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- はじめに
- そもそもミニチュア・シュナウザーの平均体重や体高・性格は?
- ミニチュア・シュナウザーの平均寿命は何歳?
- ミニチュア・シュナウザーの最高寿命は?
- 何歳から老犬になるの?
- 人間の年齢でイメージ
- ミニチュア・シュナウザーを長生きさせるにはどうすれば良いの?
- ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気は何?
- 高齢期のミニチュア・シュナウザーの飼い方について
- まとめ
はじめに
ミニチュア・シュナウザーはもともと農場のネズミ捕りのために19世紀後半にドイツで作られた犬種で、その後家庭犬として世界で愛されるようになりました。
現在では飼いやすさと見た目のかわいらしさから毎年人気犬種ランキングで上位に入っています。
ミニチュア・シュナウザーを飼われている方は寿命やかかりやすい病気のことなどを知っておく必要があります。
この記事ではそんなミニチュアシュナウザーを飼われている方だけでなく、これから飼うことを検討されている方に向けてミニチュアシュナウザーの性格や適切な飼い方、寿命のことなどを解説していきます。
正しい飼い方を知ることで楽しいペットライフを送りましょう。
そもそもミニチュア・シュナウザーの平均体重や体高・性格は?
平均体重
オス:5~8.2 kg
メス:4.5~6.8kg
平均体高
オス:30~36cm
メス:28~33cm
小型犬としては大きめで骨格がしっかりとしていて筋肉質のため華奢すぎず、しかし簡単に抱っこもできるサイズのため、小さなお子様やお年寄りにも扱いやすい犬種です。
性格や特徴
①活発で好奇心旺盛な遊び好き
ミニチュアシュナウザーは遊ぶことが大好きな活発で好奇心旺盛な性格の犬種です。
運動能力が高くて小型犬のわりには持久力のあるつくりのため散歩は毎日欠かさず行いましょう。朝夕共に30分以上は外で遊ばせ、運動欲求や好奇心を満たしてあげるのが理想です。
散歩に出られない日は噛ませて遊ぶタイプのおもちゃやおやつなどで発散させてあげましょう。
②明るくフレンドリーで甘えん坊
明るく陽気な性格です。家族に対して愛情深く甘えん坊で人に慣れており、スキンシップを嫌がらないタイプの子が多いです。子供との相性も良い傾向なため小さなお子様のいるご家庭にもおすすめです。
③利口で賢く飼い主に対して従順
もともとは農場のネズミ捕り犬として作られたことから、ミニチュアシュナウザーは賢く、飼い主の言うことをよく聞く従順な犬です。周りをよく観察していて、自分で判断して状況に応じて行動することができます。
人間の言葉もよく理解する賢い犬種のためコミュニケーションがとりやすく、ポイントを押さえれば覚えが早くてしつけやすい犬種です。
④警戒心が強く勇敢
ミニチュアシュナウザーはかつてドイツで番犬として飼われていた歴史もある犬種です。
警戒心が強く勇敢な番犬気質のため、吠えやすい性質を持っています。
無駄吠えをしないように子犬のころからしつけをしておきましょう。
⑤穏やかでフレンドリー
ミニチュアシュナウザーは、ほかの犬に対してもフレンドリーで、優しい性格です。異なる種類のペットとの多頭飼いにも適している犬種のため、相性が良ければ問題ないでしょう。
ただし多頭飼いを希望する方は正しいしつけを行うことが大前提となります。
ミニチュア・シュナウザーの平均寿命は何歳?
平均寿命
ミニチュアシュナウザーは小型犬のため、平均寿命はオス、メス共に12〜15歳と比較的長めの犬種です。
大型犬よりは小型犬のほうが寿命が長い傾向にありますが、オスとメスの寿命には違いが無いと言われています。
ただし上に記載してある寿命はあくまでも平均的なものにすぎませんので、これより長くなる場合も短くなる場合も十分にあるとお考えください。
犬の寿命はその個体の体質だけでなく、飼育環境などによっても変わってきます。
愛犬に少しでも長く健康的に生きてもらうために飼育環境に配慮し、適切な飼育をしてください。
ミニチュア・シュナウザーの最高寿命は?
最高寿命
現在確認されている最高寿命は18歳と言われています。
何歳から老犬になるの?
一般的な老犬の年
犬種や生活環境によって成長スピードが変わるため一概に言い切ることはできませんが、大きさによってだいたいの目安がありますのであくまで参考としてご覧ください。
大型犬
7~8歳
中型犬
8~10
小型犬
9~11歳
何歳から老犬扱いになる?
■ミニチュア・シュナウザーのライフステージ分け目安
- 「成長期」→〜1歳頃
- 「成犬期」→1歳頃〜10歳(8歳頃からシニア)
- 「高齢期」→11歳頃〜
などなど
※上記は、正確な数値ではないので要注意
人間の年齢でイメージ
犬が10歳なら人間でいう〇〇歳になる??
大型犬 75歳
中型犬 63歳
小型犬 56歳
犬は大きさによって老化のスピードが大きく変わりますが、10歳はどの犬種も老齢期に入っておりシニア犬と言われる年齢です。
人と同じように犬も歳をとると体力や免疫力がどんどん衰えていきますので、フードはビタミンやミネラルを豊富に含んだものを選びましょう。
ミニチュア・シュナウザーを長生きさせるにはどうすれば良いの?
長生きする方法
ミニチュア・シュナウザーが長生きするための飼い方
活発で賢く、運動能力の高いミニチュア・シュナウザーは、身体だけでなく頭も働かせる遊びを好む犬種です。肥満防止のためだけでなくストレスを溜めさせないためにも一緒に遊んで身体を動かす習慣をつけさせましょう。
ミニチュアシュナウザーは小型犬ですが運動量が必要なため、運動ができないとストレスが溜まり、下痢や皮膚病を引き起こすことがあります。
散歩の途中であちこちにマーキングとして排尿をするのは野生時代の習性の名残です。
他の犬の尿に触れると病気に感染する危険性があるので、なるべく回数を制限するようにしてください。
家でできる遊びは、飼い主とのコミュニケーションを深めながら、後ろに下がる“バック”など、日常の動作では使いにくい筋肉を使うような運動を教えるのがおすすめです。
元々番犬やネズミ捕りのために作られたミニチュア・シュナウザーは狩猟本能の高い犬種です。狩猟本能を満たすためには、おやつを隠して探させる“ノーズワーク”と呼ばれる遊びを行ってあげましょう。
雨で散歩できない日や、老犬になって足腰が弱ってきても、嗅覚を使えば刺激を与えてストレスを発散させられます。
ミニチュア・シュナウザーは食欲が旺盛なタイプが多いので、適量を超えた食事を与えると太りやすい傾向にある犬種です。犬にとっても肥満は万病のもとです。
犬は人間と違い食事の量が多すぎてもみんな食べてしまおうとするので注意しましょう。
愛犬の健康寿命を延ばしてあげるために、えさの量は適正を守り、おやつも与えすぎないようにしましょう。
ミニチュア・シュナウザーが長生きするための食事法
食事の回数は2〜3か月までが1日3〜4回、5か月からは1日2回が基本です。
身体の大きさによって適切な量と栄養が異なるため、愛犬に適切な量を与えるためきちんと計りましょう。
食事の量は個体差がありますが、その犬にとっての食事の適量を把握するのによい目安となるのが便の状態です。
健康な犬の適量な食事による便の状態は、ティッシュでつまんで持ち上げられて、その後に便が少しついて残るくらいの固さです。
柔らかすぎてつまめないようなら食事の量が多すぎですし、ポロポロと固すぎる便は食事の量が少なすぎるでしょう。
与えられた量をぺろりと平らげた後にもう少し欲しそうな様子をみせるくらいが腹八分目です。犬も適切な食べる量は腹八分と覚えておきましょう。ただしいつまでも食器から離れないなら少なすぎるかもしれません。
ミニチュアシュナウザーはあまり水を飲まない子が多いですが尿路結石予防は、水分補給に気を配ることも大切です。
また、量だけでなく与えるフードの内容もミニチュアシュナウザーの特徴に合うものを選ぶ必要があります。
<ミニチュアシュナウザーに適しているフード>
- 尿道結石を予防する成分が配合されているもの
- 低脂肪のもの
- 高たんぱくなもの
- 栄養バランスがよいもの
- 余計な添加物が含まれていないもの
ペットフード以外に人間の食べ物を与えてしまう方もいますが、人間がおいしいと感じる甘さや塩辛さなどは犬には過剰摂取です。
そのほか、玉ねぎや長ネギなどのネギ類は、犬にとって中毒を起こす食材として知られています。
嘔吐や下痢、血尿、貧血などの症状があらわれ、重症化すると死に至るケースもあるため注意が必要です。
チョコレートは、下痢や嘔吐、興奮、不整脈、尿失禁、痙攣などさまざまな中毒症状を引き起こします。
タコ、イカ、豆類、しいたけ、エビ、カニは消化不良を起こす食材です。
サラミは塩分が多すぎます。
これらは決して愛犬には与えないようにしてください。
ミニチュアシュナウザーは脂肪代謝が苦手で太りやすい体質です。そのため、食事カロリーオーバーには常に注意が必要です。ごはんのカロリー計算をして、身体の大きさに見合った量をあげるようにしましょう。
ミニチュアシュナウザーの特徴的な長いひげは食事の時に濡れたり汚れたりしがちです。汚れた状態で放置するとせっかくの美しい毛が変色する原因になるため濡れタオルでよく拭いてから乾かすようにしてください。
ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気は何?
ミニチュアシュナウザーはとても丈夫な犬ですが、気を付けたい病気がいくつかあります。子犬を購入するときには外見だけにとらわれず、先天性・遺伝性疾患を持って生まれていないか、売主にしっかりと確認をとりましょう。
外耳炎
ミニチュアシュナウザーに限らず、垂れ耳の犬がかかりやすい病気です。
耳の中が耳あかや埃で不潔な状態になると、細菌や真菌が繁殖したりして炎症を起こす病気です。かゆみや痛みで犬がしきりに耳をかいたり頭を振ったりします。
抗炎症の点耳剤や塗布薬、抗生物質などで治療しますが、耳の中を常に清潔にすることが一番の予防です。
膀胱炎
膀胱炎には原因がいくつかあり、細菌が侵入することで発症する細菌性膀胱炎、膀胱内に結石ができることで発症する結石による膀胱炎が主にあげられます。
飲水量が減ると細菌が体外に排泄されないため膀胱炎を発症する原因になります。
オシッコを促すためには、十分な量の水を飲ませましょう。
犬の飲水量の目安は、体重1kgあたり約50~60mlと考えてください。
尿道結石
膀胱や腎臓から流れてきた結石が尿道に詰まる病気です。
メスよりも尿道の細いオスに多く見られる病気です。尿の出が悪くなり排尿の際に痛がっていたら尿道結石を疑いましょう。もともと飲水量の少ないミニチュア・シュナウザーは、尿道結石のリスクが高い犬種として知られています。
適切なドッグフードを与えたり、飲水量を増やす事で尿道結石になる可能性を減らすことはできます。一度尿道結石になると繰り返してしまう可能性が高いので、予防を徹底しましょう。結石が大きい場合は外科手術で取り除きますが、食事療法で石が自然に出てくるのを待つこともあります。
ミニチュア・シュナウザーの死因ランキング
1位 ガン
老化や化学物質、紫外線、ウイルスなどさまざまな原因によって遺伝子が傷つき、がん細胞がさらに増えます。
身体を触ったとき皮膚にしこりを感じたらガンの可能性が考えられます。
がんはタイプによってはしこりが分かりづらく、ただれなど皮膚病に似た症状が現れたり、出血やただれ、化膿によって悪臭を発することがあります。
2位 気管虚脱
気管虚脱は小型犬に多い病気です。
しかし中型犬や大型犬でもなる可能性はあります。
気管がつぶれることで慢性的に咳が出て、運動、興奮時にひどくなります。呼吸が苦しくなり、発作を起こすこともあります。
3位 腫瘍
腫瘍には「良性」と「悪性」の2種類があります。
良性の場合は進行スピードが遅く他の臓器に転移することが少ないため、命をおびやかすことはほとんどありません。
いっぽう悪性の場合は、進行スピードが早く他臓器に転移もするため、もし診察時期が後れ、既に手遅れの場合は、命を危険にさらす場合もあります。
4位 脳疾患
犬も人と同じように高齢になると脳疾患にかかるリスクが高まります。
特に脳腫瘍、脳梗塞、てんかんがかかる可能性の高い病気です。
初期症状としては痙攣発作、立ち上がれないといった分かりやすいものから姿勢や行動の変化などこれまでの愛犬の様子をしっかりと見ておかないと気付きにくいものまであります。
これらの病気はいずれも無症状ということはなく、必ず何らかの異常が見て取れるものばかりです。早期発見のためにも必ず愛犬の様子はいつもこまめに見ることと定期的に病院で検診を受けることが重要です。
高齢期のミニチュア・シュナウザーの飼い方について
餌を変える
高タンパク・低脂質なものに変更
ご飯は成犬用からシニア用の高タンパク・低脂質なものに徐々に切り替えていきましょう。
補助食品、おやつを与える場合は運動不足からくる肥満を防ぐため低脂質なものを選んでください。
歯や顎の力が弱くなっているので、ドライタイプのドッグフードを与えるときは白湯などで柔らかくしてあげましょう。
ただし愛犬に持病がある場合、タンパク質の量や素材に制限がある可能性があります。
フードを変更する前に、動物病院で相談しておくとよいでしょう。
健康状態を確認する回数を増やす
運動量が減ってくるため健康診断の回数を増やし、病院に行ったら獣医師に、少しずつ現れる愛犬の老化の様子を具体的に伝えるようにすると良いでしょう。
また、わずかな時間でも毎日外を歩かせることはストレス解消や肥満防止、筋力の衰えを防ぐのに役立ちます。しかし嫌がる犬を無理に連れ出すのはやめましょう。
室内環境をより良くする
睡眠時間が長くなるため、だんだん自分の居場所で長時間じっとするのを好むようになります。ハウスはこれまで以上に清潔を心がけ、室温にも気を配ってください。
動きたがらないからといって放っておくのではなく、犬とのコミュニケーションは欠かさないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?人気のミニチュアシュナウザーの生態や正しい飼い方についてお分かりいただけたと思います。
ミニチュアシュナウザーは活発で勇敢ですが穏やかな小型犬のため、しつけさえ正しく行えば室内でも飼いやすい犬種です。
平均寿命は小型犬ということもあり比較的長生きですが活発で遊び好きなため、ストレスは溜めないよう定期的に運動をさせることを心がけてください。
食欲旺盛なことから肥満になりやすい犬種でもあるため、与える量は十分に注意しましょう。
健康管理のためにも定期的に検診をして健康で長生きできるように気を付けてください。
シニア犬になったら健康診断の回数を増やすだけでなく、運動する時間を少しに減らす、与えるフードの内容を変えていく、ハウスは清潔を保ち室温にも気を配るなど、それまで以上に愛犬のことを気にかけてあげましょう。
正しく育てることで充実した楽しいペットライフを送ってください。