イタリアングレーハウンド(イタグレ)の平均寿命・最高寿命はどのくらい?長生きのコツを解説

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はじめに

イタリアングレーハウンド(イタグレ)は、華奢でスタイリッシュな見た目が特徴の活発で愛らしい犬種です。

イタグレと暮らす飼い主にとって、愛犬との時間は何ものにも代えがたいものであり、大切な思い出となることでしょう。

しかし、ペットの寿命は人間より短いという現実に直面することもあります。

イタグレの平均寿命はどのくらいなのか、イタグレに長生きしてもらうためにはどのような健康管理が必要なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、イタグレの平均寿命や最高寿命、長生きの秘訣について詳しく解説します。

イタリアングレーハウンド(イタグレ)の平均寿命と最高寿命について

イタグレと一緒に暮らしている方や、これから家族として迎える予定のある方は、イタグレの寿命がどのくらいなのか知りたいという方も多いでしょう。

ここでは、イタグレの平均寿命は何歳なのか、最高寿命はどのくらいなのかについて詳しく解説します。

平均寿命は何歳?

イタリアングレーハウンドの平均寿命は15歳程度と言われています。

そのスリムで華奢な見た目から弱々しいイメージを持たれがちなイタグレですが、実はとても健康的で丈夫な体を持っています。

ペット保険大手のアニコム損害保険株式会社の2022念の調査によると、犬種別平均寿命でイタグレは14.9歳となっており、平均が14.1歳なので全犬種の中でも特に長生きする犬種と言えるでしょう。

ただし、この結果は適切な健康管理が行われているからこそのもの。愛犬に長生きしてもらうためには、日々の健康管理と適切なケアを心がけることが大切です。

最高寿命はどのくらいなのか?

イタリアングレーハウンドの最高寿命は18歳と言われています。人間の年齢にたとえると80歳に相当し、他の犬種と比べてもかなり高い数字です。

このように平均寿命を超えて長生きしてもらうには、栄養バランスの良い食事や毎日の運動などイタグレに適したケアが不可欠。飼い主による適切なケアがあってこそ、愛犬は長生きできるのです。

イタグレの長生きの秘訣

イタグレの健康を維持するためには、どのようなケアが必要なのでしょうか。

ここでは、イタグレに長生きしてもらう秘訣と日常生活で気をつけるべきことについて詳しく見ていきましょう。

長生きさせるためのポイントは?

イタグレの長生きの秘訣は、バランスの良い食事、適度な運動、定期的な健康診断、そして何よりも愛情深いケアです。

特に、イタグレは元々狩猟犬として使われていたこともあり、多くの運動量を必要とする犬種です。毎日の散歩はもちろん、時にはドッグランで自由に走らせてあげるなど十分な運動量を確保しましょう。

また、イタグレは飼い主とのコミュニケーションやスキンシップが大好きなので、愛情をたっぷり注いであげることも忘れてはいけません。人間同様、ストレスは健康に悪影響を及ぼすため、できるだけひとりにせず一緒に遊ぶ時間を多くとってあげましょう。

定期的に健康診断を受けることも重要です。犬は体調が悪くても自ら飼い主に伝えることができません。日頃から愛犬の状態をよく観察することはもちろん、定期的に健康診断を受けることで病気やケガの早期発見につながります。

日常生活で気をつけるべきことは?

日常生活では、愛犬の体調変化に敏感になることが重要です。

食欲の変化、排泄の状態、行動の変化など、些細なことでも気に留め、異常があればすぐに獣医に相談しましょう。特に、急に食欲が落ちたり、排泄の回数や状態が変わったり、普段と異なる行動を見せたりした場合は要注意です。

また、イタグレは寒さに弱い犬種です。気温の低い日にはペット用ヒーターを使う、暖かい生地のドッグウェアを着せるなどの寒さ対策を行いましょう。雨の日に散歩に行く場合は、帰宅後濡れたままにせずしっかりと拭いて乾かしてあげてください。

さらに、イタグレは四肢が細く長いため、他の犬種よりも骨折しやすいというリスクがあります。なかにはソファから飛び降りただけで骨折したという事例も。

イタグレと暮らす際は、滑りにくいカーペットを敷く、階段にはセーフティゲートを取り付けるなど、ケガをしにくい生活環境を整えてあげることが大切です。

イタグレのかかりやすい病気と予防方法

イタグレは比較的丈夫な犬種ですが、まったく病気の心配がないというわけではありません。

ここでは、イタグレがかかりやすい病気とその予防方法について詳しく解説します。

主なかかりやすい病気は?

イタグレは、淡色被毛脱毛症や網膜剥離、骨折などの病気にかかりやすいと言われています。

淡色被毛脱毛症は、白やクリームなど淡色の被毛を持つ犬に発症する病気で、淡い色合いの被毛のみが抜けてしまうという症状が出ます。遺伝性の疾患とされており、予防法や治療法はありませんが、被毛以外に健康に影響を及ぼすことはありません。

網膜剥離は目の奥にある網膜が剥がれてしまう病気で、遺伝的な要因や外傷、高血圧などさまざまな原因で発症します。イタグレは他の犬種に比べて、眼球の硝子体に変性を起こしやすいため、網膜剥離にもかかりやすいと言われています。剥離が一部だけであればレーザー治療が可能ですが、完全に剥がれてしまった場合は治療することができません。

また、イタグレは見た目の通り四肢の骨が非常に細いため、骨折にも注意が必要です。活発で運動好きな犬種でもあるため、ジャンプした際の衝撃や高いところからの落下によって容易に骨折してしまいます。一度骨折すると治療不全を起こしやすいというリスクもあるため、生活環境には十分注意してください。

病気予防のためにはどうすれば良い?

イタグレの病気を予防するために、最も気をつけるべきなのは食事管理です。

肥満はさまざまな病気を引き起こす原因となり、特にイタグレのような細身の犬種の場合、体重増加による骨折のリスクも高まります。体調不良の原因の多くは食事に問題があることが多いため、心配な方は一度獣医に相談してみるとよいでしょう。

また、日々のブラッシングや歯磨きといった基本的な衛生管理も大切です。ブラッシングによって被毛や皮膚を清潔に保つことは、皮膚病の予防や皮膚の異常の早期発見にもつながります。

さらに、健康的な食生活を送るためには、まず歯が健康であることが重要です。歯周病や口腔トラブルを予防するためにも、なるべく早いうちから歯磨きをさせてくれるようトレーニングを行いましょう。どうしても苦手な場合は、歯磨き効果のあるガムやおもちゃを与えるのも有効な手段です。ただし、残念ながら日々のお手入れだけでは、歯周病を完全に予防することはできません。動物病院での定期的な歯科検査とメンテナンスを必ず受けて、いつまでも元気に食事を摂れる口腔環境を維持してあげましょう。

イタグレの死因ランキングと注意点

イタグレが亡くなってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、イタグレの主な死因とその注意点について詳しく見ていきましょう。

最も多い死因は?

犬全般の死因ランキングでは、1位がガン、2位が心臓病、3位が腎不全となっています。

この章ではそれぞれについて詳細に解説します。

1位:ガン

犬全般の死因ランキングで最も多いのがガンです。特にガンによる死亡率は全体の半数以上を占めており、そのリスクは年齢を重ねるごとに高まります。犬のガンは乳腺や精巣、皮膚などに発生しやすく、イタグレに限らず、すべての犬種で最も注意すべき疾患であると言えるでしょう。

2位:心臓病

犬の死因として、二番目に多いのが心臓病です。イタグレのような小型犬に特に多いのが僧帽弁閉鎖不全症という病気で、心臓の左心房と左心室の間にある弁が衰え、血液が逆流してしまうといった症状が出ます。進行すると肺水腫や心不全を起こし、心臓以外の臓器にも影響を及ぼします。

3位:腎不全

心臓病に次いで多いのが腎不全です。腎不全は腎臓が正常に機能しなくなってしまう病気で、原因を取り除けば治る可能性のある急性腎臓病と、進行すると回復が望めない慢性腎臓病の2つのタイプに分けられます。

これらの病気は、早期発見と適切な治療が生命を延ばすカギとなります。

飼い主が気をつけるべきポイントは?

イタグレのガンや心臓病、腎不全などの重篤な病気を予防するためには、健康的な食生活と日々の健康チェックが欠かせません。

特に大事なのは、肥満にさせない食生活です。肥満は犬の寿命を短くするだけでなく、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。適切な食事量を守るとともに、人間の食べ物を与えることは控えましょう。

また、犬は自分の体調を言葉で伝えることができないので、飼い主がよく観察することが重要です。毎日犬の様子や行動をチェックする習慣をつけることで、体の異常や病気の早期発見にもつながります。

体温や呼吸、便や尿の状態を注意深く観察し、いつもと違う点があればすぐに獣医に相談しましょう。

イタグレの健康管理と定期健康診断の重要性

イタグレが生涯にわたって健康的な生活を送るためには、飼い主による健康管理と定期健康診断の受診が欠かせません。

ここでは、イタグレの健康管理のポイントと定期健康診断の重要性について詳しく見ていきましょう。

健康管理のポイントは?

イタグレの健康管理のポイントとして重要なのは、バランスの良い食事や適度な運動、日々のお手入れや健康チェックをしっかりと継続することです。どれも基本的なことですが、ひとつひとつを徹底することでイタグレは健康的な体を保つことができます。

特に、食事には十分注意してあげてください。太りすぎると健康を害する上に骨折のリスクも高まるため、イタグレに合った栄養バランスの良いドッグフードを適切な量を守って与えることが大切です。

また、イタグレは穏やかで愛情深い性格ですが、同時に内向的で繊細な一面もあります。人間と同じように、犬にとってもストレスは健康に悪影響を及ぼすため、しつけやトレーニングの際に強く叱ったり、長時間ひとりで留守番をさせたりするのは極力控えましょう。

定期健康診断の必要性について

定期健康診断は、病気の早期発見と早期治療のために非常に重要です。一般的には、成犬の場合は年に1回、高齢犬の場合は半年に1回の健康診断が推奨されています。

イタグレは比較的丈夫な体を持つ犬種ですが、まったく病気にかからないというわけではありません。犬は体の不調を言葉で伝えることができないため、飼い主が気づいたときには病気が進行していることも多いです。

中には一度進行すると完治が望めない病気もあるので、手遅れになる前に健康診断を受けることをおすすめします。

犬の健康診断では、血液検査や尿・便検査などの基本的な検査はもちろん、レントゲン検査や心電図、超音波検査までさまざまな検査が受けられます。イタグレに必要な検査は、年齢や体質、病歴によっても異なるため、まずは信頼できる獣医師に相談してみましょう。

イタグレの幸せな長寿犬になるために

イタグレに長生きしてもらうためには、飼い主の愛情とケアが大きく影響します。

愛犬との絆を深めるとともに、必要なケアを行うことで、イタグレは幸せな老後を迎えることができるでしょう。

飼い主の愛情とケアの大切さ

飼い主の愛情とケアは、イタグレの健康と幸せに直結します。日頃から愛情をもって接し、必要なケアを怠らないことが、イタグレの長生きの秘訣となります。

具体的には、日々のブラッシングや歯磨き、定期的な爪切りなどの基本的なケアを忘れずに行いましょう。毎日の散歩はもちろん、スキンシップや遊びの時間を多くとってあげることで、ストレスを溜め込まないよう注意してあげることも大切です。

また、イタグレは寒さに弱いため、季節に応じて生活環境を調整することも重要です。冬の寒さだけでなく、夏場のエアコンでも体が冷えてしまうことがあるので、部屋の温度を下げすぎないよう注意してください。

幸せな老後を迎えるために必要なこと

幸せな老後を迎えるためには、愛犬のライフステージに合ったケアを行うことが大切です。

シニア期に入ったら、散歩の距離や時間を少しずつ減らし、階段の昇り降りやジャンプなど負担のかかる動作も避けるようにしましょう。

また、飼い主とのコミュニケーションも非常に重要です。犬も歳をとると、人間と同じように筋肉や体力が衰え、 寝ている時間が増えたり、遊びや散歩に消極的になったりします。

それでも飼い主が大好きであることに変わりはありません。 たくさん話しかけたり、抱っこしてあげたり、スキンシップの時間を多くとることが大切です。今までと変わらず愛情を注いであげることで、愛犬はより幸せな老後を迎えることができるでしょう。

まとめ

この記事では、イタリアングレーハウンド、通称イタグレの平均寿命や最高寿命、そして長生きするための秘訣について詳しく解説しました。

イタグレの平均寿命は15歳程度とされていますが、適切なケアと環境が整えられていれば、最高寿命は18歳を超えることもあります。この長生きの秘訣は、飼い主の手による適切な食事管理、十分な運動、そして何よりも愛情深く接することにあります。

さらに、イタグレの健康を維持するためには定期的な健康診断が欠かせません。病気の早期発見や早期治療により、大切な愛犬の命を守ることができます。

愛犬との幸せな時間を増やすためにも、若いうちから健康的な生活を心がけて、ストレスのない生活環境を整えてあげましょう。

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