イタリアングレーハウンド(イタグレ)の値段相場や維持費は?また買う場合の注意点もご紹介

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はじめに

イタリアングレーハウンドはイタリア原産の小型犬で毛が短く、イタグレという愛称で親しまれています。

サイト(視覚)ハウンドという、視力が良くて足がとても速い犬種になるのでドッグランなどの広い外で、思いっきり走ることが大好きです。

ですが、お家の中でおとなしく過ごすこともでき、体型もスリムで小さい(35cm前後の体高と3~5キロ前後の体重)、そして何より人が大好きで

温和な性格の犬種ですので飼いやすいという特徴があります。

イタリアングレーハウンドの起源は古代エジプトで、エジプトからギリシャへ、そして紀元前5世紀ごろにイタリアに渡り、ヨーロッパの貴族に愛された犬種です。

日本でも江戸時代には身分の高い人達に愛されていたという記録があります。

ここからは、そんなイタリアングレーハウンドの子犬の値段や、一緒に暮らしていくことで必要になってくる維持費や飼育に必要なものなどをお伝えします。

イタリアングレーハウンド(イタグレ)の価格相場とは?

イタリアングレーハウンド(イタグレ)を迎えるにあたって大事なポイントのひとつは値段ですが、ペットショップかブリーダーの

どちらから迎えるかがとても重要です。

ペットショップの価格帯

ペットショップにおける価格は10万円から30万円台が多いです。

10万円台の子犬になると生まれて半年近く経っていることがあります。

ブリーダーの価格帯

20万~40万円近い価格帯になっています。

チャンピオン犬などを親に持つ血統の良い子犬や、男の子か女の子の違いでも値段が変わってきます。

同じブリーダーの犬舎で生まれた兄弟犬でも女の子の方が高価になっています。

優良ブリーダーやイタリアングレーハウンド(イタグレ)の専門ブリーダーなど、信頼のあるブリーダー探しは必須です。

オプション費用について

イタリアングレーハウンドを飼育する時の初期費用は約50万円前後になります。

  • イタグレ購入の費用約40万円
  • 混合ワクチン(ワクチンの種類によって異なります)3000円~10,000円
  • 狂犬病予防接種3000円前後
  • 畜犬登録約3000円
  • 備品代約30,000円(ドッグフード、トイレ、ケージ、ベッド、リード、オモチャなど)

安価なイタグレにはリスクがある?

イタグレで20万円を切るような値段が付けられていることがあります。

その理由として挙げられるのが、成長してしまっているということです。

子犬がよく売れる時期は生後2~3ヶ月となるので、それ以降の月齢の子犬は安くなる傾向にあります。

また、劣悪な環境下で手をかけてもらえずに繁殖だけを目的として生まれてきた子犬も、費用がかかっていない分安価になります。

この場合には、遺伝的リスクのある病気に関してなどの健康状態に影響が出かねません。

若齢のほうが人気があるため、大きくなった犬は安価で売られていることもあります。

このようなことから、低価格になっている理由をしっかりと把握しておくことはとても大切になります。

イタグレを迎える元となるペットショップやブリーダーは、しっかりと慎重に選ぶことが何よりも大事なことです。

安価な子犬の注意点

先にも述べたように、劣悪な環境下で育てられた親犬から生まれてきた子犬において注意したいことは、遺伝的な病気のリスクが高いことです。

イタリアングレーハウンドの遺伝的病気として挙げられるのは、ブルーの皮毛部分が正常に成長しないCDA脱毛症です。

健康状態の確認方法

イタグレの健康状態は出会った時に確認することができます。

見分けるポイントをお伝えしますのでぜひ確認してください。

  • 目を見ます

清潔で生き生きとした目をしていますか?

汚れや目やにが目の周りについていないか、涙目になっていないか、充血はないか、浮腫みがないかをよく確認してください。

  • 耳を見ます

清潔で綺麗なピンク色をしていますか?

耳垢などの汚れはないか、嫌なにおいはしないか。

耳を痒がっている様子はないか確認しましょう。

  • 鼻を見ます

適度な湿り気があり艶のある鼻をしていますか?

鼻が乾いていないか、くしゃみはないか、鼻水は出ていないか良く見てください。

  • 口を見ます

口、歯、歯茎は綺麗ですか?

口臭やよだれ、歯石の付着や歯茎が赤く腫れているなどといった場合は状態が良くないです。

  • 肛門を見ます

炎症で赤くなっていたり、腫れたりしていませんか?便汚れがついている場合下痢をしている可能性があります。

お尻を気にしていたりしているときも注意が必要です。

  • 毛並みを見ます

毛並みの触り心地や艶は良いですか?

健康な子犬は滑らかで柔らかい毛並みをしています。

  • 皮膚を見ます

部分的に毛が抜けているところはないですか?皮膚の赤みはないですか?

合わせて白いフケが出ていないかチェックしてください。

皮膚の弱いイタグレですので、乾燥させていないことが大切です。

  • 歩き方を見ます

元気に綺麗に歩いていますか?

細い華奢な骨を持つイタグレは骨折しやすい犬種です。

足の動きは左右対称か、足を引きずりながら歩いてないか、足を上げて歩いていないかどうかをチェックしてください。

ブリーダーの信頼性をチェック

イタグレを迎えるにあたって信頼できるブリーダーからと思うのは当然のことです。

どうしたらブリーダーを信頼することができるのか?

ここでいくつかのポイントをお伝えしていきます。

多くのブリーダーは犬が大好きで、愛情をかけて丁寧に大切に育てています。

ですが、ニュースで取り扱われるような残念なブリーダーがいることも事実です。

法令遵守・動物取扱業登録証の確認はもちろん、一定の登録基準やチェック体制を設けているサイトかどうかを確認して利用することが大切です。

ブリーダーからの子犬紹介文や生体証明書、取引方法のほかにもブリーダーや犬舎についても記載されていることを確認してください。

しっかりとJKCに登録している犬舎は血統証明書に犬舎の登録屋号が記載されていますので、そこをチェックすることも重要です。

そして動物愛護法により、ブリーダーから子犬を迎えることを考えている方は、気になっている子犬に会いに犬舎を訪れることができます。

この場合は、事前に訪問の問い合わせをするなどのマナーを守ってから訪問してください。

対面できることでブリーダーを知ることだけでなく、飼育方法や生年月日などを直接聞くことができるのは大きなメリットです。

安心してイタグレを飼うためのポイント

イタリアングレーハウンドの性格や特徴、かかりやすい病気、それに加えて好きな遊び方などをしっかりと認識してから子犬を家族に迎えることで、より安心して一緒に暮らすことができます。

購入時の注意事項

イタグレは温厚で人が好きな犬種です。

初めて犬を飼う方や、子どもがいる方、またマンションなどの集合住宅に住んでいるという方にオススメです。

さらにイタグレは体を動かすことが大好きです。

なので、散歩や外で遊ばせることが苦手な方には不向きな犬種です。

また寒さに弱いため、あまりに寒い時には洋服を着せてあげなくてはなりません。

初めて服を着るときなどに嫌がることもあるのですが、数回繰り返していくことで服を着るという行為を理解することができます。

加えて洋服を着ることのもうひとつのメリットとして、毛が抜けやすいイタグレの困りごとである抜け毛対策ができます。

家の中で抜け毛がまったり、くっついたりすることを防ぐ効果があります。

また、イタグレは首が細く通常の首輪では抜けてしまったり、引っ張ると気管や頸椎に圧をかけてしまうことがあります。専用の首輪を準備する必要があります。

イタグレにとって最も注意すべきことは骨折に気をつけることです。

細くて長い骨をしているので、はしゃいでいる間に骨折してしまうこともあり得ます。

さらには足だけではなく、うれしくてブンブン振っていた尻尾を壁などにぶつけて骨折してしまうことさえあります。

ソファに飛び乗ったり飛び降りたりすることで骨折することもあります。

また、後肢の膝のお皿(膝蓋骨)が脱臼することもあります。骨折も膝蓋骨脱臼も完治のためには外科手術が必要な場合があります。

これらのことをよく知ったうえで家族の一員として迎えることが大切です。

維持費について考える

イタリアングレーハウンドは寿命が13年前後と長く生きる犬種です。

維持費は簡単に考えると「年間費用」×「生きてくれる年数」となります。

一緒に暮らしていくための維持費についてを、迎え入れる前にしっかりと考えて念頭においておくことが、後になってから困ったことにならないためには大変重要なことです。

健康管理のための必要な費用

年に1度の健康診断をオススメします。

犬の健康診断の費用は病院や検査項目数によって異なりますが、血液検査・レントゲンのセットが一般的です。約15,000円前後かかります。

イタグレにとって必要な検査を医師に確認して、事前に金額を知っておくと安心です。

人間と同じで何も異常がなければ安心しますし、病気が早期発見できれば早い治療が受けられます。

かかりやすい病気を持つイタグレだからこそ定期的な健康診断をしてください。

イタグレの維持費について詳しく知ろう

イタグレの維持費は大きく分けると、体に合ったドッグフードやおやつなどの「食費」と

健康管理に必要な「医療費」、そして病気や怪我に備える「ペット保険」となります。

では、それぞれどのくらいの費用がかかるのかをお伝えしていきます。

食事費用の相場

ドッグフードとおやつ代は月に約5,000円かかります。

主食は総合栄養食のドライフードをお勧めします。一般食はおやつやトッピングとして使用するようにしましょう。手作り食にする場合は必要栄養量を確認して獣医師などの専門家に相談しましょう。

ですので年間で考えると約60,000円になります。

健康診断やワクチンの費用

長く一緒に暮らしていくためにも健康診断とワクチンの接種は必ず受けてください。

ワクチンに関しては「2種」から「8種」まであり、値段が随分と変わってきます。

子犬を迎えた最初の1年だけはワクチンを3回受けますので1年目だけはワクチン費は多くなると覚えておくと良いです。

年間費用で30,000円前後となります。

  • 健康診断10,000円前後
  • 狂犬病予防接種3,500円前後
  • 混合ワクチン接種約10,000円
  • フィラリア予防薬1,000円前後
  • ノミダニ予防1,500円前後

予防接種は保険適用外ですので自費になりますのでご注意ください。

予期せぬ出費への備え

予期せぬ出費の一番はやはり怪我や病気となります。

そこでペット保険への加入をすることが必要です。

イタグレの罹りやすい病気

  • 遺伝性疾患である「淡色被毛脱毛症」
  • 先天的なことが原因で起こる「パターン脱毛症」
  • 四肢の細いために起こりやすい「骨折」
  • 眼球の硝子体に変形を起こしやすいイタグレの特徴による「網膜剥離」

自費となると動物病院での診療費は高額になります。

ペット保険にはいろいろな種類があるため、しっかりと内容を検討し決めることが大切です。

その他の予期せぬ出費としてあげられるもの

  • 「しつけ教室」
  • 「ペットホテル」
  • 「一時預かりの利用」

噛み癖などのしつけで困った時や、ちょっとしたお出かけや旅行などに連れて行ってあげることができない時に、これらの施設を利用することがあることを知っておくことも必要なことです。

イタグレのために準備するもの

イタグレと一緒に暮らしていくために準備するもの、またそれらの大きさや素材はどのようなものが良いのかを調べました。

必要なケージやベッド

イタグレにとってケージは安心のできる場所となるので、必ず用意します。

安眠の場所ともなるのでベッドを一緒に入れてください。

そのためには小さすぎないサイズが良いので、90×60cmくらいのものをオススメします。

ベッドは、被毛や皮膚の弱いイタグレにはクッション性の高いものが必要です。

また寒さにも弱いので、ふわふわモコモコの素材のものを好むイタグレが多いです。

餌やオモチャの選び方

イタグレにはどんな餌やオモチャが良いのかを知っておくことも、一緒に快適に暮らしていくうえでとても重要です。

どんな餌がイタグレにとって良いかをお伝えします。

華奢な足を持つイタグレにとって関節に負担がかかることは、骨折につながってしまうため避けなければなりません。

そこで、太らないようにしてあげることが大切になります。摂取カロリーの計算は必ず行いましょう。

動物病院やペットショップなどでも相談することができます。

子犬用・成犬用と年齢に応じたものや、体重管理に特化したもの、病気の治療のために摂取するもの(療法食)など目的別にもいろんな種類のフードがあるので適したものを与えます。

できるだけ良質な素材が使われているドライフードで、小型犬であるイタグレが食べやすいサイズのものを選んでください。

また、手作りで安心したフードを与えたいと考えている方もいらっしゃいます。

その場合には、栄養バランスが偏らないようサプリメントを追加すると良いです。

手作り食をする際はペットの栄養学の専門家や獣医師などにカロリーや必要栄養摂取量などは相談したほうが良いでしょう。

次にオモチャについてですが、繊細なのに我慢強いイタグレは、ストレスを溜め込むこともあるので、たくさん遊んで発散させてあげたいものです。

視力がよく獲物を追うサイトハウンドであるイタグレなので、遊びも走り、物を捕まえて、持ってくることが大好きです。

そんな時にオモチャはとても役に立ちます。

頑丈なゴム製のボールやフリスビーなどの噛む・振り回す・投げる・引っ張ったりができるものがオススメです。

また、オモチャの中にフードが詰められるものがあるのですが、これは、やんちゃなイタグレが大喜びするアイテムとなります。

トイレトレーニングの必需品

決まった場所でトイレができるようになるためのトイレトレーニングをする前に、まずはしっかりと準備から始めます。

  • サークル
  • トイレシーツ
  • トイレトレー(おしっこシートを固定するためのもの)
  • ご褒美のおやつ

イタグレは賢い犬種ですが多くの犬種と一緒で、広い場所で「ここでおしっこをする」と教えても、広すぎてどこを指定されたかを覚えられずに困惑してしまいます。

犬用のベッドとトイレトレーが、ちょうど収まるくらいの大きさのサークルを使ってください。

サークルが大きすぎると、サークルの中にあるトイレトレーにではなく、何もない場所でおしっこをしてしまい、トレーニングの失敗につながってしまいます。

トイレトレーには、おしっこシートを敷きます。

トイレトレーはメッシュ付きのタイプがオススメです。

イタグレは踏んだ時にこのメッシュの感触を覚えて、おしっこをする場所だと認識してくれるようになります。

おしっこシートはやはり消臭効果のあるものが良いです。

上手におしっこをした時には、おやつを与えながら褒めてあげます。

おやつでなくてもドッグフード2~3個でもいいです。

足の長いイタグレにとって、特にオスは狙いが定まるまで時間がかかり、トイレトレーニングは根気がいる作業になることが考えられます。

ですが、上手に出来た時の喜びは犬にも飼い主にも最高のものです。

失敗したら低い声で一度叱り、後に引きずってはいけません。焦らずじっくりやっていってください。

まとめ

イタリアングレーハウンドは古くはクレオパトラも愛した犬です。

賢く、優しく、人間が大好きな良いところもありますが、元気いっぱいに遊びたがるのに骨折しやすいところや、寒さに弱いところなどもあります。

当たり前ですが人間と同じで生き物なので、良いところばかりではないのは当然です。

イタグレの性格や特徴、一緒に生きていく間にかかる費用などをしっかりと把握し、そのあと安心できるペットショップやブリーダーから

家族として迎え入れてあげてください。

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