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【獣医師監修】毛が短い犬種12選!特徴や飼育方法をご紹介

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はじめに

犬には毛並みやサイズの種類がたくさんあり、その中でも毛の短い犬種は手入れが比較的簡単で、清潔感があります。短毛種は比較的毛が抜けにくい犬種も多いためアレルギーが心配な方にもおすすめです。

本記事では獣医師監修のもと、毛が短い犬種の中から12種類を選び、それぞれの特徴や飼育方法について詳しくご紹介します。

短毛種の特徴

短毛種はブラッシングやケアが少なくて済むため、日常のお手入れが比較的簡単です。

そのため、ブラッシングなどのケアの時間も遊びや散歩などのコミュニケーションをとる時間にまわせます。しかし、なかには抜け毛の多い短毛種もいるので、それぞれの犬に合わせたケアは必要と言えるでしょう。

小型犬の短毛種類

小型犬の短毛種の代表的な犬種を紹介します。中型犬や大型犬に比べると手間はかかりませんが、お手入れが必要ないというわけではありません。

イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンドは、繊細で気品あふれる優雅な外見が特徴の小型の短毛種です。

スレンダーな体つきで、しなやかな動きが美しく人気があります。

短毛種で抜け毛が少なく、体臭もあまりないことからお手入れも比較的簡単で、はじめて犬を飼う人にもおすすめです。

ハウンド系譲りの運動神経を持っているため、定期的に全力疾走させる機会を与える必要があります。毎日の運動は朝夕30分程度の散歩を目安にて、定期的にドッグランなどで思い切り走らせてあげましょう。

イタリアングレーハウンドは骨が細い犬種なため、骨折には注意しなければいけません。

活発な性格をしているため、高いところに登って降りる時に骨折する可能性もあります。

部屋の中の環境にも注意し、危ない場所には入れないように工夫して事故を未然に防ぎましょう。

冬の寒さに非常に弱い犬種です。部屋の温度には十分に注意して、服を着せるなどの防寒対策をして犬が快適に暮らせるよう心がけましょう。

チワワ

チワワ

チワワは体高より体長が長い立ち耳の超小型の犬種です。そのコンパクトなサイズが可愛らしい印象を与えてくれます。

とても活発で明るく陽気な性格をしていますが、神経質で臆病、保守的な部分を持っており、侵入者に対しても非常に敏感に反応し、番犬としても役立ちます。

苦手なものが多くならないよう、子犬の頃から色々なものに慣れさせてあげましょう。

小型犬なので運動量はそれほど必要ありません。普段は気分転換をかねて軽い散歩をしてあげるとストレス発散にもつながります。

また、活発で甘えん坊な犬種なのでおもちゃで遊んだり抱っこをしたり撫でたりして、しっかりコミュニケーションの時間をとりましょう。

チワワは、スムースコートとロングコート2種類の被毛のタイプがあります。

光沢がかかった毛が密生しているスムースコートのチワワは、ラバーブラシでこまめにブラッシングをし、抜け毛を取り除いてあげましょう。

パグ

パグ

パグは小柄で丸いフォルムが特徴の犬種で、ぺちゃんこな鼻としわしわな顔が魅力的です。

性格は活発で愛嬌もよく、子供とも仲良く生活できます。

その反面、頑固で自立心旺盛な一面も持ち合わせていることから、しつけは根気強くおこなう必要がありそうです。

パグのような短頭犬種は呼吸器に負担がかかりやすいため、興奮をコントロールするトレーニングをしておきましょう。

たくさんの運動量は必要ありませんが、太りやすい体質をしています。また食欲旺盛な面もあるため、体重管理には注意が必要です。

朝夕は軽い散歩をし、遊び好きなパグのためにたくさん遊ぶ時間を設けてコミュニケーションをとりましょう。

柴犬

柴犬は日本の代表的な犬種で、その特徴的な見た目と忠実で活発な性格をしています。

くるっと巻いた尻尾と三角にピンと立った耳が特徴的で、近年人気の豆柴は、小柄な柴犬同士を交配させてできた特殊な柴犬です。

元は猟犬や番犬として活躍してきた犬種なので、我慢強い性格をしていて警戒心も強い傾向にあります。そのため自立心が強く過度にベタベタされるのを嫌います。

飼い主以外には警戒して吠えてしまうこともあり、トラブルに繋がる場合があります。

子犬の頃からしっかりしつけをすれば、飼い主以外の人や動物ともコミュニケーションをうまく取れるようになるので、比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。

中型犬の短毛種類

中型犬の短毛種の代表的な犬種を紹介します。被毛の種類によってお手入れの仕方が変わってきます。

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグはコンパクトで筋肉質な体つきが特徴です。

愛嬌のある表情としっかりした体つきが愛されているポイントとなっています。

明るく好奇心旺盛で遊ぶことが好きなフレンチブルドッグは一緒に遊んだり甘えたりすることを好みます。運動量はそれほど多くありませんが、朝晩の散歩と室内での遊びでたくさんコミュニケーションをとることが大切です。

被毛のお手入れはあまり必要ありませんが、皮膚炎にかかりやすいため週に2回程度は軽くブラッシングしたりタオルで拭いたりして汚れをとってあげましょう。

コーギー

コーギー

コーギーは小柄ながらがっしりとした体つきが魅力です。

大きな耳と可愛らしい表情が特徴的で、知識豊富で忠実な犬種として知られています。

元は牧羊犬として使われており、他の動物を見ると吠えたり追いかけ回したりしてしまうことがあります。子犬の頃から「待て」ができるように基本的なトレーニングをおこないましょう。

活発で運動も好きなため、散歩や遊びを通してストレスがたまらないようにしてあげなくてはいけません。毎日朝晩の散歩は欠かさないようおこないましょう。

被毛はダブルコートで抜け毛が多いため、換毛期には毎日のブラッシングが必要です。

ビーグル

ビーグル

ビーグルは中型の嗅覚犬で、丈夫で友好的な性格をしています。短毛で手入れが簡単でコンパクトな体つきが印象的です。

優れた嗅覚を持っており、狩猟犬としての遺伝子が強いため、散歩やトレッキングをとても好みます。小さくてもスタミナのあるビーグルは運動が欠かせません。毎日の散歩はもちろん、ときにはドッグランなどで思い切り走らせてあげてください。

家族との絆も深く、元気で活発な性格をしているため、子供とも仲良くできファミリーでの飼育にもおすすめです。おもちゃやおやつを隠して宝探しをさせたりするゲーム性のある遊びをとても好むので、工夫して遊んであげましょう。

短毛種ですが、密生して生えているため雨などにも耐えられます。お手入れは定期的に固く絞ったタオルで拭く程度にし、抜け毛が気になる時には優しくブラッシングをしてあげましょう。

ブルドッグ

ブルドッグ

ブルドッグは力強く丈夫な体つきが特徴的です。シワのある表情は愛くるしいといわれています。

性格は温和で家庭向きなことから、子供とも仲良く生活できます。性格はおっとりしており、番犬には向かない犬種です。

運動量は比較的控えめで、ゆったりくつろぐことを好むブルドッグですが、体重管理のために朝晩に30分~1時間程度のゆっくりした散歩をおこないましょう。

短い被毛で手入れも比較的簡単ですが、シワの間に汚れがたまらないようにこまめに拭いてあげることが必要です。

大型犬の短毛種類

大型犬の短毛種の代表的な犬種を紹介します。大型犬は体が大きい分短毛種とはいえ抜け毛も多くあります。

定期的なブラッシングが必要です。

ドーベルマン

ドーベルマン

ドーベルマンはスマートで力強い犬種です。短毛で手入れがしやすく、知識が豊富で忠実な性格をしています。

家や家族を守る防衛意識が高いため、侵入者には警戒心をみせることから優れた番犬や、護衛犬としても知られている犬種です。

強そうな容姿から怖い犬の印象があるドーベルマンですが、穏やかで落ち着いた性格をしています。

ドーベルマンの筋肉質で美しい肉体は、十分な運動量で維持することが可能となります。運動不足になると欲求不満などのストレスにもなるため、少なくとも朝夕1時間ずつ運動ができるように時間をとってあげましょう。

頻繁にブラッシングをする必要はありませんが、抜け毛が多いので週に1回~2回程度ブラッシングが必要です。

ダルメシアン

ダルメシアン

101匹わんちゃんで有名なダルメシアンは、白地に黒い斑点が特徴的で、その独特の美しさと優雅さが魅力の犬種です。

活発で社交的な性格をしており、家族との結びつきをとても大切にします。

いつも元気いっぱいで運動も好む犬種なため、散歩やランニングなどでエネルギーを発散させることが重要です。毎日1時間程度の散歩をし、ストレスがたまらないようにしてあげましょう。

ダルメシアンの被毛はシングルコートです。皮膚をマッサージするようにブラッシングすることによって抜け毛の問題が軽減されます。

垂れ耳は耳が蒸れやすいため、耳の入り口部分を拭いて衛生面を保ってあげましょう。

ラブラドールレトリバー

ラブラドルレトリバー

ラブラドールレトリバーは優れた知能と優しい性格で知られている犬種です。

その頭の良さと優れた運動能力があることから、盲導犬などの補助犬としても活躍しています。家族にとても愛情深く、他の動物や他人にも攻撃性を見せることはほとんどありません。

ラブラドールレトリバーは短毛種ですが、ダブルコートの被毛のため抜け毛が多いのが特徴です。短毛で毛が伸び続けるような犬種ではないため、カットは必要ありませんが、定期的にブラッシングをしてあげましょう。

遊ぶことが大好きなラブラドールレトリバーは、汚れ具合によってシャンプーの頻度も変わってきます。シャンプーをしすぎると皮膚が乾燥して臭いやフケの原因にもなるため、あまり汚れていない場合は2ヶ月に1度のシャンプーで十分といえそうです。

遊ぶことを好み、アクティブで元気な性格が特徴のラブラドールレトリバーは多くの運動量を必要とするため、運動不足には注意が必要です。

定期的なブラッシングや適切な運動、栄養バランスの取れた食事が健康維持の秘訣となります。

秋田犬

秋田犬

秋田犬は日本の伝統的な犬種です。その風格と忠実な性格が魅力で、海外でも人気の犬種とされています。

勇敢で忠実な性格が秋田犬の特徴で、忠誠心の強さから「忠犬」として称されています。

穏やかで冷静な性格をもっている秋田犬ですが、その一方で独立心が強く飼い主以外の人には警戒する傾向があるため、子犬の頃から色々な動物や人に慣れさせる必要があるでしょう。

また、とても力の強い秋田犬は人を転倒させて怪我を負わせてしまう可能性があります。

飼い主の指示で行動もコントロールできるようトレーニングをおこないましょう。

スタミナのある犬種なので、運動不足にならないよう毎日の散歩は欠かせません。

定期的にドッグランに行き思い切り走らせてエネルギーを発散させてあげましょう。

寒い地域で暮らしてきた犬種の秋田犬は、皮膚を保護する硬い毛質のオーバーコートと柔らかい毛質のアンダーコートのダブルコートです。秋田犬は毛の量が多いのでブラッシングをしてこまめに被毛のケアをしてあげましょう。

短毛種飼育の仕方

長毛種と比べて短毛種は毛が絡まることが少ない分お手入れが比較的楽な傾向にあります。

しかし、長毛種より生え変わりがはやいため、ブラッシングをこまめにして抜け毛を取る必要があります。

短毛種にも2種類のタイプがあり、比較的抜け毛が少ないシングルコートと、換毛期に抜け毛の多いダブルコートタイプがあります。

シングルコートの場合、一気に毛が生え変わる換毛期がないため抜け毛はそれほど気になりません。

しかし、ダブルコートの場合は、春と秋の換毛期には特に抜け毛が多く、短毛種とはいえ毎日のブラッシングを必要とします。

短毛種だからといってお手入れが簡単なわけではありません。

トリミング方法

短毛種の場合、頻繁なカットは必要ありません。

定期的に専用の短毛ブラシを使用して、抜け毛や汚れを取り除くようブラッシングをしてあげましょう。清潔で健康的な被毛を保てます。ブラッシングだけでなく、シャンプーも定期的に必要です。

また、爪切りや耳の掃除も欠かさず行いましょう。

抜け毛は多い?

短毛種は抜け毛が少ないイメージがありますが、犬種や季節、個体差によって抜け毛が増えることがあります。

とくにダブルコートの短毛種の場合、春と秋の換毛期には特に多くなる為、毎日のブラッシングが必要です。シングルコートの短毛種であっても毛が短い分毛周期も短くなり毛の生え変わりが早く抜けやすいのが特徴です。

ダブルコート、シングルコートどちらも定期的なブラッシングで抜け毛の管理をしてあげましょう。

病気になりやすい?

短毛種の場合、長毛種に比べて皮膚病にかかりやすい傾向があります。皮膚の保護をしてくれる長い毛がないことが原因の一つです。定期的に健康チェックや予防接種で動物病院を受診して、異変にいち早く気づけるようにしておきましょう。

気温対策

ダブルコートや、ぺちゃんこの鼻をしている短頭種の場合、暑さ対策が必要となります。

被毛がダブルコートの場合、換毛がスムーズに行われないと体の熱を逃せません。短頭種は短い鼻と口腔の狭さから他の犬より呼吸がしにくいのが特徴で、体内の熱を逃しにくく暑さに弱い傾向にあります。

夏場はエアコンをつけて、温度と湿度に気をつけましょう。

また、アンダーコートを持たないシングルコートの被毛を持つ犬種は寒さ対策を必要とします。犬が震えていたり体を小さく丸めていたりする場合、寒さを感じているサインです。

暖房器具を使い部屋の温度を調整し、必要ならば洋服を着せてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか。短毛種だからといって抜け毛が全くなくお手入れが必要ないというわけではないことがわかりました。

しかしお手入れ自体は時間もかからず難しいものではありません。

どのような犬であっても必要最低限のお手入れを必要とし、しつけやコミュニケーションをはかり本当の家族へとなっていきます。

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