健康

ロシアンブルーの平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。

はじめに

この記事では、ロシアンブルーの寿命について、さまざまな視点から詳しく解説しています。

まずは体重と体高を簡潔にまとめました。

続いて性格や特徴に関することなど、基本的な情報を詳しく紹介しています。

つぎに平均寿命、最高寿命、ライフステージに関する情報を詳しく取り上げました。

さらに、長生きするための飼い方や食事法、生活環境や睡眠時間などについて、それぞれ詳しく解説しています。

そもそもロシアンブルーの平均体重や体高・性格は?

ロシアンブルーの基本的な情報を解説しています。

まずは平均体重と平均体高について、それぞれ簡潔にまとめました。

つぎに性格や特徴について、さまざまな視点から詳しく紹介しています。

平均体重

ロシアンブルーの平均体重は、以下のとおりです。

  • オス:約4.0~5.5kg前後
  • メス:約2.5~4.0kg前後

体重は、性別の違い、食事管理、生活環境などの個体差によって、日々変動します。

平均的な基準値として捉え、あくまでも目安として参考にする程度にしてください。

平均体高

体高は、立っている状態で肩から床までの高さを表します。

ロシアンブルーの平均体高は、以下のとおりです。

  • オス:約25~27cm程度
  • メス:約23~25cm程度

ちなみに体長は、頭部の先から尻尾の先までの長さを表します。

ロシアンブルーの平均体長は、以下のとおりです。

  • オス:約45~50cm程度
  • メス:約40~45cm程度

体高と体長は、体重と同じく個体差が生じます。

あくまでも目安として参考にする程度にしてください。

肥満に関して

ロシアンブルーは肥満になりやすいとされています。

その根拠は、じっとしていることが多いため太りやすく、食事次第では肥満になる可能性があるためです。

肥満になると、以下のような病気のリスクが高くなります。

  • 糖尿病
  • 泌尿器系疾患
  • 腎臓の病気
  • 心臓病
  • 呼吸不全

正常な健康を維持するためには、定期的に体重や体型をチェックし、適切な食事管理と運動管理を行うことが大切です。

ロシアンブルーは遊ぶことを好む傾向にあるため、キャットタワーを配置したり、猫用のおもちゃで一緒に遊んだりすることで、運動促進のサポートをしてあげましょう。

食事管理に関して

好奇心旺盛であることから食事への関心が高いため、栄養管理が重要です。

総合栄養食のドライフードを主食として与え、栄養のバランスを考えた食事を与えるようにしましょう。

ロシアンブルーには神経質な一面もあり、食事の味が気に入らないと見向きもしないことがあります。

ドライフードを食べないときは、ウェットフードがおすすめです。

ウェットフードは水分を効率的に摂取できるメリットもあり、柔らかくて食べやすいため、シニア期の猫にも適しています。

ただし一般食または副食と表記されているウェットフードは、嗜好性を高めたものが多く、栄養バランスに欠けるため主食には適していません。

食欲を刺激することを目的として、おやつ用もしくはトッピング用として与えるようにしてください。

またウェットフードには、総合栄養食と表記されているものもあります。

総合栄養食のウェットフードであれば、必要な栄養をバランスよく摂取できるよう配合されているため、主食として単体で与えても問題ないでしょう。

しかしウェットフードを主食として与えることが不安な場合には、獣医師に相談し、健康状態や栄養バランスを考慮した適切なフードを選びましょう。

ちなみに、一般食や副食と表記されているウェットフードはレトルトパウチタイプが多く、総合栄養食と表記されているウェットフードは缶詰タイプが多いです。

性格

ロシアンブルーは、まるで犬のような忠実な性格をしていると言われています。

一般的な猫の特徴である、自由気ままでマイペースな性格が、ロシアンブルーには感じられません。

飼い主さんに忠誠心を示し、知的で賢いことからしつけもしやすく、飼いやすい猫として高く評価されています。

オスとメスで共通している性格

ロシアンブルーの基本的な性格は、以下のとおりです。

  • 繊細
  • 内向的
  • 神経質
  • 警戒心が強い
  • 臆病なところがある
  • ストレスを感じやすい
  • 初対面の相手には人見知りをすることがある
  • 知的
  • 賢い
  • 理解力が高い
  • しつけがしやすい
  • 飼い主さんへの愛情が高く、従順で忠実
  • 甘えん坊
  • 人懐っこい
  • 遊び好き
  • 好奇心が高い
  • 飼い主さんとのスキンシップを好む傾向がある
  • 友好的
  • 社交的
  • フレンドリー
  • 他のペットに対して好意的に接し、仲良くしてくれる
  • 自立心が強い
  • 独立心が強い
  • 留守番が得意
  • 飼い主さんの言動を理解し、状況を判断することができる

性格には個体差があります。

生活環境などにも影響を受けるため、全ての個体が同じような行動をとるとは限りません。

そのような傾向があるだけだということを理解し、目安にする程度にしてください。

オスとメスの性格の違い

ロシアンブルーのオスとメスには、以下のような性格の違いがあります。

  • オスは、比較的メスよりも活発で好奇心が高く、遊び好きな傾向がある
  • メスは、比較的オスよりも温厚で落ち着つきがあり、甘えん坊な傾向がある

個体差や生活環境などにより、それぞれ性格は異なります。

全ての個体で均等なデータが示されるものではありません。

あくまでも目安に過ぎませんので、参考にする程度にとどめてください。

特徴

ロシアンブルーは、飼い主さんに従順で忠実な一面があり、むやみに鳴き声を発することが少ないことから、「ボイス・レス・キャット」とも呼ばれています。

鳴き声は、コミュニケーションや要求を伝える手段の1つであり、猫が鳴き声を発することは一般的な行動です。

この見解から判断して、鳴き声を発する頻度が少ないロシアンブルーは、独立心が強い性格であると評価されています。

起源

ロシアンブルーは、ロシア北西部のアルハンゲリスク州で発祥した品種です。

自然繁殖により発生したと考えられています。

以前には、アルハンゲル・キャット、フォーリン・ブルー、スパニッシュ・キャット、マルティーズ・キャットなどの別名で呼ばれていたこともあるようです。

体型

ロシアンブルーの体型は、フォーリンタイプです。

筋肉が引き締まっているため、スレンダーながらも筋肉質な体型をしています。

スリムな見た目なので、実際の体重よりも小柄に見えるところが特徴です。

身体的な特徴

ロシアンブルーの身体的な特徴には、以下のようなものがあります。

  • 逆三角形の頭部
  • アーモンド型の大きい目
  • ピンッと張った大きい耳
  • 長い胴体
  • 長い手足
  • 細長い尻尾

被毛

ロシアンブルーは短毛種です。

手触りが柔らかく、絹のような光沢があります。

アンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)で構成された、密度が高いダブルコートです。

毛色

ロシアンブルーの毛色は、ブルーのみが公式に認められています。

基本的にはブルーのみですが、遺伝的な突然変異や異種交配などにより、ブルー以外の毛色が生じることもあります。

ブルー

ロシアンブルーとして正式に公認されている毛色は、このブルーのみです。

青色というよりも銀灰色(銀色を帯びた灰色)です。

被毛には濃淡があり、光が当たる加減で色が変化して見えます。

光に反射してキラキラと輝く様子はエレガントな印象を放ち、幻想的な美しさです。

ホワイト

公式にはロシアンブルーとして認められていません。

オーストラリアのブリーダーによって作出されたとされています。

珍しい色ですが、公式には認められていないため、繁殖率や販売価格に関する情報は明らかになっていません。

ブラック

公式にはロシアンブルーとして認められていません。

オーストラリアのブリーダーによって作出されたとされています。

珍しい色ですが、公式には認められていないため、繁殖率や販売価格に関する情報は明らかになっていません。

ブルーポイント

公式にはロシアンブルーとして認められていません。

じつはロシアンブルーは、以前に絶滅を危惧されたことがあります。

第一次および第二次世界大戦後に、経済崩壊などの理由によりロシアンブルーが激減してしまったことが原因です。

しかしイギリスやアメリカのブリーダーが懸命に交配繁殖を行ったことによって、絶滅を免れることができました。

当時、シャムまたはブリティッシュショートヘア(ブルー)との交配により種の保存がされたのですが、その影響でブルーポイントの遺伝子が出現することがあるようです。

全体的に白い被毛を持ち、耳・鼻・足・尻尾などの先端部位に、銀灰色の被毛がワンポイントで入ります。

一見すると、なんとなくシャムと見間違えてしまいそうな外見です。

ロシアンブルーの平均寿命は何歳?

ロシアンブルーは些細な一面があり、ストレスを感じやすいとされています。

ストレスにより健康ダメージを受けやすいことから、比較的短命である可能性が高いです。

平均寿命

ロシアンブルーの平均寿命は、13.9歳とされています。

日本猫の平均寿命は15.2歳、混血猫の平均寿命は14.9歳とされており、一般的な猫と比べてみると「やや短めの寿命」と言えるでしょう。

ロシアンブルーには次のような気質があるため、環境の変化にストレスを感じやすいです。

  • 繊細
  • 内向的
  • 神経質
  • 警戒心が強い
  • 臆病なところがある
  • ストレスを感じやすい
  • 初対面の相手には人見知りをすることがある

糖尿病や泌尿器疾患、呼吸器疾患といった病気になりやすいといわれており、ストレスがかかるとこのような病気のリスクが上がるため、それが原因となり短命に繋がっていると言えるでしょう。

ストレスを軽減するためには、以下のような対策が有効です。

  • 安定した快適な生活環境を提供し、なるべく突然の変化を避けてください
  • 栄養バランスを考えた食事管理を行って、健康維持に配慮しましょう
  • 狩りの本能を満足させるためにも適切な遊びを提供し、運動を促進させましょう
  • 適切なスキンシップを行い、ストレス発散できるようサポートしてあげてください

これらの対策を講じることで精神的な疲労を軽減し、ロシアンブルーの健康維持と長寿促進に結び付けましょう。

ロシアンブルーの最高寿命は?

ロシアンブルーの最高寿命に関しては、明確なデータが見つかりませんでした。

発信源や引用元などを記載していないため不確かではありますが、最高寿命について触れている情報がありましたので、次の項目で紹介します。

最高寿命

ロシアンブルーの最高寿命に関しては、以下3つの情報があります。

ただし引用元は明記されていません。

  • アメリカで25年以上長生きしたロシアンブルーが最高齢である
    (アメリカの大手ペット保険会社の報告との記載があります)
  • 日本で長生きしたロシアンブルーは、
    19歳まで家族と一緒に暮らしていたメス猫である(情報元は不明)
  • ネット上にも「ロシアンブルーだけど20歳を超えた」
    との声も多い(情報元は不明)

いずれも情報元がはっきりしていないため、参考程度にしてください。

何歳からシニア猫(老猫)になるの?

猫のシニア期は、一般的に11歳を過ぎたら老猫として判断する傾向があります。

老化のサイン

シニア期に入ると、以下のような変化が現れることがあります。

  • 食欲が落ちる
  • 活動量が減る
  • 運動量が減る
  • 身体機能が低下する
  • 認知機能が低下する
  • 排尿や排便の回数が減る
  • 皮膚にトラブルが生じる
  • 歯や歯茎の状態が悪くなる
  • 毛並みが衰えて抜け毛が増える
  • 寝ている時間のほうが長くなる

体力や免疫力が衰えるため、獣医師と相談して適切な食事に切り替え、定期的な健康診断を受けるようにしてください。

病気に関して

ロシアンブルーは、以下の病気にかかりやすい傾向があります。

  • 尿結石
  • 腎臓病
  • 糖尿病
  • 心臓病
  • 皮膚病

健康的に長生きしてもらうためにも、なんらかの異変を感じたら早めに動物病院を受診して、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。

ライフステージ

シニア期におけるライフステージは、以下のように分類されます。

中高年期7歳頃〜10歳頃
高齢期11歳頃~14歳頃
老齢期15歳頃~17歳頃
超老齢期18歳以降

猫が7歳〜8歳になると老化のサインが現れるため、7歳を過ぎたらシニア期に向けてケアを始めましょう。

人間の年齢でイメージ

猫の成長スピードは、人間の約5〜6倍です。

一般的な「猫の年齢換算早見表」を参照したところによると、それぞれ多少の誤差があり、以下のような結果になりました。

猫の年齢人間に換算したときの年齢
1歳16歳
17歳
18歳
20歳

あくまでも目安に過ぎず、確定的な年齢を定義することは不可能であるため、多少の誤差が生じているようです。

このことから判断すると、猫の1歳は人間の16歳〜20歳に相当すると言えるでしょう。

その後は、人間の約4倍のスピードで成長するとされています。

猫が1歳を超えてからは、該当年齢に4歳を加算することで、人間の年齢へ換算することが可能です。

例えば「猫の1歳を20歳」として計算した場合は、以下のようになります。

猫の年齢人間に換算したときの年齢ライフステージ
1歳20歳成猫期
2歳24歳成猫期
3歳28歳成猫期
4歳32歳成猫期
5歳36歳成猫期
6歳40歳成猫期
7歳44歳中高年期
8歳48歳中高年期
9歳52歳中高年期
10歳56歳中高年期
11歳60歳高齢期
12歳64歳高齢期
13歳68歳高齢期
14歳72歳高齢期
15歳76歳老齢期
16歳80歳老齢期
17歳84歳老齢期
18歳88歳超老齢期
19歳92歳超老齢期
20歳96歳超老齢期

個体差により、成長スピードは異なる場合があります。

一般的には、約1年程度で成猫になる品種が多いです。

しかし大型猫は成長の速度が緩やかなため、成猫になるまで約3年〜5年ほどかかります。

年齢の換算については、あくまでも目安として参考にする程度にしてください。

猫が5歳なら人間で言う何歳になる??

猫の5歳は約32歳〜36歳になるため、おおむね30代に相当すると言えるでしょう。

ライフステージで分類すると、成猫期に当たります。

完全室内飼いであれば、健康状態は比較的良好な場合が多いでしょう。

通常、猫の老化は7歳頃から始まるのが一般的です。

猫の7歳は中高年期に当たり、人間の年齢に置き換えると約44歳程度に相当します。

しかし個体差があるため、5歳になると老化のサインが見られることもあります。

加齢に伴う身体機能の変化などに気を配り、日常的な観察を行うことが重要です。

老化のサインには、以下のようなものがあります。

  • 食欲が落ちる
  • 活動量が減る
  • 運動量が減る
  • 身体機能が低下する
  • 認知機能が低下する
  • 排尿や排便の回数が減る
  • 皮膚にトラブルが生じる
  • 歯や歯茎の状態が悪くなる
  • 毛並みが衰えて抜け毛が増える
  • 寝ている時間のほうが長くなる

老化のサインに気がついたときは、速やかに動物病院を受診してください。

必要に応じて、問診や定期的な健康診断を受けることを推奨します。

健康状態の把握と維持に努め、いつでも獣医師との連携が取れるようにしておきましょう。

ロシアンブルーを長生きさせるにはどうすれば良いの?

ロシアンブルーに長生きしてもらうには、食事管理や運動管理を行い、ストレスを与えない環境を提供する必要があります。

次の項目で、それぞれについて具体的に解説しています。

ぜひ参考にしてください。

長生きさせる方法

ロシアンブルーの平均寿命は、約10歳〜13歳と言われています。

長生きさせるためには、以下のことに気をつけましょう。

食事管理を徹底する

ロシアンブルーは肥満になりやすいため、食事の与えすぎに注意が必要です。

食事は、体質や年齢に合わせて、栄養バランスのよいものを選びましょう。猫は肉食動物ですので高タンパクの食事が理想的です。成長期には高脂肪のものを与える方が良いのですが、高齢になると成長期ほどエネルギーを必要としなくなるため低脂肪のものに変えていきましょう。ロシアンブルー太りやすい傾向がありますので、体重管理のためにも低脂肪のものをお勧めします。

水は、いつでも新鮮なものを用意しておきましょう。

適度な運動をさせる

運動不足は肥満や骨粗しょう症の原因になるため、適度な運動を促してください。

上下運動を促進するためにも、キャットタワーやキャットウォークなどを設置しましょう。

少なくとも1日1回は、猫じゃらしなどで一緒に遊んであげてください。

手が離せないときは、電動のおもちゃなどを利用して、自由に遊べる環境を提供するとよいでしょう。

ストレスを与えない環境を整える

ロシアンブルーは繊細なため、精神的な疲労を感じさせない環境を整えることも大切です。

大きな音、急な動き、見知らぬ人の訪問など、ロシアンブルーにストレスを与えてしまう原因となるものは、なるべく避けてください。

ロシアンブルーが長生きするための飼い方

ロシアンブルーに長生きしてもらうためには、以下のポイントに配慮する必要があります。

  • 食事
  • 運動
  • 環境

次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

食事

ロシアンブルーの体重を適正に維持することが大切です。

以下のポイントに注意して、栄養バランスを考えた食事を提供してください。

主食にする食事は、総合栄養食のドライフードがおすすめです。

ちなみに、ウェットフードには2つのタイプがあります。

パッケージに総合栄養食と表記されているウェットフードは、主食として単体で与えても問題ありません。

しかし一般食または副食と表記されているウェットフードは、栄養バランスに欠けているため、おやつやトッピング用にしましょう。

猫用チュールやフリーズドライなどの嗜好品は、カロリーオーバーにならないよう与えすぎに注意してください。

おやつは、1日に必要なカロリーの10%以内にとどめることが推奨されています。

なお1日分の食事は、1度に与えると胃腸に負担がかかるため、2〜3回に分けて与えてください。

与える量は、市販品の外装パッケージに記載されている給餌量を目安にしましょう。

猫は腎臓や泌尿器系の病気が多いため、しっかりと水分補給を促すことも大切です。

衛生面にも気を配り、フードボウルやウォーターボウルなどの食器を清潔に保ちましょう。

運動

ロシアンブルーは太りやすい猫です。

適切な運動と遊びを通じて、肥満を防ぐことが重要になります。

ロシアンブルーの平均体重は、以下のとおりです。

  • オスの平均体重:約4.0~5.5kg前後
  • メスの平均体重:約2.5~4.0kg前後

ロシアンブルーの適正体重は、以下のとおりです。

  • オスの適正体重:約4.3kg前後
  • メスの適正体重:約3.5kg前後

以上のことから、5kgを超えると肥満になる可能性があります。

食事管理と併せて体重管理も行い、適切な運動を通じて健康を維持させましょう。

具体的な運動としては、キャットタワーやキャットウォークの設置をおすすめします。

上下運動を楽しむことができ、好奇心も満たされ、安心して寛げる場所としても最適です。

またロシアンブルーは狩りの習性が強く残っているため、狩猟の動きをシミュレーションした遊びが適しています。

動くものに興味を示す傾向があるので、猫じゃらしやLEDポインターなどを使って遊ばせるとよいでしょう。

ボールやお手玉を投げて、キャッチボールをして遊ぶことも喜びます。

ひとりで遊ばせたいときには、電動タイプのおもちゃがおすすめです。

環境

ロシアンブルーが安心して過ごせるように、快適な生活環境を提供することが大切です。

賑やかな部屋は好まないため、静かに過ごせる部屋を提供しましょう。

好奇心旺盛なので、キャットタワーやキャットウォークなどを設置して探究心を満たしてあげることをおすすめします。

キャットタワーを置く場所がないときは、高低差のある家具を並べて配置してください。

上下運動ができる遊び場所の1つになります。

健康面における注意点としては、ストレスを与えないようにすることが挙げられます。

変化を好まない傾向があるため、突然の変化を避けるようにしてください。

やむを得ない場合を除き、なるべく家具の配置を変更しないほうがよいでしょう。

猫の食事スペース、トイレ、寝る場所などは固定して、みだりに変更しないでください。

生活リズムを一定し、規則正しい生活を送れるように配慮することが大切です。

ロシアンブルーが長生きするための食事法

ロシアンブルーに健康的に長生きしてもらうには、栄養バランスの取れた食事が大切です。

猫の健康を維持するために、タンパク質と脂質をバランスよく摂取させて、健康的な食生活が遅れるようサポートしてあげましょう。

タンパク質

タンパク質は、猫の体を作る材料となる栄養素です。

タンパク質の摂取量が不足すると、食欲不振、筋肉低下、成長不良、貧血、皮膚や被毛のトラブルなどの症状が現れます。

逆にタンパク質の摂取量が多すぎると、肝臓や腎臓の負担になるため、与える量には注意が必要です。

脂質

脂質は、猫のエネルギー源となる栄養素です。

脂質の摂取量が不足すると、エネルギー不足、免疫力の低下、筋肉や骨の異常、皮膚や被毛のトラブルなどの症状が現れます。

逆に脂質の摂取量が多すぎると、肥満の原因になるため、与える量には注意が必要です。

2種類のタンパク質について

タンパク質には、動物性と植物性の2種類があります。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方を摂取するようにしましょう。

動物性タンパク質のメリット
筋肉や骨の維持・強化動物性タンパク質は、猫の筋肉や骨の材料となるアミノ酸を豊富に含んでいます。
動物性タンパク質を十分に摂取することで、筋肉や骨の維持・強化に役立ちます。
毛や皮膚の健康維持動物性タンパク質は、猫の毛や皮膚の材料となるケラチンを合成するために必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。
動物性タンパク質を十分に摂取することで、毛や皮膚の健康維持に役立ちます。
ホルモンや酵素の生成動物性タンパク質は、猫の体内にあるホルモンや酵素を生成するために必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。
動物性タンパク質を十分に摂取することで、ホルモンや酵素の生成を促進し、猫の健康を維持することに役立ちます。
免疫力の維持動物性タンパク質は、猫の免疫力を高めるために必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。
動物性タンパク質を十分に摂取することで、免疫力を維持し、病気にかかりにくい体づくりに役立ちます。
エネルギー源の提供動物性タンパク質は、猫のエネルギー源となる脂質も含んでいます。
動物性タンパク質を十分に摂取することで、エネルギー不足を防ぐことができます。
植物性タンパク質のメリット
低カロリー・低脂質植物性タンパク質は、動物性タンパク質に比べてカロリーや脂質が少ない傾向にあります。
肥満や脂質代謝の異常などのリスクを軽減するのに役立ちます。
食物繊維が豊富植物性タンパク質は、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整える働きがあり、便秘や下痢などの予防に役立ちます。
ビタミンやミネラルが豊富植物性タンパク質は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
ビタミンやミネラルは、猫の健康維持に欠かせない栄養素です。

猫の健康を維持するためには、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく摂取することが大切です。

ロシアンブルーは尿結石や糖尿病にかかりやすい

ロシアンブルーのかかりやすい病気には、尿結石や糖尿病があります。

定期的に尿検査や血液検査などの健康診断を受けて、尿結石や糖尿病の早期発見に努めることが大切です。

次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

尿結石

尿結石は、尿中に結晶や石が形成される病気です。

結石は、尿中のカルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラル成分が濃縮されることで形成されます。

ロシアンブルーは、他の猫種と比べて尿中のミネラル濃度が高くなる傾向があるため、尿結石にかかりやすいです。

またロシアンブルーは太りやすい傾向にあり、肥満も尿結石のリスクを高めてしまう原因の1つになります。

尿結石の症状は、頻尿、血尿、排尿時の痛みなどです。

尿結石が尿道に詰まってしまうと、尿が出なくなるなどの症状が出ることもあります。

尿結石の予防には、十分な水分補給と適正体重の維持が重要です。

糖尿病

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの分泌不足や作用の低下によって、血糖値が高くなる病気です。

ロシアンブルーは、他の猫種と比べて糖尿病にかかりやすいと言われています。

その理由としては、ロシアンブルーの遺伝的要因、肥満、運動不足、ストレスなどが挙げられるでしょう。

糖尿病の症状は、多飲、多尿、食欲増加、体重減少などです。

糖尿病の予防には、肥満にならないように、適切な食事を与えることと、適度な運動をさせることが重要です。

室内飼いほど長生きする?

一般的に、室内飼いにしたほうが長生きする傾向があります。

  • 外に出ない猫の平均寿命は16.02歳(2022年)
  • 外に出る猫の平均寿命は14.24歳(2022年)

ただし寿命には個体差があります。

室内飼いにしていたとしても、必ず長生きできるという保証があるわけではありません。

日頃から運動不足の解消とストレスの軽減に努め、病気の早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

室内飼いにしたほうがよい理由としては、以下のようなものが挙げられます。

安全面

外飼いにしている場合、自転車や自動車との接触事故や他の動物と喧嘩したことによる怪我など、さまざまなトラブルに遭遇する危険があります。

完全室内飼いにしていれば、外部の危険から保護される環境にあるため、交通事故などの死亡リスクが下がります。

健康面

外飼いにしている場合、猫白血病ウイルス感染症や猫免疫不全ウイルス感染症などの感染症にかかる可能性があります。

完全室内飼いにしていれば、他の動物と接触する機会が減るため、感染症による死亡リスクが下がります。

食事面

外飼いにしている場合、定期的かつ確実に食事を与えることは難しくなります。

完全室内飼いにしていれば、日々の栄養管理や体重管理がしやすくなり、適切な食事を与えることができます。

高齢期のロシアンブルーの飼い方について

高齢期に入ったロシアンブルーの飼い方については、以下のポイントに注意することが大切です。

  • 食事を変える
  • 高タンパク・低脂質なものに変更
  • 室内環境をより良くする
  • 睡眠時間を確保する

次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

食事を変える

高齢期に入ると、加齢によって消化機能が低下します。

消化機能が低下することにより、軟便や便秘などのトラブルを起こしやすくなるため、消化の良い食事を心がけましょう。

高齢期のロシアンブルーに与える食事は、以下のポイントに配慮することが大切です。

硬いものは避ける

高齢猫は、歯周病や歯石などの口腔トラブルが起こりやすくなり、硬いものを噛むことが苦手になります。

たとえばドライフードなどの硬い食事を与えるときは、細かく砕いてあげましょう。

ドライフードを受け付けないときは、総合栄養食のウェットフードに切り替えるのもおすすめです。

油分や脂肪を控える

胃腸に負担がかかるため、油分や脂肪は控えめにしましょう。

また脂質の多い食事は、肥満や膵炎などのリスクが高まるため注意が必要です。

食物繊維を多く含むものを選ぶ

食物繊維は腸の働きを活発にする効果があり、便秘を予防することに役立ちます。

市販品の外装パッケージに記載してある成分表を確認して、食物繊維を多く配合してあるフードを選ぶようにしましょう。

食事の回数を増やす

高齢猫は一度にたくさん食べる力が衰えるため、食事の回数を増やしてあげてください。

具体的には、1日分の食事を2〜3回に分けて少量ずつ与えるとよいでしょう。

ウェットフードを温める

ウェットフードを温めると美味しい匂いがするため、食欲を増進させる効果があります。

消化にも良いので、なるべく温めてから与えるようにしましょう。

水分を十分に与える

高齢猫は、水を飲む量が減りがちです。

尿路結石や腎臓病のリスクにつながるため、水分を十分に与えるようにしましょう。

水飲み場を複数設置して、水分補給を促してください。

食欲がないときは、水分を加えたウェットフードを与えるとよいでしょう。

水を加えることで味が薄くなるため、マタタビの粉末を少量混ぜて与えるなどの工夫をすると、食欲を促進させる効果があります。

しかしマタタビの粉末は、少量であっても猫が興奮する特徴があるため注意が必要です。

興奮状態が長く続いてしまうと、疲労や体調不良につながる可能性もあるでしょう。

猫の反応を見ながら、少量ずつ与えるようにしてください。

与えるときの目安は、耳かき1杯分程度です。

心臓病や腎臓病などの持病がある場合は、マタタビの粉末を与える前に、獣医師に相談することをおすすめします。

高タンパク・低脂質なものに変更

高齢期のロシアンブルーは、筋肉量が減少して代謝が落ちてきます。

高タンパク・低脂質の食事に切り替えてください。

タンパク質

タンパク質は筋肉の維持に必要です。

タンパク質には動物性と植物性の2種類があり、両方の摂取が推奨されています。

とくに動物性タンパク質は、猫の体内で合成できない必須アミノ酸を豊富に含んでいるため、健康維持に欠かせません。

高品質な動物性タンパク質の摂取に配慮してください。

タンパク質の種類を見極めたい場合は、原材料表示をチェックしましょう。

動物性タンパク質は、「肉類」「魚介類」「卵」「乳製品」などに分類して記載されています。

植物性タンパク質は、「穀類」「豆類」「野菜」などに分類して記載されています。

高齢猫は消化機能が低下するため、鶏肉や白身魚などの低脂肪かつ消化しやすいタンパク質を配合したフードがおすすめです。

脂質

脂質はエネルギー源となる栄養素です。

しかし過剰に摂取すると、肥満や心臓病などのリスクを引き起こします。

高齢猫には低脂質の食事を与えてください。

脂質の含有量を確認する場合は、成分表示をチェックしましょう。

脂質の含有量が低いほど、低脂質のキャットフードです。

おすすめのドライフード

高齢期のロシアンブルーに適した「高タンパク・低脂質の食事」として、以下のドライフードがおすすめです。

ロイヤルカナン インドア 7+
(室内で生活する7歳以上の猫専用フード 中高齢猫用)
たんぱく質の含有量は27.0%以上です。
脂質の含有量は11.0%以上です。
健康を維持するために必要な栄養がバランスよく配合されています。
7歳以上の中高齢猫の健康に配慮した総合栄養食です。
ロイヤルカナン エイジング 12+
(12歳以上の猫専用フード 高齢猫用)
たんぱく質の含有量は28.0%以上です。
脂質の含有量は17.0%以上です。
健康を維持するために必要な栄養がバランスよく配合されています。
12歳以上の高齢猫の健康に配慮した総合栄養食です。
ヒルズ サイエンス・ダイエット
シニア 7歳以上 高齢猫用 チキン
たんぱく質の含有量は32.9%です。
脂質の含有量は18.5%です。
高齢猫の免疫力維持、心臓や腎臓などの健康サポートに配慮しています。

室内環境をより良くする

高齢期のロシアンブルーは、若い頃と比べて体力や健康状態が衰えています。

室内環境をより良くし、安心かつ快適に過ごすことができるよう、適切なケアを行うことが大切です。

  • 生活環境
  • 室内環境
  • 具体的な工夫

次の項目で、それぞれ簡潔に分かりやすく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

生活環境

  • 運動量が落ちるため、無理のない範囲で適度な運動をさせてあげましょう
  • 食事は、低カロリー・低脂肪の食事に切り替えて、肥満に注意しましょう
  • 定期的に問診や健康診断を受けて、病気の早期発見・早期治療に努めてください

室内環境

  • 足腰が弱くなっているため、段差や滑りやすい場所に注意しましょう
  • 食事をする場所や排泄をする場所は、アクセスしやすい場所に置いてください
  • 暖房や冷房の設定温度に注意し、寒さや暑さで体調を崩さないよう配慮しましょう
  • 日当たりの良い場所など、猫がゆったりとくつろげるスペースを確保してください

具体的な工夫

  • 足を滑らせないように、滑り止め加工を施したカーペットなどを敷きましょう
  • フードボウルなどの食器は、食べやすい高さに調節してください
  • 足腰を動かせない場合は、食器類を床置きにしたほうが食べやすい場合もあります
  • トイレは、段差のないフラットな場所に設置しましょう
  • トイレの出入口の段差が気になるときは、トイレスロープを設置してください
  • トイレマットを敷いておくと、足腰への負担を和らげることができます
  • 猫用ベッドや寝床用のクッションは、なるべく低い場所に置きましょう
  • 段差のある場所で寛ぐことを好む場合は、ステップやスロープを設置してください
  • ぬいぐるみなどの猫用おもちゃを用意して、適度な運動を促進させましょう
  • キャットタワーは高さのあるものを避けて、低めのタイプを選んでください
  • 危険な場所には入れないように、ペットゲートを設置してアクセス制限しましょう

睡眠時間を確保する

ロシアンブルーに限らず、高齢期に入った猫は睡眠時間が長くなる傾向にあります。

眠りを妨げるような音や光をできるだけ避け、質のよい睡眠時間を確保し、静かな環境でゆっくりと休めるように配慮してあげましょう。

睡眠時間

成猫の睡眠時間は約14時間程度です。

子猫の睡眠時間は約20時間程度とされています。

その中間である約17時間程度が、猫の平均的な睡眠時間です。

年齢を重ねるにつれて活動量が低下していくため、睡眠時間はさらに長くなるでしょう。

高齢猫の睡眠時間は、20時間以上になると言われています。

ただし個体差があるため、必ずしも一定ではありません。

なかには16時間程度しか寝ない猫もいれば、24時間以上ずっと寝ている猫もいます。

しかし高齢猫の場合には、睡眠障害を抱えている場合も考えられるため、注意が必要です。

睡眠時間が極端に長い場合は、認知症や病気などの可能性も考えられるため、獣医師に相談して適切な治療を受けてください。

寝床

高齢猫は足腰が弱ってくるため、寝床は以下の条件を満たすようにしてください。

  • 乗り降りしやすいように、段差のない場所に猫用ベッドを置く
  • 段差のある高い場所で寝たがる場合には、ステップやスロープを置く
  • 体圧分散ができるように、低反発素材のマットなどを利用する
  • 床ずれを防止するために、寝床の下に毛布やタオルなどを敷き詰める

落ち着いて眠れるように、適切な室温を保つことも大切です。

ストレスを与えないよう、静かな場所を寝床として提供しましょう。

幸せな高齢期を穏やかに過ごせるよう、快適な環境を整えるようにしてください。

猫用のベッド

高齢猫は、睡眠時間が長くなる傾向があります。

複数のベッドを用意して、猫が好きなときに好きな場所で寛げるようにしてあげましょう。

猫用のベッドには、以下のような種類があります。

オープン型

頭上が覆われていないタイプのベッドです。

メリット開放感がある
通気性が良い
熱がこもりにくい
猫が乗り降りしやすい
猫の様子を確認しやすい
洗濯機で丸洗いできるタイプが多い
清潔に保ちやすい
デメリット警戒心が強い性格の猫だと、落ち着いて過ごせない可能性がある
ドーム型

頭上が覆われているタイプのベッドです。

メリット安心感がある
保温性が高い
リラックスできる
プライバシーが守られる
デザイン性が高い
インテリアにも馴染みやすい
デメリット通気性が悪いため、夏場は熱がこもりやすい
足腰が弱っている猫には、乗り降りが難しい場合がある
ソファー型

ソファーのような形状をしたベッドです。

メリット寝心地がよい
熟睡しやすい
体にフィットする
リラックスしやすい
デザイン性が高い
インテリアにも馴染みやすい
足腰が弱っている猫でも乗り降りがしやすい
デメリットデザイン性が高いタイプは価格が高い
ハンモック型

壁や天井などから吊り下げるタイプのベッドです。

脚付きの自立するタイプもあります。

メリットゆらゆらと気持ちよく揺れるため、リラックス効果が高い
通気性が良いため、夏場も快適に過ごせる
省スペースのため、狭い場所でも設置できる
デメリット足腰が弱っている場合は乗り降りが難しいため、注意が必要である
猫の性格などによっては、揺れることを怖がる場合がある
爪とぎ兼用型

爪とぎとベッドが一体化したツーウェイタイプのベッドです。

縦置きタイプ、横置きタイプ、ソファタイプ、ハウスタイプなどがあります。

メリット爪とぎとベッドの両方の機能を兼ね備えている
爪とぎとベッドを別々に用意する手間が省ける
デメリット爪とぎ部分の素材によっては、研ぎカスが出ることがある

まとめ

この記事では、ロシアンブルーの寿命について、さまざまな視点から細かく分析し、詳しく解説しています。

まずは、体重や体高、性格や特徴など、基本的な情報を取り上げました。

つぎに、平均寿命、最高寿命、長生きするための飼い方や食事法、睡眠時間などについて、それぞれ重要な事柄を詳しくまとめています。

当記事の情報を予備知識として吸収し、ロシアンブルーに長く生きてもらうためのサポートをする必要が生じたときには、ぜひ役立ててください。

RANKING
人気記事ランキング