- はじめに
- トイプードルの値段の相場はいくらなの?
- トイプードルの値段が異なる理由は?
- トイプードルを飼うにはどんな人が向いている?
- トイプードルを飼うにあたっての費用計算
- トイプードルの寿命と生涯にかかる値段
- まとめ
はじめに
トイプードルはぬいぐるみのような可愛い見た目なだけでなく、知能が高くしつけがしやすいと大変人気な犬種です。
抜け毛や無駄吠えが少ないので、初めて犬を飼う方にもおすすめできます。
運動好きなトイプードルですが、小型犬のためお家の中でもストレスなく過ごすことができ、室内犬としても飼いやすいです。
今回はそんな人気の犬種、トイプードルの値段や飼い主に向いている方について解説します。
これから飼う予定の方も、今まさに飼っている方にも有益な情報ばかりなので、ぜひ最後まで見てみてください。
トイプードルの値段の相場はいくらなの?
トイプードルは人気の高い犬種のため、相場も少し高めに設定されていることが多く、30万円前後が平均価格です。
購入する場所によっても値段の相場は変わってくるので、購入する前にチェックしてみてください。
ブリーダーからの購入価格相場
ブリーダーから購入する場合のトイプードルの購入価格は、15万〜100万円以上と幅が広いです。
犬の体調を考慮し、正しい繁殖を行う正規のブリーダーは無理な出産をさせません。
ブリーダーの元から来た子犬は、のびのびと元気に育っている印象です。
子犬の両親や兄弟、生まれ育った環境が見えるので、正規のブリーダーからは安心して購入できます。
購入後も相談に乗ってくれたり、飼育方法も丁寧に教えてくれる方が多いため、初めて犬を飼う方はブリーダーから購入するのがおすすめです。
シェルターや里親からの購入価格相場
シェルターや里親からの購入価格は、2〜8万円と平均より低価格になります。
理由は、シェルターも保健所なども商売のために犬を保護しているわけではないからです。
価格は安いですが、シェルターや里親から購入する時は、子犬ではなかったり健康面や精神面に注意が必要な子もいるので相当の覚悟が必要になります。
生活や気持ちに余裕がある方は、ぜひ一度保護犬も視野に入れてみてください。
ペットショップでの購入価格相場
ペットショップでの購入価格は、20〜80万円です。
外見・健康面・年齢で価格設定されていることが多く、チャンピオンの血統など良血統の場合も価格は上がります。
平均価格の30万円前後より低価格の場合は、健康面に問題ある場合があるのでしっかりショップに確認しましょう。
店頭の表示に書かれてないこともあるので、気になる子がいた時は店員さんに聞いてみることをおすすめします。
予約が必要ないため、好きな時に立ち寄れて様子が見れるのがペットショップの良いところです。
フラッと立ち寄った時に運命的な出会いがあるので、まずは会いに行ってみてください。
トイプードルの値段が異なる理由は?
同じトイプードルと言っても、価格の設定は幅が広いです。
値段の設定基準は、外見や性格、血統の有無などで判断されます。
それぞれの理由について、詳しく解説したので確認してください。
色や柄のバリエーション
トイプードルは人気色や希少色、毛質が良い場合に価格が高く設定されます。
- 人気色:アプリコット、レッド、クリーム
- 希少色:シルバー、ブラウン
上記の色は、元々の価格から5〜10万円価格が上がります。
逆にホワイトとブラックは、リーズナブルな価格なことが多いです。
他にも、毛の巻きが強い子や毛量が多い子は人気があるため価格も高く設定されます。
血統書の有無
血統書とは先祖犬がわかる戸籍のようなもので、有無で価格は大きく変わります。
両親犬や祖父母犬がドッグショーのチャンピオンの場合は、価格が高騰し100万円以上になることもあります。
他の犬種が混ざっていない純血の場合やスタンダードの姿である事でも、価格は上がります。
しかし、ドッグショーなどのコンテストに出す予定がなく、家で飼う分には血統を気にする必要はありません。
育て方やトレーニングの手間
遺伝の疾患がある場合や、噛み癖・吠え癖・トイレの失敗が多いなどの場合は、価格が相場よりも10万円前後安くなります。
育てていく上で、トレーニングやその子に合った育て方をする必要があるため、中途半端な気持ちで飼うことはおすすめできません。
購入前には必ず先天性の病気の有無や、先祖犬の病歴なども確認しておくことをおすすめします。
トイプードルを飼うにはどんな人が向いている?
犬種の中でも1番人気の高いトイプードルですが、「自分と相性はいいのか?」が気になります。
トイプードルは見た目も可愛く、人懐っこくて頭も良いので幅広い年代の方に選ばれています。
実際のところ飼い主には、どんな方に向いているのか詳しく解説するので、購入前にぜひ自分との相性をチェックしてみてください。
小さな子供がいる家庭
元気で人懐っこいトイプードルは、攻撃性が低く誰に対しても優しくできるので小さな子供のいる家庭でも安心です。
明るくて遊ぶことも大好きなので、子供だけでなく家族みんなと友好的な関係が築けます。
温厚で甘えん坊な性格の子が多く、人が大好きで、気性が荒い子の話はまず聞きません。
大きい犬が怖い方、もしも子供が嚙まれたらどうしようと心配な方にも、トイプードルはおすすめです。
単身者やカップル
トイプードルはとても愛情深い犬種なので、人の感情を読み取りそっと慰めてくれます。
ひとり暮らしで少し寂しくなった時は、そっと寄り添ってくれるでしょう。
また抜け毛が少なく、体臭も少ないので室内で飼いたい方や、一緒にお出かけするのにも向いている犬種です。
飼いやすい反面、甘えん坊なトイプードルはお留守番には向いていないので、8時間以上は家を空けないように注意してあげてください。
高い運動量が求められる人
トイプードルは高い運動能力を持っており、活発に動くのが大好きなので、高い運動量が求められる方にも向いています。
運動量の目安は散歩1日2回、15〜30分です。
小さい体ですが結構運動量が必要な犬種なので、満足しないときは時間を延ばしたり、散歩の回数を増やしてあげてください。
トイプードルを飼うにあたっての費用計算
犬を飼うには購入時だけではなく、一緒に生活するための準備にもお金がかかることも認識しておいてください。
毎日の餌代やおやつ代、トイレグッズやゲージなど身の回りの準備は必要不可欠です。
トイプードルは毛が抜けない分、トリミングが必要な犬種なのでトリミングの費用の準備に、グルーミングをする必要もあります。
家に来てからもワクチン接種後ではないと外に出れないため、獣医に通うための診察料やワクチン代も必要です。
準備にどれくらいの費用がかかるのか、詳しく解説するので家族に迎え入れる前に一度確認しましょう。
餌代やトイレグッズ
トイプードルを飼うと決めた時に、必要な身の回りのもの一覧です。
40,000円前後はかかると思って準備しておきましょう。
餌 | 6,000円 |
おやつ | 1,000円 |
食器 | 1,000~3,000円 |
トイレ | 2,000~7,000円 |
トイレシート | 2,000円 |
ゲージ・サークル | 5,000~15,000円 |
クレート | 5,000~10,000円 |
首輪・リード | 2,000~3,000円 |
1ヶ月の餌代とおやつ代の目安は7,000円です。
小さい月齢の子はもう少し安く済むかもしれませんが、用意はしておきましょう。
トイレシートも犬や散歩環境にもよりますが、2,3ヶ月に1度は購入する必要があります。
食器類・トイレ・ゲージ・首輪とリードなどは、消耗品ではないため毎月かかるものではありませんが、飼う前に必ず準備するものです。
この他にも、おもちゃや洋服なども買うと思うので、身の回りの準備だけでもこれだけ費用が掛かるということは認識しておいてください。
獣医の診察料やワクチン代
子犬を購入する時は、健康診断とワクチンを接種する必要があります。
健康診断代 | 5,000~20,000円 |
狂犬病のワクチン | 3,000~4,000円 |
混合ワクチン | 3,000~10,000円 |
健康診断はペットを迎え入れた時と、年に1,2回するのがおすすめです。
ペットショップやブリーダーから購入した場合には、それまでにかかった健康診断代とワクチン代を購入時に一緒に請求される場合があります。
また、健康診断が済んでいることもありますが、その後に寄生虫などが見つかることもあるので注意が必要です。
狂犬病のワクチンは、生後91日以上になったらなるべく早く打つ必要があります。
その後も、飼い主は毎年1回狂犬病の予防接種をすることが、法律で義務付けられているので気を付けましょう。
混合ワクチンは、狂犬病ワクチンと違って法律で義務付けられているものではないですが、なるべく接種した方がよいです。
複数の病気の予防接種が組み合わされていて2種〜11種まで種類があり、生活環境でどの混合ワクチンを選ぶのかを決めていきます。
動物病院によっても、何種のワクチンにするかによっても金額が変わってくるので、動物病院に行く前に確認しておくのがおすすめです。
グルーミングやトリミングの費用
犬は必ずグルーミング(耳掃除・爪切り・ブラッシングなど)を定期的に行う必要があります。
トリミングの時に一緒にグルーミングしてもらうことも可能ですし、家で自分でケアしてあげることも可能です。
お店でグルーミングしてもらう場合 | 3,000円 |
グルーミンググッズ購入 | 2,000~5,000円 |
グルーミングは最低でも1ヶ月に1回はする必要があるので、お店でお願いしてもらう場合は毎月かかる費用だと思ってください。
グルーミンググッズは安全性を考えて犬用のものを購入することをおすすめします。
自分で行う場合は、使い方をしっかり確認して、犬の状態に合わせ無理のないよう行いましょう。
また、トイプードルは抜け毛は少ないですが、1ヶ月に1回トリミングをしなければいけない犬種です。
トリミング代 | 6,500円~ |
トイプードルのトリミング代の平均価格です。
サロンによって価格やサービスが変わってくるので、自宅の近くのトリミングサロンなどを検索して確認してみてください。
中には、グルーミング代込みの良心的なサロンもあります。
トイプードルの寿命と生涯にかかる値段
当たり前ですが、犬は可愛いだけでは飼うことはできません。
飼う時の準備費用だけで終わりではなく、生涯毎月費用はかかります。
トイプードルの平均寿命は、15〜16歳と比較的寿命が長い犬種です。
犬を飼うということは、一生責任をもって育てるということを忘れないでください。
今だけでなく、生涯かかるであろう値段や健康管理の重要性もしっかり確認してから家族に迎え入れましょう。
平均寿命と健康管理の重要性
トイプードルの平均寿命は15〜16歳と、平均寿命が14歳の犬の中では比較的寿命が長い犬種です。
せっかく家族になるのだから、少しでも元気に長生きしてほしいと思います。
近年医療技術もどんどん上がり、長生きをする犬も増えましたが、何より重要なのは健康管理や生活環境を整えてあげることです。
体質にあった食事、ストレスがたまらない環境、オーラルケアなど飼い主ができることは精一杯やりましょう。
年間の予想費用の計算
トイプードルの飼育にかかる医療費や消耗品費、トリミング代など年間にかかる費用は25〜35万円です。
1年間の餌代は月々6,000円の餌代におやつ代の1,000円も加えて、年間8万4,000円の計算になります。
トイレシートは2ヶ月に1回購入すると考えて年間12,000円、毎月のトリミング代が年間78,000円です。
ここに、病院代やワクチン代が入って来ると20万円はかかります。
さらに、おもちゃや洋服代、一緒にお出かけする時の料金なども入ってくるでしょう。
月々で考えると、総額2〜3万円程はかかる事になります。
それがこの先15〜16年続くので、今一度自分の家計に余裕があるのか、最後まで責任をもって育てて行けるのかを考えてみてください。
長寿までのサポートと費用
1年間でかかる費用が25〜35万ということは、平均寿命が15〜16年のトイプードルは375〜560万程かかる計算になります。
その子によってトリミングの回数や、動物病院へ行く回数など異なりますが、平均してこれだけのお金が必要になることは認識しておきましょう。
また、15〜16年と寿命は長いですが、もちろん犬も歳を取れば飼い主のサポートが必要になります。
- 体質に合った栄養バランスの良い食事をとること
- 年に1,2回健康診断を受け、毎年のワクチンもしっかり接種する
- 1日2回15~30分程度の散歩をしたり、適度な運動をする
- できるだけ毎日スキンシップや一緒に遊ぶ時間を作る
ストレスをためないように生活環境を整え、愛犬の小さな変化にもすぐに気付けるようによく観察してください。
費用もですが、自分の気持ちや生活にも余裕があるかよく考え、迎え入れた愛犬と一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
まとめ
今回はトイプードルの相場価格から生涯にかかる費用、飼い主に向いている方はどんな方なのかを紹介してきました。
トイプードルは犬の中でも人気が高く、可愛い見た目なだけでなく知能が高くしつけがしやすいので初めて飼う方にもおすすめです。
しかし、犬を迎え入れるということは、かなりのお金がかかります。
可愛いからという理由だけではなく、しっかり責任をもって生涯育てられるのか、自分に飼う余裕があるのかも考えてから飼い始めましょう。
トイプードルを選んで家族に迎え入れる方は、愛犬と一緒にぜひ楽しい生活を送ってください。