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- はじめに
- ベンガルの値段の相場はいくらなの?
- ベンガルの値段が異なる理由とは?
- ベンガルを購入するのに安い時期はある?
- ネコを選ぶ際に注意するポイント
- ベンガルを飼うにはどんな人が向いている?
- ベンガルを飼うのにかかる生涯費用まとめ
- まとめ
はじめに
ベンガルはヒョウ柄が特徴のスラッとした体型の猫です。
好奇心旺盛で運動する事と人と遊ぶ事が大好きで、人を飽きさせない性格をしています。
とても魅力的なベンガルは数ある猫種の中でも人気があり、アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」では人気ランキング11位の猫種になっています。
初めて猫を飼う人にとってベンガルとはどんな猫なのでしょう。
また、お迎えして一緒に生活をする上でかかる費用はいくらになるのでしょうか。
猫を飼うということは、その猫を最後まで責任を持ってお世話をするということです。
金銭的な問題は見過ごせない問題です。
今回はベンガルの価格相場の最新版をご紹介します。
ベンガルを入手する場合はどこが一番安いのかをペットショップやブリーダーやシェルターの3カ所を比較していきます。
また、生活をする中でかかる費用もあわせて紹介します。
この記事を見る事でベンガルと一緒に住むには何が必要かがわかります。
ベンガルの値段の相場はいくらなの?
ベンガルを飼いたい人にはとても気になる問題ですよね。
ベンガルは人気があるだけでなく、希少性もあるので価格は他の猫種よりもやや高くなっています。
ベンガルの相場は猫の年齢や購入する場所によって様々ありますが「20万〜50万」と言われています。
ベンガルを購入する場所は主に以下の3点になります。
- ペットショップ
- シェルターなどの里親
- ブリーダー
もっと詳しく解説していきます。
シェルターや里親からの譲渡費用相場
シェルターや里親からベンガルを購入する際は5,000円〜30,000円が相場です。
シェルターや里親は多頭崩壊や野良猫を一時的に保護し、里親へ譲渡する施設です。
「保護猫カフェ」もシェルターが運営しています。
ベンガルを取り扱っているシェルターは少なく、譲渡を受ける際は問い合わせが必要です。
ペットショップでの購入価格相場
ペットショップはベンガルを購入する場所として一般的です。
ベンガルの購入は20万〜30万が相場で、中堅価格と言えるでしょう。
購入価格の理由は仲介手数料や人件費の他に血統書や健康診断やお店によってはマイクロチップ装着費も含まれています。
ペットショップで購入するメリットは、ベンガルをお迎えする際に必要なキャットフードやおもちゃなどが一緒に帰る手軽さです。
ブリーダーからの購入価格相場
ブリーダーからベンガルを購入する場合は14万円〜35万円が相場です。
ブリーダーからの購入で一番のメリットは専門知識があり、安心して購入ができる事です。
日本にはベンガル専門のブリーダーさんも存在し、インターネットで検索をすれば写真や動画で子猫の紹介をしてくれます。
ブリーダーと飼いたい人を繋げるマッチングサイトとして有名な「みんなの子猫ブリーダー」にはベンガルで検索すると全国約230種類のベンガルの子猫がいます。
事前にお迎えしたい柄やタイプの子猫がある場合はオススメです。
ブリーダーからお迎えするデメリットは購入前にブリーダーさんと猫との直接面会が必要な事です。好みの猫が遠方にいる場合は要相談になります。
優秀なブリーダーの見分け方
優秀なブリーダーは猫個体に関するメリットとデメリットを理解し、伝える人です。
また、猫に関する専門知識や衛生管理がしっかりしているのも優秀なブリーダーの要因の一つです。
飼い主の希望に寄り添い、ベンガルと飼い主が友好的に暮らせるかを見極めてくれます。
ベンガルの値段が異なる理由とは?
ベンガルには様々な色や柄があり、値段が異なる要因となっています。
また、猫の年齢や健康状態によっても値段が異なります。
【値段が異なる要因】
- 年齢や性別などの身体的要因
- 柄が人気柄かどうか
- ベンガルの健康状態
- 購入する際の場所(ペットショップ、ブリーダー、シェルターなど)
この4点が大きな要因になります。
色や柄によって金額が異なる
ベンガルは大きく分けて3種類の色と柄があります。
【柄】
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マーブル | スポテッド(スポット) | ロゼット |
- マーブル:大理石の様な柄で、渦巻き状の変則的な模様が魅力的です。10万〜20万円が相場になっています。
- スポテッド(スポット):1色の斑点柄がたくさんある模様です。多くの人がもつベンガルのイメージがこの模様です。10万〜20万円が相 場になっています。
- ロゼット:ヒョウ柄を思わせるほどの鮮やかな2色の斑点柄が特徴です。ベンガルの代名詞といえる柄になります。人気があり、20万円〜60万円と高額な 相場となります。
【色】
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ブラウン | シルバー | スノー |
- ブラウン:ベンガルといえばブラウンと言えるほど有名な色です。黄色がかったベージュから少し暗めなダークカラーまで様々あります。
- シルバー:2004年ごろから誕生した比較的新しい色です。アメリカンショートヘアを思わせる色合いが特徴です。珍しい色なので1万〜3万円高い相場になっています。
- スノー:ブラウンとシルバーの中間色ほどの色で全体的に淡い色が特徴です。ユキヒョウのベースカラーに似ていることから「スノーベンガル」と呼ばれています。珍しい色なので、1万〜3万円高い相場になっています。
柄と色の掛け合わせで金額が大きく異なります。
子猫と成猫によって金額が異なる
年齢によって金額も異なります。
子猫は成猫よりも金額が高くなり、子猫は10万〜40万円、成猫は7万〜15万円と差が大きいです。
理由としては子猫はまだ未熟で、飼い主のしつけがしやすく、子猫特有の可愛らしさがあるからです。
成猫は落ち着いており、しつけを十分すれば飼い主に忠実な猫になります。
子猫と成猫それぞれ魅力的で可愛らしいのでご家庭にあった子をお迎えするのがいいでしょう。
ベンガルを購入するのに安い時期はある?
ベンガルを購入する際に季節によって変動することはほとんどありません。
可愛らしいベンガルを安く購入したい気持ちはわかります。
ベンガルという猫種は人気があり、相場価格の変動は今後ないと言えるでしょう。
季節的な価格の変動はありませんが、猫の月齢によって価格の変動はあります。
上記で記載した通り子猫と成猫では価格が異なります。
子猫のベンガルは10〜40万円が相場ですが、成猫は年齢が上がれば上がるほど価格が安くなり、その相場は7万〜15万円と変動します。
ネコを選ぶ際に注意するポイント
ベンガルの購入を決意した時にどのタイプの猫を家族にお迎えするか迷いますよね。
家庭環境や経済状況によって猫に使える金額は違ってきます。
実際にベンガルをお迎えする際の注意点やおすすめポイントを紹介します。
ネコの健康状態
ベンガルは先天的な疾患が少ない健康的な猫種とされていますが、かかりやすい病気はいくつかあります。
【かかりやすい病気①:骨折】
ベンガルは体を動かすことが大好きな猫です。
高い棚や階段から突然飛び降り、着地に失敗し、骨折をするケースが多いです。
また、誤って窓や扉に挟まれるケースも多いです。
【かかりやすい病気②:ピルビン酸キナーゼ欠乏症】
遺伝性の疾患で、赤血球に含まれるピルビン酸キナーゼという酵素が不足することで、エネルギー生成に偏りが発生し、赤血球を破壊する病気です。
【かかりやすい病気③:ベンガル網膜症】
ベンガル特有の目の病気です。
生後2ヶ月ごろから急速に網膜が変性し、視力が低下し、1歳になるまでに完全に失明する恐ろしい病気です。
【かかりやすい病気④:皮膚炎】
外部からの刺激や感染症で皮膚に炎症をおこす病気で、発疹や脱毛、かゆみが発症します。
短毛種のベンガルになりやすい病気です。
様々な病気がひそんでいますので、ベンガルを購入した際には定期的な健康診断を受けることをオススメします。
ネコの特性や性格
ベンガルといえばヒョウ柄のスラっとした猫というイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
ベンガルはスマートな見た目と同じくとても活動的な猫です。
とにかく動くのが大好きで、家中を走り回ったりすることが多いです。
性格は社交的で他の動物との関係も良好に築けるので、多頭飼いや小さいお子さんがいる家庭に向いている猫種です。
人懐っこく、遊ぶのが大好きなので、子供の遊び相手になってくれるベンガルもいます。
活動量の多い猫種なので、ひとり遊びが出来る様に家の中にキャットタワーやおもちゃを多めに常備しておきましょう。
ひとり遊び以外に飼い主との遊びも十分してあげましょう。
ベンガルは飼い主とのコミュニケーションをとる事を大切にしています。
1日15分は一緒に遊んであげてください。
遊びが少ないと、ストレスを感じ脱毛や病気を引き起こす場合があります。
ベンガルを飼うにはどんな人が向いている?
ベンガルを飼うには一緒に遊んであげられる人が向いています。
運動量が豊富な猫なので、できれば家族みんなで遊んであげるのがおすすめです。
1人暮らしで飼う場合は以下のような場合がオススメです。
- 在宅で仕事が出来る人:ベンガルは好奇心旺盛なので、誤飲をする恐れがあります。そばで行動がチェック出来る環境はオススメです。
- 家の中でもアクティブに活動出来る人:ベンカルは人と一緒に遊ぶことが大好き。家でのんびりするより猫と一緒に何か出来る人はベンガルとの相性は抜群です。
- 留守番をした後はスキンシップが十分取れる:人懐っこい性格なので、留守番は苦手な猫です。外出した後は猫に時間をとり、スキンシップや遊びをしてあげれる人がオススメです。
ベンガルを飼うのにかかる生涯費用まとめ
ベンガルにかかる生涯費用はおおよそ164万円とされています。
この金額は「ベンガル自体の購入費+生活にかかる費用+通院費+おもちゃ」などの全ての費用を合算した場合の概算費用になります。
ベンガルの平均寿命は13歳〜15歳とされており、猫としては平均的な寿命です。
14歳と考えて生涯にかかる日用品とワクチンなどの医療費を下記にてまとめましたので参考にしてみてください。
日用品や医療費の他にもキャットタワーやキャリーバッグなどの1回だけかかる費用は含まれておりません。
餌などの日用品にかかる費用は?
キャットフードには大きく分けてドライフードとウェットフードの2種類があります。
今回は一般的なドライフードのみの場合を紹介します。
ベンガルに必要な日用品は主に以下の3点になります。
- キャットフード+おやつ
- 猫砂
- おもちゃ
1ヶ月間の場合
1ヶ月で必要な費用は以下になります。
キャットフード+おやつ | 4,000円 |
猫砂 | 700円 |
おもちゃ | 1,000円 |
合計 | 5,700円 |
生涯の費用
生涯費用は14歳と想定すると、
5,700円(1ヶ月)×12ヶ月×14年=957,600円
猫も人間と同じようにチキンは好きだけど魚は食べない、このメーカーのキャットフードしか食べないなど好き嫌いがあります。
また、突然食べなくなる場合はあるので、臨機応変に対応していきましょう。
トリミングや予防接種にかかる費用は?
ベンガルは短毛種なので、トリミングの必要は特にありません。
自宅でスキンシップをかねたブランシングのみで大丈夫です。
予防接種は家庭環境によって接種回数が異なります。
健康状態が良好で自宅に猫1匹のみの場合は1年に1回接種で問題ありません。
1ヶ月間の場合
予防接種や健康診断は年間を通して数回実施するので1ヶ月に分割した場合の費用を紹介します。
健康診断代 | 5,000円 | 年に1回 |
ワクチン | 6,000円 | 年に1回 |
ノミ・ダニ予防 | 1,000円 | 年に1回 |
合計 | 12,000円 | 1年間の費用 |
1ヶ月に分割した場合 | 1,000円 |
病気や怪我をした場合は金額が上がります。
動物は健康保険に加入できないので、全額負担になります。
ベンガルを自宅へお迎えした時に「ペット保険」へ加入することも可能です。
加入する年齢が若ければ月々の支払い金額も安くなります。
通院する動物病院によって提携する保険会社が異なりますので、かかりつけの動物病院を事前にチェックしておきましょう。
生涯の費用
ワクチンや予防接種の生涯の費用は
12,000円(1年)×14年=168,000円
他にも去勢・避妊手術を実施する場合は(去勢)15,000円、(避妊)25,000円が1回加算されます。
去勢・避妊手術は住んでいる自治体によっては補助金が出るので調べてみましょう。
まとめ
ベンガルと一緒に生活する費用は飼い主にとって重要なことです。
筆者も猫を1匹(雑種)飼っており「ペット貯蓄&生活費」として月に1〜2万円を貯金しつつキャットフードや病院代など猫にかかる費用全部を「ペット貯蓄&生活費」でまかなっています。
正直、成猫までは費用はそんなにもかかりませんが、シニアになると病気や介護で生活費が高額になる場合があります。
事前に家庭内でペット貯金や保険を備える事で慌てず対応できます。
ペットを責任持って飼う為に事前に費用を理解して、ベンガルと楽しい生活を送ってみてはいかがでしょうか。