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- はじめに
- そもそもミヌエットの平均体重や体高・性格は?
- ミヌエットの平均寿命は何歳?
- 何歳からシニア猫(老猫)になるの?
- 人間の年齢でイメージ
- ミヌエットを長生きさせるにはどうすれば良いの?
- 高齢期のミヌエットの飼い方について
- まとめ
はじめに
この記事では、ミヌエットの寿命に関する情報に着目し、その知識について細部にわたってまとめています。
まずはミヌエットの基本的な紹介として、「平均体重、体高、体長、特徴、毛色、性格」について、併せて情報を取り上げました。
つぎにミヌエットの「平均寿命と最高寿命」について解説し、長生きするための「飼い方や食事法」などについても、それぞれ詳しく紹介しています。
そもそもミヌエットの平均体重や体高・性格は?
ではまず、ミヌエットの平均体重、体高と体長、さらに特徴や毛色そして性格について紹介します。
平均体重
概ねの目安とされる標準値として、広く明らかになっている平均体重は以下のとおりです。
- オスの平均体重:約3~4kg
- メスの平均体重:約2~3kg
ただしミヌエットの体重には個体差があり、一律ではありません。
食事管理、健康状態、生活環境、その他さまざまな要因による影響などによっても、個々の体重は日々変動します。
あくまでも目安として参考にしてください。
体高と体長
目安となる標準値として、明らかになっている体高と体長は以下のとおりです。
- 体高:約20〜30cm
- 体長:約40cm前後程度
ミヌエットの体高や体長にも、それぞれ個体差があります。
性別による違い、成長過程による違い、生活環境による違い、もって生まれた性質や体質などによる違いなどによって、それぞれ体格差は異なるでしょう。
ただし標準値と比べて、あまりにも差があると感じる場合には、食事量が足りていなかったり、病気が潜んでいる可能性があります。
小さすぎるのではと感じる場合や、その他にも気になることがあれば、そのままにしないほうがよいでしょう。
違和感があるときは、なるべく早めに獣医師に相談してください。
特徴
ミヌエットは、元を辿れば1996年に、ペルシャ猫とマンチカンの異種交配から始まりました。
この異種交配により生まれた猫を、さらにチンチラやヒマラヤンなどの長毛種、もしくはエキゾチックショートヘア(短毛種として開発されたペルシャ猫)と掛け合わせたことで誕生した、希少価値の高い猫です。
ミヌエットは本来、新しい猫種として認定されたときに、ナポレオンという品種名が付けられていたという事実があります。
しかし2015年に、フランスから「固有名詞を使うのは不敬に当たる」という指摘があり、現在の名称であるミヌエットに変更されました。
ミヌエットの身体的特徴には、以下のようなものがあります。
- 丸い顔
- 丸い瞳
- 丸みのある頭部
- 丸みのある頬
- 丸みのある顎
- 鼻先から口周辺の部位が短くて広め
- やや小さめの耳
- 左右の耳は離れ気味
- 耳の先端は丸みを帯びている
- 首が太い
- 足が太い
- 筋肉質
- しっかりした骨格
- がっちりした印象を受ける体型
- タヌキのようなふっくらした長い尻尾
- 短い手足の子がいる(生まれる割合が低いため、短い手足のケースは希少です)
- 長い手足の子もいる(生まれる割合が高いため、長い手足は珍しくありません)
- 長毛の子がいる(手触りがよく、ボリューム感たっぷりのふわふわした被毛です)
- 短毛の子もいる(短毛であっても毛量が多いため、ゴージャスな印象の被毛です)
- 毛色のバリエーションが多い
毛色
ミヌエットの毛色には多くのカラーバリエーションがあり、以下のとおり、あらゆる毛色が認定されています。
- ホワイト
- ブラック
- ブルー
- ブルーグレー
- ベージュ
- クリーム
- レッド
- オレンジ
- ブラウン
- シルバー
- ライラック
- タビー(しま模様)
- スポット(ヒョウのような斑点模様)
- ポインテッド(顔、耳、しっぽ、手足などの末端にだけ色がある毛柄)
- バイカラー(白と他の色で構成された2色)
- キャリコ(白、茶、黒で構成された3色)
- ダイリュートキャリコ(白、薄い茶、薄い黒で構成されたパステルカラーの3色)
- その他あらゆる毛色
性格
ミヌエットは、ペルシャ系とマンチカンの両方から、それぞれの特徴となる性格を受け継いでいることで有名です。
ペルシャ系から受け継いだ特有の性格として、以下のような性質が顕著に見られます。
- 甘えん坊
- 人懐っこい
- 温厚
- 穏やか
- 優しい
- フレンドリー
- 飼い主に従順
マンチカンから受け継いだ特有の性格として、以下のような性質が顕著に見られます。
- 活発
- 陽気
- 社交的
- 友好的
- 好奇心が強い
- 明るい
- 遊び好き
- いたずら好き
一般的に、ミヌエットは大人しい気性で社交的で、誰とでも打ち解けやすい傾向があるとされています。
そのため、初めて猫に触れる飼い主さんや小さな子どもがいる家庭などでも、比較的飼いやすいことで人気のある猫種です。
しかしミヌエットは基本的に社交的で人懐っこい性格とはいえ、他の猫や犬との相性については個体差があります。
多頭飼いをする場合には、先住猫や先住犬などの性格や環境によっても異なるため、ミヌエットを新しく迎え入れても大丈夫かどうかは、慎重に考慮してください。
ミヌエットの平均寿命は何歳?
ミヌエットは比較的新しい猫種であるためか、データの情報源が明確ではないことから、参考にした文献などによって数値が異なり、若干のばらつきがあります。
そのため断定的な情報と言うには確証が不足していますが、次の項目で詳しく見ていきましょう。
平均寿命
ミヌエットの平均寿命として公開されているデータを確認すると、年齢に少々ばらつきがありました。データを取った地域や、年代によって異なるのではないかと思います。平均するとおおよそ13歳で平均的な猫の平均寿命の13〜16歳より少し短いと思います。
寿命には個人差や生活環境などの影響が少なからずありますので、参考意見としてとらえてあげてください。
ミヌエットの最高寿命は?
ミヌエットが誕生してからの歴史そのものが浅いため、明らかになっているデータが少ないことから、ミヌエットの最高寿命に関する情報は見当たりませんでした。
そこで次の項目では、猫の種類は異なりますが、世界最高齢の猫として知られている情報について、詳しく見ていきましょう。
最高寿命
ミヌエットの最高寿命については具体的なデータがなく、確定的な情報は見当たりませんでした。
一般的に世界最高齢の猫として知られているものには、以下のような情報が明らかになっていましたので、いくつか紹介します。
世界最高齢の猫として、以下5つの情報が見つかりました。
記録された年齢 | 39歳(1972年~2011年) |
名前 | ルーシー |
猫種 | グレー・ドメスティック・ショートヘア |
性別 | メス |
場所 | イギリス |
記録された年齢 | 38歳+3日(1967年8月3日~2005年8月6日) |
名前 | クリーム・パフ |
猫種 | タビー・ミックス |
性別 | メス |
場所 | アメリカ |
記録された年齢 | 34歳+59日(1964年2月1日~1998年4月1日) |
名前 | グランパ・レックス・アレン |
猫種 | スフィンクスーデボン・レックス |
性別 | オス |
場所 | アメリカ |
記録された年齢 | 30歳+13日(1986年3月26日~2016年4月8日) |
名前 | スクーター |
猫種 | シャム猫 |
性別 | オス |
場所 | アメリカ |
記録された年齢 | 32歳(1991年~2023年6月にニュースになった時点では存命) |
名前 | ロージー |
猫種 | 不明(ラグドールとのミックス?) |
性別 | メス |
場所 | イギリス |
日本における最長寿の猫としては、以下1つの情報が認知されています。
記録された年齢 | 36歳(1935年~1971年) |
名前 | よも子 |
猫種 | 不明(トラ柄の短毛) |
性別 | メス |
場所 | 青森県 |
詳細 | 出生年の確証が取れず正式な記録には残りませんでした。1971年に地方新聞とテレビで紹介されて、当時の日本中で話題になったとされています。 |
データとして記録に残っているとはいえ、一部の猫に関する平均寿命や最高寿命を、一概に全ての猫の共通認識として指し示すことはできません。
あくまでも、こんなに長生きした猫がいるという認識のもと、参考にする程度にとどめてください。
寿命は、個体差や遺伝的な要素などによっても影響を受けます。
また死因になりやすい病気や老衰も、寿命に関与している可能性があります。
適切な飼育環境のもとで、定期的な健康チェックや適切な栄養管理、適度な運動を提供することが重要です。
何歳からシニア猫(老猫)になるの?
猫のシニア期は、一般的に11歳以上とされています。
以下のとおり、猫の生涯にわたるライフステージを3つに分類し、それぞれの成長段階と年齢を表にしました。
目安として参考にしてください。
成長ステージ | |
授乳期 | 誕生〜4週齢 |
離乳期 | 4週齢〜8週齢 |
子猫期 | 8週齢〜6ヶ月齢 |
ジュニア期 | 6ヶ月齢〜2歳 |
成猫ステージ | |
プライム期(壮年期) | 3歳〜6歳 |
アダルト期(中高年期) | 7歳〜10歳 |
成猫ステージ | |
シニア期(高齢期) | 11歳以上 |
老齢期 | 15歳以上 |
しかし、猫の外見のみでは変化が顕著に見られない場合もあり、シニア期に入っているのか判断しづらいこともあります。
日頃からスキンシップをするように心がけ、小さな異変にも気づきやすくなるように注意しましょう。
少なくとも年に1度は定期的な健康診断を受け、シニア期の見極めや健康状態の把握に努め、獣医師との連携が取れるようにしておくことをおすすめします。
人間の年齢でイメージ
猫は人間よりも早く成長します。
つまり猫の年齢と人間の年齢は比例していないため、人間に換算した年齢でイメージすると、大きな違いに驚くでしょう。
次の項目で、一般的な猫の年齢と人間の年齢を対比させた表を早見表として載せています。
目安として参考にしてください。
猫が5歳なら人間で言う何歳になる??
生まれてから5歳を迎えた猫は、人間で言うところの壮年期に当たり、36歳になります。
成長段階 | 猫の年齢 | 人間に換算したときの年齢 |
誕生 | 0歳 | 0歳 |
授乳期 | 生まれてから1週間 | 生後約1か月 |
生まれてから2週間 | 生後約3か月 | |
生まれてから3週間 | 生後約6ヶ月 | |
離乳期 | 生まれてから1か月 | 約1歳 |
子猫期 | 生まれてから2か月 | 約3歳 |
生まれてから3か月 | 約5歳 | |
ジュニア期 | 生まれてから6か月 | 約9歳 |
生まれてから9か月 | 約13歳 | |
推定年齢1歳 | 約17歳 | |
推定年齢1歳半 | 約20歳 | |
推定年齢2歳 | 約23歳 | |
壮年期 | 推定年齢3歳 | 約28歳 |
推定年齢4歳 | 約32歳 | |
推定年齢5歳 | 約36歳 | |
推定年齢6歳 | 約40歳 | |
中高年期 | 推定年齢7歳 | 約44歳 |
推定年齢8歳 | 約48歳 | |
推定年齢9歳 | 約52歳 | |
推定年齢10歳 | 約56歳 | |
高齢期 | 推定年齢11歳 | 約60歳 |
推定年齢12歳 | 約64歳 | |
推定年齢13歳 | 約68歳 | |
推定年齢14歳 | 約72歳 | |
老齢期 | 推定年齢15歳 | 約76歳 |
推定年齢16歳 | 約80歳 | |
超高齢期 | 推定年齢17歳 | 約84歳 |
推定年齢18歳 | 約88歳 | |
推定年齢19歳 | 約92歳 | |
推定年齢20歳 | 約96歳 | |
推定年齢21歳 | 約100歳 | |
推定年齢22歳 | 約104歳 | |
推定年齢23歳 | 約108歳 | |
推定年齢24歳 | 約112歳 | |
推定年齢25歳 | 約116歳 |
※以降は、猫が年齢を1つ重ねるたび、人間の年齢に換算するときは前年の年齢に4歳を加算して推計してください。
ミヌエットを長生きさせるにはどうすれば良いの?
ミヌエットに長生きしてもらうためには、適切な飼い方と食事法について知ることが重要です。
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
長生きさせる方法
ミヌエットの健康と長寿のために、以下のポイントに注意しましょう。
適切な栄養管理 | 栄養バランスに優れた総合栄養食を与えましょう |
適切な食事管理 | 肥満を防ぐために食事の量や回数を調整しましょう |
適度な運動管理 | 太りやすい体質なので適度に運動させる必要があります |
落ち着ける環境 | 静かな状態を好むため、ストレスを感じるような環境を避けてください |
安全に過ごせる環境 | 高い場所からの転落による怪我を防止して、安全な環境を整えましょう |
日々のブラッシング | 毛玉ケアのためにも毎日ブラッシングして、健康を保ちましょう |
適切な健康管理 | 日頃から健康状態に注意し、異常があれば獣医師に相談してください |
定期的な健康診断 | 定期的な健康診断を受けて、早期発見・早期治療を心掛けましょう |
ミヌエットが長生きするための飼い方
ミヌエットに長生きしてもらうために、以下のポイントに注意してください。
適切な栄養管理と食事管理
- 主食は総合栄養食のドライフードを与えましょう
- ペットフードの外装パッケージに記載されている食事量を目安にしましょう
- 1日の食事量は2〜3回に分けて与えてください
- 水分補給のためにもウェットフードを取り入れましょう
- ウェットフードは品質の低下が早いため、食べ残しはすぐに片付けてください
- 猫用チュールなどのおやつは与えすぎないよう注意しましょう
- 食器はつねに清潔に保ち、衛生面にも気を配りましょう
ミヌエットは肥満になりやすい猫種です。
ミヌエットは太りやすいので、規定通りの量をあげていても体重が増えていってしまうことがあります。量を減らすと満足度が減ってしまったり、肝臓を傷めることがありますのでダイエット用のフードにしてみましょう。
ミヌエットには長毛種と短毛種がいます。
猫は、グルーミングしたときに体毛を飲み込んでしまう性質があり、体内に毛玉が溜まることがあるでしょう。
とくに長毛種の場合には、毛玉ケア対策用のフードにしたり毛玉の排泄を促すサプリメントを利用してみましょう。
適度な運動
ミヌエットは太りやすい猫種です。
カロリーオーバーに注意するだけでなく、適度な運動を取り入れることが重要になります。
以下の方法で運動不足を解消し、肥満予防を心掛けて健康問題に取り組みましょう。
- 室内でも十分に遊べる広さを確保してください
- 入れない部屋を極力減らし、自由に行き来できるようにすることをおすすめします
- キャットタワーがあると、猫がゆったりくつろぐことができるスペースになります
- 最低でも一家に1つはキャットタワーを設置してあげてください
- 低め~中ぐらいの高さのキャットタワーがおすすめです
- 高いキャットタワーでも問題ありませんが短足種の場合には適していません
- 動くものが好きなので、猫じゃらしやLEDポインターなどを使って遊ばせましょう
- 電動タイプの猫じゃらしも喜んで遊ぶ可能性が高いので、おすすめのおもちゃです
- 毎日5分〜10分ほど遊ぶことで、運動不足とストレス解消になります
ミヌエットが長生きするための食事法
以下の食事法に関するポイントに注意しながら、ミヌエットが長生きするために、健康的な食生活をサポートしましょう。
- 栄養バランスの取れた総合栄養食のドライフードを主食にしましょう
- ウェットフードは水分補給になるため取り入れましょう
- ウェットフードは置きっぱなしにせず、すぐに片付けるようにしましょう
- 適切な食事量を与えることが重要です
- 肥満を防ぐために、食事の量や回数を調整してください
- 外装パッケージに記載されている食事量を目安にするとよいでしょう
- 食事は1日2〜3回に分けて与えるようにしてください
- 食器は清潔に保ち、ドライフードも定期的に替えて、衛生管理に気をつけましょう
室内飼いほど長生きする?
室内で飼うことは外で飼うよりもメリットが多く、ミヌエットの長生きにつながります。
以下は、室内飼いのメリットです。
死亡リスクが下がる
室内飼いの猫は、外部の危険から保護される環境にあるため、交通事故などによる死亡リスクが下がります。
外に出ないことで他の動物との接触も減り、怪我や感染症などによる死亡リスクも下がるでしょう。
安全な環境を提供できる
飼い主と一緒にいる時間が長いことで、目の届きやすい飼育下で暮らすことが可能となり、怪我や病気の早期発見・早期治療に有効的な環境を提供できます。
室内飼いの猫はストレスが少ない環境で過ごせるようになる可能性が高く、安全かつ安定した生活環境で、健やかに過ごすことができるでしょう。
高齢期のミヌエットの飼い方について
高齢期の年齢に達したミヌエットの飼い方としては、以下のポイントについて考慮することが重要になります。
- 食事を変える
- 高タンパク・低脂質なものに変更する
- 室内環境をより良くする
- 質のよい睡眠時間を確保する
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
食事を変える
子猫には子猫用、成猫には成猫用、老猫には老猫用と、それぞれのライフステージに合った食事を与えてください。
とくに高齢期になると、運動量や食事量が減り、消化吸収が悪くなることがあります。
栄養バランスを考慮し、以下の点に注意してください。
- カロリーの高いものは避けましょう
- リンや塩分を控えめにしたフードを選びましょう
- 消化吸収の良いフードが適しています
- 穀物不使用のフードはおすすめです
- 低脂肪のフードをおすすめします
栄養の効率的な摂取を支援するためにも、高齢期に入ったミヌエットには、栄養バランスを考えた老猫用キャットフードへの変更を推奨します。
高タンパク・低脂質なものに変更する
高齢期になると、体力が低下し筋肉も落ちやすくなるため、高タンパク・低脂質な食事が適しています。
以下のポイントを考慮して、食事の管理を行いましょう。
高タンパクな食事
高齢期のミヌエットは、筋肉や骨密度の減少が進むため、高品質な動物性タンパク質をしっかり摂取しなければなりません。
白身魚や鶏肉などの、低脂肪なタンパク源を主成分としたキャットフードを与えるとよいでしょう。
筋肉量を維持するためにはタンパク質は必要ですが老猫の場合は腎不全のリスクにつながる恐れもあるため、タンパク質の摂りすぎには注意が必要です。
タンパク質の含有量は、おおむね25〜30%程度を目安にして、バランスよく摂取するようにしてください。
腎臓の機能低下を予防するためには、十分な水分摂取が有効な手段の1つです。
毎日の食事にウェットフードを取り入れ、常に清潔な水を用意し、水分摂取を促してあげるとよいでしょう。
低脂質な食事
高齢期のミヌエットは活動量が低下するため、肥満のリスクが高まります。
低脂質の食事を与えることで、体重管理をサポートしてください。
低脂質な食事は、肥満の予防に大いに役立つでしょう。
体重管理用と表記して販売されている、健康や栄養面に配慮した老齢猫用のキャットフードを選ぶことを推奨します。
また鶏肉は高タンパク・低脂質の食材なので、ターキー肉などをメインにしたフードもおすすめです。
室内環境をより良くする
以下のポイントに注意して、高齢のミヌエットのために室内環境を整え、より良く過ごせるようにしてあげましょう。
安定した日常生活
高齢のミヌエットには、安定した日常生活が重要です。
定期的な食事、遊ぶ時間、眠る時間など、日常生活のリズムを整えてあげましょう。
愛情とケアの提供
高齢のミヌエットは、愛情とケアを必要としています。
定期的なマッサージやブラッシング、適度な触れ合いや運動など、愛情とケアをバランスよく提供してください。
静かな空間の提供
高齢のミヌエットは、騒音に敏感になることがあります。
無駄な音のしない静かな空間を提供することで、落ち着いてリラックスできる環境を整えてあげてください。
環境の変化を最小限に
高齢のミヌエットは、環境の変化に敏感です。
やむをえない引っ越しは仕方ありませんが、家具の配置変更など環境の変化を最小限に抑え、ストレスを感じないよう配慮しましょう。
快適な場所の確保
高齢のミヌエットは、筋力が低下し、関節の痛みを発症することがあります。
なるべく低い位置に、安心して過ごせるベッドやクッションなどを設置して、快適な休息が得られるようにサポートしてあげましょう。
安全な環境の確保
高齢のミヌエットは、バランス感覚が不安定になり、視力が低下します。
滑りやすいフローリングには、裏面に滑り止め加工を施したラグやカーペットなどを敷くと良いでしょう。
老齢期に入っても階段の上り下りを好むようであれば、階段用のノンスリップマットがおすすめです。
危険な場所には入らせないなど、アクセス制限することも1つの手段です。
事前に安全を確保した環境を整えて、不慮の事故や怪我に備え、なるべく未然に防ぐことができるよう努力しましょう。
定期的な健康診断
高齢のミヌエットは、しっかりとした健康管理が重要です。
定期的に動物病院を受診し、獣医の問診や健康診断を受けることで、早期発見・早期治療を心掛け、適切なケアを行ってください。
質のよい睡眠時間を確保する
成猫の睡眠時間は、一般的に平均14時間程度です。
老齢期に入ると、睡眠時間が20時間以上になることもあります。
エネルギーの回復には睡眠が重要であり、とくに老猫の場合は、体力の衰えによって1日中寝て過ごすこともあるのです。
猫の睡眠時間が不足してしまうと、ストレスや体調不良などが生じ、身体的にも精神的にも健康を害してしまいます。
そのため、以下のポイントに注意して、質のよい睡眠時間が取れるように配慮してください。
寝床の種類
高齢であるかどうかに関わらず、どの年齢の猫であっても、安心して過ごすための寝床が必要です。
猫用ベッドには、オープン型、ドーム型、ソファー型、ハンモック型、爪とぎ兼用型など、タイプ別に多くの種類が販売されています。
猫は、その日の体調や気分によっても好みが変わりますので、いくつかの種類の寝床を用意しておくとよいでしょう。
寝床の設置場所
個体差はありますが、猫の性質によるものとして、もともと暖かい場所を好む傾向があります。
日向ぼっこや外の景色を眺めることも好きなので、寝床は窓際に置いてあげるのもよいでしょう。
ソファーやベッドなど高いところに寝床を置くときは、ペット用のステップやスロープを設置して、猫が上り下りするときのサポートをしてあげましょう。
しかし老齢化が進んでしまったときは、高い位置の寝床は危険です。
足腰が弱っている場合には、タンスの上やキャットタワーの上部など、高い位置での寝床設置は避けてください。
個体差にもよりますが、明らかに足腰に異常が見られる場合には、危険な場所にアクセスできないよう配慮したほうがよいでしょう。
どうしても飼い主さんと同じベッドで一緒に寝たがるときは、転落防止用のベッドガードを取り付けるなど工夫してください。
可能であれば、飼い主さんが現在使用しているベッドを、床面に接地するタイプのローベッドに買い替えると、より安心できるでしょう。
快適な柔らかさと高さ
老齢になると、足腰に負担がかかるだけでなく、浮き出た骨を痛めやすいこともあるため、なるべく柔らかい素材の寝床を用意しましょう。
寝たきりになってしまった場合には、毛布などを敷いて床の硬さを軽減するなどの配慮をしたうえで、猫用のロータイプのベッドを設置してください。
床に敷くための毛布は、1枚あれば十分です。
薄すぎると感じるようであれば、折りたたむなど厚みを調整するか、毛足の長いふわふわの毛布を用意しましょう。
厚みがありすぎると、ベッドから落ちて怪我をすることもあるため、高さの調整には十分に注意してください。
低反発素材やウレタン素材などを使用することで弾力性を高めた、体圧分散に効果のあるシニア猫用のローベッドがおすすめです。
まとめ
この記事では、ミヌエットの寿命に関する知識に着目し、平均寿命と最高寿命、長生きするための飼い方や食事法などについて、それぞれ細かく解説しています。
ほかにもミヌエットの基本的な紹介として、「平均体重、体高と体長、特徴、毛色、性格」についても、併せて詳しくまとめました。
おうちに迎える前の検討材料として、いずれ老齢期に入ったときの予備知識として、この記事で取り上げた情報を参考にしてください。
ミヌエットが生涯ずっと快適に過ごせるよう、飼い主さんの手厚いサポートで支えてあげましょう。