ゴールデンレトリバーの値段相場や維持費は?また買う場合の選び方もご紹介

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はじめに

ゴールデンレトリバーは、金色の毛並みをもつイギリス産まれの犬種です。

美しい毛並みと大きな体、人懐っこい性格が特徴的なゴールデンレトリバーは、愛犬家の中で最も人気のある犬種ともいわれています。

ゴールデンレトリバーを飼ってみたいと考えている方は、ペットショップで飼うときの価格だけでなく、生活の中でかかる費用についてもしっかりチェックするのが大切です。

本記事では、ゴールデンレトリバーの値段相場や価格の差、餌代や病院代などの飼育費用、飼うときの注意点についてご紹介します。

ゴールデンレトリバーの価格相場と要因

ゴールデンレトリバーの価格は、犬の血統や年齢、性別によって大きく変わります。

まずは、ゴールデンレトリバーの価格の違い・その要因について解説します。

ゴールデンレトリバーの購入を考えている方は、飼いたい犬の血統や性別、子犬と成犬どちらを迎えたいかイメージしておきましょう。

品種や血統による価格の差

ゴールデンレトリバーの価格は、子犬で約12〜40万円程度、成犬で約8〜20万円程度(ブリーダーの場合)が一般的とされています。年齢が若いほど、価格が高くなると考えておきましょう。

コンテストに出場しているような良い血統のゴールデンレトリバーは、価格がグンと高くなります。血統によっては50〜70万円ともいわれています。

また、性別によっても価格に違いが現れます。特にゴールデンレトリバーの子犬の場合は、メスの方がオスよりも値段が高い傾向があるようです。

さらに、ゴールデンレトリバーの品種にはアメリカ系と英国系の2種類があります。

アメリカ系のゴールデンレトリバーは金色の毛並みが特徴的です。日本でイメージされるゴールデンレトリバーは、アメリカ系のゴールデンレトリバーを指しています。

英国系のゴールデンレトリバー(イングリッシュゴールデンレトリバー)は、アメリカ系よりも白っぽい毛色をしており、毛並みにウェーブがかかっています。

英国系のゴールデンレトリバーはブリーダーさんが少ないため、数が少ない珍しい犬種です。そのため、一般的なゴールデンレトリバーの値段よりも高めとなっています。

ブリーダーの評判と信頼性

ゴールデンレトリバーを買うためには、ペットショップで買う方法かブリーダーから買う方法どちらかを選ぶ必要があります。

ブリーダーからゴールデンレトリバーを買う場合は、事前にブリーダーの評判についても確認しておきましょう。

ブリーダーには、複数の犬種を扱っている人や、専門の犬種だけを繫殖させている人などさまざまタイプがいます。ゴールデンレトリバーを飼いたい方にとっては、ゴールデンレトリバーを専門に扱っているブリーダーの方が豊富な知識を持っているため、いざという時に信頼できるでしょう。

また、ブリーダーからゴールデンレトリバーを購入した方が、親犬の状態も把握できるため健康状態や先天性の病気のリスクについても知ることが出来ます。家族の一員として犬を迎えた後のサポート面から見ても、評判の良いブリーダーを探すことはとても大切です。

健康状態やワクチンの有無による影響

ゴールデンレトリバーを購入する際は、ブリーダーやペットショップに犬の健康状態についてよく相談しましょう。

ゴールデンレトリバーは普段の散歩やドッグランで他の犬と交流する機会が多いため、ワクチン接種で感染症を予防することは非常に重要です。

犬のワクチン接種には、必ず接種させなければならない狂犬病の予防ワクチンと、任意で摂取させる感染症予防ワクチンの2種類があります。

こうしたワクチン接種は、犬だけに発症する感染症だけでなく、人に感染する病気の予防にも有効です。

また、ワクチン接種をしていないとペットホテルやドッグランの利用を断られる場合があるため、十分に気を付けましょう。

ゴールデンレトリバーの飼育費用の見積もり

ゴールデンレトリバーを飼うときは、購入価格だけでなく飼育にかかる費用についてもしっかり把握することが重要です。

ゴールデンレトリバーを飼育するためには、次のようなものが必要になります。

  • 食事、おやつ
  • おもちゃ、ベッド
  • 犬用シャンプーなどのケア用品
  • 動物病院費用(予防接種、定期健診)
  • ペット保険
  • トリミング、グルーミング費用

ゴールデンレトリバーを購入したら、犬にとって快適な空間で責任をもってお世話をすることが求められます。犬種や体の大きさに合った食事やケア用品を用意し、犬が健康に暮らせるようにしてあげましょう。

餌代やおやつの費用

ゴールデンレトリバーの1ヵ月ごとの餌やおやつの費用は、体の大きさによって違いが出てきます。

ドッグフードごとに値段が変わりますが、平均すると毎月約5,000〜6,000円が一般的です。年齢や体の状態に合わせて、健康的な食事やおやつをあげましょう。

また、野菜や果物をあげる際は無添加の物を少量ずつあげることが大切です。あげすぎると、犬の体調不良に繋がる恐れがあるため注意が必要です。

病院や予防接種の費用

一般的に犬の寿命は小型犬よりも大型犬の方が短いとされ、ゴールデンレトリバーは、10〜12年と、大型犬としては平均的な寿命の犬種とされています。ただし、股関節の病気や外耳炎、皮膚疾患など、ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気もあるため健康管理には十分に気を付けましょう。

また、大きな体格を持つゴールデンレトリバーは、心臓病になりやすいという特徴もあります。

動物病院での診察費用は、一般的な診察の場合は約1,000〜2,000円が目安となっています。さらに、薬をもらう場合や追加で検査・特別な治療をする場合は約5,000〜10,000円かかる可能性もあります。

予防接種にかかる費用は、2種混合ワクチンで約3,000〜5,000円、7種以上混合ワクチンで約8,000〜10,000円が相場です。狂犬病の予防接種は、市町村による集団接種を受けることができ、費用は約3,000円です。集団接種を利用したい場合は、住んでいる市町村の窓口で手続きが必要になります。

病気やケガの治療費が気になる方は、ペット保険についても検討してみましょう。ただし、ワクチン接種はペット保険の対象外となる可能性が高いため、注意が必要です。

トリミングやグルーミングの費用

ゴールデンレトリバーは基本的にはトリミングは必要ない犬種であるため、毎日ブラシでお手入れしたりシャンプーで清潔にしたりしていれば大丈夫です。

トリミングをする際は足先や耳の周りを整えることが多いですが、サマーカットで暑い時期に過ごしやすくする方法やお尻の周りを丸くカットする方法もあります。

トリミングにかかる費用はサロンによって違いがありますが、シャンプーで約10,000円、カットで8000〜1万円が一般的です。

ゴールデンレトリバーの選び方

ゴールデンレトリバーを購入する際は、信頼できるブリーダーを見つけて飼い主の生活スタイルに合った犬を選びましょう。

さらに、愛犬の健康を守るためには、動物病院で定期的に健康診断を受けることが重要なポイントです。

ここからは、ゴールデンレトリバーの選び方についてご紹介します。

ブリーダーの選定ポイント

初めてゴールデンレトリバーを飼う方にとって、ゴールデンレトリバーの飼い方や健康管理について相談できるブリーダーは頼もしい存在です。

ブリーダーを選ぶ際は、ゴールデンレトリバーを専門に扱っているかどうかを重視しましょう。ゴールデンレトリバーの知識が豊富なブリーダーであれば、飼うときのコツや困ったときの対処方法なども教えてもらえるため安心です。

健康診断や血統書の確認

ゴールデンレトリバーを選ぶ際は、ブリーダーやペットショップで健康診断やワクチン接種の記録を確認することが重要となります。

ゴールデンレトリバーを始めとした大型犬は、心臓病にかかりやすいといわれています。呼吸が苦しそうな様子や咳をしている犬は、心臓が弱っている可能性があるため要注意です。

購入する前に、犬の様子が元気そうかじっくり見て、気になることがあれば動物病院やブリーダーに相談しましょう。

また、犬の毛並みや皮膚の状態は体調に直結します。ゴールデン レトリバーは毛が長いため、暑い時期は皮膚トラブルに注意が必要です。皮膚が荒れていたり毛がパサついたりしていないか、日常的に気にかけてあげましょう。

ちなみに、犬の予防接種は、生後1年までは年に3回、生後1年からは年に1回行います。

良い血統の犬を飼いたいと考えている方は、ブリーダーから購入する方がおすすめです。ブリーダーが血統書を見せてくれるため、子犬選びの参考にしましょう。

環境や生活スタイルに合った個体を選ぶ

ゴールデンレトリバーを飼う前に、飼い主の暮らしの環境や生活スタイルについて今一度振り返っておくのも非常に重要です。

飼い主のライフスタイルに合わない犬を無理やり購入すると、お互いが不幸になってしまいます。せっかく飼っている犬を手放す可能性も生まれてしまうため、慎重に選びましょう。

ゴールデンレトリバーを購入する前に確認したい生活スタイルについては、次のようなものがあります。

  • 家の環境(家の広さ、周囲に散歩できる環境があるか)
  • 犬との生活にかけられる時間はどのくらいか
  • 家族構成(家族の人数、年齢)
  • 犬アレルギーがあるかどうか

ゴールデンレトリバーは穏やかな性格で吠えることも少ない犬種です。そのため、近隣との距離が近い住宅に住んでいても飼いやすいとされています。また、小さいお子さんのいる家庭でもゴールデンレトリバーは世話がしやすいでしょう。

ただし、犬アレルギーのある家族がいる場合は、新たにゴールデンレトリバーを迎えるのは難しい恐れがあります。ゴールデンレトリバーは抜け毛が長いため、痒みやくしゃみなどのアレルギー症状が出てしまう可能性があるのです。

犬アレルギーは病院で検査を受けて特定できるため、購入前に検査を済ませておくと安心です。他のアレルギーがある方も、改めて犬アレルギーについても調べておきましょう。

ゴールデンレトリバーを飼う際の注意点

ゴールデンレトリバーの寿命は平均的ですが、健康状態が良ければ12〜14歳以上まで生きる犬もいます。しかしそれは、飼い主による食事管理や健康管理によって左右されるため、以下のポイントをしっかりと理解して、大切にお世話をしましょう。

ここからは、ゴールデンレトリバーを健康に飼うための注意点についてご紹介します。

運動量や飼育スペースの確保

ゴールデンレトリバーは、とても活動的で活発な性格の犬種です。そのため、毎日の散歩や運動が必要になります。

ゴールデンレトリバーの散歩は、1日30分〜1時間程度が理想的です。また、家の中にスペースがあれば室内でも遊んで運動させてあげましょう。

また、ドッグランや旅行、アウトドアに連れていってあげると喜んでもらえます。

しつけや社会化の重要性

ゴールデンレトリバーは、とても頭が良く、しつけがしやすい犬種といわれています。性格もとても優しく飼い主に忠実であるため、しっかりしつけをすれば家族の一員として大切な存在となるでしょう。

正しくしつけされたゴールデンレトリバーは、外出先で知らない人に会っても吠えることはありません。そのため、トラブルも少なく初めて犬を飼う人でも飼いやすいとされています。

特に、ブリーダーから購入した犬は親や兄弟と長い期間生活しているため、社会性の高い犬に成長しやすいといわれています。「おすわり」や「待て」を少しずつ教えながら、トイレの仕方や噛み癖を治すトレーニングを行いましょう。

飼い主自身でしつけをすることが難しいと感じたら、専門のドッグスクールを利用する方法もあります。

定期的な健康チェックの必要性

ゴールデンレトリバーを飼うときは、動物病院で定期的に健康状態をチェックしてもらい、予防接種を受けさせましょう。

症状の軽いうちから病気を発見し、スムーズな治療を行うためには毎年の健康診断がカギとなります。シニア犬になった後は体調不良が起こりやすいため、健康診断の数を増やしておくと安心です。

健康診断のときだけでなく、自宅でブラッシングやマッサージをすることでも愛犬の体調不良に気付くことができます。

また、狂犬病のワクチン接種を毎年受けさせることは、飼い主の義務とされています。

狂犬病は、犬だけでなく人間や他の動物にも感染する恐ろしい病気です。現在の日本では見られない狂犬病ですが、海外から来た動物が感染している可能性もあります。

愛犬や飼い主の健康を維持するためにも、ワクチン接種は忘れずに受けさせましょう。

まとめ

人懐っこくて活発なゴールデンレトリバーは、長年変わらず人気の犬種として知られています。

しかし、ゴールデンレトリバーを飼うためには、購入価格や餌代、動物病院代などさまざまな費用がかかります。ゴールデンレトリバーを家族に迎える前に、それぞれの費用や飼育する際の注意点についてしっかり把握しておきましょう。

ゴールデンレトリバーは、健康管理をすれば12歳以上まで生きる犬種です。年に1回は動物病院で健康診断や予防接種を受けて、毎日の散歩や食事管理で愛犬との充実した生活に繋げましょう。

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