柴犬の相場価格っていくら!?価格以外にも注意するポイントをご紹介

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はじめに

日本犬の代表格といえば柴犬を思い浮かべる方も多いでしょう。

大きすぎないサイズで、飼い主にとても従順で、とても人気の高い犬種です。

実際に街を散歩している姿もよく見かけますし、これから柴犬を飼おうと検討している方も多いのではないでしょうか。

では日本犬であり、小型犬ではない柴犬は実際に購入するとなると、いくらくらいかかるのでしょうか。

当記事では柴犬の相場価格のほかに、ペットショップとブリーダーの違いなど、相場以外にも注意すべき点について解説しています。

柴犬の子犬の相場価格とは?

現在柴犬の相場価格はおおよそ20万円前後とされており、血統や大きさ、毛色の種類により価格が大きく変わって来る傾向があります。

有名な赤毛のものや黒、白があり、さらに希少な個体は胡麻毛の価格で、他の色の柴犬に対して相場価格を超えて圧倒的に高い値段で取引されています。

それでも希少性の高いものを除くと、おおむね柴犬の相場価格は20万円前後となっています。

ブリーダーとペットショップの販売価格の違い

ブリーダーから直接柴犬の子犬を譲り受けるケースは、全体の20%以下です。

そのため、ペットショップが、現在流通しているペットの価格相場を左右しています。

ではブリーダーとペットショップの販売価格の違いは、どのようにして決められているのでしょうか。

ブリーダーが自分で育てた犬を、直接販売する販路を持っているケースはそう多くはありません。

多くの繁殖業者が、ペットショップを通じて子犬を販売しています。

ペットショップはブリーダーやオークションなどを通し、子犬を仕入れてその「仕入れ価格」に「事業者独自の判断による価格」が上乗せされます。

例えば「いま人気の犬種ならば、これくらいの価格にしておこう」「この犬は体が小さく希少性が高いので、ほかの子よりも少し価格を高くしておこう」など、その事業者の販売方針による違いなどにより価格の違いが生まれています。

そのためペットの価格相場は仕入れ価格の違いはもちろんですが、「業者独自の判断基準」によって大きく変わっていることが多くなっています。

この「業者独自の基準」というのが、どの犬種、大きさ、色、性別などそれぞれのペットショップによって力を入れている部分によって大きく変わってきます。

ここまで見てくると、ブリーダーで購入する方がペットショップで購入するよりも価格的に安く購入できるのではお考えではないでしょうか。

結論からいえば、中間業者が入らないため、比較的安い傾向になります。

ただし先ほど申し上げた「業者独自の販売基準」により変動することがあります。

もうお分かりかもしれませんが、独自の判断基準で決められていく子犬の価格は、人気犬種になればより高くなる傾向があります。

独自の判断基準には、現在の人気や需要、希少価値などが加味されてきます。

これはブリーダーでも同じで、人気が高く、こだわりのフードや環境でコストをかけてじっくり育てた子犬は、やはり高く販売される傾向がありますので事前に情報を調べたうえでしっかりとしたリサーチが必要となります。

まず見極めてほしいのが、本当に大切な子犬に高いコストをかけて育てているために販売価格が高くなっているのかどうかです。

なぜならば、希少な子だという理由だけでコストをかけてもいないのに高い価格を付けてしまっている業者も少なくありません。

ぜひご自身で、ブリーダーやペットショップのスタッフの、熱意や飼育環境などを見てしっかりと判断するようにしてください。

個体の品質や血統による価格差

次に個体による品質や血統による価格差はどれくらいあるのでしょう。

個体の品質には、大きさや健康状態、人気犬種かどうか、見た目などの容姿の問題などさまざまなものを含みます。

まず大きさですが、現在比較的人気とされてるのが、小さめの個体です。どの犬種でもスタンダードよりも小さいものを好む傾向が多く、その人気に合わせて価格も高くなります。

健康状態に関しても、まったく問題のないものなのか、どこかに不安を抱えているものなのか、このような条件の違いで価格差になっている場合もあります。

次に血統です。

これは飼い主がどの程度気にするのかにもよりますが、販売する側としては、良い血統(チャンピオン犬の血統)などであればそこはセールスポイントとして、他の犬より少し高くなっている場合もあります。

良質な血統の犬からは、スタンダードなサイズで性格のよい犬が生まれてくるイメージがありますので、それを購入する側がどうとらえて選ぶかによります。

以上をまとめますと、個体の品質は健康でサイズは比較的小さく、良質な血統に恵まれているものは価格が高く設定されているものが多くなっています。

豆柴と小豆柴の価格の違いは?

まず販売価格の相場でいうと、豆芝より小豆芝の方が高くなる傾向があります。

そもそも豆柴や小豆柴という犬種は存在していません。

柴犬のなかでも小さい個体のかけ合わせたもので、既定のサイズよりも小さいものを豆柴、さらに小さいものを小豆柴と呼んでいます。

この希少性の高さから価格も高めに設定されていることが多いのです。

くわしく見ていきましょう。

サイズや特徴による価格差

豆柴などの小さいサイズの犬種はとても貴重であり、その分価格も高くなります。

もともと、柴犬の中に豆柴という犬種は存在せず、小さく生まれた個体を豆柴と呼んでいました。

それが「柴犬を飼いたいが、少し大きい」と思っていた人たちに評価されて人気が高まりました。

価格も、希少な分だけ一般的な柴犬よりも高く設定されており、通常の柴犬の倍近い値段で取引されていることもあります。

人気の影響による価格変動

人気が高くなれば、価格相場は上がってきますし、下降線になれば安くなってくることがほとんどです。

しかし、他の犬種同様小型サイズの犬種に関しては、人気もあまり落ちることなくスタンダードなものに比べ、価格は比較的高い傾向にあります。

高い子犬と安い子犬の価格は何が違うの?

価格が高く付いている子犬にはさまざまな理由があります。

そもそもその犬種自体が人気が高ければ、それだけで価格は高くなる傾向があります。

そのなかでも、当記事でもお伝えしているとおり、人気の色や大きさなど、あらゆる要素で価格を設定しています。

同時にとても重要視されるのが血統です。

「チャンピオンの子供」「チャンピオンの家系」などと記されている場合には、この子犬の血統の良さを表すものなので、セールスポイントにもつながるため価格は高くなっています。

では価格が安い子はどのような場合なのでしょう。

比較的価格が安くなる傾向のある子犬は、ある程度大きくなってしまったもの、色がスタンダードなもの、血統は保証されているが、これといったアピールポイントは少ないものなどが挙げられます。

価格が安いからといって、すべての部分に欠陥があって、飼育するのに大きな問題があるような子犬というわけではありません。

そこは実際に目で見て判断されて、ご自分との相性で決めてもよいのではないでしょうか。

ただし、なかには健康的な疾患を抱えていたり、少し問題を抱えていることをきちんと表示せずに安い価格で販売している業者もあります。

購入前に不安な点や疑問点はすべて質問しておくことをおすすめします。

このような子犬が市場に出てしまう背景には、オークションに出す際の価格が5万程度、安い場合1万円~数万円になってしまう事があるからです。

ブリーダー側も良質な親犬の確保や医療費に十分なコストをかけることができないために質の悪い子犬がそのまま市場に流出してしまう事につながってしまっています。

そのため、購入者は血統や容姿だけにとらわれず、ご自分で子犬を選ぶ際に健康状態などのチェックも合わせておこなう必要があります。

ブリーダーの評判や信頼性の影響

ブリーダーから子犬を購入しようと決めた際に、まず大切なことは、信頼できるブリーダー探しです。

もしインターネットなどで確認できるのであれば口コミなどを見てみるのもよいですが、

一度直接連絡してお話をしてみるのもおすすめです。

話をして、実際にどのような環境で、どのような熱意をもって繁殖されているのか自身で確かめることが安心できる方法です。

話を通じて信頼できるブリーダーだと感じたら、可能であれば実際に訪れて子犬を見せてもらうのがよいでしょう。

おそらく口コミや評判の悪いブリーダーならば、それまでのやり取りの間になんとなく悪い部分も見えてくると思います。

ごくまれにですが、病気でペットショップのオークションなどにかからなかった子犬を格安で販売しているブリーダーもいたケースがあります。

すべてが思った通りではなくても、大切な子犬を購入するためなので、大きな妥協はせずにしっかりと伝えたいことを伝えて本当に信頼ができて、購入後もいろいろと相談のできる、よいブリーダーを選ぶようにしてください。

健康状態や予防接種の有無による価格差

通常ペットショップやブリーダーなどで子犬を販売する際に、健康上の問題を抱えたまま販売されることはほとんどありませんが、もしあまりにもほかの犬に比べて安く販売されていた場合、注意が必要です。

どこかに問題を抱えていながら販売されている可能性があるからです。

価格が明らかに安いなどでしたら比較的分かりやすいですが、まったく何も表示のないままの子犬がいることもまれにあります。

そのため、自分が気になった子犬がいたらまずは触れてみて、どこか痛がっているところはないか、ほかの子犬と違うところはないか自身でもチェックするようにしましょう。

チェックする項目として、以下を意識することが良いでしょう。

  • 眼はきれいか、目やにがたまっていないか
  • くしゃみをしていないか
  • 被毛はきれいか、乱れていないか
  • 皮膚が赤かったり傷ができていたりしないか
  • やせすぎたりしていないか
  • 耳はきれいか、汚れはないか
  • 下の色は赤色~ピンク色か

子犬の価格を抑える方法とは?

子犬の価格を安く抑えるにはどのような方法があるのでしょうか。

子犬を購入するにはペットショップやブリーダーがありますが、少しでも安い価格で購入するにはどうすればよいのか解説していきます。

ペットショップとブリーダーの比較

ペットショップとブリーダーでは中間業者を通さない分、ブリーダーの方が安く提供できるところもありますが、前述のとおり、子犬の飼育環境を整え、フードなどにも独自のこだわりのあるブリーダーの場合は、ペットショップと変わらないか、むしろこちらの方が高くなることもあります。

ペットショップも同様に、展示環境、子犬の健康管理などに細心の注意を払っているところは販売価格もそれなりに高くなっています。

しかし、価格にばかり目がいってしまい劣悪な環境で飼育されている子犬たちを選ぶことで、実は病気を持っていたり、さまざまな問題を抱えている場合もあるので、安さだけを追い求めて購入するのは避けましょう。

子犬の予約やセール情報のチェック

信頼できるブリーダーとお付き合いがあれば、今後出産予定の子犬を優先的に確認させてもらうことなどが可能な場合があります。

過去にも取引があればお互いの信頼関係によっては、特別価格で販売してくれる可能性もあるでしょう。

ただし、良いブリーダーさんは、採算よりも、良質な犬を良質な環境で繁殖させていくことを目的としている方が多く、無理に安くしてもらうことはやめておきましょう

ペットショップなどでは年数回セールがおこなわれていることがほとんどです。

アプリやホームページ、チラシなどを見て、そのタイミングを狙って訪れてみるのもアリです。

ただし、セールの時期にお目当ての子犬が安くなっているとは限りませんので注意しましょう。

また、安さばかりに目を向けるのではなく、この子がなぜ安くなっているのかきちんと確認したうえで購入するなどしてください。

環境や飼育方法による子犬の成長

子犬の成長は環境や飼育方法で大きく変わります。

例えばペットショップに並ぶために、早い段階で親犬と離れてしまっている子犬は、少し社会性の低い子犬になってしまう事もあり、実際に購入するとしつけに苦労する場合があります。

ブリーダーの場合は親犬が近くにおり、ほかの兄弟と過ごす時間も比較的多くなるため、社会性の面では若干高くなっている場合があります。

しかし、このどちらも場合も購入後に飼い主が正しく根気良くしつけをおこない、子犬自体が新しい環境に慣れていくことで徐々に解消されていきますので、それほど気にしなくてもよいでしょう。

ブリーダーとの契約内容の確認

ブリーダーから犬を購入する際に、トラブルになることも多いので、購入前にきちんと契約内容を確認しておきましょう。

特に気をつけたいことは以下の点です。

購入の際の総費用(健康診断や血統書の取得、マイクロチップの装着など含むのか)

どこまで費用に含まれていて、どこまでやってもらえるのか、先天性の病気などで何かあった際にはどう対応してくれるのか確認しましょう。

生体補償をしているかどうか

あまり考えたくはないですが、万が一購入した子犬が死んでしまった際にどのように補償してくれるのかあらかじめ確認しておきましょう。

第1種動物取扱事業に登録をしているか(販売するための登録資格)

犬を販売するために法律で義務化されているものなので、ブリーダーに「犬舎」「代表者名」「住所」「登録日」「有効期限」の末日を確認させてもらいましょう。

現物確認・対面確認の徹底

ブリーダーが犬を譲渡する場合、ブリーダーの事業所で購入者への現物確認、対面説明が必要です。

購入希望者はまずは現地へ行って、納得いくまで質問をして、購入するかどうか決めましょう。

まとめ

当記事では、柴犬や、豆柴、小豆柴の相場から、ペットショップ、ブリーダーの価格の違いなどに焦点を当ててご紹介しました。

ポイントとしては、価格の設定には仕入れ値のほかに業者独自の基準があり、その基準により個体への価格差が生まれることを解説しました。

現在、人気が高まっている柴犬でも、スタンダードなものより希少性の高い豆柴や小豆柴の方が手に入りにくいが需要は高いため、価格は上昇傾向にあります。

他に、ペットショップとブリーダーでも各事業者のこだわりにより必ずしもどちらが安く購入できるとはいえません。

その逆に、価格だけにこだわりすぎて、あまりにも安い子犬を購入してしまうと、後々、病気や先天性の疾患などが発覚したり、劣悪な環境で飼育をされていたりなど、トラブルに発展する可能性もあります。

安いという理由だけで長く付き合っていく子犬を選ぶのは避けましょう。

柴犬の価格にしても、ペットショップ、ブリーダー選びにしても、犬の事、購入者の事をきちんと考えてくれているのか、購入したあとも相談ができるような場所なのか、そのような部分で信頼できる業者と出会い、よい柴犬を購入したいものです。

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