コーギーの平均寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

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はじめに

短い足やまるっとしたお尻の可愛さ、甘えん坊で遊び好きなど、多くの魅力を持つコーギーも、根強い人気を持つ犬種です。魅力あふれる愛犬には、できるだけ長生きしてもらいたいものです。

今回は、コーギーの平均寿命やかかりやすい病気など、健康面について解説します。病気の予防策や長生きの秘訣についても紹介しているので、コーギーの飼い主やこれからコーギーをお迎えしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

コーギーの平均寿命と最高寿命について

犬の平均寿命は犬種によっても異なりますが、犬は、人に比べてとても早いスピードで成長していきます。そのことを意識していなければ、愛犬との時間はすぐに過ぎていってしまいます。

ここでは、コーギーの平均寿命と最高寿命を紹介していきます。コーギーの平均寿命を知っておくことで、愛犬との限られた時間を大切に過ごすための参考になるでしょう。

平均寿命とは?

コーギーの平均寿命は、13〜15歳ほどです。中型犬の全体像から見ても平均的な寿命だと言えます。コーギーの15歳は、人間の年齢に換算すると70代後半となります。

8歳頃からはシニア期を迎え、だんだんと体力が落ちてきたり耳の聞こえにくさが出てきたりなど、体調の変化が現れるでしょう。この頃からは一層体調変化に注意し、定期的な健康診断を受けることがおすすめです。

室内飼育の増加や栄養バランスの優れた専用フードの普及、ワクチンや医療技術の向上などのさまざまな要因から、犬の平均寿命は年々伸びてきています。

コーギーの最高寿命は?

コーギーの最高寿命は、ギネス記録には記録がなく、正確な情報は不明です。日本国内でも、20歳を超えて長生きしたコーギーもいるようです。

世界の犬の中では、「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」という種類の犬が、2023年2月1日時点で30歳266日を迎えたとして、ギネス世界記録に認定されています。

寿命に影響を与える要素は何か?

犬の寿命は、遺伝や犬種だけではなくさまざまな要素が関わっています。体格も関係していて、大型犬ほど平均寿命が短く、中型犬、小型犬と小さくなるほど平均寿命が長いです。

遺伝や病気だけではなく、普段からの生活習慣やストレスの度合い、よく食べるドッグフードなども寿命に影響を与えてきます。フードの栄養バランスや適度な運動の有無、ストレス発散ができているかどうかなどが、後天的に寿命に影響を与えるでしょう。

コーギーを長生きさせるための秘訣

愛犬のコーギーには、できるだけ長生きして欲しいものです。親からの遺伝や体格・犬種別の平均寿命などの先天的な要素はあるものの、生活習慣や食生活などの後天的に寿命に関わる要素もあります。

愛犬をできるだけ長生きさせるためには、このような後天的に寿命に関わる要素に着目することがポイントです。ここでは、コーギーを長生きさせるための秘訣を紹介します。

適切な食事と栄養

健康的な食生活は、寿命に対してとても大きく影響してきます。フードは毎日食べるものなので、栄養バランスのいいものやそのときの体調に合わせた療法食、さらに年齢などによって適切なものに変えていくことが重要になってきます。

体づくりが終わっていない子犬期は、栄養が豊富で体づくりを助けるフードが必要なため、成犬用のフードではなく、子犬用のものを選びましょう。子犬は歯や消化器官が未発達なため、ドライフードをふやかしてから与えたり、少量のフードを1日3〜5回ほどにわけて与えたりなどの工夫が必要です。

成犬になれば、体づくりが終わって必要なカロリーも減っていきます。栄養バランスのいい総合栄養食のフードを選びましょう。注意したいのは、肥満です。人と同様に肥満はさまざまな病気の原因となってしまうため、フードの量は適当にせずにしっかりと管理してください。

また、お菓子の与え過ぎに注意しましょう。

シニア期になると、食欲が減ったり歯が弱くなったりします。医師の診断のもと体調に合わせた療法食を検討したり、フードをふやかしたり食事回数を増やして少量ずつ与えたりなどの工夫をしましょう。

適度な運動と体重管理

適度な運動は、コーギーにとって欠かせません。遊びや散歩によって適度な運動を行うことで、体重管理はもちろんストレス発散にもつながります。

中型犬であり比較的活発なコーギーは、1回30分以上の散歩を1日2回行うことが目安です。楽しく適度な運動量を確保するためには、ドッグランの活用や散歩コースを複数用意するなどの工夫も大切になってきます。

成犬期のコーギーは、フードの量や運動量のバランスが崩れると肥満になりやすいため、長生きさせるためには体重管理をしっかりと行いましょう。毎日一緒にいると体重の変化に気づきにくいため、定期的な計測を行うことがおすすめです。

定期的な健康チェックと予防接種

愛犬のコーギーに長生きしてもらうためには、定期的な健康チェックは必ず行いましょう。特に病気の症状がなくても、1年に1度は健康診断を受けることをおすすめします。人と同様に、病気の早期発見は重要です。

特にシニア期には、病気の発症リスクが増えます。できるだけ長く元気でいてもらうためにも、半年に1度ほどの頻度で受診して健康チェックをしてもらうといいでしょう。

犬は室内外であっても散歩で外を歩くため、感染症のリスクが高いです。愛犬の感染症を予防するだけではなく、犬から犬、犬から人への感染も予防するためにも予防接種を行いましょう。

すべての飼い犬に接種させる義務のある狂犬病ワクチンのほか、義務ではない混合ワクチンがあります。愛犬を病気から守り長生きさせるためにも、どちらのワクチンも接種することをおすすめします。

ただし、シニア期や持病を持っている子などは、狂犬病の注射やワクチン接種が反って命の危険をさらすことになるため、かかりつけの獣医と相談して接種していきましょう。

コーギーのかかりやすい病気と予防方法

犬種によって、いくつかのかかりやすい病気があります。かかるリスクの高い病気を知っておくことで、病気予防や症状が出たとき、早期発見、早期予防をすることができます。

ここでは、コーギーのかかりやすい病気と予防方法について紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

皮膚疾患とアレルギー

アトピー性皮膚炎や膿皮症などの皮膚疾患は、コーギーのかかりやすい病気です。コーギーはアンダーコートで毛量も多いため、細菌の繁殖が起こりやすいです。シャンプーやブラッシング、保湿などのケアをすることで、皮膚の状態を健康に保ち病気を予防することができます。

アレルギー性の皮膚疾患にもなりやすいため、ノミ・ダニや食べ物のアレルギー物質などから遠ざけてあげるようにしましょう。

骨・関節の問題と運動制限

コーギーは胴長短足で、骨や関節の問題にも多く悩まされます。椎間板ヘルニアや変性性脊髄症(DM)に注意しましょう。足の痺れや麻痺が起こり、歩行にも影響することがあります。

また、股関節形成不全もコーギーがかかりやすい病気ですが、その多くは遺伝によるものです。親犬に股関節形成不全があることがわかっている場合は、特に注意して様子を見てあげましょう。

コーギーの胴長短足の体型は、背骨や腰、首に負担がかかりやすいです。骨・関節の病気を予防するためにも、更なる負担となる肥満や滑りやすいフローリングなどを避けてあげることが重要になってきます。

目の病気と正しいケア方法

進行性網膜萎縮症は、網膜が萎縮して視力が徐々に低下し、進行すると失明してしまうこともある病気です。遺伝による影響が大きく、両親犬が遺伝子検査をクリアしていればかなり発症の確率が低いです。

進行性網膜萎縮症は遺伝による影響が大きいため発症の予防が難しく、有効な治療法も確立されていません。発症を遅らせるためには、点眼薬や内服薬、レーザー治療などによって網膜の血流をよくする治療が行われることもあります。

コーギーの死因ランキングと予防策

コーギーがかかる可能性のある病気の中には、死につながってしまうものもあります。ここでは、愛犬のコーギーに長生きしてもらうために知っておきたい、コーギーの死因ランキングとその予防策を紹介します。

コーギーの死因ランキング

コーギーの死因ランキングは、以下の通りです。

  1. 腫瘍
  2. 心臓病
  3. 変性性脊髄症(DM)

コーギーに限らず、犬の死因として最も多い病気が悪性腫瘍(癌)です。コーギーでは、リンパ腫や組織球肉腫、血管肉腫などさまざまな癌のリスクがあります。心臓病も同様に多くの犬種で上位の死因です。

変性性脊髄症は、コーギーの特にかかりやすい病気です。病気の進行に伴って、頭部の神経にも影響します。原因不明で、予防が難しい病気のひとつです。

癌とがんの早期発見

人もそうですが、犬にとっても癌は死につながる恐ろしい病気です。人間よりも成長スピードの早い犬は、癌の進行も早いことが多いです。予防とともに、早期発見を心がけるようにしましょう。

癌を発症すると、食欲の低下や嘔吐・下痢などの消化器症状、急激な体重の減少などが見られます。さらにしこりを発見すれば、癌の可能性が高いです。このような愛犬の体調の異変に気がついたら、できるだけ早く受診しましょう。

癌の早期発見のためには、定期的な健康診断をおすすめします。体調の異変がない状態のときでも、定期的に医師の診察を受けると安心です。特に癌にかかりやすいシニア期に入ったら、定期的に健康チェックを受けて早期発見につなげましょう。

心臓疾患と定期的な検査

心臓疾患は、先天性のものもありますが、シニア期になって発症することも多い病気です。フィラリア症や心筋症、僧帽弁閉鎖不全症など、心臓病にもさまざまな種類があります。

心臓病の予防のためには、適度な運動やバランスのいい食事が大切です。また、重症化する前に早期発見できるよう、定期的に検査を受けることをおすすめします。心臓病が発覚したら、激しい運動やストレス、過度な興奮などを避けて心臓の負担が少ない生活を意識して、上手に病気と付き合っていきましょう。

脳・神経系の病気と予防方法

脳や神経系の病気も、シニア期に発症率が高まります。すべての病気に共通するのは、特にシニア期から定期的な検診を受けることが、死に至るような怖い病気を早期発見するために重要だということです。

コーギーに多い変性性脊髄症(DM)は、原因不明で予防が難しいです。神経系の病気が発症すると、歩行時のふらつきや足のもつれが現れ、重症化すると立てなくなったり呼吸障害が現れたりします。

このような愛犬の異変に気づいたら、できるだけ早い受診をしましょう。

コーギーの健康に気をつけたいこと

コーギーに長生きしてもらうためには、毎日健康的な生活を送ることが大切です。ここでは、コーギーの健康を維持するために日々気をつけたいことを紹介していきます。

過度な運動と怪我の予防

コーギーは活発な犬種で、毎日の運動が欠かせません。適度な運動は健康な体づくりにもつながるため、毎日の散歩は欠かさず行いましょう。散歩も1日に2回行くことが理想です。

走ることや遊ぶことが大好きなコーギーは、いつも同じ散歩コースを歩いているだけでは遊び足りません。ドッグランで走り回る時間を作ったり、ボール遊びをたくさんしてあげたりなど、散歩以外にも適度な運動と遊びを取り入れましょう。

愛犬の病気だけではなく、怪我についても気を付けたいポイントです。コーギーは骨や関節の病気を起こしやすいため、足腰の負担を減らして怪我のリスクの少ない生活環境を整えてあげましょう。

また、体重管理も重要です。

フローリングの床はコーギーにとって滑りやすく、足腰への負担や怪我の原因となります。カーペットやマットを敷くことで、コーギーの怪我を予防することができます。

また、階段や室内の段差などの登り降りも、コーギーの足腰への負担や怪我につながるものです。階段は通れないようにペットゲートを設置したり、室内の段差や登りたがるソファなどにはペットスロープを設置したりして、怪我を予防することがおすすめです。

寒暖差に注意する

実は犬も人と同じように、寒暖差の大きい季節には体調を崩しやすいです。特に子犬や老犬は、免疫力が弱いことから体調を崩すことも多いため、室内の温度管理はしっかりとしてあげてください。

注意したいのが、ケージや犬用ベッドの位置です。エアコンで室温を管理していても、ケージやベッドが窓際にあると外気温の影響が大きくなってしまいます。また、エアコンの風が直接当たってしまう場所も避けるようにしましょう。

室内の温度管理はエアコンを使用してしっかりと行っている場合でも、犬は外出することが多いため、外気温と室温の差が負担になってしまうこともあります。

外出する前に室内を換気して少しずつ外気温に慣らしたり、散歩前にエアコンを入れていない部屋や廊下などで少し体を慣らしたりなど、寒暖差を少しでも減らす工夫を取り入れましょう。

寒暖差は体調不良を起こしやすくなるだけではなく、心臓への負担にもつながります。愛犬に長く健康でいてもらうためには、このような気遣いも欠かせません。

ストレスを軽減する方法

犬もストレスがたまると病気につながるため、できるだけストレスを与えない、ストレスを溜め込まないように発散させることはとても重要です。

犬のストレスの原因となることはさまざまありますが、特に気を付けたいことを紹介していきます。

  • サークルやゲージなどの狭い空間で行動制限される時間が長い
  • リードに長時間つながれている
  • おもちゃなどの遊び道具がなく、遊べない
  • 不衛生な環境や悪臭
  • 留守番が長すぎる、コミュニケーション不足
  • 室温、騒音などの室内環境

このような犬にとってのストレスを軽減するためには、やはり生活環境を整えることが大切です。清潔で適温の部屋におもちゃや遊び道具を用意し、サークルやリードにつないで行動制限する時間をできるだけ減らしてあげましょう。

また、留守番が長すぎたり飼い主とのコミュニケーションが足りないことは、犬にとって大きなストレスです。仕事から帰宅したら犬と遊ぶ時間を確保するなどして、コミュニケーションの時間を大切にしてください。

そうは言っても、すべてのストレスを排除することは難しいです。愛犬のストレスが溜まっていると感じたら、リラックスできる空間で休ませる、おやつをあげる、大好きな飼い主とたくさん遊ぶなどして、ストレス発散をさせてあげましょう。

まとめ

コーギーは、胴長短足でまるっとしたお尻が可愛らしい一方、好奇心旺盛で活発な性格が魅力の中型犬です。今回は、そんなコーギーの平均寿命やかかりやすい病気について解説しました。

かかりやすい病気やその症状を知っておくことは、病気の早期発見にもつながります。大切な愛犬が長く健康に生きられるよう、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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