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ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

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はじめに

ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェー原産の大型の猫で、ふさふさの長い被毛と筋肉質でがっちりとした体型が特徴的です。

猫好きな方ならば、このようなイメージをお持ちの方は多いと思いますが、実際に飼ってみたいと考えている方ならばもう少し詳しい情報が欲しいのではないでしょうか。

一体、どのような特徴があって、どれくらい大きくなるのか、平均寿命や、長生きさせるために必要なことにはどのようなものがあるのか知っておきたいことはたくさんあります。

そこで、本記事ではノルウェージャンフォレストキャットの大切な情報をくわしく解説していきます。

そもそもノルウェージャンフォレストキャットの平均体重や体高・性格は?

ノルウェージャンフォレストキャットは大型に分類される猫です。

実際に本物を見ると筋肉質でがっちりとした体型で実物を見ると少し驚くかもしれません。

ここでは外見的な特徴や、性格について紹介していきます。

平均体重と平均体高

ノルウェージャンフォレストキャットの平均体重は、オスが4.5kg〜7kg、メスが3.5kg〜5.5kgほどです。

一般的な猫の平均体重が、3kg〜5kgですからノルウェージャンフォレストキャットは通常の1.5倍〜2倍の体重があることになり、いかに大きいかがお分かりいただけるかと思います。

しかもあくまでこの数値は平均体重であり、実際にはなんと10kgを超える個体も存在します。

体高も一般的な猫の平均体高が25cm〜30cmであるのに対し、ノルウェージャンフォレストキャットは40〜60cmとなっています。

前足よりも後ろ足が長く腰高な特徴がありますが、これは狩りをしていたころの名残といわれています。

狩りをしていたため見た目の大きさと裏腹に運動神経も大変優れています。

また、一般的な猫が1年で大人の体に成長するのに対し、成長がゆっくりで体の大きさが安定するまでにはおよそ3年ほどかかります。

以上のように、ノルウェージャンフォレストキャットは一般的な猫に比べ、かなり大型の猫であり、その成長曲線は、他の猫とは一線を画していることがお分かりいただけたでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャットは、人為的に作られた猫種ではなく、自然環境に適する形で誕生した猫です。

そのため、住んでいる環境に合わせてこのように大きくなったといわれています。

もともとそれほど大きくなかったのですが、ノルウェーの寒く厳しい環境を生き抜くうえで、交配を繰り返すうちに、現在の大きさに至ったという説が有力です。

まだ野生の猫だった頃、ノルウェージャンフォレストキャットにとって、生き抜くためにこの大きな体が必要だったのです。

特徴

大きさ以外の特徴として、美しくふわふわの立派な被毛があります。

この被毛も単なる飾りではなく、ダブルコートという二重構造になっています。

オーバーコートと呼ばれるトップの被毛は硬く長めになっており、雪から身を守るための防水性が備わっています。

アンダーコートと呼ばれる下の被毛はふわふわで厚みがあり、寒さから身を守るための保温性を備えています。

しっぽも寒さから身を守るために、立派な被毛に覆われています。

また、指の間にも長い毛が生えており、こちらは地面の冷たさに耐えながら雪道を歩けるようになっています。

このように、ノルウェージャンフォレストキャットの被毛は、飾りではなく、厳しい環境を乗り切るために発達したものであることがお分かりいただけたでしょう。

性格

ノルウェージャンフォレストキャットの性格は、温厚で賢く忍耐強さも持ち合わせているので、初めて猫を飼う方にもおすすめできます。

その忍耐強さで、先住猫や小さな子供のいるご家庭でも安心して飼うことができます。

信頼できる飼い主にはかなり甘えん坊なところもあり、人や猫とのスキンシップを好みます。

そのため、「たくさん猫と遊びたい」「たくさんスキンシップを取りたい」とお考えの方にはとても良いパートナーになってくれるでしょう。

とにかく運動や遊ぶことが好きなので、大きい体にも関わらずキャットタワーなどで高いところに登ることを好みます。

ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命は何歳?

ここからは寿命について解説します。

一般的な猫の寿命は14歳〜15歳といわれています。

ではノルウェージャンフォレストキャットの寿命はどれくらいなのでしょうか。

平均寿命

ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命は11歳〜14歳といわれており、平均的な猫に比べすこし短命といえるでしょう。

ただし、これはあくまで平均で、それ以上生きている個体もたくさんいますし。健康に気を配り、環境を整えてあげることで平均寿命を超えて生きる猫は珍しくありません。

平均寿命というものは、あくまでもひとつの目安として考えておきましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの最高寿命は?

では、ノルウェージャンフォレストキャットの最高寿命はどれくらいなのでしょうか。

最高寿命

実際に記録として登録されているわけではありませんが、日本国内では19歳まで生きたという事例があるようです。

平均寿命はあくまで目安であり、個体の元々の体の強さや、住環境、食べ物などにより大きく変わってくるでしょう。

人間同様に適度な運動と健康的な食事、ストレスの少ない生活を送ることができれば、健康体を維持することができて長生きにつながります。

何歳からシニア猫(老猫)になるの?

猫は人間に比べ、かなりの速さで歳を重ねていきます。

一般的な猫は1年で成人になるのですが、2歳を超えると人間の約4倍の速さで歳を取るといわれています。

そのため7歳で人間でいうところの中高年に差し掛かり、11歳になると高齢に入ります。

ノルウェージャンフォレストキャットのライフステージを以下にまとめています。

ライフステージ年齢人間の年齢
成長期生後9ヵ月まで~13歳
成人期1歳~6歳17歳~40歳
中高年期7歳~10歳44歳~56歳
高齢期11歳以上60歳~

ここで注意したいのが、前述のとおりノルウェージャンフォレストキャットは体が出来上がるまでに3年ほどかかるため、一般的な猫と違い、成人期に入っても成長を続けるので、3歳までが成長期ともいえます。

人間の年齢でイメージ

2歳以降の猫は人間の4倍の速度で歳を重ねると紹介しましたが、もう少し具体的に解説しましょう。

猫が5歳なら人間で言う何歳になる??

では猫が5歳なら人間の年齢では何歳になるのでしょうか。

猫の年齢を計算する計算式があるのでご紹介します。

(猫の年齢-2)×4+24=人間の年齢

この計算式を用いると5歳の猫は人間でいうと36歳ということになります。

5歳というとまだ幼いイメージを持ってしまいがちですが、人間に換算すると完全な大人だということが分かります。

7歳を超えてくると少しずつ老化が始まってくるので、定期的な健康診断などで、異常がないかきちんとチェックすることをおすすめします。

ノルウェージャンフォレストキャットを長生きさせるにはどうすれば良いの?

猫の平均寿命やライフステージについてはお分かりいただけたでしょう。

では実際にノルウェージャンフォレストキャットを長生きさせるために気をつけなければならないことはどのようなことでしょうか。

ここでは長生きするための飼い方や食事法などについて解説していきます。

ノルウェージャンフォレストキャットが長生きするための飼い方

長生きするために、まずは環境面などを整えるなど飼い方に気を配りましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットはノルウェーが原産で、暑さには弱いため、部屋の温度や湿度の管理が重要になります。

夏場はエアコンで部屋を快適に保ち、体調を崩さないようにしておきます。

また、トイレは常に清潔にしておかないと、猫はトイレをしなくなってしまう事があるので

注意が必要です。

毎日の生活の中で、できるだけストレスを感じさせないようにするには日々の運動も欠かせません。

日頃からたくさん遊んであげることも大切ですし、キャットタワーを設置するなどして、運動不足にならないようにしてあげましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットが長生きするための食事法

正しい食事は健康維持に欠かすことができません。

基本的には総合栄養食と新鮮な水を与える事で十分な栄養が確保できますが、年齢に合わせた食事を与えてください。

ちなみに総合栄養食とは、その食事と水を与えてあげれば必要な栄養素が全て摂れるキャットフードのことです。

また、加齢による基礎代謝の低下や、運動量の減少に合わせて食事量も適正量が変わってきますので、1日に必要摂取量を把握して、食事量をコントロールしてあげましょう。

室内飼いほど長生きする?

猫は外で生きている猫より室内飼いの猫の方が圧倒的に長生きします。

理由は、外で活動することによりウイルスなどの感染症にかかってしまうリスク、事故に遭う可能性が高まってしまうからです。

また、常に外敵などから身を守るために神経を尖らせ、時には劣悪な環境で過ごすこともあるなど、さまざまな理由から、外で生活をしている野良猫の寿命は5歳くらいともいわれています。

ずっと室内にいることは少し窮屈な気もしますが、猫が安心して過ごせるための環境作りは飼い主にとって大切な使命です。

以上のように室内で環境を整えてもらうことが、長生きをするうえでいかに重要か良くお分かりいただけたでしょう。

高齢期のノルウェージャンフォレストキャットの飼い方について

高齢期を迎えたノルウェージャンフォレストキャットも、他の猫と同様に長生きするための環境整備が必要です。

ひとつずつ見ていきましょう。

フードを変える

どんなに健康で、食欲があったとしても、年齢に合わせてフードは変えていきましょう。

特に、7歳を超えたあたりからは徐々にシニア用にチェンジしていきましょう。

若い頃と中高年から高齢期では体にとって必要な栄養素が変わってきます。

骨や関節が弱くなるなど、一見元気そうに見えても弱くなっている部分がありますので、年齢に合わせて必要な栄養素が入っているフード選びはとても大切です。

高タンパク・低脂質なものに変更

運動量が減ることや基礎代謝の低下により、高齢になってくると太りやすくなります。

それでも食欲のある子に対して量を大きく減らすのは、飼い主として気が引けてしまいますよね。

そのために、高たんぱく・低脂質なフードに変えてあげれば、大幅に量を減らさなくても、体重コントロールが可能になります。シニア用のフードはシニア期に入った猫に必要な栄養素がバランスよく配合されていますので、お勧めです。また、シニア期の猫は腎不全など心配な病気があります。定期的に健康診断を行い、現状に合ったフードを選ぶことが大切です。

食事変更時には、いきなり食事をガラッと変えてしまう事はおすすめしません。

食べ慣れているフードを突然変えてしまうと、下痢などを引き起こしてしまう事があるからです。

もともと食べていたフードから徐々に移行するようにしてください。

室内環境をより良くする

日常の生活の中でストレスのかからない生活を送るために、過ごしやすい環境作りをしていきましょう。

快適に過ごせる室温の維持や、運動できるスペースの確保のほかにも、高齢になればなるほど動きも緩慢になるため、ケガにつながるようなものは置かないなど気を配っておきたいところです。

また、高齢になると1日のうちで寝ている時間も長くなります。

安心して睡眠時間が確保できるよう、リラックスできる時間を作ることも大切です。

とにかく毎日を過ごすうえで、できるだけストレスの少ない環境で生活をさせてあげることが長生きにつながっていくのです。

定期検診を受診する

ノルウェージャンフォレストキャットが長生きするためには、定期検診に通いましょう。

猫は自分から、体の不調を訴えるわけではありません。

自分で痛みを訴えないかわりに、人間が異変に気付いてあげなければなりません。

例えば、抱っこをした際に、特定の場所に触れると痛がるなどした場合はどこかけがをしているかもしれません。

どこか痛めている場合には、明らかに嫌がるそぶりを見せるので、対処しやすいですが、内臓など目に見えない部分の異常にはなかなか気付くことができません。

その対策として、血液検査などを通じて体に異変が起きていないか、定期的にチェックして飼い主が健康状態を把握しておかなければなりません。

そのためにも小さいうちから怖がらずに、安心して受診できるかかりつけの動物病院を作っておくことをおすすめします。

また、猫は警戒心の強い動物です。

そのため体に触れさせない子も多くいます。

そうならないためにも小さいうちから抱っこをした際に、体のあらゆる場所を触ってあげましょう。

色々な場所に触れられる事に慣れていると、病院などでもスムーズに治療に入ることができるからです。

まとめ

ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命、長生きのコツについて紹介してきました。

平均寿命は11〜14歳といわれていますが、現在は猫の寿命も伸びていますし、環境によってはそれ以上に長生きすることも珍しくありません。

大切な愛猫と長く暮らすためにも、当記事で紹介したように環境整備や食事、定期的な検診の受診など常に愛猫にとって何が心地よいのか考えてあげることが重要です。

ノルウェージャンフォレストキャットは、一般的な猫より大きく、迫力のある体型ですが、人懐っこく、子供や先住猫とも仲良くできますし、飼い主の言うこともよく聞きますから、猫初心者の方でもとても飼いやすい猫種です。

環境さえ整えてあげることができるのであれば、当記事を参考にノルウェージャンフォレストキャットを飼うことをあらためて検討してみてはいかがでしょうか。

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