ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。
- はじめに
- アメリカン・カールの値段の相場はいくらなの?
- アメリカン・カールの値段が異なる理由とは?
- アメリカン・カールを購入するのに安い時期はある?
- 猫を選ぶ際に注意するポイント
- アメリカン・カールを飼うにはどんな人が向いている?
- アメリカン・カールを飼うのにかかる生涯費用まとめ
- まとめ
はじめに
この記事では、アメリカン・カールの値段の相場、値段が異なる理由、安く購入できる時期について、それぞれ分かりやすく解説しています。
さらに猫を選ぶときの注意点、飼育に向いている人、生涯にかかる費用について、それぞれ詳細にまとめました。
おうちにアメリカン・カールを迎え入れるときの基礎知識として、ぜひ当記事の情報を役立ててください。
アメリカン・カールの値段の相場はいくらなの?
アメリカン・カールを入手できる経路を3通りに分けて、それぞれの値段の相場について分かりやすくまとめました。
併せて、ペットショップのメリットとデメリット、ブリーダーのメリットとデメリット、優秀なブリーダーの見分け方も紹介しています。
- シェルターやボランティアからの購入価格相場
- ペットショップでの購入価格相場
- ブリーダーからの購入価格相場
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
シェルターやボランティアからの購入価格相場
シェルターやボランティアなどの保護施設や保護団体は、猫を販売しているのではなく、猫を譲渡するシステム形態をとっています。
基本的に、里親制度による譲渡は無償です。
譲り受ける際に、原則として猫そのものに対しての購入費用は発生しません。
ただし保護期間中に発生した諸経費の実費もしくは一部を、譲渡費として支払う必要があります。
諸経費には以下のようなものが含まれます。
- 血液検査
- ワクチン接種
- 去勢・不妊手術
譲渡費は、各々の保護施設や保護団体などによって異なり、一律ではありません。
おおむねの目安としては、20,000円〜60,000円程度です。
シェルターやボランティアは、殺処分される猫や不幸な環境にある猫を、一時的に保護している団体です。
前提として、純血種の猫を販売している営利団体ではないことを理解しておいてください。
新しく飼い主さんになってくれる親切な人を募集し、里親として譲渡することを目的としています。
よって、アメリカン・カールが欲しかったとしても、希望する品種の猫が常時保護されているというわけではありません。
また猫の品種を問わなかったとしても、いつでも子猫が保護されているとは限らないことも承知しておいてください。
結論として、シェルターやボランティアを経由する方法は、他の手段よりも安く入手できると言えるでしょう。
しかしアメリカン・カール以外に興味がないという場合には適していません。
品種を限定して求めている場合、もしくは成猫ではなく子猫が欲しい場合には、必ずしも希望に添えない可能性があります。
里親制度は、純血種の猫を購入するのではなく、責任をもって不幸な猫を譲り受けることであるという認識を持ちましょう。
ペットショップでの購入価格相場
アメリカン・カール(子猫)の購入価格相場は、それぞれのペットショップによって多少の差異が生じるでしょう。
一般的には、おおむね100,000円〜300,000円程度とされています。
ちなみにペットショップのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
ペットショップのメリット
- 異なる品種が揃っているため、比較することができ、選択肢がある
- 希望すれば直接見て触ることができ、気に入ればすぐに購入できる
- 大手のペットショップであれば全国各地に店舗があり、アクセスしやすい
ペットショップのデメリット
- ショーケースの中で育てられるため、過度のストレスを抱えているケースや、適切な社会性を身につけていないケースがある
- 流通段階で感染症にかかっていることを知らずに子猫を仕入れていた場合、店舗内で病気が蔓延している可能性がある
- ペットショップによっては劣悪な環境で飼育していることがあり、その場合は子猫の健康状態がよくない可能性がある
ペットショップで購入するときは、健康状態に関する保証制度があるか、店舗側で獣医師と提携して健康相談に対応してくれるかなどを考慮し、慎重に選ぶことが重要です。
ブリーダーからの購入価格相場
アメリカン・カール(子猫)の購入価格相場は、それぞれのブリーダーによって多少の差異が生じるでしょう。
一般的には、おおむね150,000円〜400,000円程度とされています。
ちなみにブリーダーのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
ブリーダーのメリット
- 誕生日の近い猫や兄弟猫と一緒に育てるため、子猫に社会性が身についている
- 適切な飼育環境で育てるため、子猫の健康状態がよい
- ブリーダーは猫に関する知識が豊富なので、飼育やしつけに関するアドバイスを受けやすい
ブリーダーのデメリット
- ブリーダーが飼育している品種は限定されるため、希望の品種を取り扱っていないことがある
- 入手するには猫舎へ足を運ばなければならず、所在地が遠方であれば交通費が発生する
- 希少価値が高い場合や血統が優れている場合には、購入価格が高額になるケースがある
- 子猫の状態確認、対面説明、契約書の確認、引き渡しの準備などのやり取りが必要になるため、譲渡の手続きに時間を要する場合がある
ブリーダーから猫を入手するときは、良いブリーダーの見分け方や品種の選択などを慎重に考慮し、環境や健康状態について事前に確認することが重要です。
優秀なブリーダーの見分け方
優秀なブリーダーを見分けるためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 施設を清潔に保ち、適切な飼育環境を整えている
- 定期的な健康診断やワクチン接種を実施し、衛生管理を徹底している
- 子猫や親猫を大切に世話して、ストレスを与えないよう配慮している
- 子猫や親猫の血統や健康状態について把握しており、正確な情報を提供してくれる
- 購入前だけでなく、購入後も相談を受け付けており、全般的なサポートにも配慮している
- 繁殖の時期を過ぎた猫を引き取って大切に飼育している、もしくは新しい飼い主を見つける取り組みを行っている
- 特定の品種に限定して長期的に繁殖している(豊富な知識と経験を持っていると判断することができるため)
- TICAやCFAなどの国際団体に登録している(血統書を取得するためには、各団体の審査を通過する必要があるため)
実際にブリーダーの施設を訪れて、子猫や親猫の様子を見学し、ブリーダーの猫への接し方や顧客対応に問題がないか確認してみることも大切です。
ブリーダーを通してアメリカン・カールを迎え入れるときは、購入価格だけでなく、猫の性格や健康状態などもしっかり確認するようにしましょう。
アメリカン・カールの値段が異なる理由とは?
入手経路の違いにより、アメリカン・カールの値段が異なる理由について解説しています。
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
シェルターやボランティア
シェルターやボランティアなどの保護施設や保護団体は、殺処分される猫や不幸な環境にある猫を保護している団体です。
猫を販売して利益を得ることが目的ではありませんので、購入費用は原則発生しません。
ただし保護期間中に生じた血液検査、ワクチン接種、去勢・不妊手術など諸経費の実費もしくは一部を、譲渡費として支払う必要があります。
ペットショップ
ペットショップは、繁殖業者から子猫を仕入れて販売しています。
猫の品種によっては、ブリーダーで購入するよりも値段が高い傾向にあるようです。
その理由としては、以下のような諸経費が上乗せされているからだと考えられます。
- 仕入れるときの費用
- 店内での飼育管理費
- 運転費
- 維持費
- 人件費
- その他
購入価格は一律ではなく、人気のある毛色、性別の違い、健康状態などによっても変動することがあります。
なお、後方に向けて90度から180度の範囲でカールしている耳を持つアメリカン・カールは、高く評価される傾向があり、相場よりも高値がつく可能性があるでしょう。
ブリーダー
一般的に、ブリーダーは自分で管理している猫舎(猫を飼育するための施設)を所持している場合が多いです。
大規模な猫舎もあれば、個人経営の小規模な猫舎もあります。
さまざまな猫の種類を取り扱っているのではなく、特定の品種に限定して、その品種だけを繁殖、飼育、販売しているケースが多いです。
購入価格については、ペットショップと比較すると、ブリーダーで購入したほうが比較的安いと考えられています。
これは、ブリーダーから直接購入する場合、中間業者を通さず取引ができるため、ペットショップよりも低価格で購入できることが1つの理由と言えるでしょう。
しかし品種によって査定ポイントというものがあり、そのスタンダード基準と照らし合わせて、多くの条件が整うほど高額になる可能性があります。
アメリカン・カールの耳は約50%の確率でカールしている子猫が生まれるのですが、特徴が顕著に見られる場合には高く評価される傾向があるでしょう。
耳が強く反り返り、後方に向けて90度から180度の範囲でカールしている耳を持つアメリカン・カールは人気が高く、相場よりも高値がつく可能性があります。
またブリーダーによって設定価格は異なるため、一律ではありません。
人気のある毛色、性別の違い、健康状態などによっても変動することがあります。
また親猫がキャットショーやコンテストなどで受賞している場合には、相場よりも高額になる可能性が高いです。
アメリカン・カールを購入するのに安い時期はある?
アメリカン・カールを安く購入したい場合は、成猫の購入がおすすめです。
一般的に、成猫は子猫よりも安い価格で販売されています。
成猫であれば、すでに社会性が身についているので、子猫よりも飼いやすいでしょう。
とはいえ日本のペット業界では、成猫を販売している事例を聞いたことがありません。
残念ながらペットショップでは子猫の販売が主流であるため、成猫を迎え入れたくても販売されている確率は低いでしょう。
しかしブリーダーであれば、繁殖適齢期を過ぎて現役を引退するからという理由で、成猫の販売をしてくれる場合もあるようです。
ネットで検索すると、いくつかブリーダーサイトが見つかります。
サイト上では子猫しか掲載されていないことも多いですが、もしかしたら成猫が掲載されている可能性もありますので、時間が許せば検索してみるのもよいでしょう。
もしくはブリーダーの問い合わせ先に連絡を入れて、子猫ではなく成猫を迎え入れたいことを伝えて、成猫を販売してくれないか直接問い合わせてください。
どうしても子猫がよいというわけでなければ、成猫を迎え入れることを検討しましょう。
ブリーダーの状況にもよりますが、成猫の取引に応じてくれるようであれば、子猫より安い価格で購入することが可能です。
なおペットショップでは、稀にセールを開催することがあります。
運よくセール期間中に来店することができれば、通常の購入価格よりも安い値段で購入することができるでしょう。
アメリカン・カールを購入するときは、ペットショップのセールを利用するのも1つの手段です。
ペットショップでは、一般的に生後2〜3か月の子猫に人気が集まる傾向があります。
生後3か月を超えると、徐々に値下げすることもあるため、お目当ての子猫がいる場合は、セールになっていないか時折チェックしてみるとよいでしょう。
とはいえ購入を決めかねているうちに、他の人の手に渡ってしまう可能性もあることを忘れないでください。
また成猫に近づいているほど価格に反映されやすく、6か月以上の子猫が破格の安値で販売されていることもあります。
ただし6か月を過ぎても売れ残っていることは珍しいです。
健康状態がよくない、噛みつき癖があるなど、なんらかの問題を抱えている可能性があるので、慎重に検討してください。
猫を選ぶ際に注意するポイント
猫を選ぶ際には、以下2つのポイントに注意してください。
- 猫の健康状態
- 猫の特性や性格
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
猫の健康状態
購入する前に、猫の健康状態をチェックしましょう。
チェックするときは、以下のポイントに着目してください。
- 目、鼻、耳に異常がないか(異常が見られるときは、病気の可能性があります)
- 毛並みがツヤツヤしているか(毛並みがよい状態は、健康な証拠です)
- 活発に動き回っているか(元気であれば、病気や怪我の可能性は低くなります)
ショーケース内での様子を観察し、可能であれば実際に撫でたり抱き上げたりして、猫と触れ合うことで健康状態をチェックすることが大切です。
健康状態に注意しなければならない理由は、以下を参照してください。
病気や怪我を未然に防ぐため
遺伝性疾患や感染症などの病気は、避けきれるものではありません。
健康な猫を選ぶことで、さまざまな病気や怪我を未然に防ぐことができ、健康リスクも最小限に抑えることができるでしょう。
長く一緒に暮らすため
猫の平均寿命は、おおむね15〜20年と言われています。
健康な猫を選ぶことで、できるだけ長く一緒に暮らしていくことができる可能性が高くなるでしょう。
飼い主の負担を減らすため
猫の病気や怪我の治療には、多額の費用がかかります。
もちろん金銭の問題だけではなく、時間的にも体力的にも負担が大きくなるでしょう。
また療養中の猫の世話をしなければならないため、精神的にも大変です。
健康な猫を選ぶことで、飼い主が背負う負担を減らすことができる可能性があります。
購入して間もないのに、猫の健康状態に不安があるとき
ペットショップやブリーダーで購入してから間があいていないのに、猫の健康状態がよくないときは、以下の対処法を参考にしてください。
まずは動物病院で診察を受けましょう。
猫の健康状態に不安があるときは、動物病院で診察を受けることが重要です。
獣医師の意見を聞くことで、適切な対処法を見つけることができます。
病気や障害が発覚したときは、購入したペットショップやブリーダーに相談してください。
ペットショップやブリーダーは、健康な状態のペットを販売する義務があります。
購入して間もないのにも関わらず、ペットに先天性の疾患があると診断された場合は、治療費の請求を求めることも可能です。
もし不治の病にかかっていた場合は、契約を解除してペットを返品し、代金を返還してもらうことができる場合もあります。
ただし具体的な契約内容や法的な規定に基づいて判断されるため、個々のケースによって異なることもあるでしょう。
ペットショップやブリーダーが特別な定めを設けて責任を限定している場合があり、損害賠償などの交渉に応じない場合もあります。
問題が解決せずトラブルが生じたときは、消費者生活センターや消費生活相談窓口など、関連機関に相談することを検討してください。
猫の特性や性格
猫の特性や性格を理解して、猫と一緒に暮らしていけるのか、猫の幸せをサポートできるのか、お互いの相性などを判断することが大切です。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
猫の特性
猫の品種によって、基本的な性格や体の大きさ、毛の長さなどが異なります。
自分のライフスタイルや好みに合った種類を選ぶことが大切です。
猫の性格
実際に猫と触れ合うことで、猫の様子や性格を把握しましょう。
猫が自分に懐いてくれるかどうか、自分の好みに合った性格かどうかなどを確認することが大切です。
例えば、ペットショップやブリーダーに、以下のような質問をしてみるとよいでしょう。
- 人懐こいですか?
- 活発ですか?
- 甘えん坊ですか?
また、猫の表情や行動にも注目しましょう。
- 目が合ったときに、視線をそらすかどうか
- 体を撫でたときに、嫌がるような素振りを見せないか
- 抱き上げようと近寄ったときに、怯えたり避けたりしないか
このような質問や観察をすることで、自分に合った猫を選んでください。
また、生活環境や人間との触れ合いによって、猫の性格が変化することもあります。
猫を迎え入れたら、様子をよく観察して、その性格に合った飼い方をすることが大切です。
猫の特性や性格に注意しなければならない理由は、以下を参照してください。
猫との生活スタイルを合わせるため
猫には、それぞれ異なる特性や性格があります。
活発で社交的な猫もいれば、温厚で物静かに過ごす猫もいるでしょう。
甘えん坊でスキンシップを好む猫もいれば、独立心が強くてマイペースな猫もいます。
それぞれの特性や性格に合わせた飼い方をすることが重要です。
猫との生活スタイルが合わないと、共同生活をしていくなかで、思わぬトラブルが発生してしまう可能性もあります。
迎え入れる猫の特性や性格を理解し、お互いの生活スタイルを崩さないよう、猫と一緒に幸せな時間を過ごすことを大切にしてください。
猫は、比較的長く生きる生き物です。
最期の時を迎えるまで、責任感を持って面倒を見ることを覚悟した上で、かけがえのない家族として迎え入れてあげましょう。
アメリカン・カールを飼うにはどんな人が向いている?
アメリカン・カールは、以下のような人に向いています。
猫を飼うのが初めての人
アメリカン・カールは物覚えがよくて聞き分けがよく、学習能力に長けているのでしつけもしやすいため、とても飼いやすい猫です。
猫を飼うのが初めての人でも、安心して飼うことができます。
猫をたくさん構ってあげたい人
アメリカン・カールは人懐っこくて、甘えん坊な性格です。
飼い主さんとのスキンシップを好むため、猫をたくさん構ってあげたい人に向いています。
猫と一緒に遊びたい人
アメリカン・カールは活発で、遊ぶことが大好きです。
また人間に対してフレンドリーなため、猫と一緒に遊びたい人に向いています。
時間と手間をかけられる人
アメリカン・カールは、毎日のブラッシングや定期的な爪切りなどのお手入れが必要です。
また甘えん坊なので、飼い主さんとのスキンシップが不足すると、過度のストレスにより体調を崩しかねません。
遊ぶことも大好きなので、一緒に遊ぶ相手になってあげることも大切です。
以上のことから、時間と手間をかけられる人に向いています。
責任感を持って飼える人
猫は、おおむね15〜20年ほど生きる長寿動物です。
猫が息を引き取るまで面倒を見る覚悟で、責任感を持って飼える人に向いています。
アレルギーがない人
猫の抜け毛やフケに付着しているアレルゲン物質が原因で、皮膚のかゆみ、目のかゆみ、咳、くしゃみなどのアレルギーを発症する人もいます。
このことから判断すると、猫アレルギーの症状がない人に向いていると言えるでしょう。
アレルギーの有無は、血液検査や生体検査を受けることで判定が可能です。
一人暮らしの飼い主さん
アメリカン・カールは優しい性格で、飼い主さんに対する愛情が深い傾向があります。
一人暮らしの飼い主さんにとって、寂しさを紛らわせてくれる存在として最適と言えるでしょう。
またアメリカン・カールは好奇心が強く、遊ぶことが大好きです。
一緒に遊んであげられる時間を確保できるかどうか、慎重に考慮する必要があります。
このことから判断すると、一人暮らしであると同時に、時間的に余裕がある人に向いていると言えるでしょう。
一人暮らしの飼い主さんの場合は、以下の点に注意してください。
アメリカン・カールは、毎日のブラッシングや定期的な爪切りなどのお手入れが必要です。
遊ぶことが大好きなので、少なくとも1日1回は遊び相手になってあげましょう。
また日々生活していくなかで、病気や怪我をすることもあるため、医療費がかかる点を考慮しておく必要があります。
仕事やプライベートで忙しい人は、猫の世話をする時間を確保できるか、一緒に遊んであげられるか、猫の体調管理ができるか、よく考えてから購入を検討してください。
多頭飼いしたい人
アメリカン・カールは穏和で、社交的かつ友好的な性格なため、多頭飼いに向いています。
適応能力にも優れており、同種族の猫はもちろん、異種族のペットとも同居が可能です。
またアメリカン・カールは行動的で、遊ぶことを好む傾向にあります。
多頭飼いにすることで遊び相手ができるため、飼い主さんが不在時のときにも寂しい思いをさせることがないでしょう。
運動不足の解消やストレス発散もでき、ペット同士のコミュニケーションを促すことで社会性を身に付けさせることもできます。
多頭飼いにする場合は、以下の点に注意してください。
ペット同士の性格や相性を確認することが大切です。
それぞれの相性を考慮し、初顔合わせをするときのセッティングは段階を踏み、ゆっくり慎重に行いましょう。
性格が合わないペットを一緒に飼うと、ケンカやトラブルの原因になることがあります。
多頭飼いをするときは、十分なスペースを確保しましょう。
どうしても相性が合わない場合は、お互いの生活区域を分けて、別々の部屋で過ごさせることも1つの手段です。
ペットがそれぞれに過ごせるスペースを確保することで、ストレスを溜めることなく快適に過ごさせることができます。
アメリカン・カールは、とても魅力的な品種ですが、飼う前にしっかりと準備をして、飼い主さんともども幸せに暮らせるようにしましょう。
アメリカン・カールを飼うのにかかる生涯費用まとめ
アメリカン・カールを飼うとしたら、生涯費用は2,400,000円〜2,600,000円程度かかると言われています。
生涯にかかる必要経費として、初期費用と年間費用に加えて、トリミング、予防接種、各種医療費などを考慮して、十分な費用を準備しておきましょう。
- 餌などの日常品にかかる費用は?
- トリミングや予防接種にかかる費用は?
次の項目で、それぞれ詳しくまとめました。
ぜひ参考にしてください。
餌などの日常品にかかる費用は?
日常品は、餌代やトイレ用品代などの費用です。
日々欠かすことのできないものなので、必ず購入する必要があります。
1ヶ月間の場合
一般的な費用を算出しています。
実際にかかる費用は、種類やメーカー、猫の体重や健康状態、飼い主の生活スタイルなどによって異なります。
あくまでも目安に過ぎないため、参考にする程度にしてください。
餌代
餌代は、ドライフード、ウェットフード、猫用おやつなどの費用です。
月々約3,000円程度かかるでしょう。
トイレ用品代
トイレ用品代は、猫砂、消臭スプレー、排泄処理用消臭袋などの費用です。
月々約2,000円程度かかるでしょう。
その他の費用
その他の費用は、猫用おもちゃ、爪とぎなどの消耗品費です。
月々約1,000円程度かかるでしょう。
生涯の費用
生涯の費用は、トータルで2,400,000円〜2,600,000円程度かかると言われています。
生涯にかかる費用に関しては、そのときどきで変動するのが普通です。
例えばキャットタワーは生涯1つのみでは補えません。
消耗品なので経年劣化によって傷みが出てきます。
数年に1度は新しいものに買い替える必要があり、その際に追加費用がかかります。
また餌代に関しても、生涯ずっと同じ値段で通すことは不可能です。
猫の成長過程や健康状態などによって、餌の種類を変えなければなりません。
それに伴って餌代も変動します。
餌の種類やメーカーはたくさんあり、それぞれの価格も一律ではありません。
値上がりしないとも限らないでしょう。
これに限らず、その時々で医療費や消耗品費などの追加費用が発生することは必須です。
アメリカン・カールの平均寿命は、おおむね12歳〜15歳とされています。
これから一生涯ずっと必要となりえる費用について理解し、長きにわたって猫と幸せに暮らせるよう、事前に十分な資金を準備しておきましょう。
初期費用
初期費用として、子猫の購入代金、ワクチン接種および去勢・避妊手術などの医療費がかかります。
- 子猫の購入価格の相場:100,000円〜300,000円程度
- 3種混合ワクチンの相場:3,000円~5,000円程度
- 5種混合ワクチンの相場:5,000円~7,500円程度
- オスの去勢手術の費用:18,000円程度
- メスの避妊手術の費用:26,000円程度
年間費用
年間費用としては、餌代、トイレ用品代、その他の費用などがかかります。
- 餌代(1年間):約36,000円程度
- トイレ用品代(1年間):約24,000円程度
- その他の費用(1年間):約12,000円程度
このほかにも、猫が病気や怪我をしたときは、その都度治療費がかかります。
あくまでも目安に過ぎませんので、参考にする程度にしてください。
トリミングや予防接種にかかる費用は?
必要に応じてトリミングの費用が発生することがあります。
予防接種については、法律で義務付けられているわけではありませんが、愛猫を感染症から守るためにもワクチンを接種しておいたほうがよいでしょう。
1ヶ月間の場合
基本的に、短毛種であればカットの必要はありません。
長毛種の場合は、夏の暑い時期や被毛の状態によっては、必要に応じてカットしたほうがよいでしょう。
皮膚疾患がある場合は、トリミングやカットは慎重に行う必要があります。
一般的な見解としては、カットを行うことで清潔を保ちやすくすることができ、薬剤の塗布を容易にすることもできるでしょう。
しかし状態によっては、刺激を避けるためにカットを控えたほうがよい場合もあります。
皮膚疾患がある場合は、獣医師に相談して、適切なアドバイスを受けることが重要です。
トリミングサロンの施術には、以下のようなものがあります。
- カット
- シャンプー
- リンス
- ブロー
- ブラッシング
- 毛玉取り
- 爪切り
- 歯磨き
- 耳掃除
- 肛門腺処置
頻度としては、トリマーと相談した上で、おおむね2〜3か月に1回を目安にしてください。
トリミングの費用は、地域やトリミングサロンによって異なります。
1回あたり、短毛種は7,000円〜10,000円くらい、長毛種は8,000円〜10,000円が相場です。
ただし、あくまでも目安に過ぎません。
実際にかかる費用は、猫の被毛の状態、各トリミングサロンの料金設定、飼い主のライフスタイルなどによって異なります。
予防接種については以下のとおりです。
単頭飼育の完全室内飼いであれば、3種混合ワクチンをしましょう。
多頭飼育するのであれば、5種混合ワクチンを接種しておいたほうがよいでしょう。
散歩などの外出を想定しているのであれば、5種混合ワクチンを接種してください。
動物病院によって予防接種の費用は異なり、相場としての価格は以下のとおりです。
- 3種混合ワクチンの相場:3,000円~5,000円程度
- 5種混合ワクチンの相場:5,000円~8,000円程度
予防接種は8週齢で1回目の接種、その4週間後に2回目の接種を行い、それ以降は年1回の追加接種を行うことが推奨されています。
生涯の費用
トリミングは、猫の被毛の状態などにより必要な頻度が変わります。
試算として3か月に1回あたり10,000円、猫が15歳まで生きたとして計算した場合、生涯のトリミング費用は以下のとおりです。
- 10,000円×年4回(3か月に1回)=40,000円
- 40,000円×15年間=600,000円
あくまで仮定とした上での計算です。
目安にする程度にしてください。
医療費は、予防接種や定期検診の費用に加えて、病気やケガの治療費が含まれます。
アニコム損害保険株式会社が発表した「ペットにかける年間支出調査」によると、ケガや病気の治療費は年間で約31,000円程度とされています。
試算として年間31,000円、猫が15歳まで生きたとして計算した場合、生涯の医療費用は以下のとおりです。
- 31,000円×15年間=465,000円
あくまで仮定とした上での計算です。
病気や怪我は突発的なものなので、生涯でかかる費用は一律ではありません。
目安にする程度にしてください。
まとめ
この記事では、アメリカン・カールの値段の相場について分かりやすく解説しています。
ほかにも、値段が異なる理由、安く購入できる時期、猫を選ぶときの注意点、アメリカン・カールの飼育に適した人、生涯にかかる費用について、それぞれ詳細にまとめました。
アメリカン・カールを購入するか迷ったときは、ぜひ当記事の情報を参考にしてください。