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愛犬がいつも膝の上で寝る....!その理由と犬の心情を合わせてご紹介


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はじめに

愛犬が自分の膝の上に乗ってきたり、膝の上で寝たりする姿を見ると可愛くて嬉しい気持ちになると思います。しかし、犬がなぜ飼い主の膝の上に乗りたがるのか、膝の上で寝るのか、その理由をご存知でしょうか?

「理由なんてあるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、このような犬のちょっとした行動にもちゃんと理由があります。

この記事では、犬が飼い主の膝の上で寝る理由や膝の上に乗りたがる理由、その時の犬の心情などについて詳しく解説します。

犬が膝の上で寝る理由

まず、犬が飼い主の膝の上で寝る行動には、このような理由があります。

  • 快適さと安心感
  • 社会的な絆の表現
  • 人間への依存心

ただ、膝の上で寝ないから飼い主のことが嫌いとか信頼していないということではありません。

犬にも性格があるので、飼い主と一緒に寝るのが好きな犬もいれば1匹で寝るのが好きな犬もいます。犬の気持ちを理解する一つの手段として参考にしてください。

快適さと安心感

膝の上で寝たがる犬は、飼い主さんの膝の上を”寝やすくて安心する場所”だと思っています。飼い主の匂いを近くで感じることができるというのも安心できる理由の一つです。

何か不安なことがある時には特に飼い主の膝の上で寝たがる犬も多いですが、それは犬と飼い主の信頼関係がしっかりと築けている場合、犬にとって飼い主の膝の上は最も安全で安心できる場所だからです。

例えば犬を旅行に連れて行った時や引っ越した時、近所で工事の音がしている時などに、いつもと違う環境で落ち着かない場合もあるでしょう。

犬が安心を求めて飼い主の膝の上で寝たがる場合には優しく声をかけたり、ゆっくりと撫でてあげましょう。

社会的な絆の表現

犬はもともと群れで暮らす動物です。寝る時には身を守るために群れの仲間と一緒に体を寄せ合って眠る習性があります。

飼い主を仲間と認識している犬は体が飼い主に触れている状態で眠ろうとします。

犬は寝る時に体に何かが触れていると安心すると言われており、飼い主の膝の上で寝ることで、飼い主の体に常に触れている状態になるので安心感が得られるからです。

人間への依存心

飼い主の膝の上じゃないと寝ないという犬もいます。子犬の頃から飼い主の膝の上で寝かしつけられた犬は成犬になっても寝る時の定位置は飼い主の膝の上になります。

飼い主の近くじゃないと寝ないというのは飼い主(人間)に依存してしまっている状態です。

その場合飼い主の姿が見えないと不安になったり、1匹で留守番をさせるとパニックになって暴れたり問題行動を起こすようになる場合もあります。

飼い主が居ない時でも、犬が安心して眠ることができるように訓練しておくほうが、犬にとってもストレスなく過ごすことができます。

犬が膝の上で寝る姿からわかる犬の気持ち

愛犬が膝の上で寝ている時、どんな姿で寝ているでしょうか。犬の寝姿から、その時犬がどんな気持ちでいるのかを知る事ができます。

  • リラックスしている
  • 満足感を感じている
  • 主人への愛情を示している

気持ちを知る事ができれば、犬と飼い主の距離はさらに近くなるでしょう。

リラックスしている

”へそ天”と呼ばれる、仰向けになって寝る体制は犬が最もリラックスしている時の寝姿です。

犬にとってお腹は急所ですので、お腹を見せて眠るという行為は、警戒心が全くなく犬が飼い主を信頼してとてもリラックスしている状態だといえます。

満足感を感じている

満足して寝ている場合、4本の足を投げ出し横向きになって寝ます。

横向きの寝方は犬にとっては最も楽な寝姿で、熟睡している場合にはグーグーといびきをかくこともあります。

この体制はすぐに起き上がることができないので、横向きで寝ている場合はとても満足して安心している状態だといえます。

主人への愛情を示している

まず飼い主の膝の上で眠ること自体が、犬からの愛情表現であるといえます。

犬は嫌いな人や怖いと感じる人に体を預けて寝ることはしません。

もし犬が飼い主に背を向けた状態で寝ている場合、「あなたを信頼している」というサインです。飼い主を信頼しているので背中を見せても大丈夫だと思っています。膝の上で飼い主にいっぱい甘えたいという気持ちがあるのでしょう。

膝の上に乗ってくる理由

そもそもなぜ犬は膝の上に乗ってくるのでしょうか。その理由にはこのようなものがあります。

  • 注意を引きたい
  • 近くにいたい
  • 温かさを求めている

犬が膝の上に乗ってくる理由が理解できれば、今まで何気なく見ていた犬の行動が愛おしく感じられるはずです。

注意を引きたい

犬が膝の上に乗るのは、飼い主の注意を引きたいからです。

以前膝の上に乗った時に、”撫でてもらえた”とか”構ってもらえた”という経験がある犬はそれを覚えていますから、膝の上に乗れば飼い主の注意を引けると思っています。

もしかすると、膝に乗る前に犬は「遊んで!」とか「構って!」というアピールをしていたのかもしれません。飼い主が犬の出しているアピールに気づかない場合、犬は自分の存在に気づいて欲しくて膝に乗ってくることもあります。

このように、犬は飼い主の注意を引きたい時に膝の上に乗ってくることがあります。

近くにいたい

飼い主が大好きな犬は、飼い主が近くにいることで安心します。飼い主の近くにいたいという気持ちから膝の上に乗ることもあります。

犬が膝に乗ってお腹を見せたり、体を擦り付けたりといった行動が見られる場合は飼い主に甘えたいというサインです。膝の上に乗ってきた愛犬を優しく撫でてあげましょう。

温かさを求めている

犬が膝の上に乗ってくるのは、夏の時期よりも冬の寒い時期の方が多いのではないでしょうか。冬の寒い時期に膝に乗ってくる場合は、温かさを求めていることが多いです。特に毛の短い犬種やシングルコートの犬種、小型犬、子犬やシニア犬は寒さに弱いため、寒いと感じると飼い主に温めてもらおうと膝に乗ってくることがあります。

温かさを求めて膝に乗ってくる場合は飼い主の膝の上で丸まっていることが多いです。もし耳や肉球が冷たくなっていたり震えている場合は、寒さ対策をしてあげる必要がありますので注意しましょう。

犬が膝の上で寝ることのメリット

犬を膝で寝させてはいけないという意見もありますが、何故なのでしょうか。

もしも、犬を膝からおろそうとした時に、威嚇したり吠える場合は、「犬が自分の方が偉いんだ」と優位性をアピールしている可能性があります。この場合は飼い主との信頼関係が築けていないため膝の上で寝させるのは避けた方が良いです。まずはしっかりとしつけをする必要があります。

飼い主との信頼関係がしっかり築けている犬ならば、膝の上で寝ることは問題ありません。

犬が膝の上で寝ることにはメリットもあります。

  • ストレスの軽減
  • 心理的な安定
  • 手入れや健康チェックのしやすさ

これらのことを理解して、愛犬との絆をさらに深めていきましょう。

ストレスの軽減

大好きな飼い主の膝の上で安心して眠ることで、ストレスの軽減効果があります。

飼い主の膝の上は安全で安心できる場所だと犬は覚えていますので、犬は警戒せずに安心して寝ることができます。

飼い主も、可愛い愛犬の寝ている姿を間近で見る事ができるので、犬と飼い主のお互いにとって幸せな時間になります。

心理的な安定

飼い主の膝の上で寝ることは一つのコミュニケーション方法なので、犬と飼い主の信頼関係を構築する時間にもなります。

犬が「この人の近くにいると安心できる」「この人は信頼できる」と思えれば、心理的に安定できます。

もし犬が少し不安そうにしている場合には、優しく撫でて安心させてあげましょう。

手入れや健康チェックのしやすさ

犬が飼い主の膝の上で寝ている時、飼い主は犬を撫でながら身体を見たり触ったりできるので健康チェックをしやすくなります。優しく撫でながら、全身を触ってどこか異変はないか、触って痛がるところはないか、爪が伸び過ぎていないかなどをチェックしましょう。

膝の上で寝ている時は犬もリラックスしているので、手入れや健康チェックがしやすいタイミングになります。

犬に快適な膝の上での寝かせ方

犬が膝の上に乗ってきたなら、飼い主は「なるべく快適に寝させてあげたい」と感じるでしょう。

犬にとって、飼い主の膝の上で快適に寝られる時間は至福の時となります。

膝の上で寝かせる場合に飼い主ができることにはこのような事があります。

  • 適切なクッションやブランケットの使用
  • 適度な時間制限
  • 犬の体調の観察とケア

ちょっとした工夫をすることで、膝の上で犬が快適に寝る事ができるようになりますのでぜひ参考にしてください。

適切なクッションやブランケットの使用

人間と同じように犬も柔らかい素材の物を好む傾向があります。膝の上で直接寝かせるのも良いですが、膝にブランケットをかけた上に寝かせたり、クッションの上で寝かせてあげるのも良いです。犬が寝る時に、クッションにあごを乗せて寝ているのを見た事がある飼い主さんも多いでしょう。あご乗せが好きな犬はおもちゃやクッションにあごを乗せることで安心したり、その体制が寝やすいと感じている犬もいます。

もしお気に入りのクッションがあるなら、クッションを使用することで犬も安心できます。冬の時期にはブランケットを使用して犬を温めてあげるのも良いです。ブランケットに包まれるのが好きな犬もいますので上手く使用してみてください。

適度な時間制限

「愛犬が膝の上で寝てしまって動けない!」という経験をした方もいるのではないでしょうか。可愛い愛犬の姿を見ていたいけど、起きるまでずっと座っているわけにもいきません。

いつも膝の上で愛犬が寝ている場合には、適度な時間制限をするのも良いでしょう。

犬は満足すれば勝手に膝から降りて別の場所で寝ることもありますが、ずっと飼い主の膝の上で寝ている場合には身動きが取れなくなってしまいます。

その場合は、例えば30分経ったら「降りて」と言って犬を膝から下ろす、というように時間を制限しておくのも良いでしょう。犬に、いつでも主導権は飼い主にあるということを教える機会にもなりますのでおすすめです。

犬の体調の観察とケア

いつも膝の上で寝かせることで、小さな変化にも気付きやすくなります。

肉球を触ってみたり、イビキの音を聞いたりしながら犬の体調をチェックするのも良いです。ぜひ毎日の体調チェックの機会にしてください。

また、膝の上で犬がリラックスしている間に、マッサージをしてあげるのも良いでしょう。癒し効果や血行を良くする効果がありますし、シニア犬には特におすすめです。

犬が膝の上で寝る行動への対応方法

新しく犬を飼い始めた方や、最近犬が膝に乗るようになったという方もいるでしょう。

犬が膝に乗ってきて嬉しいけど、どんな対応をすればいいのかわからないという方や、いつも犬が膝に乗ってくるけど自分の対応は合っているのかな?と疑問に思っている方もいるかもしれません。

犬が膝の上で寝る時の飼い主の対応方法についてもご紹介していきます。

この時に大切なのは以下3つです。

  • 無理に追い払わない
  • 心地よさを提供する
  • 代替の快適な場所を提供する

もし今まで、間違った対応をしていたという方も、この機会にこれからは正しい対応をしてあげてください。

無理に追い払わない

飼い主の膝の上で寝ようとしている犬を、忙しいからといって無理に追い払ってしまうのはNGです。

膝の上で寝たいのにいつも飼い主に追い払われている犬は、悲しい気持ちになって飼い主への信頼を少しずつ失ってしまいます。

安心できる場所である飼い主に拒否されてしまったと感じてしまうからです。

無理に追い払うのではなく、優しく「降りて」と声をかけて、大人しく降りた犬には「偉いね!」と褒めてあげましょう。

心地よさを提供する

犬が膝の上に乗ってきた時には、気持ちよく眠れるように心地よさを提供しましょう。

膝の上で犬が寝ているのに、大きな音を立てたり、身体をしょっちゅう動かしたりしていては安心して眠ることができません。

テレビや音楽は適切な音量で聞いたり、飼い主自身もゆったりとした気持ちで寝ている犬との時間を過ごしましょう。

代替の快適な場所を提供する

どうしても今は忙しいという場合には、飼い主の膝の代わりになるような別の安心できる場所に誘導しましょう。犬用のベッドなど他に快適な場所があれば、そこで寝るように犬に教えます。大人しくベッドに入った犬には「偉いね」といっぱい褒めてあげてください。もしあとで時間があるようなら、「良い子だったね」とたくさん甘やかしてあげましょう。

犬の寝る行動についての留意点

犬が寝ている可愛い姿を見るのは、飼い主にとって幸せな時間です。しかし犬が寝ている時には気をつけるべき点がいくつかあります。

  • 犬の体温に注意する
  • 不快な姿勢での長時間の寝かせ方を避ける
  • 異常な行動や変化には注意する

犬が寝ている時には、これらのことに留意しましょう。

犬の体温に注意する

犬の平均的な体温は約38〜39℃で、人間よりも2〜3℃高いです。快適だと感じる温度も犬と人間では少し異なります。少し肌寒いなと感じる気温が犬には快適に感じます。一緒に寝る場合には、人間と犬では快適に感じる温度が違うということを覚えておきましょう。

不快な姿勢での長時間の寝かせ方を避ける

犬が膝の上に乗って寝ている時、犬の寝やすい体制で寝ているなら良いのですが、少し狭い場所で寝かせていたり飼い主が犬の身体を動かして犬にとっては不快な姿勢で寝ている場合もあります。

少しの時間なら問題ありませんが、長時間不快な姿勢が続くことは避けましょう。人間もそうですが、寝づらい姿勢で眠ると体が痛くなったり安眠できなかったりとよくない影響があります。愛犬が常に快適で寝やすい姿勢で寝られるようにしましょう。

異常な行動や変化には注意する

さっきまで静かに寝ていたと思ったら急に足をバタバタと動かしたり、声をかけても反応がなかったり、息苦しそうにしているなどおかしいと感じる場合には、病気の可能性があるため動物病院に相談しましょう。

寝ている間に犬が夢を見ているかどうかは証明されていませんが、人間の寝言のようにクーンと鳴いたりワンっと吠えたりすることもあります。このような場合、そのあとスヤスヤと寝ているようなら問題ないといえます。

犬の異常や変化に気付けるのは飼い主だけなので、注意して見過ごさないようにしましょう。

まとめ

犬が膝の上で寝る理由や膝に乗りたがる心情について解説しました。

寝る時の無防備な姿を膝の上で見せてくれるということは、犬が飼い主を信頼し安心している証拠です。

そのことを考えると膝の上にいる愛犬がより一層愛おしく感じるのではないでしょうか。

注意すべきことを理解して、ぜひこれからも犬との時間をお互いに快適に過ごせるようにしてください。

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