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- はじめに
- そもそもシーズーの平均体重や体高・性格は?
- シーズーの平均寿命は何歳?
- シーズーの最高寿命は?
- 何歳から老犬になるの?
- 人間の年齢でイメージ
- シーズーを長生きさせるにはどうすれば良いの?
- シーズーがかかりやすい病気は何?
- シーズーの死因ランキング
- 高齢期のシーズーの飼い方について
- まとめ
はじめに
シーズーは飼いやすい犬種と言われ、小型犬の中でも人気があります。
シーズーを飼われている愛犬家の方はシーズーがどのくらいの寿命か知っておく必要があります。
そこで今回は、シーズの平均寿命や最高寿命、シーズーがかかりやすい病気や、高齢期のシーズーの飼い方など、少しでもシーズーに健康で長生きしてもらうためのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもシーズーの平均体重や体高・性格は?
シーズーは小型犬ですが、平均体重や平均体高はどれくらいなのでしょうか。
平均体重
シーズーの平均体重は、4.5〜8.1㎏です。
平均体高
シーズーの平均体高は26.7㎝です。体高よりも体長の方が少しだけ長く、体は小さいですがしっかりとした体つきをしています。
性格や特徴
シーズーはチベットから中国への貢物として贈られた「ライオンドッグ」と呼ばれる犬が祖先だと言われています。その後中国の権力者が「ライオンドッグ」を気に入り、数を増やしながら現在のシーズーのような犬種に改良されていきました。
このようにシーズーは、昔から貴族に抱き犬として愛されていていたので、上品で落ち着きがあると言われています。
シーズーの毛色はさまざまな色があり、ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイト、ブリンドル&ホワイト、ブルー&ホワイトなどがあります。
被毛はストレートとウェーブがあります。ダブルコートでよく伸びるので、毎日のブラッシングが重要です。
シーズーはとてもフレンドリーで温厚な性格です。穏やかな性格でもありますが、明るく親しみやすい子も多いです。飼い主に対しては愛情深く、一緒に遊ぶことが大好きです。しかし頑固でプライドが高いという一面もあるので注意が必要です。
シーズーの平均寿命は何歳?
シーズーの平均寿命はどれくらいなのでしょうか。見ていきましょう。
平均寿命
シーズーの平均寿命は12〜15歳と言われており、犬種全体でみると平均的と言えます。
オスとメスによる平均寿命の差はないと考えられていますが、性別によってなりやすい病気などはあります。
シーズーの最高寿命は?
シーズーは平均寿命が12〜15歳と言われていますが、最高寿命は何歳なのか見てみましょう。
最高寿命
シーズーの最高寿命は、23歳です。アメリカのフロリダ州で暮らす「Smokey」という名前のシーズーが、23歳まで生きたと言われています。
犬の23歳とは、人間に換算すると100歳を超えます。
何歳から老犬になるの?
犬全体の平均寿命は14歳と言われていますが、犬は何歳から老犬になるのでしょうか。
犬種や個体差によって老化の症状が異なるため、何歳から老犬になるという明確な基準はありません。
しかし一般的には、大型犬は5歳頃から老犬と言われ、中型犬や小型犬は、7歳頃から老犬と言われています。この老犬と言われる時期から老化の症状がみられる場合があります。
何歳から老犬扱いになる?
さらに老化の症状が顕著になるのは、大型犬で7歳頃、中型犬は9歳頃、小型犬は10歳頃と言われています。
老化の症状としては、目や耳などの機能の低下、歯周病による口臭、足腰が弱くなるなどがあります。
それではシーズーのライフステージの目安を見てみましょう。
■シーズーのライフステージ分け目安
- 「成長期」→9か月頃まで
- 「成犬期」→10か月~6歳頃
- 「シニア期」→6歳~10歳頃
- 「高齢期」→10歳以降
人間の年齢でイメージ
それではシーズーの年齢を、人間の年齢でイメージするとどうなるでしょうか。
犬は1歳を過ぎると、大型犬と中型犬・小型犬では成長スピードが変わってきます。
犬が10歳なら人間でいう56歳になる??
大型犬の場合は、10歳なら人間でいう75歳になります。
大型犬の1歳は、人間の12歳に相当すると言われています。その後4歳を過ぎると、中型犬や小型犬よりも成長速度が速くなります。大型犬の方が寿命が短いと言われるのも、この成長スピードも1つの要因だと言われています。
中型犬・小型犬の場合は、10歳なら人間でいう56歳になります。
中型犬・小型犬の1歳は、人間の15〜16歳に相当すると言われています。
シーズーを長生きさせるにはどうすれば良いの?
シーズーは他の犬種と比べても比較的長生きする傾向にありますが、健康で長生きさせるためにはどうすれば良いのでしょうか。
シーズーは皮膚の病気になりやすい犬種なので、病気や老化のサインにいち早く気づき、
対策を行うことが大切です。
長生きする方法
シーズーが長生きする方法は、大きく分けて2つ。飼い方と食事に気を付けるということです。さらに重要なポイントは下記の通りです。
- 運動
- 食事
- ストレス解消
- 体を清潔に保つ
- 温度管理
- 定期健診
- 耳掃除
- ブラッシング
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
シーズーが長生きするための飼い方
シーズーは乾燥地帯で暮らしていた犬種のため、高温多湿な日本での生活は皮膚トラブルになりやすいです。そのため毎日のブラッシングを欠かさず行いましょう。1週間に1回程度シャンプーをして、皮膚を清潔に保ちましょう。
またシーズーは垂れ耳なので、耳の中が蒸れやすく、細菌が繁殖しやすい状態になっています。この状態が続くと、外耳炎になる可能性があります。そのため週に1回は、耳の掃除を行いましょう。
シーズーは毛が長いので、定期的にトリミングに行きカットしてもらうことも大切です。
またシーズーは短頭種のため暑さに弱い犬種です。とくに夏場の散歩などは熱中症や脱水症のリスクが上がってしまうので、気を付けましょう。室内でもエアコンで温度管理を行い、25度前後にするのがベストです。湿度は60%以下を心がけましょう。
またシーズーは小型犬のため、それほど運動量は必要ないのではないかと思うかもしれませんが、実は毎日それなりの運動量が必要な犬種なのです。
目安としては、1日に1回30分の散歩を2回です。さらにシーズーは遊ぶことが大好きなので、室内で一緒に遊んであげましょう。毎日しっかりと運動させ、コミュニケーションをとることで、運動不足解消だけではなく、ストレス解消、肥満防止にもなります。
子どもを生ませる予定がない場合は、去勢手術や避妊手術を行うことも検討してみましょう。去勢や避妊を行うことによって、発情期のストレスを軽減できます。
また去勢や避妊を行っていないと、病気にかかりやすくなることもあります。かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
病気の早期発見のため、定期健診も必要です。シニア期までは年に1回の頻度でも大丈夫ですが、シニア期には半年に1回、高齢期には3か月に1回の頻度で定期健診を受けることをおすすめします。
犬は年を取るにつれて、老化も早く病気の進行も早いため、病気に早く気づいてあげることが重要です。
シーズーが長生きするための食事法
シーズーが長生きするための食事法は、餌を与える量だけではなく、何を与えるのかという質にもこだわる必要があります。
食べたがるからとついついおやつなどをあげたくなるかもしれませんが、肥満のリスクがあるので、1日に決められた量だけあげるようにしましょう。
シーズーの平均体重は4.5〜8.1㎏なので、この数値から離れすぎないよう、食事管理を徹底しましょう。
また人間の食べ物を与えるのはやめましょう。犬にとっては健康に良くないものや、有毒なものもあるため、人間の食べ物は犬の手が届かないところに置くなど、注意しましょう。
食事の内容としては、肉や魚などの良質なたんぱく質が摂れるドックフードを選びましょう。これらは皮膚や筋肉、被毛を作るために大切です。
また魚の脂肪などに含まれているオメガ脂肪酸は、体内の炎症を抑えてくれます。皮膚や関節など、老化による症状を軽減してくれる働きもあり、とくに皮膚が弱いシーズーには必要です。
低カロリー・低脂肪の食事内容も大切です。肥満はあらゆる病気につながります。さらに老犬はさらに代謝が低下するため、太りやすくなります。犬の年齢に合わせて、成犬期やシニア期、高齢期用のドックフードを与えましょう。
シーズーがかかりやすい病気は何?
シーズーは毛が長いので、皮膚の状態が分かりにくいという特徴があります。さらに脂漏体質と言って、皮膚が脂っぽくなりやすい性質を持っています。そのためとくに皮膚の病気には気を付ける必要があります。
普段から、皮膚の状態をチェックし、脱毛や皮膚のベタつき、フケなどが出ていないか確認しましょう。
またシーズーは目が大きいのでゴミなどで傷つきやすく、眼球の病気にもなりやすい犬種です。さらに短頭種なので、眼球が収まっている眼窩が浅いので、眼球が突出する傾向にあります。
アトピー性皮膚炎
犬もかかりやすいと言われているのがアトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎の原因はさまざまで、遺伝的要因や、皮膚のバリア機能が低下してしまうこと、またアレルゲンを吸引することにより引き起こされたものなどがあります。
シーズーは体質的に肌が弱く、皮膚炎を起こしやすい犬種です。高温多湿の日本の環境では肌のバリア機能が低下しやすく、炎症が起こりやすいのです。
またアレルゲンが原因の皮膚炎のことをアレルギー性皮膚炎と言います。アレルギー性皮膚炎は食べ物やシャンプーの成分などさまざまなものが原因となります。
アトピー性皮膚炎の症状としては、痒みや皮膚の乾燥、脱毛、フケなどがあります。
アトピー性皮膚炎は原因に対する治療が重要ですが、その原因を突き止めるのはとても難しく、長期の通院が必要になることも多いです。
角膜炎
角膜炎は、角膜が炎症を起こしてしまう病気です。角膜炎は進行すると、角膜潰瘍になってしまいます。
角膜炎の症状としては、涙がたくさん出ている、目を擦るなど気にしている、まばたきが多い、角膜が濁っているなどがあります。
角膜炎の原因はさまざまなものがあり、細菌感染などの感染症、ゴミや逆さまつげ等による物理的外傷などがあります。
シーズーは目が大きいのでゴミなどが入りやすく、そのゴミを自分で取り除こうとして、角膜に傷がついてしまうのです。目に異常があれば、すぐに動物病院に連れていきましょう。
緑内障
緑内障とは、眼圧(眼球の中の圧力)が高くなることで、視野が狭くなってしまう病気です。
緑内障は、原因不明の原発性と、他の病気が原因で起こる続発性があります。犬の緑内障の多くは続発性と言われています。
緑内障の症状としては、目が充血している、目が白く濁っている、視覚障害、目の強い痛み等があります。
目に強い痛みが出るので、元気がなくなったり食欲が落ちたりすることもあります。また物にぶつかるなど、今までなかった症状が出たらすぐに動物病院に連れていきましょう。
緑内障が進行してしまうと、最悪失明することもあります。
膿皮症
シーズーがかかりやすい病気として、膿皮症もあります。膿皮症とは、細菌感染が原因で起こる皮膚の病気のことを言います。
膿皮症の症状としては、皮膚の化膿、脱毛、色素沈着、痒み、フケ等があります。
膿皮症の原因としては、ホルモン異常やアレルギー疾患などがあり、皮膚のバリア機能に異常が起きることで起こります。
シーズーの死因ランキング
シーズーの死因で多い病気を見ていきましょう。
1位 気管虚脱
気管虚脱とは、気管が押しつぶされ呼吸困難になってしまう病気です。
2位 慢性変性性房室弁疾患
慢性変性性房室弁疾患とは、心臓内の弁が本来の役割を果たせず、血液が逆流してしまうという心臓病です。
3位 短頭種気道症候群
短頭種気道症候群は、鼻が短いことにより呼吸がうまくできなくなる病気です。重症になると呼吸困難になってしまいます。
4位 熱中症
熱中症は、長時間熱いところに置かれると体温が40℃を越えてしまい、重症になると低血圧やショック状態に陥ります。シーズーは、短頭種で呼吸がうまく出来ず、また熱の発散も苦手なので熱中症には注意が必要です。
5位 肛門周囲腺腫
肛門周囲腺腫とは、肛門周りにしこりができることで出血したり、化膿したり、排便が困難になることもある病気です。
高齢期のシーズーの飼い方について
少しでも元気で長生きしてもらうために、高齢期のシーズーの飼い方について見ていきましょう。
餌を変える
高齢期に入ったシーズーに与える餌は、今までのものと変える必要があります。高齢期に入ると、寝ている時間が増え、それに伴い運動量も減少します。そのため今までと同じ餌を食べていると、太りやすくなってしまいます。また噛む力も衰えてくるため、小さく食べやすい小粒タイプの餌を選ぶといいでしょう。
高タンパク・低脂質なものに変更
タンパク質を十分に摂れ、低脂質なものに変更しましょう。ただし高齢になると増える腎臓病である場合、進行具合によっては低タンパク質のごはんにする必要も出てくるため、かかりつけ医に相談しながらごはんを変更してください。
健康状態を確認する回数を増やす
高齢期に入ったら、健康状態を確認する回数を増やしましょう。とくにシーズーは歯周病や歯肉炎のリスクが他の犬種よりも高いため、口の中を定期的にチェックしましょう。
また高齢期に入ると、体力も筋力も衰え、運動量が減っていきます。散歩の途中で帰りたがったり、ゼイゼイと息苦しそうな様子を見せる場合は、今までの散歩ルートや時間などを検討しなおしましょう。関節などに問題がある場合は、ペットカートに入れたり、抱っこするなどして外に連れだし、気分転換できるようにしてあげましょう。
室内環境をより良くする
高齢期に入った場合は、室内環境をより良くする必要があります。高齢期に入ると、睡眠時間が長くなるためです。
室内の温度は25度前後、湿度は60%以下に管理し、体に負担がかからないような寝具を用意するといいでしょう。また視力が低下して、家具などにぶつかる可能性もあるので、そういった危険をできるだけ排除するようにしましょう。
高齢のシーズーが快適に、そして安心して暮らせる室内環境を目指しましょう。
まとめ
シーズーの平均寿命は12〜15歳、最高寿命は23歳でした。シーズーはとても飼いやすい犬種とされていますが、皮膚病にかかりやすい犬種でもあります。
しかし日頃からしっかりと対策していれば、病気を防いだり重症化せずに済みます。
シーズーが少しでも長く、健康で長生きしてもらうためにできることはたくさんあるので、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。