パピヨンの値段相場や維持費は?また買う場合の注意点もご紹介

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はじめに

かわいらしい容姿と活発で甘えん坊な性格から、古くはマリー・アントワネットの時代より愛されているパピヨンについてご案内します。

犬を飼う初心者や子供、高齢者にも飼いやすく、マンションでの飼育にも向いている犬種です。

長毛のシングルコートと言われていますが、その後、他犬種との交配によるダブルコートのパピヨンの存在も報告されています。

大きさはオスメスともに体高28㎝、体重は2~6キロとなっています。

毛色の種類は多く、白と他の色(ブラック、レッド、レモン、セーブルなど)のバイカラー、3色のトライカラーがあります。

パピヨンをお迎えするにあたって、価格や注意すべき点をこれから順を追ってご紹介いたします。

パピヨンの価格相場とは?

パピヨンのお迎え価格はどれくらいになっているのでしょうか。

2023年現在平均26万円とされていますが、ペットショップやブリーダーでは違いがあるのか、比べてみました。

ペットショップでの購入価格

ペットショップでのお迎えの場合、21万円からとされています。

インターネットにて、全国展開を行っているペットショップでは、約15~24万円になっていました。

より高い個体もいるようですが、今回は見られませんでした。

ブリーダーからの購入価格

ペットショップでお迎えするよりは、幾分ブリーダーからの方が、良心価格でお譲りいただける場合もあるようです。

ブリーダーさんからの直販サイトでは約10~60万円となっていました。

両親が、ペットショーやドッグスポーツで優勝・受賞している場合などに高額になるようです。

また、毛色が変わっている珍しいタイプも高額となっています。

高額になる条件はペットショップ、ブリーダーともに同じです。

他の販売場所での価格比較

どうしても飼えなくなったり、捨てられてしまったりしたパピヨンもいます。

そういったパピヨンは、里親募集の形で譲られています。

施設によって価格は変わりますが、それは『終生きちんと飼育します』という証明なのです。

ショップやブリーダーからお迎えするよりは安くお迎えできますけれども、今までの飼い主と離れたことで心に傷を負っている子や、問題行動を示す子もいます。

そういった背景も含めて、最後まで大切に飼ってあげる覚悟が必要です。

知人から譲り受ける場合には価格の相談は安易に出来、お迎えも楽にサポートして貰えます。

安くなっている子犬への注意点

ペットショップなどで、安く販売されている個体がいます。

それは、どんな理由からでしょうか。

成長しすぎたからなら、大丈夫です。

しかし、健康上の理由からかも知れません。

その理由をよく観察して、見極めないと悲しい事態となりかねません。

安いからと言って、すぐお迎えせずよく考えてみましょう。

健康リスクの可能性

お迎えした子犬が病気や怪我をしていたら、そう考えるとお迎えするのが怖くなります。

健康リスクの可能性があるかどうか確認と保証を忘れないようにすることで、可能な限り回避しましょう。

子犬の健康に問題がないか、怪我をしていないか自分で確認することが大切です。

脱水したり涙が出ていないか、目を良く見ましょう。

鼻は適度に湿っているでしょうか。

肛門の周りが汚れていたり、腫れていたりしないか、よく見ます。

それでも健康のリスクを負ってお迎えしてしまうこともあるかも知れません。

そんなことのないよう、信頼できるショップやブリーダーを選んでお迎えすることが肝心です。

適切なブリーダーの選び方

まず、動物取扱業に登録していなければなりません。

きちんと健康管理できているのかも重要です。

清潔で適切な広さで飼育し、世話をする従業員の数が足りていることも確認しましょう。

動物取扱業に登録していない、契約書を渡さない、実物の子犬を見せずに販売しようとする、そういったブリーダーからはお迎えしないようにしましょう。

健康診断と保証の重要性

何か病気や怪我をしているかも知れないので、お迎えしたならばまず獣医師に診てもらってください。

知らずに飼育していて病気や怪我が悪くなって、取り返しが付かなくなるのを防ぐためです。

怪我や病気があった場合、お迎えして一定の期間内の治療費が保証されているかどうかを確認しなければいけません。

そして、その保証は治療に十分な金額かどうかも重要となってきます。

なぜなら、保険などで補償されている金額内でしか治療を受けられないからです。

もし保証内の治療で治らない場合には、獣医師に相談し保証外の治療費を自分で負担して治して貰うことも考えなくてはなりません。

でなければ、大切な家族を失う危険性があるからです。

パピヨンの維持費用

可愛いパピヨンですが、可愛いだけではありません。

一緒に居続けるためには、一体どれくらいの金額がかかるのでしょうか。

食事とおやつの費用

食事やおやつにかかる費用は、選ぶフードの品質や価格によって異なってきます。

1ヶ月約5000円として、年間6万円の計算です。

おやつや食事にもっとランクの高い物をあげたい場合にはまた違ってくるのは、おわかりいただけると思います。

トリミングやグルーミングの費用

基本的にトリミングをする必要はありません。

毛玉になったところをカットするくらいで大丈夫です。

長毛ですので、週2、3回のブラッシングをして毛並みを整えてください。シャンプーは月2、3回行います。

お店でシャンプー等して貰うと1回3,000円から1万円します。

顎が小さく、虫歯になると悪化しやすいので歯磨きも欠かせません。虫歯や口内炎が悪化すると顎の骨が折れることもあります。

子犬の時から口を人に触らせるようにしつけましょう。

滑りやすいので、足の裏の毛もカットすることを忘れないでください。

パピヨンに多い膝蓋骨脱臼と骨折を防ぐためです。

獣医のケアと予防接種の費用

子犬をお迎えして動物病院に連れていくとまず説明されるのが、狂犬病予防接種と、ワクチン接種、フィラリア予防です。

法的に定められているのは狂犬病予防接種、他の命に関わる病気の予防がワクチン接種、そして死に直結するのを避けるのがフィラリア予防です。

この3点だけは必ず獣医師の指示に従ってください。

これだけで獣医師によりますが、年間4万円かかります。

他の病気や怪我を考えると、多めに用意しておいた方が良いでしょう。

また動物病院では、フードのあげ方や散歩について、犬種による注意点も教えてくれます。肉球のケアや爪切り等、細かいケアについても、尋ねれば丁寧に教えてくれます。

獣医師との良好な関係を築いておくと、大切な家族を飼育するうえで、心強い存在となってくれます。

パピヨンに多い病気は、気管虚脱・膝蓋骨脱臼・難聴・心肥大・緑内障・結膜炎・白内障・逆さまつげ・水頭症・骨折・てんかん・乳歯遺残・黒色皮毛包形成不全などです。

特に膝蓋骨脱臼は手術費も高くなります。滑りにくい環境を用意したり、激しい運動は控えるなど、注意してあげましょう。

パピヨンの生涯総費用

パピヨンの飼育にかかる生涯費用は、最低250万円弱という計算があります。

しかし、これは医療費に治療費が加えられていません。

他にも加算されていない費用がありますので、金額は目安と思ってください。

年間の予算計画

1年間にかかる費用はいくらになるでしょうか。

食事代や医療費にもよりますが、食費6万円、はじめに用意する飼育グッズの費用6万円、シャンプーとリンス1万円、医療費4万円、これを計算すると初年度17万円となります。

トリミングやトレーニング費、ドッグランの使用などにかかる費用は含まれていません。

また、医療費についても怪我や病気の治療費が含まれていませんのでご注意ください。

急な医療費の備え

大切なパピヨンが、急に体調を崩したり、怪我をした場合の治療費を備えておく必要があります。

急な医療費を用意できなくて獣医に診せられないのは、大変つらいことです。

また、動物も年をとれば、思わぬ病気や怪我の可能性も上がります。

ペット保険の利用も考えてみましょう。

多くのペット保険が7歳までとなっておりますので早めに検討してください。

保険を考えるときには、その保険がパピヨンに多い病気に対応するかどうかや、手術・入院費について、そして1日・1年の上限額があるのかどうかをしっかり確認します。

金額は1ヶ月1,300~2,000円ほどです。

保険に入る以外にも、自分で予め準備しておくと安心でしょう。

必要な用品と訓練の費用

パピヨンをお迎えするにあたって、用意しておかなくてはならないものは、たくさんあります。

ドッグフード、ご飯入れ、水入れ、トイレトレー、ペットシーツ、ブラシ、シャンプーとリンス、爪切り、ハーネスとリード、ケージ、等が必要となります。また、膝が弱いので床に敷く絨毯やマットも必要です。。

金額にして全部で6万円くらいです。

トレーニングをして貰う場合の訓練費用は、1回1,500~3,000円ほどとなっています。訓練施設によって異なりますので、価格や訓練内容については事前に調べておきましょう。評判について犬仲間や動物病院等に相談することもおすすめです。

安心してパピヨンを迎えるために

家族となるパピヨンを安心してお迎えするために、何をすれば良いのでしょうか。

お迎え先のショップ・ブリーダーが信頼できるかどうかはもちろんですが、信頼できる獣医師を探しておくのも大切なことです。

また、パピヨンに適した住環境を考えてあげることも必要です。

信頼できるブリーダーの選び方

前述のように、動物取扱業に登録していることをご確認ください。

また、親子ともに健康であること、必要があればきちんと治療をしていることも確認したいです。

もちろん、実際に子犬と、親犬まで触らせて貰えればなお良いでしょう。

そうすることで良い子犬を選ぶことが出来ます。

信頼できるブリーダーさんは、説明を惜しまず、ブリーダーとしても飼い主としても犬を大切にしています。

健康保証と契約内容の確認

健康であることを保証し、病気になった時の保証や亡くなった時の保証についても確かめます。

契約内容がきちんと書き込まれた契約書を渡して貰えるよう依頼しましょう。

うやむやになるようでしたら、お迎えは諦めた方が良いかもしれません。

家庭環境やライフスタイルの考慮

膝を脱臼しやすいので、床に絨毯やマットを敷いたり、滑り止めを塗ります。

温度は、最高25度までが限度です。湿度も低めに設定してあげましょう。

犬の多くがそうであるように、暑さには弱いので注意が必要です。

また、被毛がシングルコートですから寒がりでもあるので、散歩の時などには服を着せてあげてください。

パピヨンの育て方とトレーニング

小型犬ですので室内で十分育てられますが、活動的なタイプですから散歩もしてあげると喜びます。

性格も明るく聡明なので育てるのもトレーニングも比較的楽な犬種です。

基本的なしつけのポイント

生後2~4ヶ月頃の社会化期に行います。

他の犬種でも言えることですが目を見て叱ること、時間を置かずに叱ることが大切です。

そして、叱るよりも褒めて伸ばす方が良いでしょう。ただし、賢いので気を付けないとご褒美目当てでわざと悪い事をする真似をし始めますから注意してください。

トイレを覚えさせるときは、根気よく犬の様子を見ます。そわそわしたり、くるくる回ったり、座ったり立ったりしたり、匂いをしきりに嗅いだりなどしたら、トイレに誘導することを繰り返し行います。

噛み癖は、反応すると喜ばせてしまうので無視することが有効です。

何かに向かって吠えているときには、吠えている物を遠ざけたり隠したりします。

生後6ヶ月頃になると活発となり、1歳まで活動的です。2歳になるまで頑張って躾とトレーニングをしましょう。

しかし、神経質になりやすい犬なので注意しながら行ってください。

適切な運動と社会化の重要性

パピヨンは手足が細いですが、とても活発で運動が大好きです。

気管が弱いので、散歩に出るときには首輪よりもハーネスをおすすめします。

ワクチンを打ち、フロントラインなどで病気やノミの心配が無くなったら、公園やドッグランで他の犬や人と交流させます。

元々社交的で知らない人や犬とも仲良くなれる犬種ですので、心配はいらないでしょう。

こうして他の人間や犬に慣れさせておくことで、予防接種会場や動物病院などに行ったときの練習にもなります。

吠える事も困りますが、ケンカや人を噛んだりすることはあってはならないことです。

遊びが大好きなので、ドッグスポーツも好んでします。

いろいろ楽しみながら体を鍛えてあげましょう。

トレーニングのプロフェッショナルのアドバイス

子犬をお迎えするときには、ショップよりもブリーダーからお迎えした方が良い、いくつかの利点があります。

ブリーダーによっては、両親や祖父母の犬まで見せてもらえる場合もあります。

例えば、親犬が口の周りを触られる事を嫌がらず、ブラッシングも行えるようならば、その子犬も同様にしつけられていると考えられます。

ドッグショーに出ている親犬も、他人に触られることになれていますし、人や犬に対して過敏に反応することもありません。おとなしくじっとしている訓練もされています。子犬にも期待できるでしょう。

子犬を抱き上げたときに暴れたり噛んだりしてくる場合、噛み癖が出るかも知れません。

後ろに缶などを投げ音を立てたときに極端に怖がる子犬も神経質になる可能性があるのでおすすめしません。

お腹を触らせてくれる子犬は、人に服従することが出来る子犬ですので良いです。

健康であることはもちろん、子犬らしい元気で明るい子を選びましょう。

まとめ

どんなに可愛い犬でも、費用と苦労はつきものです。

パピヨンを可愛いというだけではなく、責任と覚悟を持って大切に可能な限り健康に飼育できれば、必ず幸せを返してくれるでしょう。

手をかければかけるだけ可愛いし、手間や時間をかけなければ得られない物も多くあることを、犬を飼っている人は皆知っていることです。

大事な家族として、パピヨンとあなたが長く幸せに暮らせますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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