ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。
はじめに
柴犬は、日本犬特有の特徴を持つ人気の犬種です。
映画の影響で海外でも有名になり、国内外で柴犬には「忠犬」というイメージがあります。
愛らしい見た目から、「いつか柴犬を飼ってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな柴犬には「警戒心が強い」「換毛期のケアが大変」という声もあるのも事実です。
ですが、柴犬は飼い主に忠実な性格なので、初めて犬を飼う方にピッタリです。
この記事では、柴犬の性格や特徴を詳しく紹介します。
オスとメスの性格の違いや飼い方のコツも解説しているので、これから柴犬を飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
柴犬の性格とは?
柴犬はどういった性格なのか、ここからは以下の3つを紹介します。
- 忠誠心の高さ
- 活発で快活な性格
- 社交的で友好的な性格
忠誠心の高さ
柴犬は、家族や飼い主に対する忠誠心が非常に高い犬種として知られています。
柴犬は縄文時代から祖先が存在し、古くから人間と共に生活してきました。
猟犬や番犬として飼われていたので、柴犬は主従関係にはとても忠実です。
飼い主と固い絆で結ばれていれば、心強いパートナーとなるでしょう。
しかし、忠誠心の高さから飼い主以外の人間に懐かないこともあり、見知らぬ人には警戒心を剥き出しにする性格の柴犬もいます。
活発で快活な性格
柴犬は、非常に活発で快活な性格を持つ犬種です。
狩猟犬として活躍していた名残で、行動的でエネルギッシュな性格をしています。
狩猟していたときは鳥やうさぎなどの小動物を捕まえていたので、日常のさまざまなことに敏感に興味を示します。
また、他の犬種と比べても、自分より大きな動物にも怯えない堂々とした性格です。
社交的で友好的な性格
柴犬は日本犬ということもあり日本では飼育しやすい犬種として知られています。
一般財団法人ペットフード協会:「2020年 全国犬猫飼育実態調査」によると、全国で飼育数の多い犬種TOP5のうち、柴犬は3位という結果でした。
幼い頃からしっかり社会化ができていれば、他の犬や見知らぬ人に警戒心を持たず、新しい環境でも適応できるように成長します。
柴犬の特徴とは?
柴犬といえば、その特徴的な見た目ですよね。
ここからは柴犬の特徴を3つに分けて紹介します。
- 小型犬でありながら力強い体格
- 三角形の尖った耳とコンパクトな体つき
- 栗毛や赤毛が特徴的な被毛
小型犬でありながら力強い体格
柴犬の平均的な体格
- 体高 35~41cm
- 体重 7~11kg
柴犬は、分類としてはぎりぎり小型犬です。しかし、一般的に小型種といわれているチワワやポメラニアンと比較すると大きくなるため、ペットホテルなどでは中型種扱いされることもあります。柴犬は狩猟犬や番犬として活躍していた名残で、生まれつき筋肉質で引き締まった体格をしています。筋肉だけではなく骨密度も高く、激しい運動にも耐えられる丈夫な体格をしています。
三角形の尖った耳とコンパクトな体つき
柴犬の最も目立つ特徴といえば、三角形の尖った耳とコンパクトな体つきです。
柴犬は狼の特徴が色濃く残っている犬種で、耳にその特徴が現れています。
その大きく尖った耳は敏感で、周囲の音に瞬時に反応します。
また、柴犬のコンパクトな体つきは俊敏な動きが可能です。
柴犬はこのコンパクトな体つきを活かして、野山の中で動きの速い鳥やウサギなどを狩猟していました。
栗毛や赤毛が特徴的な被毛
柴犬は栗毛や赤毛などの特徴的な被毛をしています。
他にもこのような被毛を持つ柴犬も存在します。
- 黒色
- 白色
- 胡麻色
また、柴犬の被毛はダブルコートと呼ばれる構造で、内側の柔らかい毛と外側の硬い毛に分かれており、寒い時期でも体温を維持でき、暑い時期は体温を外に逃がせるように毛が生え変わります。この構造の結果、換毛期には毛が大量に抜けます。
オスとメスの性格の違い
柴犬は、オスとメスによって性格の違いがあるのでしょうか。
ここからは、以下の2つに分けて解説します。
- オスはよ り活発で好奇心旺盛
- メスは穏やかで優しい性格
オスはより活発で好奇心旺盛
オスの柴犬は、メスよりも活発で好奇心旺盛な性格を持っています。
何に対しても強い興味を持ち、遊び好きでアクティブな一面があるので、飼い主とのコミュニケーションをとても楽しんでくれます。
「運動が大好き・柴犬とコミュニケーションを頻繁に取りたい」という方は、オスの柴犬の飼育が向いているでしょう。
オスの柴犬は警戒心がつよい
オスの柴犬はメスに比べて警戒心が強く、攻撃的な一面もあります。
メスより力も強いので、散歩のときに制御できない可能性があり注意が必要です。
力のないお子さんや女性、年配の方は気をつけないと思わぬ怪我をするかもしれません。
メスは穏やかで優しい性格
メスの柴犬は、穏やかで優しい性格を持つことが多いです。
また、オスよりも警戒心が強いので番犬としても活躍してくれます。
家族や飼い主に対して愛情深く接してくれるので、初めて柴犬を飼う方はメスを選ぶとよいでしょう。
メスの柴犬は母性も強いため、小さなお子さんがいるご家庭にもオススメです。
メスはオスより自立している
メスの柴犬は自立心が高く、オスと比べて飼い主や家族と一定の距離を取りたがります。
「全然デレデレしてくれない!」と不満に思わず、メスの柴犬はそういう性格だということを理解しておきましょう。
無理やりコミュニケーションを取ろうとすると、メスの柴犬は機嫌を損ねてしまいます。
ある程度の距離感を大事にして、あちらが甘えたくなるタイミングを待ちましょう。
毛色と性格の関係
じつは、柴犬は毛色によって性格も変わります。
ここからは以下の2つを解説します。
- 赤毛の柴犬は愛らしく陽気な性格が多い
- 黒毛の柴犬はクールで落ち着いた性格が多い
赤毛の柴犬は愛らしく陽気な性格が多い
赤毛の柴犬は、愛らしく陽気な性格が多いと言われています。
赤毛の柴犬は全体の80%を占めており、柴犬に最も多い毛色です。
そのため、甘えたがりで元気な赤毛の柴犬はペットとして大変人気があります。
黒毛の柴犬はクールで落ち着いた性格が多い
一方、黒毛の柴犬は一般的にクールで落ち着いた性格が多いとされています。
黒毛の柴犬は冷静で、新しい環境や人間に対して慎重な一面があります。
家の中でも静かに過ごすことが多い穏やかな性格なので、飼い主に安心感や癒しを与えてくれるでしょう。
柴犬の飼い方のコツ
柴犬を飼う際には、正しい飼育方法を守りましょう。
以下では、柴犬の飼い方のコツについて詳しく説明します。
- 日常の運動と散歩の重要性
- 社会化のためのトレーニング
- 食事や健康管理の注意点
日常の運動と散歩の重要性
柴犬の多くは活発で体を動かすのが好きな性格なので、日常の運動と散歩が重要です。
運動不足はストレスが溜まり問題行動の原因になるので、散歩は1日最低2回、散歩時間は45分以上行いましょう。
また、いつでも家の中でも運動できるように、ひとり遊び用と一緒に遊ぶ用のおもちゃを用意しておきましょう。
社会化のためのトレーニング
柴犬は忠誠心が強い性格ですが頑固で強気な性格でもあるため、社会化させるには十分なトレーニングが必要です。
社会化とは、犬が人間の社会を理解し順応することを指します。
柴犬は猟犬や番犬としての名残が他の犬種よりも強いので、人間社会に順応させるには幼少期からのトレーニングをしっかり行いましょう。
社会化期が特に重要
柴犬を社会化させるために特に重要なのが、「社会化期」と呼ばれる生後12週ごろまでの期間です。
社会化期は、自分を守ってくれる存在やコミュニケーションを取った存在を仲間と認識します。
そのため、社会化期は親犬や他の兄弟と一緒に住まわせて環境に慣れさせましょう。
この時期に他の人間や犬と交流があまりないと、自立期に入ってからは「仲間以外は警戒するべき存在」として認識します。
他の環境を知らず飼い主にだけ忠実になると、見知らぬ人は危険人物とみなし威嚇のために吠えてしまいます。主人や仲間を守るための行動なのですが、人間社会では周りに迷惑をかけてしまうでしょう。
ひっきりなしに吠えてしまう柴犬に育つと、飼い主の社会的な信用にも影響しかねないので、社会化期にたくさんの刺激に触れさせてあげてください。
社会化のトレーニング方法
- 家の環境や物に慣れさせる
- 家族以外の人と触れ合わせる
- 生後3ヶ月以内に散歩デビューさせる
- 他の犬や人と積極的に交流させる
- しつけ教室やパピーパーティに参加する
柴犬を迎え入れたら、まずは家の中の環境や物に慣れさせます。
日常生活で必ず使用する家電や、ブラシなどのケア用品など、柴犬に慣れてほしいものにたくさん触れさせましょう。
次に、柴犬の体力を考えながら家族以外の人と触れ合う機会を設けます。
他の犬との交流をさせることで、犬同士の挨拶の仕方や、仲間にやってはいけないことなど、犬の社会性も学びます。
近くの公園で犬の散歩をしている人がいたら、こちらからコミュニケーションを取りに行きましょう。散歩の道中で声をかけてくれる人にもたくさん触れてもらい、「人間は危険ではない」ということを柴犬に覚えてもらってください。
食事や健康管理の注意点
柴犬は、丈夫な体格や活発な性格で勘違いされやすいですが、健康管理を怠ると体調が悪くなりやすいナイーブな犬種です。
柴犬を飼ううえで、食事や健康管理はとても重要になります。
食事がアレルギーの原因になる
最近は、ドッグフードがアレルギーの原因になる柴犬も増えています。
もしアレルギー反応が出てしまったら、アレルギー検査を行い、原因物質を排除した専用ドッグフードなど飼っている柴犬に合った食事に変えましょう。
活発なので怪我しやすい
柴犬は、運動が大好きで活発な性格ですが、その分怪我のリスクがあります。
すべりやすいフローリングの上で遊ばせると、興奮して柴犬が転んでしまうかもしれません。
「家の中にカーペットを敷く」「家具の角に緩衝材を貼る」など、怪我をさせないための対策を怠らないようにしましょう。
その他の注意点
柴犬はアレルギー体質の子が多く、「アトピー性皮膚炎」を発症する場合があります。
アレルギー体質の柴犬は全体の約80%と高いため、柴犬を飼育するなら定期的な健康診断を受けましょう。
- ハウスダスト
- 花粉
- ノミ
- 食事
このように、アレルギーの原因はさまざまです。かゆみ・下痢などの症状が現れたらアレルギー検査を検討することをお勧めします。
柴犬を飼うことの魅力
最後に、柴犬を飼うことの魅力を3つ紹介します。
- 忠実なパートナーとしての存在
- 癒しやストレス解消になる
- 愛らしい姿と活発な性格が魅力
忠実なパートナーとしての存在
柴犬は忠実な性格なので、飼い主に対して従順なパートナーとなります。
絆を深めれば飼い主を守るべき家族として認識し、寄り添い支え続けてくれます。
どんなときも支えてくれる心強いパートナーを必要としている方は、柴犬の飼育を検討してみてください。
癒しやストレス解消になる
柴犬との日々のふれあいは、ストレスの解消やリラックス効果をもたらしてくれます。
尻尾を振って玄関に迎えに来てくれる柴犬を見れば、1日の疲れを癒してくれて明日への活力となるでしょう。
また、運動が大好きな柴犬との生活では、飼い主の運動量も自然と増えます。
適度な運動はストレス解消に効果があるので、健康的な毎日を送れるようになるでしょう。
愛らしい姿と活発な性格が魅力
「ぴんとした耳やくるっとした尻尾」「ふわふわの毛並み」など、柴犬はとても愛らしい姿をしています。
散歩をしていれば多くの人を引き寄せ、コミュニケーションを楽しむことができるでしょう。
また、前向きで陽気な性格も柴犬の魅力です。
いろいろな物に興味を示し楽しんでいる姿を見れば、飼い主も前向きに生活を送れるようになるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、柴犬の性格や特徴を詳しく解説しました。
まとめると以下の内容です。
- 柴犬は忠誠心が高く運動が大好きな犬種
- 小柄でがっしりとした体格で赤毛と三角と耳が特徴
- オスは活発、メスは落ち着いた性格
- 運動としつけ、食事管理が重要
- 柴犬を飼うと生活が豊かになる
柴犬は、警戒心が強い性格なので、飼い主以外の見知らぬ人や環境に敵意を向けてしまうこともあります。
しかし、幼少期からたくさんの動物や人と交流させることで、社会性を知り友好的な性格になります。
また、柴犬は他の犬種よりも運動量が多い犬種です。
「運動させられる環境・時間はあるか」を考えて、ストレスなく生活させられる状態で柴犬を飼い始めましょう。