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- はじめに
- ポメラニアンの平均体重や体高・性格は?
- ポメラニアンの平均寿命は何歳?
- ポメラニアンの最高寿命は?
- ポメラニアンは何歳から老犬になるの?
- ポメラニアンのライフステージ分け目安
- 犬の年齢を人間に例えると?
- ポメラニアンを長生きさせるにはどうすれば良いの?
- ポメラニアンがかかりやすい病気は何?
- ポメラニアンにも注意が必要!犬の死因ランキング
- 高齢期のポメラニアンの飼い方について
- まとめ
はじめに
フワフワとした毛並みと、人懐こい性格が愛らしい「ポメラニアン」。ポメラニアンはジャパンケンネルクラブの2022年度犬籍登録頭数 第4位と人気の高い犬種です。
本記事では、これからポメラニアンを迎えたいと考えている人へ向けて、ポメラニアンの平均的な体のサイズや性格、特徴などをご紹介します。さらに、ポメラニアンの平均寿命やかかりやすい病気・死因など、ペットショップでは説明されない情報も詳しく解説します。
また人間換算した年齢計算や、長生きをするための飼育方法についても説明しますので、現在ポメラニアンを飼育している人もぜひ参考にしてください。
ポメラニアンの平均体重や体高・性格は?
ドイツで生まれ、イギリスのビクトリア女王に愛好されていた歴史をもつポメラニアンですが、平均的なサイズや一般的な性格が分からないという人も多いはず。ここでは、ポメラニアンの平均体重と体高、性格についてお話します。
ただし、ポメラニアンのサイズや性格には個体差があるため、あくまでも参考程度に考えましょう。
平均体重
ポメラニアンの平均体重は1.9kg〜3.5kgで、超小型犬に分類されます。
しかしポメラニアンは本来、中型のスピッツを品種改良して生まれた犬種です。そのため5kgを超えるケースも珍しくありません。成犬時の体重を事前にイメージしたい人は、母犬・父犬の体重を参考にしましょう。
平均体高
ポメラニアンの平均体高は18cm〜25cmです。
ふわふわとした体毛のおかけでサイズが大きく見えますが、チワワやヨークシャテリア、マルチーズなどの体高と同等とされています。
性格や特徴
明るく、フレンドリーな性格が魅力のポメラニアン。小さくて可愛らしい見た目に反して、活発で好奇心旺盛な一面もあります。また頭がよく飼い主に忠実な性格は、愛犬と一緒にしつけやお出かけを楽しみたいという人に向いています。
一方、気が強い性格で興奮や警戒から吠えやすい傾向にあるため注意が必要です。ときには、自分の体重の10倍以上ある大型犬や、自動車・バイクなどの動くものに吠えることも。吠えグセがつかないように、小さな頃からいろいろなものに慣れるトレーニングを行いましょう。
ポメラニアンの平均寿命は何歳?
平均寿命: 13.4歳
アニコム損保が調査した長寿犬種ランキングによると、ポメラニアンの平均寿命は13.4歳です。第15位にランクインされており、比較的長生きする犬種といえるでしょう。
ただし、個体差や飼育環境などによっても寿命は異なるため、愛犬が1日でも長生きできるよう、飼育環境のサポートや定期的な健康診断が大切です。
ポメラニアンの最高寿命は?
最高寿命:20歳
これまで確認されている最高寿命のポメラニアンは20歳だとされています。ポメラニアンの平均寿命は13.4歳のため、平均寿命よりも6. 6年長く生きました。
また、全犬種の中で最高寿命は29歳で、オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種です。
ポメラニアンは何歳から老犬になるの?
老犬になる年:11歳以上
一般的に何歳からが老犬になるかは、犬種や犬のサイズによって異なります。
超小型犬・小型犬は11歳以上、中型・大型犬は8歳以上、超大型犬は6歳以上が老犬の目安です。ポメラニアンは超小型犬に分類されるため、11歳頃から老犬になると考えましょう。
ポメラニアンのライフステージ分け目安
ポメラニアンの成長過程は、主に成長期・成犬期・高齢期と3つのライフステージに分類されます。ここでは、それぞれの月齢・年齢と目安になる特徴について詳しく解説。愛犬のライフステージを把握し、現在の状況に併せたサポートを行ないましょう。
成長期:0~12ヶ月
生まれてから1歳までをさす「成長期」は、人間に例えると赤ちゃんから成人するまでの時期を表します。「パピー期」や「子犬期」と呼ばれることもあり、日に日に成長していくのが分かります。
成長期の子犬は以下のように、さらに細かく分類されています。
「新生子期」生まれてから生後2週齢まで
目も耳もまだ未発達な状態です。母犬が母乳を与え排泄を促し、母犬がいなければ何もできません。
「移行期」生後2〜3週齢まで
排泄が自分でできるようになり、目や耳の機能も発達する時期になります。この頃になると兄弟犬と遊んだり、うれしいときは尻尾を振ったりと、できることが一気に増えるでしょう。
「社会化期」生後3〜13週齢まで
ペットショップやブリーダーから受け取れるのはこの時期からです。子犬の脳が急激に発達し、名前の通り犬が社会に順応しやすい時期とされています。
この頃にいろんな人や他の犬、車の音などさまざまな刺激を経験させることで、怖がりや神経質な犬になりづらいです。
「若齢期」生後13週〜6ヶ月齢まで
性格の基礎が完成する時期です。社会化期から継続して、さまざまな刺激に慣れさせましょう。
「青年期」生後6〜12ヶ月齢まで
乳歯が大人の歯になったり、女の子ははじめてのヒートがきたりと、大人の体になる準備がはじまります。男の子の場合、縄張り意識が強くなり、マーキングや他犬に攻撃性が出るのもこの頃です。
ポメラニアンの場合、8〜10ヶ月齢ごろには成犬時のサイズとほとんど変わりません。避妊や去勢について考えるのも、青年期がベターです。
成犬期:1~10歳
ポメラニアンは1歳を過ぎると「成犬期」になり、精神的・身体的に徐々に落ち着きます。成長期に頭を抱えていたトイレトレーニングや甘噛みも、この頃にはなくなる場合がほとんどです。
また、成長期にはわからなかった遺伝性疾患や持病が明らかになるケースも珍しくありません。成犬になったからと安心せず、定期的な健康診断を行ないましょう。
7歳頃からは「シニア期」とも呼ばれ、人間でいう初老の時期に突入します。徐々に体力の低下がみられ、体調を崩しやすくなるため注意が必要です。
高齢期: 11歳~
ポメラニアンの11歳は人間年齢で60歳程度となり「高齢期」です。
高齢期になると、被毛の白さ・目の白濁など目に見える変化や、寝ている時間が増える・立ち上がる際によろめくなど身体能力の低下がみられます。
1年で病気が大きく進行するケースもあるため、数か月に一度エコーや血液検査などの定期健診を受けるのがおすすめです。
また認知障害や夜泣きなどがはじまり、介護が必要になるケースもあります。介護や通院など、大変なことも増える時期ですが、1日1日を大切に過ごしましょう。
犬の年齢を人間に例えると?
いつまでも可愛い子どものような愛犬。愛犬が今どのようなサポートが必要なのか理解するためには、人間年齢に例えるとわかりやすいです。
環境省による「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、犬の人間換算年齢は以下のように考えられています。
ポメラニアンも該当!小型・中型犬の人間換算年齢
小型・中型犬は2歳で人間換算年齢24歳になり、以降犬年齢1歳あたり、人間換算年齢4歳ずつ歳を重ねると考えられています。「人間換算年齢=24 +(小型・中型犬の年齢-2)×4」の計算式をもとに、作成したリストは以下の通りです。
小型・中型犬 | 人間換算年齢 |
6ヶ月 | 9歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
7歳 | 44歳 |
9歳 | 52歳 |
11歳 | 60歳 |
13歳 | 68歳 |
15歳 | 76歳 |
小型・中型犬の場合、人間年齢に換算すると1歳頃に成人し、7歳で初老、11歳は老人になることがわかります。また、超小型犬に分類されるポメラニアンも、人間換算年齢はこちらのリストを参考にしましょう。
ポメラニアンとの違いは?大型犬の人間換算年齢
大型犬は1歳で人間換算年齢12歳になり、以降犬年齢1歳あたり、人間換算年齢7歳ずつ歳を重ねると考えられています。「人間換算年齢=12 +(大型犬の年齢-1)×7」の計算式をもとに、作成したリストは以下の通りです。
大型犬 | 人間換算年齢 |
6ヶ月 | 6歳 |
1歳 | 12歳 |
2歳 | 19歳 |
3歳 | 26歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 40歳 |
7歳 | 54歳 |
9歳 | 68歳 |
11歳 | 82歳 |
13歳 | 96歳 |
15歳 | 110歳 |
大型犬の場合、人間年齢に換算すると2歳手前で成人し、5歳には初老、15歳で100歳を超えることがわかります。「大型犬の10歳以上は神さまからの贈り物」という言葉があるくらい、大型犬にとって10歳以降はとても貴重な時間です。
また大型犬と小型・中型犬を比べると、3歳頃までは小型・中型犬の方が人間換算年齢は上ですが、4歳頃から大型犬の方が上になるというデータがでています。
ポメラニアンを長生きさせるにはどうすれば良いの?
家族の一員である愛犬には、1日でも健康に長生きしてほしいもの。そのためには、普段の生活環境を整えるのも大切なポイントです。ここでは、ポメラニアンを長生きさせるために大切な飼育環境や食事方法について紹介します。
家族や動物病院と協力しながら、愛犬が健康に長生きできるように日々サポートを行ないましょう。
ポメラニアンが長生きするための飼育環境
ポメラニアンが長生きをするためには、常に室温を一定に保つことが大切です。とくに高齢期になると、体温調整が苦手になります。ポメラニアンは暑さと寒さの両方が苦手なため、室温は常に20度前後を保てるように心がけましょう。
またポメラニアンは骨が細いため、骨折も注意したいポイント。成犬期にはヒョイッと上り下りができていたソファーやベッドも、高齢期になると足がもつれ骨折の原因になります。ソファーやベッドなどの段差にはスロープをつける、フローリングには滑り止めカーペットを敷くなど、足腰の負担にならないようなサポートが大切です。
ポメラニアンが長生きするための食事方法
ポメラニアンが長生きするためには、食事の方法にも気をつけましょう。食事は体をつくるために大切です。栄養の偏った食べ物や、質の悪いドッグフードばかりを食べていると、病気の原因になりかねません。
とくにポメラニアンはグルメな子も多く、フード選びに手を焼いている人も多いです。食べないからといって、おやつや缶詰、人間の食べものばかりをあげていると、栄養が偏る原因となるため注意しましょう。
ポメラニアンがかかりやすい病気は何?
病気の早期発見・早期治療のためには、愛犬がかかりやすい病気を把握しておくことが大切です。ここではポメラニアンがかかりやすい病気について4つ紹介します。
普段から愛犬の様子をしっかりと観察しながら、気になる箇所があれば動物病院を受診しましょう。
動脈管開存症
心臓の肺動脈と大動脈を繋ぐ、動脈管という管は通常生後間もなく塞がります。しかし、動脈管開存症はその動脈管が塞がらず、心臓の血液の流れが異常になる状態です。初期の段階では無症状なことが多く、進行すると嘔吐や咳、食欲の低下、発育不全などさまざまな症状がみられます。
動脈管開存症は先天的な病気です。
動脈管開存症はどんな犬も発症する可能性がありますが、とくにポメラニアンやトイプードル、マルチーズなどの小型犬に多い病気です。はっきりとした原因はわかっておらず、遺伝的な要因が多いと考えられています。
治療方法としては手術がポピュラーで、1歳までに手術ができれば、その後は健康な犬と同じ生活ができる場合がほとんどです。
気管虚脱
気管虚脱は、何らかの原因で気管軟骨が弱くなり、つぶれやすい状態です。症状としては「ガーガー」とガチョウのような呼吸音が特徴。運動後や症状が悪化すると、咳やチアノーゼ、吐き気などもみられます。
ポメラニアンやチワワ、トイプードルなど小型の高齢犬に発症しやすいとされていますが、若齢で発症するケースもあります。気管虚脱の原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝的要因も原因の一つと考えられています。また、リードを強く引っ張った衝撃や過剰な吠え、肥満などが気管虚脱を悪化させる要因です。
根治のためには外科手術が必要になりますが、気管支拡張薬や去痰薬、抗生剤など内科治療で様子をみるケースもあります。
脱毛症X
脱毛症Xは「アロペシアX」とも呼ばれ、毛の生え変わりサイクルが止まり脱毛してしまう病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが、1〜2歳と若齢のポメラニアンに圧倒的に多く発症します。また脱毛する以外の症状はほとんどなく、健康上の問題もありません。
脱毛症Xの治療法はまだ確立されておらず、生涯に渡り付き合う必要のあるケースがほとんどです。稀に去勢手術を行うと、2〜4か月後に発毛がみられるケースもあります。ほかには、ホルモンを調整する薬や発毛効果のあるサプリメント、マイクロニードルなどを進める動物病院も多いです。
流涙症
流涙症とは涙の生産量と排出量がアンバランスになり、犬の目にずっと涙があふれている状態を指します。ポメラニアンやシーズー、チワワ、パグなど目の大きな小型犬に多く発症しやすい病気です。
症状としては、目のまわりが常に濡れたような状態になり、涙やけがみられます。また逆さまつげや緑内障など、痛みや刺激が原因の場合は、目が充血をしたり、目をしょぼしょぼさせたりするのも症状のひとつです。
原因としては、アレルギーや異物、緑内障などで涙の分泌量が増えているケースと、鼻涙管閉塞などで涙の排出路がなくなっているケースの2パターンが考えられます。治療方法は流涙症の原因となる病気によっても異なるため、まずはなぜ流涙症になっているのか、原因をみつけることが大切です。
ポメラニアンにも注意が必要!犬の死因ランキング
犬を迎えるにあたって、愛犬の死はだれしも経験しなければなりません。ここでは日本アニマル倶楽部が調査した、「犬の 死亡原因病気TOP10」のうち、上位5つを紹介します。
ポメラニアンが発症しやすい死因についても紹介しますので、現在ポメラニアンを飼育している人はもちろん、これからポメラニアンを迎えたい人もぜひ参考にしてください。
1位 悪性腫瘍(ガン)
犬の死因のなかで最も多いとされているのは「悪性腫瘍」です。なんとその割合は54%と、病気で亡くなる犬の半数以上が悪性腫瘍で亡くなっていることが分かりました。
悪性腫瘍は「ガン」とも呼ばれ、体の細胞が異常に増殖し健康に悪影響を及ぼす状態です。具体的な症状は悪性腫瘍の種類によっても異なりますが、免疫力の低下や食欲不振などさまざまな症状があらわれます。
病気の発見が早ければ、切除や抗ガン剤治療などで根治できるケースもあるため、定期的な健康診断を行ないましょう。
2位 心臓病
病気で亡くなる犬の17%の原因となるのが「心臓病」です。心臓病は、初期の段階では聴診で雑音が聞こえる程度で、見た目には分からないケースがほとんど。しかし症状が悪化すると、失神や呼吸困難、腹水、肺水腫など命に関わる症状があらわれます。
心臓病の中でも発症率が一番多いとされている「僧帽弁閉鎖不全症」は、ポメラニアンなどの小型犬に多く発症する病気のため注意が必要です。定期的に健康診断を行ない、初期の段階から内服治療を行なえば、延命を行なえます。
3位 腎不全
「腎不全」は病気で亡くなる犬の原因の約7%といわれています。腎不全は「腎臓病」とも呼ばれ、名前の通り腎臓が通常通り機能しなくなる病気です。慢性腎不全と急性腎不全の2種類に分かれており、なかでも「慢性腎不全」は完治が難しく、亡くなる原因となる可能性が高いでしょう。
腎不全はどんな犬にも発症する可能性はありますが、とくに高齢の犬に発症しやすいです。初期の症状として多飲多尿がみられ、重症化すると嘔吐や痙攣などがみられます。完治は難しいですが、食事療法や点滴などにより延命が可能です。
4位 てんかん発作
第4位は「てんかん発作」で、病気で亡くなる犬の原因の約5%です。てんかん発作は脳に何らかの異常が起き、軽度の場合はよだれが多量に出たり、一部の筋肉が収縮します。また重度になると、気を失って突然倒れたり、全身がガクガクと震えだしたりといった症状がみられるでしょう。
てんかん発作の原因はさまざまなものがあります。
大きく分けると遺伝が疑われる「特発性てんかん」、低血糖や腎不全などからおこる「反応性てんかん」、脳炎や脳腫瘍などが原因となる「構造的てんかん」の3つです。
なかでも壊死性髄膜脳炎は、ポメラニアンやパグ、マルチーズといった特定の小型犬に発症します。
てんかん発作の治療方法は、抗てんかん薬を飲みながら原因となる病気を治療するのがポピュラーです。また、てんかん発作は発症から数分後には何事も無かったかのように、収まるケースがほとんど。しかし、頻発し「重積」と呼ばれる状態に陥った場合は、後遺症や命を落とす危険もあるため注意が必要です。
5位 肝臓疾患
病気で亡くなる犬の原因 第5位は「肝臓疾患」で、全体の約5%とされています。肝臓は高い再生力と、症状の出づらさから沈黙の臓器とも呼ばれており、気付いた頃には症状がだいぶ進んでいたということも珍しくありません。
ひとことに肝臓疾患といっても、病気の種類は慢性肝炎や胆嚢粘液嚢腫、急性肝炎などさまざま。また病気の原因も犬によって異なるため、愛犬の病状や原因に併せた治療が必要です。
初期症状としては疲れやすい、食欲が落ちるなどがありますが「寒暖差かな?」「夏バテかな?」と見逃してしまいがち。病気の発見が遅れないためにも、定期的に健康診断をうけ、肝臓の状態を数値で確認するのが大切です。
高齢期のポメラニアンの飼い方について
成犬期の飼育方法を高齢期になっても継続していると、体調を崩す原因になります。ここでは、高齢期のポメラニアンの飼い方について、成犬期から変更したいポイントを大きく3つ紹介します。
愛犬の性格や老化スピードによっても必要なケアは異なるため、体調を確認しながら愛犬にあったサポートを行なってあげることが大切です。
食事を高タンパク・低脂質なものに変更する
高齢期のポメラニアンは成犬期に比べると運動量が減り、寝ている時間が増えるもの。成犬期と同じフードを食べ続けているとカロリーがオーバーし、気が付いたら肥満気味にというケースも珍しくありません。
そうならないためにも、高齢期に突入したら高齢期向けのフードに変更するのがおすすめ。とくに高タンパク・低脂質なフードは筋肉の維持に必要なタンパク質をしっかりと摂取しつつ、低カロリーに抑えることができるため、高齢期のポメラニアンにぴったりです。
ただし愛犬に持病がある場合、タンパク質の量や素材に制限がある可能性があります。
フードを変更する前に、動物病院で相談しておくとよいでしょう。
また、消化器官やアレルギーに配慮されたグレインフリーのものや、体の負担になりづらい無添加のものなど、シニアフードの種類は豊富のため、愛犬にあったものを選びましょう。
健康状態を確認する回数を増やす
高齢期に入ると運動量が減ったり、被毛の白い部分が増えたりと目に見える部分が変化するように、血液や内臓など目にみえない部分も変化します。そのため、病気の早期発見・早期治療に繋げられるよう、健康状態を確認する回数を増やしましょう。
具体的には成犬期に1年に1度だった健康診断を半年に1回に増やすなど、何もなくても定期的に動物病院で見てもらうのがおすすめです。また、ブラッシング時や愛犬を撫でる時なども異変がないか、全身くまなくチェックするのも方法のひとつ。普段と違う変化や気になるところがあれば、動物病院を受診しましょう。
リラックスして眠れるような室内環境を整える
ポメラニアンは高齢期になると睡眠時間が長くなり、室内で過ごす時間が徐々に長くなります。リラックスして眠れるように、室内環境を整えてあげましょう。
室温を常に適温に保つ、ふかふかのベッドを用意するなどはもちろん、大きな物音のする作業や、来客は短時間に済ませるなど、音に気をつけるのも大切なポイントです。寝不足はストレスや体調不良の原因にもなるため、家族と協力しながら、愛犬がリラックスして生活できる環境を整えてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。今回は体重や性格など基本的なプロフィールから、なりやすい病気や長生きのコツまで幅広くお話しました。
かわいく愛嬌があり、まるでぬいぐるみのようなポメラニアン。しかし人間よりも早いスピードで歳を重ねます。そして高齢になると人間と同じように、病気になったり介護が必要になったりする場合もあるでしょう。
これからポメラニアンを迎えようと考えている人は、どんな時でも家族の一員としてしっかりとお世話ができるか考え、ポメラニアンのお迎えを検討しましょう。
また現段階でポメラニアンを飼っている人は、この記事を読んで愛犬が長生きをするための参考になれば幸いです。