直すためには、適切なトレーニングや生活環境の見直しが求められます。
例えば、犬が退屈を感じている場合は、運動量を増やしたり新しいおもちゃを与えたりして、舐める以外の行動に興味を向けさせましょう。
飼い主さん自身も舐められた後はきちんと洗って雑菌を流す
最後に、犬が足を舐めた後には、きちんと洗浄しましょう。
犬の唾液には多くの細菌が含まれており、特に免疫力が低下している場合や傷がある場合には、感染症のリスクが高まる可能性があります。
そのため、足を舐められた後はぬるま湯で優しく洗い流し、必要に応じて抗菌ソープを使用すると、衛生状態を保つことが可能です。
また、足を舐められた後はしっかりと乾燥させることも忘れないようにしましょう。湿った状態が続くと、細菌や真菌が繁殖しやすくなり、皮膚トラブルの原因になる可能性があります。
特に夏場や湿度の高い季節には、清潔と乾燥の両方を意識することが必要です。
さらに、犬が繰り返し足を舐める場合には、消毒スプレーや保湿クリームを使用して肌を保護しましょう。
ただし、製品が犬にとって安全な成分であることを確認して使用することが重要です。
まとめ
今回は、犬が飼い主の足を舐める理由について紹介しました。犬は、お風呂後やご飯、寝る前、裸足でいるタイミングに飼い主の足を舐めます。
また、足を舐める理由は、愛情表現や、飼い主へのアピール、気になるニオイの情報収集などです。
犬が飼い主の足を舐める場合は皮膚を保湿して清潔にし、舐めるのを無視したり、気持ちを無くすためのトレーニングを行なったりしましょう。
間違っても叱らないようにし、衛生面での管理を怠らず、根気強く行なうことが重要です。