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トイプードルの寿命は長い?長く一緒にいるための秘訣

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はじめに

トイプードルは、特にフランスで人気が高い犬種として知られています。別名フレンチ・プードルとも呼ばれており、毛並みを綺麗にカットされていることが多いです。そんなトイプードルですが、寿命の平均をご存じでしょうか?トイプードルを飼われている愛犬家の方は、トイプードルがどのくらいの寿命か知っておく必要がありますよね。本記事では、トイプードルの寿命に関する情報を解説しています。長生きしてもらうための方法、注意すべき病気についても触れているので、トイプードルを飼われている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもトイプードルの平均体重や体高・性格は?

まずはじめに、トイプードルの平均的な情報を知っておきましょう。プードルは、大きさによって「トイ」、「ミニチュア」、「ミディアム」、「スタンダード」の4種類に分けられます。本記事では、その中でも最も小さいトイプードルの平均的な情報について解説していきましょう。

平均体重

トイプードルの平均体重は生後何ヶ月かによって異なりますが、成犬なら3〜4kgが平均です。「生後2ヶ月ノ時の体重×3」「生後3ヶ月の時の体重×2」が成犬の目安となる体重ですので、目安にしてみてください。トイプードルは小さいことが可愛いとされており、エサを十分に与えずにわざと小さく見せるなど、悪質なブリーダーもいます。成長期、成犬期、高齢期によって必要な食事量が異なるため、エサの与え方には十分注意しましょう。また、トイプードルの体重は、体高や体長によっても異なります。下記の表を目安にしてみてください。

体高・体長体重
23・25cm2㎏
26・29cm3kg
30・33kg4kg

平均体高

トイプードルと呼ばれる基準は、体高が24〜28cm程度であることです。ミニチュアプードルをさらに小型化した犬種で、23cm以下の場合はティーカッププードルに分類されます。生後6〜7ヶ月までに成長し、それ以降は急激に大きくなることはありません。そして、生後8〜9ヶ月頃の大きさが生涯の大きさです。トイプードルは体の大きさの違いが出やすいため健康管理は体重だけでなく、体高も併せてチェックするようにしてください。

性格や特徴

一般的に、トイプードルは人懐っこい性格で飼育しやすいとされています。基本的には明るい性格で、初対面の人にも物怖じしない性格です。また、飼い主に対しては愛情表現をしてくれるだけでなく、知能指数が高いことでも知られています。ただし、性別によって性格に違いが出ることも少なくありません。例えば、オスなら甘えん坊で警戒心が強く、どちらかと言えば攻撃的な性格になることがあります。反対に、メスなら自立心があって慎重で、マイペースな性格です。遊ぶのが好きな性格の子が多いため、頻繁に遊んであげると喜んでくれるでしょう。ただし、あくまでも平均的な性格や特徴なので、個体によって性格が大きく異なることもあります。そのため、飼っている子によって柔軟に接し方を変えてあげるようにしてください。

また、トイプードルの特徴として毛が抜けないという点が挙げられます。毛が抜けづらいため飼育しやすいですが、伸びやすいため定期的なトリミングが必要です。毛が伸びると毛玉ができる原因となるため、こまめなブラッシングを行いましょう。トイプードルの体臭はほとんどなく、室内外のペット臭が気になる方でも安心して飼育できます。

トイプードルの平均寿命は何歳?

次に、本題となるトイプードルの平均寿命についてです。一般的に大型犬よりも小型犬の方が長く生きるとされていますが、トイプードルの場合はどれくらいになるのでしょうか。

平均寿命

トイプードルの平均寿命は、平均寿命は15~16歳です。以前までは12〜15歳程度と言われていましたが、医療技術やペットフードの質が向上したことで平均寿命が伸びました。小型犬の中では平均的な寿命ですが、個体差があります。病気にかかった場合なども寿命が平均より短くなる可能性があるため、適切な体調管理を行うようにしてください。

トイプードルの最高寿命は?

15〜16歳が平均寿命とされているトイプードルですが、最高寿命がギネス記録に登録されています。最高寿命は一体何歳なのでしょうか。

最高寿命

ギネス記録には、20歳のトイプードルが認定されています。人間に例えると約100歳で、かなり高齢だといえるでしょう。

何歳から老犬になるの?

次に、何歳から老犬と呼ばれるのかについて解説していきましょう。大型犬、中型犬、小型犬によって老犬の基準が異なります。

一般的な老犬の年

一般的に、老犬は7〜8歳以上とされています。サイズや犬種によっても異なるのですが、このくらいの年齢になると食事量や運動量が減ってくることが多いです。

└大型犬・中型犬・小型犬別に紹介

超大型犬は6歳以上、中型犬・大型犬は8歳以上、超小型犬・小型犬は11歳以上が高齢の目安となります。基本的に、サイズが小さくなるにつれて高齢期に入る速度は遅いです。

何歳から老犬扱いになる?

■トイプードルのライフステージ分け目安

  • 「成長期」→生後3ヶ月〜10ヶ月齢頃
  • 「成犬期」→8歳頃まで
  • 「高齢期」→11歳以上

トイプードルは生後6〜7ヶ月頃までに急激に成長し、8〜9ヶ月程度で成長が落ち着きます。その後も成長していきますが、緩やかです。2歳からは成犬期に入り、11歳以上になると老犬扱いになります。

人間の年齢でイメージ

次に、トイプードルの年齢を人間の年齢に当てはめた際のイメージについてご紹介します。

犬が10歳なら人間でいう〇〇歳になる??

犬が10歳の場合、人間で換算すると56歳程度とされています。人間でいう56歳は体が動かしづらくなったり、思うように運動できなくなる年齢です。そのため、トイプードルを飼育する際は年齢のことを考え、運動量や遊び方を工夫する必要があります。

大型犬・中型犬・小型犬別に紹介

小型犬・中型犬は2年生きると人間でいう24歳になり、それ以降は1年ごとに4歳ずつ歳をとります。そして、大型犬は1年生きると12歳程度になり、その後は1年ごとに7歳ずつ歳を重ねる計算です。このように飼っている犬種のライフステージを知っておくことで、エサの切り替え時期を把握しやすくなります。

トイプードルを長生きさせるにはどうすれば良いの?

ペットを飼育している人のほとんどが、長生きしてほしいと考えているはずです。ここでは、トイプードルを長生きさせるための方法について触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

長生きする方法

トイプードルが長生きするためには、飼い方と食事が重要です。排泄の様子や栄養バランスを考えた食事、健康のためのワクチンを含む予防医療が重要といえます。それぞれ飼い方と食事法に分けて解説しているので、そちらを参考にしましょう。

トイプードルが長生きするための飼い方

トイプードルを長生きさせたいのであれば、適切な運動やデンタルケアが大切です。トイプードルは特に活発な性格の子が多いため、年齢や体力に合わせて運動をさせてあげてください。運動は体だけでなく、心身を安定させるためにも必要なことです。どうしても散歩に連れて行ってあげられないのであれば、室内でおもちゃを使った運動を行いましょう。また、歯周病にかかると心疾患や内臓疾患に繋がる可能性があるため、日頃からデンタルケアを怠らないようにしてください。

トイプードルが長生きするための食事法

トイプードルの食事で気を付けるべき点は、添加物の少ないものを選ぶということです。一度にたくさん食事ができないトイプードルは、エネルギー不足になることがあります。そのため、生後2か月までは1日4-5回、生後3-5か月頃は1日3回、6か月以降は1日2回を目安にしましょう。成長期、成犬期、高齢期に分けて販売されているドッグフードを選ぶのもおすすめです。どうしても食べてくれない場合は食事の量を減らし、回数を増やして栄養不足を防ぎます。

体のサイズが小さいほど長生きする?

大型犬と比べて、小型犬や中型犬の方が平均寿命が長いと解説しました。それは、体のサイズが小さいほど長生きするということに繋がるのでしょうか。正解はYESです。サイズが小さいほど長生きする傾向にあり、小型犬は大型犬と比べて2〜3歳程度長生きする傾向があるとされています。ただし体が小さい分、食事量や運動量に注意してあげるようにしてください。

トイプードルがかかりやすい病気は何?

長生きしてもらうためには、できるだけ病気にかからないようにすることが大切です。一般的にトイプードルは病気にかかりづらく、長生きしやすいとされています。ただ、必ずしも病気にかからないというわけではないため、あらかじめかかりやすい病気を知っておきましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝が脱臼する病気です。後ろ足の膝の皿がズレるため、後ろ足を庇うような歩き方をします。膝蓋骨脱臼になった際は後ろ足への負担を減らすために、肥満体型にならないようエサのあげ方に注意しましょう。

水頭症

水頭症は、脳脊髄液の滞りや量が増えることによって脳が圧迫される病気です。見分け方としては、行動異常が現れるため分かりやすいです。同じところを歩き回ったり、目が見えていないように感じる、姿勢に異常があるなどの症状が現れます。

外耳炎

外耳炎は、耳の中に細菌や真菌(カビの仲間)が繁殖して炎症を起こす病気です。特にたれ耳で中まで毛が生えているトイプードルは、外耳炎になりやすいと言われています。外耳炎の見分け方はニオイや垢の出方です。定期的に耳をチェックし、垢が多かったりニオイに変化がある場合は、外耳炎が疑われます。

流涙症

流涙症は、涙を放置することで酸化や細菌の繁殖に繋がる病気です。常に涙が溢れている状態になり、目頭から鼻の横あたりまでこべりつき変色する涙やけに繋がります。眼疾患でない場合は成犬になることで流涙症が落ち着くこともありますが、眼疾患の場合は日常的なケアでは改善は見込めません。小型犬によくみられる病気で、目の周りの毛のカットで予防が可能です。ただし、鼻涙管に異常があるのであればすぐに病院へ相談しましょう。

トイプードルの死因ランキング

トイプードルの死因は、「泌尿器疾患」「循環器疾患」「肝臓・胆囊・膵臓系」が多いとされています。他にも突然死や交通事故などがあるため、トイプードルを飼っている方は注意が必要です。

1位 ガン 

ガンは、犬の死因として最も多いとされています。犬の死因の中でも50%以上を占めており、中~高齢期の発症が多いです。初期の症状が分かりづらく、早期発見できないことがランキング1位の理由です。ガンを予防するためには、定期的な検査や生活習慣の見直しが必要といえます。

2位 心臓病

ガンよりもランキングは低いものの、心臓病も同じように早期発見が難しい病気です。気づいた時には症状が悪化しており、治療できる段階でない場合も少なくありません。

3位 腎不全

トイプードルは高齢期になると、腎不全を起こしやすいとされています。元気がなくなったり、痩せてきてしまった時は腎不全を疑いましょう。ほかにも、嘔吐や痙攣、飲水量や尿量の増加といった症状が現れます。腎不全は死亡率が高く、数時間から数日で死に至ってしまうこともある怖い病気です。定期的な健康診断で早期発見を目指しましょう。

4位 てんかん発作 

てんかんによる突然死は稀ですが、発作を治療せず放置すれば死亡する可能性はあります。意識障害や痙攣、失禁といった症状が現れます。

5位 肝臓疾患

肝臓疾患が起きると、食欲不振や下痢といった症状が現れます。体の毒素を分解できなくなり、代謝が悪くなるのが原因です。黄疸や尿が異常に濃くなると重症化している段階なので、速やかに病院で相談するようにしてください。

高齢期のトイプードルの飼い方について

高齢期に入るとドッグフードをなかなか食べてくれなかったり、運動不足になることが多いです。そのため、高齢期に入ったトイプードルには、これまでとは異なる飼い方を取り入れる必要があります。

餌を変える

ペットショップなどでは、シニア向けのドッグフードが売られています。そのため、何をあげていいか分からないという方は、シニア向けのドッグフードを選びましょう。

高タンパク・低脂質なものに変更

高齢期のトイプードルに適しているのは、高たんぱくで低脂質なエサです。運動量が減っているのに脂質の多いものを与えてしまうと、肥満になる可能性があります。反対に消化吸収の能力が落ち、食べても痩せてしまう場合は吸収率が高くて適度にカロリーがあるエサを選びましょう。

健康状態を確認する回数を増やす

高齢期になると、運動量が減ってしまいます。病気にかかってしまう確率も高くなってしまうため、出来るだけ健康状態を確認する回数を増やしてください。自宅だけでなく、きちんと専門家の意見を聞くことも大切です。最低でも1年に1回は健康診断を受け、早期発見・早期治療を目指しましょう。

室内環境をより良くする

高齢期に入ったトイプードルは、睡眠時間が長くなる傾向にあります。そのため、できるだけ室内環境を整えるようにしてください。夏場は26度、冬場は28度程度を目安として室温を設定しましょう。また、高齢期になると歩行が上手くいかないこともあるため、床で滑って転んでしまわないように注意してください。

まとめ

トイプードルは全体的に見て寿命が長いものの、病気などの影響で寿命が短くなることもあります。そのため、長生きしてもらうためには定期的な健康チェック、適切なエサやりや運動を取り入れるようにしましょう。また、病気が疑われる場合はすぐさま病院で相談し、適した処置を行ってもらうようにしてください。

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