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ラガマフィンの平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

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はじめに

猫は世界で最も飼育されている動物です。

猫の魅力はマイナーなものまで数えると約300以上あるといわれるほど種類が多く、個性的なところです。

その中でも「ラガマフィン」は猫の魅力がギュっと詰まった愛くるしい猫です。

ラガマフィンの誕生の歴史は浅く、1994年にラグドールとペルシャの交配によって誕生しました。

見た目はフワフワした長い毛にクリッとした大きな目をしています。

猫としては大きな体格をしており、「猫のテディベア」と呼ばれる程可愛い姿をしています。

今回はラガマフィンの基本情報とラガマフィンの平均寿命・最高寿命と長生きするコツを紹介します。

そもそもラガマフィンの平均体重や体高・性格は?

ラガマフィンは新しい猫種で長い毛と大きな目が特徴です。

ラグドールと大差はなく、毛色や目の色の種類が豊富なのがラガマフィンの特徴です。

平均体重

ラガマフィン(成猫)の平均体重は男の子は6.5kg〜9.0kg、女の子は4.5kg〜7.0kgとされています。

これは猫全体の平均体重の4kg〜5kgであるので、ラガマフィンは大きめの猫といえます。

体格は筋肉質で骨格もしっかりしており、さらにモコモコの見た目なので全体的に大きくたくましく見えます。

平均体高

ラガマフィンの体高は45cm〜60cmといわれています。

体高とは四つ足が地面に付いている状態で、地面から背中までの高さをさします。

一般的な猫の体高は23cm〜25cmとされているので、かなり大きな猫という印象です。

性格や特徴

性格は穏やかで優しいです。

飼い主の抱っこが大好きだというSNS発信もたくさんあり、家庭向きな性格をしています。

初めて猫を飼う人や子供がいる家庭にとってもラガマフィンはオススメな猫種といえます。

賢く社交性があると同時に甘えん坊で寂しがりやな一面もあります。

長時間の留守番にはストレスを感じる場合があるので、注意しましょう。

賢く好奇心旺盛なので、いたずらをする時があります。

猫にとって興味がありそうな物はあらかじめ手の届かない場所に置いておくのをオススメします。

ラガマフィンの平均寿命は何歳?

愛くるしいラガマフィンですが、どのくらい長生きするのか気になりますよね。

ラガマフィンは新しい猫種なので、情報が少ないのが難点です。

今ある情報を元に一般的な猫とラガマフィンの平均寿命を比較して紹介します。

猫との暮らしは私達に癒しを与えてくれます。

家族の一員である猫との暮らしを健康的に長く一緒にすごしたいものです。

平均寿命

ラガマフィンの平均寿命は10歳〜13歳といわれています。

平成30年度の「全国犬猫飼育実績調査」によれば

平成30年度の「全国犬猫飼育実績調査」によれば、

一般的な猫の寿命は12歳〜18歳とされており、ラガマフィンの平均寿命は短いといえます。

ラガマフィンの最高寿命は?

ラガマフィンは一般的に健康で丈夫な猫とされていますが、平均寿命が短く健康への気配りが必要な品種です。

ラガマフィンが発症する主な病気と予防方法は以下になります。

病名主な症状予防方法
毛球症
(もうきゅうしょう)
舐めとった毛が消化器系で残り続け、
胃や腸で病気が発症
毎日のブラッシング
皮膚病ノミやダニが原因で皮膚に炎症が起こるブラッシングと予防接種
尿石症尿管や腎臓に尿道に砂や石ができ、
頻尿や血尿が起こる
トイレを綺麗に保つ。
お水を多く飲ませる。
肥大型心筋症心臓の筋肉が分厚くなり、呼吸困難になる病院での定期的な健康診断
多発性のう胞腎腎臓にのう胞が溜まり増えていく、
食欲不振や嘔吐を発症
タンパク質とリンを制限した食事療法

猫は自分の体毛を舐めて綺麗にしますが、ラガマフィンのような長毛種は人が手入れをする必要があります。

ブラッシングは1日1回を目安に行いましょう。

最高寿命

現在報告があるラガマフィンの最高寿命は15歳とされています。

最高寿命で一般的な猫の平均寿命と同じくらいの年齢となります。

個体差はありますが、最高寿命を伸ばす為にも日々の健康管理が必要になります。

何歳からシニア猫(老猫)になるの?

一般的にシニア猫(老猫)は11歳からとされています。

猫は人間の約5〜6倍早く歳をとるとされ、1歳半には20歳になります。

その後1年で4歳ずつ歳をとっていきます。

■ラガマフィンのライフステージ分け目安

・「成猫期」→1歳〜7歳ごろ

・「中年期」→7歳〜10歳ごろ

・「シニア期」→11歳ごろ〜

人間の年齢でイメージ

猫を人間に例えるなら、1歳半で「20歳」となり、それ以降は1年で4歳ずつ年を取る方法です。

猫の年齢人間に換算した際の年齢
1歳半20歳
2歳24歳
5歳36歳
10歳56歳
11歳60歳
12歳64歳
13歳68歳

上記の表からも11歳からシニア猫(老猫)という分類になっていきます。

猫が5歳なら人間で言う何歳になる??

猫の5歳は人間でいうと36歳になり、中年期にあたります。

36歳は精神的にも肉体的にも成熟し、生活にゆとりを求める時期です。

5歳の猫も落ち着きを見せる時期ではないでしょうか。

ラガマフィンを長生きさせるにはどうすれば良いの?

ラガマフィンは短命ですが、日々の健康管理で長生きすることはできます。

長生きさせる方法

ラガマフィンは運動面や食事面、衛生面の3点に気をつけて健康管理をしましょう。

ラガマフィンは自分から活発に動かないので、飼い主が運動することを促すことが大事です。

肥満防止の観点から1日10分〜15分程度一緒に遊ぶことをオススメします。

ラガマフィンは活発に動きませんが、好奇心は旺盛です。

猫じゃらしやネズミのおもちゃなどを利用して無理なく遊ばせましょう。

また猫は上下運動をする事によってストレス軽減効果があるとされていますのでキャットウォークやキャットタワーの設置をお勧めします。

ラガマフィンは体重が9kg前後あるので、転倒防止がされているキャットタワーや壁に固定されたキャットウォークが家にあると1人で遊んだり、落ち着いたりします。

舐めとった毛が体内に居続けることで発病する毛球症や皮膚炎の予防にブラッシングをしましょう。

ラガマフィンは長毛種なので、ブラッシングも長生きをさせるポイントです。

長毛種なわりに絡みにくい毛質をしているので、ブラッシングは1日1回を目安に行いましょう。

通気性がよくなり、猫自身も過ごしやすくなります。

ラガマフィンは尿石症になりやすい猫なので、たくさん水が飲める環境管理も大切です。

綺麗な水を意識して、水飲み場を増やしましょう。

猫によっては水をあまり飲まない個体もあるので、その際はウェットフードを活用するのもいいでしょう

ラガマフィンが長生きするための飼い方

ラガマフィンが長生きするための飼い方のポイントは4つです。

  • 広めの飼育スペースの確保
  • 肥満防止の食事
  • 適度な運動
  • こまめなブラッシング

順に解説をしていきます。

「広めの飼育スペースの確保」はラガマフィンが大きな猫なので、遊べる範囲も広めに取るのが良いでしょう。

もし広めのスペースが確保できない場合は上下運動ができるキャットタワーやキャットウォークを設置してもいいでしょう。

猫は高い場所を好みます。

それは、高い場所は外敵が少なく、安心できるという習性が備わっているからです。

また、高い場所へ移動する時は足にある大腿二頭筋(だいたいにとうきん)を使って飛ぶので、足腰の運動に役立ちます。

「肥満防止の食事」はラガマフィンは筋肉質な体型ですが、太りやすいのでカロリーコントロールされた食事を選びましょう。

3歳〜4歳は成猫になる過程なので、動物性タンパク質が豊富な栄養バランスの良い食事を摂り、5歳以降は体重超過傾向があれば体重管理用のフードに切り替えるのも良いでしょう。

「適度な運動」はおとなしい性格なので、日中寝てばかりという状態もあります。

1日1回は一緒に遊びながら運動をさせることを目安に肥満防止や筋肉の強化をしましょう。

ラガマフィンはおとなしい性格ですが、一緒に遊ぶことは大好きなので、猫じゃらしとキャットタワーを使った上下運動遊びがオススメです。

「こまめなブラッシング」は長毛種の猫なので、日々のブラッシングは大事です。

ラガマフィンはやわらかな毛質で抜け毛が少ない猫種です。

長毛種の中でも手入れが簡単にできます。

1日1回のブラッシングにより皮膚炎や毛球症予防に効果的です。

ラガマフィンが長生きするための食事法

ラガマフィンの食事方法は年齢によって違います。

3歳〜4歳は成猫へなる段階なので、高タンパクで比較的高脂質でライフステージにあった食事を目安にし、5歳からは不妊手術を行っている場合は専用のフードを利用したり、BCS(ボディコンディションスコア)を確認しながらフードを選びましょう。体重超過の場合は体重管理用、標準体重である場合は成猫用などの種類を選び「総合栄養食」と記載されているキャットフードを与えましょう。

総合栄養食とは一般社団法人ペットフード協会によると

“主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品”

とされています。

年齢にあった食事を与えることで、健康的で長生きする猫になります。

室内飼いほど長生きする?

室内飼いは外飼いより長生きする傾向があります。

一般社団法人ペットフード協会の調べによると2022年のアンケート調査で外に出る猫の平均寿命は14.24歳となっているのに比べて、外に出ない猫の平均寿命は16.02歳と長生きしています。

室内飼いをする事によって事故や怪我のリスクがなくなり、感染症の予防にも繋がることがわかります。

そのため、ラガマフィンの室内飼いも長生きになります。

高齢期のラガマフィンの飼い方について

高齢期とは一般的に11歳からをさし、体の変化が現れる時期です。

ラガマフィンや他の猫に現れる高齢期の変化は下記の点になります。

  • 毛のツヤ感がなくなる
  • 食欲不振になる
  • 1日中寝ている
  • 動きが鈍くなる
  • 歯が黄ばむ、もしくは抜ける

他にも人間の高齢期と似たような老化現象が起こります。

長く健康でい続けるのであれば、日々の健康管理は欠かせません。

健康管理は年齢によって様々あります。

今回は高齢期になったラガマフィンの健康管理を紹介します。

フードを変える

高齢期になると食欲が減ります。

歯が弱くなるので、いつも食べているドライフードが食べづらい場合があります。

食事量も減るので、少しの量でも栄養が補えるフードに変えましょう。

ラガマフィンの高齢期は腎臓が弱くなり、水分を多く飲みたがります。

綺麗な飲み水を数カ所設置し、水分補給をしましょう。

ラガマフィンの食事でオススメなのは年齢にあった「総合栄養食」と水です。

総合栄養食が食べづらい場合はウェットフードを合わせて与えることをオススメします。

高タンパク・低脂質なものに変更

猫にとってタンパク質は体を動かすエネルギーになる栄養素です。

高齢猫になると筋肉が落ち、骨がもろくなります。

タンパク質には筋肉や骨の生成を助ける役目があります。

特に猫は肉食なので、タンパク質を多く必要とする傾向があります。

高齢猫にとってタンパク質は筋肉量の低下を緩和し、骨の組織の維持に必要な栄養素です。

タンパク質の含有量が26%〜30%のフードを目安に与えるのがいいでしょう。

高タンパクなフードの場合は、脂質を抑えたフードがいいでしょう。

脂質はタンパク質と同じエネルギーになる栄養素です。

ラガマフィンの高齢期は運動をあまりしないので、カロリーオーバーで肥満になる場合があります。

ラガマフィンの高齢期の食事方法は高タンパクで低脂質なフードに変更することをオススメします。

室内環境をより良くする

高齢猫は筋肉が衰えて、若い時に飛べた高さも飛べなくなります。

また、12歳以上の猫の74%が変形性関節疾患を患っているというデータがあります。

シニア猫になって、どこかかばう様な歩き方をする場合は関節を痛めている場合があるので、動物病院で見てもらいましょう。

ラガマフィンは成猫でもあまり活発ではありません。

シニア猫になるとさらに動かず、肥満になる可能性が高くなります。

日々の動き方に違和感がないかをチェックし、1日1回はスキンシップを心がけましょう。

高齢猫は抵抗力が落ちているので、空調管理に気をつけましょう。

室内環境は1年を通して23度〜26度、湿度は50%を目安にしましょう。

昨今の電気代高騰も気になりますので、、毛布や破れない保冷剤などのグッズで対策するのもいいです。

また、トイレ環境も見直しが必要です。

高齢猫になるとトイレを失敗する場合があります。

原因として、トイレの「ふち」が高すぎてまたげず、そのまま粗相をする時があるからです。

トイレの容器を低くし、消臭効果のあるトイレ用の砂に変更しましょう。

睡眠時間が長くなるため

猫は「寝子」と言われるように、どの年代でも寝るのが大好きです。

特に高齢猫は体力の低下から寝る事が多くなります。

猫は決まった場所で寝る事がなく、その日の気温や好みで寝床が変わります。

高齢猫が安心して寝れる用に静かな寝床を数カ所用意しておきましょう。

ラガマフィンはシニアでも大きいので、寝床は高齢猫用の少し大きな低反発のベッドや飼い主の匂いのする服やタオルをリメイクしたりするのがオススメです。

まとめ

ラガマフィンは一般の猫より短命です。

日々の健康管理が長生きをする秘訣といえます。

ラガマフィンはおっとりした性格で、あまり活発ではありません。

飼い主と一緒に運動やブラッシングをして、常にコミュニケーションを取りましょう。

日頃からコミュニケーションを取ることで、病気の早期発見や早期治癒がしやすくなります。

ラガマフィン自体、品種登録されてまだ間もないのでデータが少ないのが現状です。

今後、ラガマフィンにとって暮らしやすい環境や予防医療が増える事を願います。

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