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- はじめに
- ラグドールの値段の相場はいくらなの?
- ラグドールの価格が異なる理由とは?
- ラグドールを購入するのに安い時期はある?
- ネコを選ぶ際に注意したいポイント
- ラグドールを飼うにはどのような人が向いている?
- ラグドールを飼うのにかかる生涯費用まとめ
- まとめ
はじめに
「ラグドールを飼ってみたいけれど価格の相場がわからない」
「どのような購入方法が良いのか知りたい」
そのような悩みをお持ちの方に価格相場や、購入方法などを紹介します。
その前に「ラグドールの事をもう少し詳しく知っておきたい」方のためにラグドールの特徴を解説します。
ラグドールは、猫のなかでは大型の部類に入り、体長は約50cm、体重はオスが6〜9kg、メスが4.5〜6kgになります。
なかには10kgに達するほど大きくなる子もおり、筋肉質でがっしりとした体形をしています。
被毛もとても美しく、特徴としては白地のベースに他の色が顔やしっぽ、手足などにみられるポイントカラーが特徴です。
また目の色はサファイヤブルーのみが認められています。
通常、大型の部類の猫は飼うのが大変というイメージから、敬遠される方もいますが、このラグドールは性格も穏やかで、人に抱っこされることが大好きで、甘えん坊な性格もあり、とても人気のある猫種です。
知的でしつけもしやすく、協調性も備えていることから猫の飼育初心者や、すでに先住のペットがいるご家庭でも、問題なく飼うことができます。
性格も温厚で、我慢強い一面があるので、小さいお子様のいるご家庭でも安心して迎え入れることができます。
ラグドールの名前には「ぬいぐるみ」という意味があります。
抱っこされるのが大好きで、大人でも子供でも抱っこをされると体を預けてくれるため、ぬいぐるみのようだと言われています。
飼い主になつくことはもちろんですが、基本的に人間に関心を高く持っており、飼い主以外にも攻撃的になることはほとんどありません。
また、大柄のわりに、それほど激しい運動を必要としておらず、子猫のとき以外は、家の中を走り回ることも少なく、広い飼育環境を必要としません。
以上のような特徴を持っているラグドールですが、ここからは購入するための相場や、飼育にかかる費用など、実際にラグドールを飼うことを検討している方のためにくわしく解説いたします。
ラグドールの値段の相場はいくらなの?
ラグドールの値段の相場は10万円〜70万円となっています。
ラグドールはペットショップやブリーダー、シェルターや里親などで購入できますが、どこで購入するかによって購入価格も変わってきます。
それぞれの相場について解説していきます。
ペットショップでの購入価格相場
ラグドールのペットショップでの相場は一般的な相場と同じ10万円〜70万円となっています。
ペットショップの場合、血統も重要ではありますが、生後間もない子猫の方が高くなる傾向があり、時間が経ち成長するにつれて価格を下げて販売しています。
価格の開きにはそのような要素も含まれています。
ペットの社会性の部分では、早い段階で親元を離れることにはデメリットもありますが、やはり「子猫のうちから迎え入れたい」といった需要が高いため、価格が高くてもペットショップで人気があるのは生後2ヵ月~3か月の子猫となります。
人気の毛色のラグドールで、さらに月齢の若い子猫だと、場合によっては相場の70万円を超えた子猫も出てくることもあります。
ブリーダーからの購入価格相場
ラグドールのブリーダーの価格相場もペットショップと同じく10万円〜70万円となります。
ブリーダーの価格設定の特徴として、繁殖している親猫にチャンピオンや受賞歴のある猫など、血統の良いものになれば価格は高くなる傾向があります。
よい血統をつないで、質の良い子猫を繁殖することに強いこだわりを持っているブリーダーが多いため、多少価格は高くなっても希望の子猫が見つかる可能性はブリーダーの方が高いでしょう。
しかし、ペットショップなどと違い、ブリーダーは個人とのやり取りが多くなるため、中には悪質なブリーダーもいるため、信頼できるブリーダー探しが重要になります。
では本当に信頼でき、優秀なブリーダーを見分けるにはどうしたらよいのか解説します。
優秀なブリーダーの見分け方
ラグドールをブリーダーから購入するうえで、優秀なブリーダーの見分け方は、以下を参考にしてください。
- ラグドールに関して、豊富な知識を持っている
- 大量に繁殖をせずに、質に強いこだわりを持っている
- どのような環境で飼育しているか、可能な限り教えてもらえる
- 大きな値引きはしない
- 購入後も相談に乗ってくれる
1つずつ解説します。
当然ですが、本当にラグドールが好きで、豊富な知識を持っているブリーダーならば安心できるでしょう。
大切に繁殖した子猫を譲渡するので、優秀なブリーダーならば飼育に必要な注意事項なども、購入時に教えてくれるはずです。
次に、こだわりを持って繁殖しているブリーダーは大量繁殖をすることはありません。
親猫にも負担がかかりますし、手をかけられなくなれば、生まれてくる子猫の質にも大きく影響を及ぼすためです。
飼育環境に関しても、どのように飼育、繁殖をしているのか直接見ることができる場合もありますし、きちんとしたブリーダーの場合、写真や動画などで公開していることが多いので忘れずにチェックをしましょう。
適切な環境での繁殖というのは費用がかかります。
生まれてきた子猫にかかる費用だけでなく、親猫の飼育費用、設備の維持管理などがかかるため、簡単に値引きに応じることはできません。
例外として、大きく育ってしまい引き取り手が見つからない場合などがありますが、小さいにもかかわらず相場とかけ離れた金額で販売していたり、大幅な値引きをして販売している場合には、悪質なブリーダーの可能性もあるので注意しましょう。
生まれつきの疾患を持っているなど、後々トラブルに発展しかねないこともあるからです。
優秀なブリーダーならば、購入後のケアもしっかりしています。
子猫を育てるにあたって不安な点や、問題が起きたときなどに、経験豊富なブリーダーが相談に乗ってくれることはとても心強いものです。
良いブリーダーならば、相談に乗ってくれるはずなので、購入を検討する際には確認しておきましょう。
以上のような点が優秀なブリーダーの見分け方になりますが、あくまで代表的な部分なので、気になる点があったら、遠慮せずにきちんと確認してください。
シェルターや里親からの譲渡費用相場
保護猫のシェルターや、里親譲渡会などでラグドールを譲渡を受ける場合は、猫自体に料金はかかりません。
ただし、健康状態を確認するための検査や、去勢、避妊手術、ワクチン代などを負担する必要があります。
費用はおおよそ5万円前後となります。
シェルターや里親からラグドールを迎えるのが費用を抑える方法ということになりますが、あくまで保護猫であることが前提です。
そのため、ラグドールが必ず出ているとは限らないこと、子猫ではない可能性があること、この2点がデメリットとしてあることを理解したうえで、利用を検討してください。
ラグドールの価格が異なる理由とは?
ラグドールの価格の相場には、10万円〜70万と大きな開きがあることはご紹介しました。
ではなぜ、そのような違いが出るのでしょうか。
まずは一般的な猫の価格の違いについて3点解説します。
1つは、購入時の月齢で、生まれてからの期間が短いほど高く販売されています。
次に血統です。
親猫に何らかの受賞歴があるとその分価格が高くなります。
よくペットショップなどで価格表に書かれているのを見たことがある方も多いでしょう。
ブリーダーでもホームページなどで大きく紹介している場合がほとんどです。
性別も価格に影響してきます。
オスよりもメスの方が若干高く価格が設定されています。
理由として、メスの方が穏やかで、飼いやすい事や、将来的に繁殖を考えている方もいるためです。
以上の3点は、すべての猫に共通していますが、ラグドールの場合、それ以外に価格が異なる理由は、模様や毛色によって、人気の度合いが違う点が挙げられます。
ラグドールは、子猫のときは白い毛色なのですが、成長すると、顔や手足、しっぽに模様が出てきます。
模様の特徴として顔の中心や手足に模様が入る「ポイント」、ポイントに加えお腹などにも模様が入る「ミデット」、ポイント部分と模様の色がはっきりと2色に分かれている「バイカラー」などがあります。
その模様がどの部分に何色で入るかによって価格が変わってきます。
特に人気が高いのが「ブルーポイント」、「シール(こげ茶)ポイント」です。
ラグドールの販売価格が異なる理由には、月齢や血統のほかに毛色の種類が大きく関わっています。
ラグドールを購入するのに安い時期はある?
ラグドールを購入するのに季節などの時期での変動はありません。
ただし、ペットショップで購入する場合、季節ごとのセールなどで特別価格で販売されることもありますので、少しでも安く購入を考えているならば、チェックしておくとよいでしょう。
ネコを選ぶ際に注意したいポイント
猫を購入することになり、気になる子を選ぶ際に確認しておきたいことを紹介します。
ネコの健康状態
猫を購入するうえで良好な健康状態は絶対条件といってもよいでしょう。
そのため、購入前に必ず健康診断をおこなってもらうようにしましょう。
ラグドールは、肥大型心筋症に比較的かかりやすいといわれています。
この病気は、遺伝性の疾患とも言われているため、購入前の健康診断や、遺伝子検査がとても重要となります。
購入前の健康診断等の結果に必ず目を通し、疑問があったら確認するようにしましょう。
ネコの特性や性格
購入する猫の特性や性格をしっかりと把握しておくことも重要なポイントです。
その猫が自分のライフスタイルにきちんと合致しているか、先住しているペットと問題なく暮らしていけるのか、などイメージしながら検討しましょう。
その点、ラグドールの場合、しっかりと留守番もできますし、穏やかな性格なので他の動物や人間とも問題なく暮らすことができます。
仕事で家を空けることが多い飼い主でも、きちんとお世話をする時間が取れれば十分に飼うことができます。
このように購入する猫が決まったら、その猫がどのような特性を持ち、どのような性格なのか踏まえたうえで購入することが大切なポイントです。
ラグドールを飼うにはどのような人が向いている?
ラグドールは、とても飼いやすい猫なので、初心者でも問題なく飼うことができます。
性格も穏やかで、攻撃的な面や人見知りな部分も少なく、人や他の動物に対しても興味をもって接する好奇心旺盛な猫なので、どのような環境にも比較的順応できます。
我慢強く、あまり怒ったりもしないため、「小さな子供がいて猫が飼いたいけれど飼うかどうか悩んでいる」という方でも安心して飼うことができます。
また、抱っこされるのが好きな猫でもあるので、たっぷりと猫に触れてコミュニケーションを取りたい方にも向いています。
以上のようにラグドールは猫のなかでも飼いやすく、初心者でも、多頭飼いを考えている場合でも、あらゆる方に向いているといえるでしょう。
ラグドールを飼うのにかかる生涯費用まとめ
いざラグドールを飼うことになった際に、毎月の費用や、生涯にかかる費用は気になるものです。
飼ってみたら思ったよりも費用がかさんでしまって、飼うことができなくなってしまうようなことのないようしっかりと計算して備えておきましょう。
餌などの日常品にかかる費用は?
まずは餌などにかかる費用について解説します。
1ヶ月間の場合
キャットフードの価格にもさまざまなものがありますが、ラグドールの場合、大型のため食事量が多いので、その分費用もかかります。
また、他の猫に比べて運動量が少ないため、太りやすい体質です。
しかし体は大きいので、食事の量はあげる必要がありますが、低炭水化物などの太りにくい食事を与える必要があります。
このようなキャットフードの価格を平均すると月に5,000円ほどかかります。
他に、ご褒美などとしてあげるおやつを1,000円とします。
また、トイレの砂などを月1,500円とすると、日常品で月に7,500円かかる計算になります。
生涯の費用
前述した金額を参考にすると年間に約90,000円かかります。
ラグドールの平均寿命は14歳〜16歳になるため、16歳までで計算すると生涯で1,440,000円が日常品にかかる計算となります。
ただし、ラグドールは体の大きさによって与える餌の量が増えることもありますし、逆に太り過ぎてしまった場合にはダイエット食が必要になりますので、餌代などはさらに高額になることもあります。
トリミングや予防接種にかかる費用は?
ラグドールは長毛種のためブラッシングやシャンプーが必要となります。
日頃よりブラッシングやシャンプーなどを自分でできるのであれば、毎月トリミングに出す必要はありません。
ただし、2ヵ月〜3ヵ月に一度はトリミングで必要に応じてカットをしてもらうのがおすすめです。
費用は1回につきカットも含めるとおよそ10,000円〜となっています。
予防接種は年間に1回接種するようにしましょう。
費用は検査費用含め4,000円~7,000円はみておく必要があります。
1ヵ月間の場合
トリミングを2ヵ月に1回の頻度で出すと計算します。
また、年に1度の予防接種も含めると、1ヵ月あたりで計算すると約5,400円~5,600円かかる計算となります。
生涯の費用
トリミング、予防接種も平均寿命の16歳として計算すると、生涯で1,120,000円かかることになります。
ラグドールは被毛が豊富なため、毎日のブラッシングが必要な猫です。
しかし、体が大きいため、こまめにブラッシングやシャンプーなどができない飼い主さんの場合、トリミングの頻度が増えるので、毎月にかかる費用も、生涯費用もさらに高くなる可能性はあります。
以上のように、実際の飼育環境などにより金額は増減することがありますが、目安として参考にしてください。
まとめ
ラグドールの価格相場や、飼育費用について解説してきました。
美しい被毛が特徴でもあるラグドールは、毛色により価格が違うこと、猫の中でも大型の部類に入るため飼育費用が小型の猫に比べてかかることなど、飼う前にきちんと理解しておく必要があることもおわかりいただけたと思います。
運動量が少なく、人にも従順かつ穏やかな性格で、環境適応力も高いため、猫の飼育初心者の方でも飼育しやすい点も大きな特徴です。
以上のような点から「猫を飼ってみたい」「ラグドールを飼ってみたいが悩んでいる」といった方も、あらためて当記事を参考に購入を検討してみてはいかがでしょうか。