フレンチブルドッグ価格相場はいくら?飼い主に向いている人の特徴は....?

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はじめに

丸いお顔に大きな耳、愛くるしい瞳が可愛らしい人気の犬種「フレンチブルドッグ」。この記事をご覧になっていただいている方の中には、これからフレンチブルドッグを飼いたいと考えている方もいるのではないでしょうか?この記事ではそんな方に向けて、フレンチブルドッグの価格から性格、生涯費用など飼育に関わる「気になること」をまとめて紹介しています。ぜひフレンチブルドッグを飼う前の参考にしてみてください。

フレンチブルドッグの価格の相場とは?

フレンチブルドッグは人気の犬種のため、価格は「高い」というイメージを持っている方が多いかもしれません。実際に、フレンチブルドッグは「人気だから」というのも価格の高さの理由のひとつではあります。ですが、それ以外にも自然分娩が難しく人工授精や帝王切開での出産ということも主な要因となり、平均的な生体相場が他の犬種に比べて高い犬です。

フレンチブルドッグの価格の範囲はどのくらいなのか?

生後何ヶ月経っているか、何色かなどによって個体差はありますが、平均して35万円〜50万円ほどで売られている場合が多く、30万円が最低ラインです。ペットショップの場合は、生体価格にプラスしてワクチン代や生体保障などがついた独自のパックが10〜20万円ほどかかることが多いです。ブリーダーで買い取る場合には別途必要な場合もありますし、生体価格に含まれていることもありますので事前に確認をしましょう。

価格の決め手は何か?

フレンチブルドッグに限らず犬全体でいえることですが、生後3ヶ月〜半年ほどの幼犬が一番価格が高く、月齢が経つにつれて安くなっていきます。幼犬のほうがしつけがしやすい、なつきやすいなどのメリットが多くあるからです。また、出産できる可能性のあるメスのほうが一般的に価格は高めです。

血統書の有無によっても価格は変わります。血統書とは「その犬が純血種であることを証明するもの」。両親ともにフレンチブルドッグから生まれた「100%フレンチブルドッグの血」であることを血統書によって証明できます。血統書があれば優良というわけではありませんが、無い犬は途中で違う犬種の血が混ざった雑種であったり、近親交配をした問題のある犬の可能性がありますのでできる限り血統書のある犬を飼うと安心です。

さらに、フレンチブルドッグに限らず犬には「一般社団法人ジャパンケネルクラブ」によって定められている「犬種基準」があり、この基準に近い個体は価格が高くなる傾向にあるのは意外と知られていない事実かもしれません。

フレンチブルドッグを飼うのに向いている人は?

犬種によって性格や特徴も様々です。フレンチブルドッグの特性をしっかりと理解し、適切で快適な飼育環境を提供できる人が向いています。ここではフレンチブルドッグを飼うのに向いている人の特徴を紹介しますので、ぜひ自分と照らし合わせて考えてみてください。

フレンチブルドッグと相性の良い飼い主の特徴は?

フレンチブルドッグを飼うのに、まずは責任感があり経済的に余裕がある人が向いています。フレンチブルドッグを飼う際、もちろん性格の相性の良し悪しもありますが、そもそもフレンチブルドッグは生体価格も他の犬種に比べ相場が高い傾向にあります。さらにその後もワクチンやフード代、病院代などが必要です。また、フレンチブルドッグは短頭種のため呼吸器系が弱く、体温調節がしにくい犬種のため、家に迎え入れたあとはエアコンは24時間つけっぱなしが基本となるでしょう。このように生体以外にもかかる費用が多くあるため、経済的に余裕があり、責任を持って育てられることが向いている人の特徴のひとつです。

フレンチブルドッグの性格に合っている人はどんな人か?

経済面をクリアしたら、続いて性格的な部分を見ていきましょう。フレンチブルドッグは一般的に社交的で明るい性格をしているといわれています。人懐こく遊ぶのが大好きで、小柄な体格ながら一定の運動量も必要な犬種です。遊ぶ時間や散歩の時間をしっかり確保できる人が向いているでしょう。

また、フレンチブルドッグは一方で寂しがりやで甘えん坊な面もあり、一人で長時間のお留守番は嫌うようです。毎日早朝から深夜まで家を留守にし、一緒の時間をなかなか取ってあげられない人には向いていないかもしれません。犬との時間を優先的にとり、愛情を注ぐことが大切です。

フレンチブルドッグの飼育にかかる生涯費用は?

では、実際にフレンチブルドッグの飼育にかかる生涯費用がいくらになるのか見ていきましょう。フレンチブルドッグに限らず、ペットは「可愛いから飼う」というわけにはいきません。経済的に厳しく手放すという最悪の結末にならないよう、しっかり計画的に購入し、最後まで責任を持って育てましょう。

フレンチブルドッグの飼育に必要な費用は?

フレンチブルドッグの飼育の生涯費用は平均で320万〜360万円ほどといわれています。費用の内訳は、ワクチン代、フード代、おもちゃ代、洋服代、トイレシート代、歯磨き代、シャンプーなどのトリミング代、保険代、医療費が主となっています。フレンチブルドッグは飼育代は他の犬種と大きな差はありませんが、医療費の負担が大きくなるのが特徴です。そのため、保険加入も必須となるでしょう。

フレンチブルドッグの医療費と予防接種費用は?

犬の年間平均医療費は約7万円ほどですが、フレンチブルドッグの場合は約2倍の平均14万円となっています。フレンチブルドッグは他の犬種に比べ、体格の特徴から病気になりやすいからです。特にフレンチブルドッグは皮膚が敏感で皮膚炎になりやすいのですが、それだけでなく耳の大きさから外耳炎などの病気も発生しやすいといわれています。また、頭が大きく腰に負担がかかるためヘルニアになりやすいのも特徴です。

フレンチブルドッグの健康を保つために必須である予防接種代には、年間3万程度必要と言われています。中には、接種が義務付けられているものもあり、打たなければ罰則を受ける可能性もあるので注意しましょう。年1回接種が義務付けられているものは「狂犬病ワクチン」で、1回あたり3,000円〜4,000円ほどです。その他に「混合ワクチン」というものがあり接種は必須ではありますが、ペットサロンやペットホテルを利用する場合に照明が必要な場合があります。こちらは種類によりますが3,000円〜10,000円ほどです。病院によって費用が異なりますので、事前に通いたい動物病院の費用を確認しておくことをおすすめします。

フレンチブルドッグの飼育費用を計算してみよう

ここからは、フレンチブルドッグの飼育にかかる細かい費用を見ていきましょう。フードやトイレなど生活必需品だけでなく、フレンチブルドッグが快適に過ごせるための環境を整える必要もあります。購入検討時にはそれも踏まえて考えてみてください。

フレンチブルドッグの食費とトイレ用品の費用は?

フレンチブルドッグの食事は他の犬種と同様、ペットフードを与えるのがスタンダードです。平均的なフレンチブルドッグの食費は1ヶ月で約4,000円〜5,000円と言われています。しかし、ドッグフードの価格はメーカーや銘柄によって大きく違うため、中には月に20,000円ほどを食費に使っている飼い主もいるようです。

また、個体によって好みもあるため、飼い主が与えたいフードを食べてくれるとは限りません。「安価なフードを買って済ませればいい」など安易に考えていると実際に飼ってみたら「食べてくれなくて困った」という事態になりかねません。どのフードになってもいいようフード代の費用も余裕を持って考えておきたいところです。

排泄には猫のようにペットトイレは必ずしも必要ではありませんが、トイレシートは必須です。平均月2,000円程度ですので、年間で22,000円かかります。

フレンチブルドッグのおもちゃやグルーミング用品の費用は?

フレンチブルドッグに限らず犬を飼う場合には、生活必需品の餌とトイレの用意はもちろんのこと、娯楽を与えたりお手入れをしてあげたりする必要があります。おもちゃは平均2,000円程度ですが、使い古してしまった場合、紛失してしまった場合には買い換える必要も出てくるかもしれません。おもちゃで遊ぶことでストレス発散になりますので、飽きてしまったときも買い足してあげましょう。

フレンチブルドッグは短毛のため、カットなどのトリミングはほとんど必要はなく、この点は他の犬種よりも費用がかからないと言えそうです。ただし、意外に感じるかもしれませんが、毛が短いとは言えブラッシングは必須です。ブラッシングに使うコームやブラシは2,000円〜6,000円で購入できます。

その他にも、耳掃除、シャンプー、爪切りも必要です。嫌がる場合には専門のトリマーや動物病院で手入れしてもらうという方法もあります。その場合は耳掃除や爪切りが1回につき各500円〜1,000円程度、シャンプーは3,000〜5,000円程度かかります。放っておくと怪我や病気の原因になりますので、お手入れも欠かさずにしてあげることが大切です。

フレンチブルドッグの飼育に必要な準備

フレンチブルドッグをいざ家に迎える前に、ベッドやエサも用意する必要があります。まずは快適かつ安心して過ごせる環境を整え、飼育の環境によるストレスを軽減させてあげましょう。

フレンチブルドッグのための食事やベッドの準備は?

ベッド

フレンチブルドッグも私たち人間と同じように、「気持ちの良い環境」で眠りたいと思っていることでしょう。快適な睡眠のためにあると好ましいベッドも、大きすぎず小さすぎず、フレンチブルドッグの体にフィットするものを見つけてあげたいですね。中には人間用のクッションがお気に入りになる子もいますので、色々な商品を試し、気に入ったものをベッドとして与えてあげるのがおすすめです。

フレンチブルドッグのドッグフード

フレンチブルドッグを飼う場合にも、市販されている一般的なドッグフードを与えても問題ありません。まずはペットショップやブリーダーなど購入先と同じものを用意すると安心して食べてくれるでしょう。その後変えていくのなら、ぜひ以下のサイトで人気のフードをチェックしてみてくださいね。好みのフードを見つけてあげましょう。

フレンチブルドッグのしつけグッズや保険の準備は?

しつけをするためのグッズは必須というわけではありませんが、無駄吠えや無駄噛みがある場合には購入も検討する必要があります。マスクタイプのもので平均2,000円、噛み癖防止スプレーが平均2,000円程度です。

フレンチブルドッグを迎える際には保険加入も必須といえるかもしれません。フレンチブルドッグは他の犬種に比べ病気をしやすいため、そのぶん医療費もかかることになるからです。保険に加入することで、飼い主だけでなく犬も安心して暮らせる環境が整うということになりますね。

安価なものですと月1,000円前後から加入できますが、保険の手続きに手間がかかったり保障範囲が狭いものもあるので注意が必要です。高くても月5,000円〜6,000円ほど。保険によって保障範囲やサービスが異なりますので、しっかり検討して決めましょう。

フレンチブルドッグの値段についての注意点

フレンチブルドッグの値段は前述したように平均30万円〜50万円ほどですが、それよりも安価で販売されている場合にはどんなことに注意したら良いでしょうか。「幼犬ではない」という点以外で考えられる問題を解説します。

安価なフレンチブルドッグは質に問題がある可能性がある

平均価格以下でフレンチブルドッグが販売されている場合、まず考えられるのが先天性や遺伝性の疾患を持っている場合、または健康状態や身体的欠点があるという可能性です。だからといってその子自体が悪いというわけではありませんし、それでも飼い主との相性を考えて選びたいという場合もあるでしょう。その場合、生体が安かったとしても医療費が高くなるということをしっかり頭に置いて購入を検討してください。

ブリーダーの信頼性とフレンチブルドッグの健康状態を確認しよう

フレンチブルドッグを購入する際には、まずは目や鼻、耳が健康な状態かを確認しましょう。それから毛にツヤがあるか、肛門がただれていないか、変わった歩き方をしていないかなど細かい部分もチェックしておきたい項目のひとつです。販売元へ、遺伝子検査や健康診断をきちんと行っているかを確認もしておくと安心できます。中には問題を隠して販売していたり、劣悪な環境で交配、飼育を行っていたりなどする悪質なブリーダーも存在しますので、購入する前に口コミやネット検索でブリーダーの信頼性についても必ず確認するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、フレンチブルドッグを飼育する際にかかる費用と、購入時に注意すべき点についてお伝えしました。人懐こい性格で愛らしいフレンチブルドッグは大変人気の犬種ですが、フレンチブルドッグの飼育は他の犬種に比べて生体費用、生涯費用ともに平均的に高くなる傾向にあります。可愛いからと軽い気持ちで飼うのではなく、愛犬とともに健やかな暮らしを送るためにも、経済的にも問題なく飼育していけるのかをしっかり考えましょう。

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