ペキニーズの値段相場や維持費は?また買う場合の注意点もご紹介

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はじめに

首周りのたてがみのような毛が豊かで独特の愛らしさをもつペキニーズ。小さく丸みのある身体にうるんだ瞳が魅力的です。飼い主への依存心が控えめで、犬というよりも猫に似た性格といわれています。そんなペキニーズを家族として迎えるためには、どのような準備が必要なのでしょうか?今回は、ペキニーズの価格相場や購入時の注意点、育て方とトレーニングなどについて解説いたします。安心してペキニーズをお迎えしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ペキニーズの価格相場とは?

ペキニーズを飼い始めるには、ペットショップやブリーダーから購入する方法があります。ここから、それぞれの価格相場を比較していきましょう。

ペットショップでの購入価格

ペキニーズのペットショップでの平均価格は約26万円です。オスが約24万円で、メスが約28万円と、メスの方がやや高い傾向となっています。

ペットショップでは生後2ヵ月~3ヵ月くらいの子犬の販売が中心で、4ヵ月を過ぎてくると値段が下がってくることが多いです。

ブリーダーからの購入価格

ブリーダーとは、ペットの繁殖を仕事にしている人のことです。生まれた子犬をペットショップに卸したり、個人で販売したりしています。

有名なブリーダーからのペキニーズを購入するのであれば、価格相場は30万円~50万円とペットショップよりも割高になります。

ブリーダーから購入すると価格が上がる理由は、豊富な専門知識の元で徹底した管理を行っているためです。そのため、健康状態が良くストレスのないペキニーズを購入することが期待できます。

他の販売場所での価格比較

ペットショップやブリーダーからペキニーズを購入する以外の方法としては、保健所で譲ってもらうことが一つの手段です。

また、里親募集を探してみる方法もあります。里親とは、事情があって飼えなくなってしまったペットを譲り受けて育てる制度のことです。

ほかにも、全国各地で開かれている「譲渡会」を利用する方法もあります。譲渡会には、動物愛護センターや動物愛護団体によって保護された犬が集まっています。

最近では、動物病院を通じた保護犬の引き取りも始まっていますので、気になる方は近所の動物病院に問い合わせてみましょう。
価格に関しては、保健所や動物愛護団体などから犬を引き取る場合、犬の費用は基本的に無料です。ただし、不妊手術やワクチン接種の費用は新しい飼い主の負担になることもあります。

健康リスクの可能性

保健所や動物愛護センターに収容されている犬の場合、親犬の素性は不明です。そのため、遺伝性の病気を保有している可能性もあります。
血液検査などを行っていないケースもありますので、引き取り後はなるべく早めに動物病院で健康診断を受けることが大切です。

もともと野犬だった保護犬の場合は、犬同士の接触による感染症を保有していることも否定できません。犬は一度お迎えをしたら一生付き合うことになるだけに、健康リスクなど気になる部分がないか確認しましょう。

ブリーダーやペットショップで購入した犬でも、疾患リスクは多かれ少なかれ存在します。また、先天的な疾患によって将来的に手術が必要になることは当然あります。そのようなリスクを説明せずに、「何も問題はないですよ」と言って販売している悪質な業者も存在するので要注意です。

適切なブリーダーの選び方

ここから、適切なブリーダーの選び方や、ブリーダーからペットを買う際の注意点についてご紹介します。

近年は、インターネットを介してブリーダーから直接犬を譲り受ける環境が整っています。信頼できるブリーダーがほとんどですが、中には不道徳なブリーダーが潜んでいることもあるので要注意です。

ペットショップでは、資格を保持したブリーダーから犬を買い取っていますが、個人間で取り引きをする場合、資格を持っていないブリーダーである可能性もあります。

ここで注意するポイントは、譲り受ける犬に関して前もってブリーダーからしっかりと説明を聞いておくということです。

ブリーダーとのトラブルで特に多いのが、犬の健康状態についての事前説明が少なく、譲り受けた後に病気が判明するケースです。

また、キャンセルが不可だったり、購入後に犬と対面したら画像と違っていたりといったトラブルも発生してます。

購入する前には規約をまんべんなく確認し、実際に犬と会ってから購入するかどうかを決めるようにしましょう。

予算に余裕があれば、ペキニーズ専門の優秀なブリーダーから購入することをおすすめします。まずはインターネットで検索してみて、じっくり調べてみるとよいでしょう。見学可能なブリーダーで、清潔な環境で健康的に犬を育てていれば、安心して購入できます。

健康診断と保証の重要性

動物は言葉で自分の体調不調を訴えてくれません。そのため、客観的な健康診断で身体の状態を確認することが大切です。

犬や猫などの動物は、どんなに具合が悪くてもそれを隠す本能が備わっています。このような理由から、健康診断で専門家にペットの状態を診てもらうことが重要になってくるのです。

健康診断を受けるベストな時期は、犬を家に迎え入れるタイミングです。特に、もともと野良犬だった場合は寄生虫や感染症のリスクが高いため、まずは健康診断を行って身体の状態を確認しておきましょう。

初回の健康診断が終了したら、その後は定期的に健康診断を受けることが大切です。定期的に健康診断を行うことによって、病気の早期発見が可能になります。健康診断の頻度としては、シニアになる前1年に一度、シニアになってからは半年に1回が目安です。

いざペットに病気が発見されたとき、医療費がなくて治療できない状況になってしまうと大変です。健康保険制度がない犬の医療費は、100%飼い主の自己負担になってしまいます。愛犬の医療費を備える手段として、ペット保険があります。ペット保険とは、飼い主が支払う医療費の一部を、保険会社が支払ってくれるシステムです。

ただし、ペットの病気が発見されてからでは保険に加入できないこともあります。ペット保険へ加入をするなら、ペットが健康なうちに早めにしておきましょう。

ペキニーズの維持費用

望ましい環境でペキニーズを生育するためには、相応の維持費用がかかります。事前に相場をよく確認しておきましょう。

食事とおやつの費用

ドライフードの場合、安いものだとペキニーズのような小型犬で1ヶ月1,000円程度かかります。ドライフードの年間の費用は小型犬で12,000円~36,000円といったところです。プレミアムなドッグフードを選んだ場合は、費用がさらにその2倍以上になります。

おやつに関しては種類が幅広く、安価なものであれば毎月1,000円くらいです。おやつの費用は年間で12,000円ほど見積もっておけばよいでしょう。

ペキニーズの寿命は13年程度なので、生涯で発生する食事代は130万円ほどです。ペキニーズの健康管理のため、年齢や体質に適したドッグフードを用意してあげましょう。

トリミングやグルーミングの費用

トリミングとは犬の毛を整えて美しくカットすることです。トリミングの料金はお店によってさまざまですが、大体5,000円~10,000円ほどになります。

トリミングは、飼い主自身でできないことも無いですが、失敗を避けるためにプロに依頼することをおすすめします。ペキニーズは基本的にカットをしなくても問題はない犬種です。そのため、肉球や肛門周りだけの「部分カット」だけでも充分でしょう。

犬種にかかわらず、夏場は毛の中にたまる熱い空気を換気しやすくするため、サマーカットやパピーカットと呼ばれる短めのトリミングが人気です。

また、ペキニーズの衛生を保つために、グルーミングも行いましょう。グルーミングとは、「馬の毛づくろい」が由来になった言葉です。犬の場合だと全身のケアを指します。

グルーミングはトリミング同様にお手入れという意味ですが、毛の長さや毛の質を問わず、すべての犬にとって必要なのがグルーミングです。

基本的にグルーミングは、以下の内容が中心です。

  • ブラッシング
  • シャンプー
  • 爪切り
  • 耳掃除
  • 歯磨き
  • 足裏バリカン
  • 肛門腺絞り

グルーミングの価格は小型犬だと1回につき2,500円程度からとなります。ただし、トリミングサロンでは、トリミングの中にグルーミングが含まれているコースがほとんどです。

獣医のケアと予防接種の費用

ペキニーズの健康管理のために、獣医による診察や予防接種代などを考慮して予算を立てておきましょう。

犬の予防接種は、愛犬が病気にかかるのを防ぎ、ほかの犬に病気を広げないためにも必要なものです。主な予防接種には、狂犬病予防法によって接種が義務付けられた「狂犬病ワクチン」と、任意で接種する「混合ワクチン」があります。また、蚊が媒介する寄生虫性疾患であるフィラリア症を防ぐために毎月の予防が必要です。

狂犬病ワクチン

狂犬病は、致死率がほぼ100%という命にかかわる重篤な病です。狂犬病のウイルスに感染している動物にかまれると、犬だけでなく人間も感染する可能性があるため、予防は必須となります。狂犬病ワクチンは、狂犬病の抗体を作るために接種するもので、国が定めた狂犬病予防法によって、年1回の接種が義務になっています。動物病院でも接種できますし、近くの保健所などで集団接種を行っている場合もあります。市町村に犬の登録を行っている場合お知らせがきますので確認してみてください。自治体の狂犬病のワクチン費用は、1回3,000円~4,000円ほどです。

混合ワクチン

混合ワクチンは任意接種となっていて、犬がかかりやすい病気を予防するために接種するものです。2種や5種など複数のワクチンを1度で接種可能になっています。混合ワクチンは、種類によって3,000円から10,000円ほどが目安です。

ペットホテルやドッグランによっては、接種義務がある狂犬病ワクチンはもちろん、任意の混合ワクチンも接種済みでなければ利用できない場所もあります。

フィラリア症

フィラリア予防薬にはさまざまな種類が登場していて、錠剤タイプ、皮膚に吸収させるスポットタイプ、味がついたチュアブルタイプ、そして注射タイプなどがあります。フィラリア症予防の薬は、犬の体重によって投与量が異なり、小型犬のほうが安くなります。一般的な相場は、5kg未満の小型犬で1ヶ月800円~1,400円、20kg~40kgの中型犬・大型犬で1ヶ月1,500円~2,000円です。ノミダニやその他寄生虫も一緒に防御できるタイプの予防薬もありますが小型犬で2000円~とやや高額になります。

フィラリア予防薬は、蚊が多くなる季節に合わせて7ヵ月~8ヶ月分必要です。最近は温暖化の傾向で通年の予防を推奨する病院も増えています。年間のフィラリア予防にかかる料金は、小型犬で5,600円~11,200円、中型犬・大型犬で10,500円~16,000円が目安です。

ペキニーズの生涯総費用

ペキニーズに充実した生活を生涯送らせてあげるためには、ある程度の金額が必要です。飼い始めてから費用がないと後悔しても遅いですから、事前に生涯総費用の見積もりしておくことが大切です。

年間の予算計画

犬を飼うための生涯総費用は、「初期費用」+「年間費用」×「平均寿命」で計算できます。

飼い始めにかかる費用は、迎え入れ費用の約25万円と飼育用品の費用約5万円を足して、約30万円ほどです。

年間費用は、エサ代約10万円とその他約5万円を足して、約15万円になります。

ペキニーズの平均寿命は約13年なので、生涯にかかる総費用を計算すると、30万+15万×13年=225万円ほどです。

病気などによる臨時出費がこれにプラスされますので、あくまで最低限の予算として考えておきましょう。

急な医療費の備え

犬に病気が見つかった・交通事故にあった・足を骨折したなど、急な病気やケガの危険性は常に潜んでいます。

経済的に余裕が無くて手遅れになったという事態を防ぐため、飼い主はある程度の医療費の備えを持っていたいものです。

ペキニーズは特に、ドライアイや角膜炎など目の病気にかかりやすいといわれています。腰痛や椎間板ヘルニアにも要注意です。体温の調整が苦手な犬種なので、熱中症も起こしやすくなっています。小型犬には心臓病のリスクが常にあります。また、鼻がペチャっとしている種類の犬は気管虚脱による咳や息苦しさなどの呼吸器症状を起こしてしまうこともあります。

大きなケガや病気を引き起こすと、高額な手術費用が必要になることもあるため、医療費を備えるための対策をとっておきましょう。

ペキニーズなど小型犬の場合、1年間にかかる医療費は約4万円です。一度手術を行うと、手術内容にもよりますが10万程度かかる場合もあります。寿命がおよそ13年なので、一生涯で医療費は50万円前後を見積もっておくと安心です。

しかし、50万円という金額は決して安いものではありません。医療費の負担を減らすため「ペット保険」というものがあります。犬の大きさによって保険料は変動しますが、1ヶ月3,000円~4,000円が相場です。もしもの事態に備えて、愛犬のためにペット保険に入ることをおすすめします。

必要な用品と訓練の費用

ペキニーズを飼うために必要な用品は、ケージ・床材・トイレトレー・食器・首輪などです。特にケージは、癒しや安眠を確保できる場所になるので必ず用意してあげましょう。

クッションフロアを敷いたり、フローリング用滑り止めワックスを塗ったりなどの腰痛対策も大切です。犬を家の中に迎え入れるときに必要となるアイテムはいくつかあります。必要な用品の総額はピンきりですが、プチプラで揃えれば2万円、高級品で揃えれば10万円超といったところです。

また、犬と飼い主の幸せのために、しつけの訓練を行うことも大切です。トイレを覚えず粗相をしたり、無駄吠えをしたりなどの迷惑な行動に心当たりがありませんか。

「どうやって愛犬の訓練をしたらいいのかわからない」という悩みを抱える飼い主におすすめなのが、しつけ教室です。しつけ教室では、犬を扱うプロであるドックトレーナーが、社会のルールを犬に教えてくれて、飼い主もしつけ方を一緒に学ぶことができます。

しつけ教室にはニーズに合わせてさまざまなコースがあります。料金のおおまかな相場は以下となります。

  • パピー教室(生後4ヵ月まで):2,000円~4,000円 
  • グループレッスン:4,000円~6,000円 
  • プライベートレッスン:5,000円~10,000円
  • 出張レッスン:5,000円~10,000円
  • 合宿レッスン:50,000円~70,000円 

信頼できるブリーダーの選び方

ブリーダーであれば、どのブリーダーから購入しても安心して犬を迎えられるというわけではありません。劣悪な環境で犬を飼育していたブリーダーが、多頭飼育崩壊を起こしてニュースに取り上げられたこともあります。

ここからは、信頼できるブリーダーの選び方についてご紹介します。

動物愛護管理法を守っている

「第一種動物取扱業者」の登録を行っていて、動物愛護管理法を守っているブリーダーかどうかを最初に確認しましょう。

子犬の生体販売を行うブリーダーは、法律に基づき動物の適正な取扱い基準などを満たした上で、都道府県からの登録を受けなければなりません。

登録を受けていない場合、悪徳ブリーダーの可能性があるので、必ずチェックをしておきましょう。

清潔な環境で犬が過ごしているか

犬の過ごす環境が衛生的かどうかも重要なチェックポイントです。清潔で広々としたスペースで暮らしているかどうかは、犬の健康状態に関わってきます。

「パピーミル」と呼ばれる一度に大量繁殖させる悪徳ブリーダーや、狭いケージなど劣悪な環境で繁殖を行っている業者から犬を購入することは避けましょう。

犬舎を見学する際に、清掃が行き届いていて悪臭がしないかなどを自分で確認しておけば安心ですね。

親身に相談できるブリーダーかどうか

問い合わせに対して誠意を持って対応してくれるかどうかは、信頼できるブリーダー選びで大きなポイントです。

犬について知識が豊富で、それぞれの犬がもつデメリットについても誠実に教えてくれるようなブリーダーは信頼できます。

命にかかわる繁殖に対して責任感があり、犬に関して親身に相談にのってくれるブリーダーは優良である可能性が高いです。

このようなブリーダーの元で育った犬であれば、身体的にも精神的にも健やかであることが期待できます。

健康保証と契約内容の確認

近年はペットブームともいわれ、ペットショップやブリーダーから犬を購入する方が増えています。同時に、ペットの健康をめぐってのトラブル件数も増えてきています。

特に多いトラブル内容が、購入時点で既に犬が病気にかかっていたというケースです。

動物愛護に関する法律で、ペットショップやブリーダーはペットの病気を予防することが義務になっています。

動物の健康状態を日常的に確認し、必要に応じて獣医による診療を受けさせるなど、疾病予防のために必要な措置を適切に実施しておかなければいけません。

このように、ペット販売業者は動物を健康な状態で販売する義務があるので、あらかじめ病気であったペットを販売した場合は、契約解除や返金対応、または治療費の請求に応じなければなりません。

ただし、治療費に関しては契約内容によって上限額が設定されているケースが多いようです。また、思い通りに返還に応じてもらえないこともあります。

法律的な観点による健康保証と契約内容の確認をした上で、ペットの引き渡しを行いましょう。

家庭環境やライフスタイルの考慮

ペキニーズを飼う際には、家庭環境やライフスタイルをしっかり考慮しましょう。ペキニーズが生きていくためのニーズを、飼い主がしっかりと満たしてあげる必要があります。

まずは、ペキニーズに適した居住環境を整えましょう。ペキニーズは毛量が多い犬種のため、暑さ対策は必須になります。暑い時期には冷房をつけ、行動範囲には飲み水を数か所設置しておきましょう。

また、毛が四肢までしっかり生えているため、フローリングの床だと滑ってしまう可能性があります。滑りにくい床にするため、カーペットやマットなどを活用して対策をとり、足腰に負担をかけない工夫が必要です。

ほかにも、「引越しのため飼えなくなった」「家族に赤ちゃんが生まれて犬アレルギーが心配」など、ペットの生涯だけではなく、人間自身の生涯も含めて検討しましょう。

飼い主の人生には転居・結婚・出産などさまざまな転機があります。家族とよく話し合って、最期までペキニーズを飼い続けることができるのか判断して購入することが大切です。

ペキニーズの育て方とトレーニング

ペキニーズは落ち着きがあってマイペースな性格の犬種です。飼い主に誠実で吠えにくい傾向があるため、ペット飼育の初心者でも飼いやすいといえます。とはいえ、やや頑固な面もあるので、しつけやトレーニングは時間をかけてじっくり行うことが重要です。ここから、ペキニーズに適した育て方について解説いたします。

基本的なしつけのポイント

ペキニーズは、吠えや噛みつきなどの問題行動が少ない犬種です。しかし、子犬のころからのしつけは必須といえます。

その理由は、ペキニーズは成長に伴って頑固になり、しつけがしにくくなる傾向にあるためです。してもいいことと悪いことの区別を子犬のうちから教えていくことが重要になります。

ペキニーズは、子犬の時期からしっかりしつけを行うことによって強い信頼関係が生まれ、飼い主の指示を守れるようになります。

また、ペキニーズは学習能力が高く知的な性質のため、ほめて伸ばす方法が有効です。厳しく叱った場合、飼い主に不信感を抱いて言うことを聞いてくれなくなる恐れがあります。

適切な運動と社会化の重要性

ペキニーズは短頭種であるため、長時間の激しい運動は体調を崩してしまうことがあります。基本的に運動は1日1回~2回、10分程度のお散歩で充分です。暑い時間の散歩は控え、夕方や夜間など涼しい時間に散歩に行くようにしましょう。

また、小型犬で歩幅も小さいため、お散歩のときには可能な限りペキニーズの歩く速さに合わせてあげましょう。

また、ペキニーズを家に迎えることになったら、まず知っておきたいのが「社会化」の重要性です。社会に順応する力を養うことを社会化といいます。社会化期は生後3週間~12週間頃に当たり、新しく体験することに順応しやすい時期です。

他の犬や人間との触れ合いや、世の中のさまざまな物や音などを体験させることで、社会に対して適応能力が増していきます。

この社会化期に犬を部屋に閉じ込めておくと、初めて見聞きする音に過敏に反応してしまいます。吠えや逃走の癖がついてしまって、後々問題行動で苦労することになるかもしれません。また、この時期に長期間のお留守番を行うと、将来分離不安の症状が現れる可能性が高まります。

基本的に、すべてのワクチン接種が終わってから家の中にはない環境に連れて行き、リードをつないだ状態で、社会化トレー二ングをスタートさせましょう。ただし、犬にも性格や相性があるので、難しいと感じたら無理はしないことも大切です。

トレーニングのプロフェッショナルのアドバイス

まず、ペキニーズはかなり気分屋な性格の犬と言われています。そのため、飼い主の思う通りにいかず、なかなか上手くしつけができないこともあります。長期間にわたって、じっくりと根気よくしつけを試みましょう。

ペキニーズは成犬になるとより自尊心が強くなるため、できるだけ子犬の時期からしつけを行うのが理想です。

ペキニーズのしつけを行うときには、飼い主との関係性を意識させる重要なポイントです。可愛いからといって何でも言うことを聞いてしまうと、飼い主より自分が上の立場だと勘違いしてしまい、しつけは上手くいきません。

ペキニーズに限らず他の犬種にも当てはまりますが、トレーニングが上手くいかなかったときに叩いたり強く叱ったりして服従させるのは時代遅れです。上手くいったときにしっかりと褒めることが一番有効な方法といえます。褒めるときには大げさなほどに声をかけたり、ご褒美として食べ物を与えたりすることによって、充実感を与えることが大切です。

まとめ

今回はペキニーズについて、値段相場や維持費、買う場合の注意点などをご紹介しました。ペキニーズは運動量も多くないので比較的飼いやすい犬種ですが、しつけを怠るとわがままな性格になってしまいます。

ペキニーズの特徴を把握した上で、しっかりとした絆を築くために根気よくトレーニングをしていきましょう。

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