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はじめに
「パグを飼いたいけれど、値段の相場はどれくらいだろう?維持費や飼うときの注意点についても知りたい」と考えている人がいるでしょう。
パグはしわしわの顔に丸い目が特徴で、人間が大好きです。
人懐っこいため飼いたいけれど、パグについて何も知らないという人が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下について詳しく解説していきます。
- パグの値段の相場は?
- 維持費はどれくらいかかる?
- パグを飼う際の注意点は?
パグを飼う前にこれらを把握することで、家族として迎えられるかどうか判断できるでしょう。
パグの飼い方についても詳しく取り上げるので、ぜひ参考にしてみてください。
パグの特徴と性格
ここでは、パグの特徴と性格について以下のとおり解説していきます。
- 快活で友好的な性格
- 人懐っこいが、しつけが必要
- 適度な運動が必要
それぞれ掘り下げていくので、さっそく見ていきましょう。
快活で友好的な性格
パグは、快活で友好的な性格として知られています。
明るく人懐っこいため、初めて犬を飼う人でも比較的飼いやすい犬種だと言えるのではないでしょうか。
パグはほかの犬や人間との関わりをオープンに受け入れ、友好的で社交的な態度を示すため、一緒に外出もしやすいでしょう。
一方で、パグは家族と一緒に過ごすのが大好きで、愛情を求める一面もあります。
そのため、飼い主がしっかり愛情を注いであげることが、コミュニケーションを深めるポイントだと言えるでしょう。
さらにパグは一般的に適応力が高く、さまざまな環境に対応できる能力があります。
新しい場所や状況に遭遇しても、比較的スムーズに適応することが得意なのです。
そのため、ドッグランやドッグカフェなどでも神経質になりにくく、その場の雰囲気にすぐに慣れてくれるでしょう。
このようにパグの快活で友好的な性格は、周囲の癒しとなるのです。
人懐っこいが、しつけが必要
パグは人懐っこい性格ですが、しつけはしっかり行いましょう。
しつけは犬が社会で適切に振る舞うために重要で、人やほかの犬との交流を円滑に行うためになくてはならないものです。
適切なしつけを通して、新しい状況や環境に対するストレスを軽減することも可能です。
なお、しつけを受けていない犬は無駄吠え、噛み癖、飛びつきなどの問題行動を起こすことがあります。
問題行動を防ぐためには、適切なしつけを行うことが効果的なのです。
人懐っこいがゆえに、人間にとって困った行動を起こすことも十分に考えられるため、しつけをして教えてあげなければなりません。
さらに、しつけは安全確保の点でも有効です。
基本的なコマンド(おすわり、待て、おいでなど)ができるようになれば、危険な状況においても犬をコントロールできるようになります。
このように、人と犬が快適に暮らすためにしつけが役立つのです。
適度な運動が必要
パグは太りやすいため、適度な運動を必要とします。
家の中や外など、場所を問わず運動ができる場所を確保しなければなりません。
またパグは遊ぶのが好きで、おもちゃを使って走ったり追いかけっこをしたりなど、軽快な運動を好みます。
ただし、過度な運動は関節や呼吸に影響を与える可能性があるため、うまくコントロールすることが大切です。
パグは鼻が短いため、暑さや寒さに敏感で運動時の呼吸が苦しいことがあります。
特に真夏は、運動を控えたり、早朝や日が沈んだ時間帯に行うなど、犬の健康を最優先に考えましょう。
パグが行う運動は、軽度で短時間のものが適しています。
日々の適度な運動によって、パグの体重管理や心身の健康をサポートできるほか、飼い主との絆を深めることにもなるのです。
パグの値段相場
ここからは、パグの値段相場がどれくらいなのかを、以下の項目に分けて解説していきます。
- 一般的な価格帯の範囲
- 色や血統による値段の変動
- パグの健康状態による値段の差異
パグの価格帯が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
一般的な価格帯の範囲
ここではパグの一般的な価格を、購入する場所別に以下のとおりご紹介します。
購入場所 | 価格帯 |
ブリーダー | 14~51万円(参考:みんなのブリーダー) |
ペットショップ | 16~48万円(参考:Pet Plus) |
シェルターや里親 | 現在掲載中の子は0円のみ(参考:ハグ―) |
犬は一般的にブリーダーよりもペットショップのほうが高いのですが、パグはそこまで大きな差はありません。
ただしブリーダーがチャンピオン犬や珍しい毛色のパグを育てている場合は、値段が高くなります。
一方で、ペットショップで売られているパグが生後7ヶ月を過ぎていると、安くなる傾向です。
シェルターなどから迎え入れる場合は、必ずしも子犬ではないことも多いため、購入費用がかからないこともあります。
場合によってはここでご紹介した価格帯から大幅にずれることがあるため、あくまでも参考程度に留めておいてください。
色や血統による値段の変動
パグは、毛の色や血統によって値段が大きく変わります。
基本的なパグの毛の色は以下の4種類です。
- フォーン
- ブラック
- シルバー
- アプリコット
フォーンは一番よく見る黄色っぽい毛色で、次はブラックが多く、シルバーやアプリコットはほとんど見かけません。
したがって、シルバーとアプリコットはかなり値段が上がります。
それ以外にも大きさや頭や尻尾の形、体型によって価格帯が決められるため、値段が変動しやすいです。
- 引き締まった体
- 毛色がはっきりしている
- マズルや耳の黒い部分が濃い
これらの要素を満たしているほど高くなるでしょう。
そのため、賞を取ったりチャンピオンになったりしたパグから生まれた子犬は、100万円を超えることもあります。
つまり、血統が良いパグは平均的な値段よりも高くなるということです。
パグの健康状態による値段の差異
パグの健康状態がよくないと、病院での治療費がかかってしまうため安く売られる傾向にあります。
悪徳ブリーダーやペットショップでは病気があることを隠して売ることもあるため、安すぎる場合は注意しましょう。
何かの疾患がある場合、健康状態が良く月齢が若い(3ヶ月)子犬に比べると、数十万円安くなることもあります。
このように、パグの健康状態によって値段が大きく変わることがあるのです。
なお、事前に健康状態を把握し、購入者が納得したうえで受け入れるなら問題ありません。
しかし中には、とにかく犬を売りたいがために必要な情報を客に伝えない販売者がいることを覚えておきましょう。
パグの一般的な値段相場に対して、極端に安い場合は必ず状況を確認してください。
パグの維持費について
いざパグを飼い始めると気になるのが、維持費なのではないでしょうか。
- 食事とおやつの費用
- 獣医の定期検診と予防接種の費用
- トイレシートやトイレ用品の費用
ここではこれらについて取り上げていくので、どれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
食事とおやつの費用
パグの食事とおやつの費用は、犬のサイズや個体差、与えるフードやおやつの種類によって異なります。
パグは太りやすいため、食べすぎを防止することはもちろん、高品質なフードを選ぶことも重要です。
それを踏まえて、フードは月におおよそ3,000円から6,000円程度を予算として考えておきましょう。
上記のフードの金額は、楽天市場を参考にしています。
またおやつも栄養素や素材にこだわり、鹿肉や馬肉など低脂肪・低カロリーで無添加のものをおすすめします。
そうすると、月に500円から2,000円程度がおやつにかかることになるため、併せて予算に入れておきましょう。
たとえば、Amazonで販売されている鹿肉ジャーキーなどを参考にしてみてください。
おやつはしつけの際にも効果的に使えるため、パグが喜ぶものを準備しておくとコミュニケーションの強化も図れます。
獣医の定期検診と予防接種の費用
パグを飼うと、獣医の定期健診と予防接種の費用がかかることを覚えておきましょう。
通常、犬の健康チェックや病気の早期発見のために、年に1~2回の定期検診が推奨されています。
これには一般的な健康チェック、血液検査、フィラリア検査などが含まれており、費用は病院や検査項目によって異なります。
おおよそ、5,000円から30,000円程度が一般的です。
またパグには狂犬病の予防接種と、任意で混合ワクチンを受けさせます。
狂犬病に関しては自治体による集団接種か動物病院で、費用は3,000円前後が一般的ですが動物病院のほうが高くなる傾向です。
混合ワクチンは2種混合から11種混合までの種類があり、飼育環境によって何を接種するかを決めます。
費用は動物病院ごとに異なり、3,000円から12,000円と考えておくといいでしょう。
トイレシートやトイレ用品の費用
パグのトイレシートやトイレ用品の費用は、使用する商品や消費量によって異なります。
一般的には、月におおよそ1,000円から3,000円程度をトイレシートの費用として考えておくといいでしょう。
ペット用品を扱うホームセンターやAmazonなどで購入できるため、参考にしてみてください。
また、トイレトレーを準備してトレーニングを行う人も多いのではないでしょうか。
トイレトレーの種類やサイズによって価格が異なりますが、1,000円から3,000円程度で買えるでしょう。
さらに、場合によってはトイレットペーパーやウェットシートが必要になることもあります。
用を足した後に、おしり周りなどを清潔に保つために使います。
トイレットペーパーやウェットシートは、月に1,000円程度の費用で済むでしょう。
ただしこれらの費用は、トイレトレーニングの進捗やパグの個体差によって変動があります。
最終的な費用は使用する商品や状況によって異なるため、参考程度に留めておいてください。
パグを飼う際の注意点
実際、パグを飼う際には以下に挙げるような注意点があります。
- 適切な生活環境の確保
- 毛の抜け毛に対する対策
- パグの顔のしわのケア方法
パグにとって最適な環境で飼えるよう、飼う前にしっかり予習しておきましょう。
適切な生活環境の確保
パグを飼う際は、適切な生活環境を確保することが重要です。
基本的には室内で飼育し、特に夏には熱中症にならないように暑さ対策をしなければなりません。
外に出す際は、シェードや冷却用品を用意して暑さから保護しましょう。
また、室内での飼育に適したスペースを確保しつつ、快適なベッドやクレートを提供してパグが安心して過ごせる環境を整えます。
そして適度な運動と食事管理で、パグの体重管理と健康促進を図りましょう。
室内での飼育においては、家の中に危険な物や場所がないかを確認し、パグが事故を起こさないようにします。
脱走に備えて、フェンスやリードを適切に使用することも忘れないようにしてください。
これらのポイントをおさえて、パグの特性に合わせた快適で安全な生活環境を整えましょう。
毛の抜け毛に対する対策
パグはダブルコートのため、抜け毛が比較的多い傾向です。
とくに換毛期である春と秋は抜け毛が多いため、週に数回の軽いブラッシングを行いましょう。
ブラシやグルーミングツールを使って抜け毛を取り除くことで、毛が家中に広がるのを抑えられます。
また、パグには獣毛ブラシやゴムブラシが合うため、積極的に選んでみてください。
ブラッシングは皮膚に適度な刺激を与え、血行をよくするので優しくマッサージする感じで行いましょう。
さらに、パグを適度な頻度で入浴させることも効果的です。
シャンプーによって抜け毛を落とせるほか、皮膚を清潔に保つ点でもおすすめできます。
このようにパグは抜け毛が多いため、定期的な手入れをしてきれいな状態を保ってあげましょう。
パグの顔のしわのケア方法
パグの特徴的な顔のしわは、日常的なケアが必要です。
しわの隙間に皮脂や汚れが溜まりやすいため、定期的に柔らかい湿った布や綿棒などを使って軽く拭いてあげましょう。放置すると皮膚炎や臭いの原因になります。
また、目や耳の周りのしわにも注意を払いましょう。
ただし、強くこすらないように注意してください。
さらに、しわを湿ったまま放置しておくと細菌が繁殖してしまうので、最後は乾いたコットンや柔らかい清潔なタオルで拭いてあげてください。しっかりと乾燥させることも大切です。
パグを飼う喜びと責任
パグを飼うには、喜びだけでなく責任も伴います。
以下についてきちんと理解したうえで、パグを飼うかどうかを決めるようにしてください。
- パグとの愛情深い絆
- 飼い主の責任と時間の投資
- パグの幸せな生活を実現するために必要なこと
それでは1つずつ解説していきます。
パグとの愛情深い絆
パグとの愛情深い絆は、飼う喜びと責任を強化する要素の1つです。
愛情深い絆を築くことで飼い主とパグの関係が深まり、共に過ごす時間がより充実したものになるでしょう。
パグは快活で友好的な性格を持ち、飼い主に対する愛情表現が豊かです。
そのため飼い主とパグが強い絆を感じることで、相互に大きな喜びや幸福感をもたらします。
また、パグと過ごす時間は飼い主の癒しやストレス軽減にもつながります。
パグとの触れ合いや遊びを通じて、忙しい日々の中で心地よいひとときを提供してくれるはずです。
さらにパグとの愛情深い絆は、飼い主との間に信頼を築きます。
愛情やケアを通じて、パグは飼い主への信頼感を深めていくでしょう。
そうすることで、飼い主はさらにパグの健康や幸福に関心を持ち、より責任感を持ってわが子の食事や健康管理などを行いたくなるのではないでしょうか。
このように、パグとの愛情深い絆は飼い主の喜びと責任に直結するのです。
飼い主の責任と時間の投資
パグに限らず、ペットを飼うには飼い主の責任と時間の投資が必要です。
大前提としてペットの終生飼養を念頭に置き、突然飼えなくなったり飼い主が亡くなったりしたときのために、後継者を見つけておかなければなりません。
そのうえで、パグがその命を終えるまで適切に飼育していきましょう。
とくに子犬の頃は、時間の大部分を費やすことになるかもしれないことを覚えておいてください。
成犬になっても、毎日の散歩や遊びの時間、定期的なトリミングや健康診断などが必要です。
パグが健康で幸せかどうかは、飼い主がどれだけ時間を投資するかにかかっているといっても過言ではありません。
ぜひパグと共生することを楽しみながら、責任を持って飼育することを心がけましょう。
パグの幸せな生活を実現するために必要なこと
パグの幸せな生活を実現するためには、以下の項目を考慮して適切なケアと環境を与えてあげることが重要です。
- 触れ合いやコミュニケーションを大切にする
- 年齢や健康状態に合わせた食事を与える
- 散歩で社会性をつける
- 遊びで適切なストレス管理をする
- 定期的に健康診断を受ける
- 室内飼いで暑さや寒さから保護する
- 危険な物に触れないよう安全管理をする
- しわの掃除とグルーミングで清潔な状態を保つ
これらの要素を組み合わせて、パグが快適に暮らせる環境を整えましょう。
個体別の性格や特性を理解し、その子に合った方法で育てていくことが大切なので、臨機応変さが求められます。
いずれにせよ愛情と配慮をもって関わることが、幸せな犬生をサポートするために重要なのです。
まとめ
今回は、パグの値段相場や維持費、飼うときの注意点について解説してきました。
パグの特徴と性格は以下のとおりです。
- 快活で友好的な性格
- 人懐っこいが、しつけが必要
- 適度な運動が必要
また、値段相場については以下のとおりご紹介しました。
- 一般的な価格帯の範囲
- 色や血統による値段の変動
- パグの健康状態による値段の差異
実際にパグを飼い始めると、次に挙げる費用がかかってきます。
- 食事とおやつの費用
- 獣医の定期検診と予防接種の費用
- トイレシートやトイレ用品の費用
さらに、パグを飼う際は以下に注意する必要があるため、事前に把握しておきましょう。
- 適切な生活環境の確保
- 毛の抜け毛に対する対策
- パグの顔のしわのケア方法
これからパグを飼いたいと思っている人は、ぜひ今回ご紹介した情報を参考にしてみてください。
いざ飼い始めたら「終生飼養」を大前提に、パグと飼い主が幸せに生活できる環境を作っていきましょう。