ラブラドールレトリバーの値段相場や維持費は?また買う場合の注意点もご紹介

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はじめに

ラブラドールレトリバーはとても優しく懐きやすい性格であり、世界でも人気の高い犬種です。

また、警察犬や盲導犬として多くの人のために活躍できるとても賢い犬種でもあります。

そんな魅力的な特徴をもつラブラドールレトリバーですが、ペットとして飼ってみたいと考える人は多いのではないでしょうか。

本記事では、ラブラドールレトリバーを飼いたい方向けに以下のことをまとめています。

  • ラブラドールレトリバーの価格相場
  • ラブラドールレトリバーの維持費用と生涯総費用
  • 適切な育て方や注意点

飼おうかどうか迷っている方必見の内容になっているので、ぜひ最後まで読んでください。

ラブラドールレトリバーの価格相場とは?

ラブラドールレトリバーは非常に人気のある犬種ですが、価格相場について気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、以下の3点について解説していきます。

  • ペットショップでの購入価格
  • ブリーダーからの購入価格
  • 他の販売場所での価格比較

ペットショップでの購入価格

ラブラドールレトリバーのペットショップでの購入価格は30万円~40万円です。

ペットショップで購入するメリットは以下の3つが挙げられます。

  • 保証などのサービスが手厚い
  • 予約不要で気軽に見られる
  • ペット用品も購入できる

ただし、価格は比較的高めに設定されているため、安価で購入したい人には向いていないかもしれません。

ブリーダーからの購入価格

ブリーダーからの購入価格の相場は、各ブリーダーサイトを参考にすると約25万円になります。(2023年8月時点)

ブリーダーから購入するメリットとしては、ペットショップよりも比較的安いことと、体格や性格など詳細な情報が聞けることです。

その情報を基に飼い方のアドバイスを知れるため、初心者でも安心できます。

ただし、ブリーダーによって対応の良し悪しがあるため、しっかりと見極めることが大切です。

他の販売場所での価格比較

安価でラブラドールレトリバーを飼いたい場合には、里親制度を利用する方法もあります。

里親制度とは、捨てられた犬を保護している団体から譲り受けることができる制度です。

里親制度を利用すれば、無償で飼うこともできます。

ただし、希望する犬種に巡り合えない場合もあるため、里親を探している各団体に問い合わせてみてください。

安くなっている子犬への注意点

ペットショップやブリーダーサイトを見て「なんで同じ犬種なのにこんなに価格が違うのだろう?」と思ったことはありませんか。

圧倒的に価格が安い子犬には、何かしらの問題があるかもしれません。

ここでは、安くなっている子犬への注意点について解説します。

健康リスクの可能性

低価格で売られている犬には、先天性疾患など健康上のリスクが潜んでいるかもしれません。

病気を患っているペットを購入したことで、実際にトラブルに発展したケースもあります。

ペットショップはペットの健康状態を保つことが法律で義務付けられているため、病気を患っているペットを販売することは違法にあたります。

健康状態が確認できなくて不安な場合は、健康管理をきちんとしている正規のペットショップを利用するようにしましょう。

適切なブリーダーの選び方

ブリーダーサイトから犬を購入する場合、良質なブリーダーかどうかを見極めることが大切です。

ブリーダーの中には飼育費用をなるべくかけずに、適切な飼育をしないで安価に犬を売る悪質なケースもあります。

適切なブリーダーの選び方として以下のポイントを確認しましょう。

  • 動物取扱業として登録されているか
  • 動物や飼育に関する知識があるか
  • 衛生面など飼育環境が整っているか
  • 健康状態を教えてくれるかどうか

これらのポイントを押さえてから、ブリーダーの質を判断することをおすすめします。

健康診断と保証の重要性

実際に犬を購入する際には、健康診断を受けたかどうかと、どのような保証があるかの2点を確認しましょう。

犬が病気にかからずに元気よく育つためには、定期的な健診を受ける必要があります。

すでに健康診断を受けている場合は、ペットショップから証明書が渡されるはずです。もし受けていないようであれば、すぐに受診することで病気になるリスクを防げます。

また、保証などのアフターサービスがあるかどうかも大事なポイントです。

犬を購入してすぐに病気が発覚した場合に、返金制度や無料治療制度などの保証があれば、安心感が増します。

ラブラドールレトリバーの維持費用

当然ですが、ペットは購入時にかかる費用だけでなく、食費や医療費などさまざまな維持費用がかかります。

ここでは、ラブラドールレトリバーの維持費用について紹介します。

食事とおやつの費用

ラブラドールレトリバーの食費は、ドッグフードの種類にもよりますがおよそ5000円~1万円かかります。

(ラブラドールレトリバーは1日に約250gの食事が必要であり、月に約7,500g食べると仮定した計算です。)

また、おやつを購入する場合には、およそ2,000円の費用が追加されます。

食費を抑えたいという方は、大きめのドッグフードを購入したりボリュームのあるおやつを選んだりすることを検討してみてください。

トリミングやグルーミングの費用

トリミングとグルーミングの違いをご存じですか?

トリミングは毛をカットすること、グルーミングは毛を整えるとともに爪切りや耳掃除など全身のお手入れをすることを意味します。

トリミングとグルーミングの費用はラブラドールレトリバーのような大型犬の場合、合計で10,000円~15,000円ほど必要です。

ラブラドールはトリミングが必要な犬種ではありませんが、出費項目としては念頭に置いておきましょう。

なぜなら、一般的に、トリミングとグルーミングをすることで以下のようなメリットがあるからです。

  • 清潔を保てる
  • 見栄えが良くなる
  • 病気の早期発見

犬の衛生面や健康面を保つためにも必要な維持費用として覚えておきましょう。

獣医のケアと予防接種の費用

愛犬の健康を維持するためには、感染症予防と獣医による定期的な診察が不可欠です。

感染症予防のために予防接種を受ける必要があり、中でも狂犬病ワクチンは、飼い主として毎年接種する義務があります。発症してしまった場合、命を失うリスクがあるからです。

その他のコアワクチンは義務ではありませんが、多くの獣医師が初年度は1年に3度、その後は1~3年に1度接種することを推奨しています。

ワクチン接種の平均的な費用は、3000円~4000円程度です。

犬は自らの不調を直接伝えることができないため、診察を受けることで病気の早期発見や早急な対応が可能となります。

飼い主として犬の健康を最優先に考え、適切なケアと予防を行いましょう。

ラブラドールレトリバーの生涯総費用

毎日の食事・トリミング・予防接種と犬を飼うためにはさまざまな費用がかかります。

これらの費用に加えて、急な出費も考慮に入れた生涯総費用を計画することが大切です。

生涯総費用を考える際には、以下の3つの点も考慮する必要があります。

  • 年間の予算計画
  • 急な医療費の備え
  • 必要な用品と訓練の費用

それぞれ解説します。

年間の予算計画

ラブラドールレトリバーを飼う際には、年間の予算計画をしっかりと立てることが大切です。

以下を参考にして年間にかかる費用について把握しましょう。

年間費用
食費1ヵ月の食費 10,000円
10,000円×12=
120,000円
おやつ1ヵ月のおやつ代 2,000円
2,000円×12=
24,000円
トリミング、グルーミング1ヵ月に1回利用
15,000円
狂犬病ワクチン1年に1回接種
4,000円
コアワクチン3年に1回接種

6,000円÷3=

2,000円

動物病院1年に3回診察

3,000円×3=

9,000円

合計174,000円

このように年間費用の見通しをもつことで、ゆとりをもった生活ができます。

ただし、上記以外にかかる費用もあるため、その費用も考慮した上で計画を立てましょう。

急な医療費の備え

予防接種や定期的な診察以外にも、突然の病気や大怪我をしてしまう場合もあります。

そのような状況に対応するために医療費を備えておくことが大切です。

ラブラドールレトリバーによくある症例については、以下の6つが挙げられます。

  • 尿路結石
  • 外耳炎
  • 胃捻転
  • 悪性腫瘍(ガン)
  • 股関節形成不全
  • 白内障

手術が必要となった場合は数十万円かかるケースもあるため、高額な医療費にも対応できるように生涯総費用として事前に計算しておきましょう。

必要な用品と訓練の費用

近年のペットショップでは、さまざまなペット用品が豊富に取り揃えられています。

犬を飼う際には、以下のような用品が必須です。

  • 首輪、リード
  • サークル、ケージ
  • トイレシート
  • マット
  • 掃除用具

これらの必要な用品の費用は、大体5万円程度が見込まれます。

さらに、しつけ訓練やトレーニングを利用する場合、6万円~7万円の費用が必要です。

プロによる訓練を受けると、自分で行うしつけよりも効果的で、飼い主としての負担が大幅に軽減されます。

必要な用品と訓練の費用も、年間の予算計画に組み込むようにしましょう。

安心してラブラドールレトリバーを迎えるために

安心してラブラドールレトリバーを迎えるために、消費者は知っておくべきことがあります。

ここでは、事前に知っておくべきこととして以下の3つを解説します。

  • 信頼できるブリーダーの選び方
  • 健康保証と契約内容の確認
  • 家庭環境やライフスタイルの考慮

これらの事前知識をしっかりと身につけることで、安心して迎え入れられます。

信頼できるブリーダーの選び方

安心してラブラドールレトリバーを迎えるためには、信頼できるブリーダーと出会うことが重要です。

信頼できるブリーダーの特徴としては以下の4つが挙げられます。

  • 子犬に清潔で広い場所を提供している
  • 繁殖に対して責任をもって取り組んでいる
  • 知識があり、親身になって相談を受けてくれる
  • 動物愛護管理法をしっかりと守っている

これらの条件を満たしているかをしっかりと確認し、時間をかけてでも自分に合ったブリーダーを見つけましょう。

健康保証と契約内容の確認

ラブラドールレトリバーを飼う前には、健康保証と契約内容について確認しましょう。

動物愛護管理法により、ブリーダーは健康状態や飼い方についての情報を購入予定者に提供しなくてはいけません。

健康保証や契約内容の交付が適切でないことから後にトラブルに発展する可能性があります。

そのため、引き渡し後の対応や保証内容をしっかりと確認してから契約するようにしましょう。

家庭環境やライフスタイルの考慮

犬を飼育するときには、家庭環境やライフスタイルを考慮することが大切です。

例えば、仕事や旅行などで長時間お留守番が必要な場合、適正な気温に保つことやペットシッター・ペットホテルを活用するなどの工夫が求められます。

また、子供やアレルギー持ちの家族がいる場合は重大な事故が起きないように配慮することも必要です。

家庭環境やライフスタイルについて十分に検討し、自分や家族の生活に合った飼い方を考えましょう。

ラブラドールレトリバーの育て方とトレーニング

ラブラドールレトリバーを購入したあとは、どのように育てていくかを考えましょう。

適切な育て方とトレーニングをすることで、愛犬は正しく育っていきます。

購入後に行うべきことは以下の3点です。

  • 基本的なしつけのポイント
  • 適切な運動と社会化の重要性
  • トレーニングのプロフェッショナルのアドバイス

それぞれ紹介します。

基本的なしつけのポイント

犬のしつけは早くから始めることで効果が出やすくなります。

以下の基本的なしつけを早めにマスターすることがおすすめです。

①アイコンタクト

 飼い主とアイコンタクトを取ることはしつけの基本です。アイコンタクトを大切にし、犬とのコミュニケーションを意識しましょう。

②食事

 食事のしつけでは、食べる前に許可を与えることで食事への依存を防ぎます。また、甘噛みの対処も重要です。子犬のうちに適切な行動を学ばせましょう。

③トイレ

 指定されたトイレの場所を覚えてくれないと、飼い主にとって大きな負担となります。恐怖心を与えないように、トイレシーツに排泄物のニオイをつけて誘導するなど工夫をしましょう。

また、しつけをするときは極力叱らないようにするべきです。意識して褒めることで、飼い主と犬の良好な関係が築けます。

適切な運動と社会化の重要性

適切な運動と社会化は飼育する上で非常に重要であり、育てていく中で意識する必要があります。

基本的には毎日欠かさず散歩をして、健康状態に応じた適切な運動量を確保しましょう。

どうしても散歩に行けないときは、家の中でも遊べるグッズを用意することをおすすめします。

また社会化を図ることは、初対面の人や犬との関わりを円滑にするために大切です。

子犬の段階で多様な環境に触れさせることを意識しましょう。

適切な運動と社会化を組み合わせることで、心身の健康を保つことにつながります。

トレーニングのプロフェッショナルのアドバイス

「言うことを聞かない」

「問題行動が多い」

などの兆候が見られた場合には、プロフェッショナル(ドッグトレーナー)からトレーニングのアドバイスをもらうことが有効です。

ドッグトレーナーを利用するメリットは以下の3点です。

①問題行動が減らせる

 専門的な指導力があり知識が豊富なトレーナーに犬を預けることで、問題行動が改善できる可能性は高いです。

②飼い主のしつけを改善

 ドッグトレーナーは飼い主に対して犬の扱い方を指導してくれます。アドバイスに従うことで犬との関係性が良くなり、適切なしつけができるようになります。

③交流が増える

 ドッグトレーナーの教室に通うことで、他の飼い主との交流が深まります。愛犬同士の社会化を図るだけでなく、飼い主同士が交流することによって、飼い方についての情報共有にも役立ちます。

しかし、トレーナーとの相性が合わないことや費用がかかるなどのデメリットもあるため、その点を考慮して利用を検討しましょう。

まとめ

本記事では、ラブラドールレトリバーの価格や維持費用と生涯費用、育て方、注意点について解説しました。

新しい家族を迎える際には、将来かかる費用を見越した準備や適切な育て方が大切です。

そして、飼い主として最後まで責任を果たすことを忘れないようにしましょう。

この記事を通じて、ラブラドールレトリバーを飼いたいと思う人が増えてくれたならば、幸いです。

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