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はじめに
犬を迎えたときの最初の大きなイベントが名付けです。一生呼ばれる愛犬の名前は、入念に検討することが必要になります。ただ、「どんな名前にしたらいいの?」とお悩みの飼い主さんは多いようです。そこで今回は、犬の名付けのヒントや名前を決める際に注意するべきことをご紹介します。愛犬の名付けに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
犬の名前を迷っている人へ
犬の名前を何にしようか迷っている人に向けて、名付けに後悔しないためのポイントを解説していきます。
犬の名前の重要性
愛犬の名前を決めることは簡単ではありません。名前によって、その犬の印象が決まることもあるからです。人間と同様に、犬にとっても名前は「他ではない自分」が呼ばれていることを認識するために欠かせないものです。
また、犬の名前は飼い主とコミュニケーションをとるきっかけになる重要なものといえます。
名付けのヒント
犬に自分自身の名前を覚えてもらうためには、なるべくシンプルな名前をつけることが良いとされています。あまりに長かったり複雑だったりする名前は、犬には理解することが困難で理解できない可能性があります。
また、長い名前だと飼い主さん側も名前を省略して呼ぶことが多くなり、あだ名を増やしてしまいがちです。さまざまな名前で呼ばれると犬は混乱してしまうので、シンプルで短い名前がよいでしょう。
具体的には「ポチ」や「ココ」などの2文字~3文字であれば犬でも覚えやすいです。長くても5文字以内に収めることをおすすめします。
また、犬にとって明瞭に耳に届く名前の方が、反応は良くなります。犬が聞き取りやすい音は「あ・う・お」の明瞭な母音から始まる単語です。逆に「は行」や「ま行」だと、ふんわりとした母音から始まるため聞き取りにくいと言われています。
犬種に合った名前の選び方
犬種を元にして愛犬の名前をつける方法もあります。たとえば、柴犬や秋田犬など日本犬の場合、和風の響きがある「きなこ」「むぎ」「さくら」などがランキング上位を占めています。
また、犬の原産国の言語で名前を付けるのもおしゃれです。ここから、代表的な犬種における、原産国の言語を使った魅力的な名前をご紹介します。
【フランス産の犬種】
- トイ・プードル
- フレンチブルドッグ
- パピヨン
- ビションフリーゼ
【フランス語の名前】
- ベル(美しい)
- ジョリー(かわいらしい)
- ポム(リンゴ)
- ルイ(王様)
【ドイツ産の犬種】
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- ドーベルマン
- ピンシャー
【ドイツ語の名前】
- フィー(妖精)
- リーブリン(愛しい人)
- バロン(男爵)
- アーディ(高貴な)
【イギリス産の犬種】
- ヨークシャーテリア
- ゴールデンレトリーバー
- コーギー
- コリー
【英語の名前】
- リリー(ユリ)
- バディ(親友)
- ビッグ (大きい)
- マックス(最高)
ペットの性格に合わせた名前の考え方
あなたの愛犬はどのような性格ですか?その犬の性格にぴったりな名前をつけると、もっと愛着が湧いてきます。たとえば、元気いっぱいで跳ねまわる性格なら「ジャンプ」、強くて頼もしい性格なら「リキ」、優しくて温和な性格なら「ハッピー」など、愛犬の性格を名前に込めるのも素敵です。
注意すべき名付けのポイント
愛犬の名前は、基本的にどんな名前にしても問題はありません。動物病院やドッグランなど、外出先で愛犬の名前を呼ぶ機会は多いため、どのようなシーンでも気兼ねなく呼べる名前がよいでしょう。
ただし、家族や他のペットの名前と似た名前をつけると、名前を呼ばれたときに愛犬が混乱してしまうというデメリットがあり注意が必要です。
犬の名前の重要性
名前は犬の性格に影響があるといわれるほど重要なものです。ここから、犬の名前の重要性について解説していきます。
名前の意味と影響
通常、犬の性格は犬種・遺伝・子犬時の環境や育て方などで形成されます。名前だけの問題というよりも、犬の名前には飼い主の思いが込められていることがあるため、その気持ちを犬の性格が反映していることもあるのです。
また、人間が犬の名前を呼ぶ際、初めの1音に力を入れて呼んでいるため、呼ばれた犬の性格に影響があります。【ア段】で始まる名前を付けられると明るい性格になり、【イ段】で始まる名前を付けると強気になる傾向があるそうです。【ウ・エ・オ段】で始まる名前の場合、おっとりとした性格の犬が多いといわれています。
犬が名前を覚えるメカニズム
犬は、自分に付けられた名前を自分の名前として自覚しているのでしょうか?感覚としては、自分が呼ばれていることは理解しています。ただし、個体それぞれに付けられた言葉として理解しているわけではなく、名前は飼い主とのコミュニケーションが始まる合図として把握しているようです。
よって、自分の名前が「〇〇」という感覚というよりは、このワードが発せられると「自分に構ってくれる」という合図として認識しています。
早く犬に名前を覚えさせたいのであれば、「待て」や「おすわり」など指示を出す前に名前を呼び、繰り返し名前を呼びかけていくことが効果的です。そうすれば、少しずつ名前に反応するようになります。
名前の長さや発音の考慮
犬の名前は、短めで発音もシンプルなものが適しています。犬は耳が良いと言われますが、それは人間よりも広い範囲の音域を聞くことが可能という意味です。
どんな音でも聞き分けられるというわけではありません。特に、子音に関しては聞き分けが困難な犬が多いため、子音ばかりで構成された名前は不向きといえます。
ちなみに、日本語において子音とは、息の流れが唇・歯・舌など何らかの妨害を受けて作られる音を意味します。たとえば、「カ・サ・タ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ・ワ」の出だしの音はすべて子音です。
名付けのヒント
犬の名付けは楽しい反面、頭を悩ませる課題でもあります。名前を付けるヒントがあれば、愛犬にお似合いの名前を思いつくかもしれません。ここから、犬の名付けのヒントについてご紹介します。
響きや雰囲気の重要性
「名は体を表す」という言葉もありますが、名前の響きや雰囲気によって犬のイメージは変化します。自分の愛犬を、周囲からどのように思ってもらいたいかを考えるのも、名付けにおいて重要なポイントです。
たとえば、「ケント」や「ムサシ」といった名前をつけた場合、強そうなイメージが与えられます。また、「モコ」「マル」などのネーミングにすると可愛らしく優しい印象です。
特徴や好みに合わせた名前の選び方
愛犬の特徴や好みに合わせた名前をつけるのも一つの方法です。愛犬の毛色や身体の大きさなどを考慮すれば、ぴったりな名前が見つかります。
たとえば、大きな身体の犬には「マックス」、ブラウン調の毛の犬には「ココア」などがおすすめです。見た目のチャームポイントと犬の名前が合致していると、周囲の人に愛犬の名前を記憶してもらいやすくなります。
呼びやすい名前の選択
呼びにくい名前にしてしまうと、毎回犬を呼ぶことが面倒になってしまいます。また、犬自身も自分の名前を覚えられず、混乱してしまう可能性もあるため注意が必要です。2文字~4文字ほどの短くて呼びやすい名前にすると、飼い主も犬もストレスは感じません。
また、「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つの母音を含んだ名前は呼びやすく、犬にとっても聞き取りやすいと言われています。そのため、これらの音が入った名前をつけることもおすすめです。
犬種に合った名前の選び方
犬種によって似合う名前は異なります。犬種へのイメージがそのまま名前になっているケースも多いです。犬種からヒントを得ると、犬の名前は考えやすくなります。ここから、犬種に合った名前の選び方について解説します。
小型犬、中型犬、大型犬に合った名前の特徴
小型犬の名前は、その小柄な体格から「ミニー」「マメ」など可愛らしくて優しい響きの名前が人気です。
中型犬は、筋肉質でドッグスポーツを楽しめる犬種が多いため「レオ」「リン」など勇ましい名前が良く合います。
大型犬で人気が高い名前は「ルーク」で、ドイツ語で光を運ぶものという意味があります。大きいライオンに由来した「レオ」も大型犬にぴったりの名前です。大型犬は、存在感がありながらも穏やかなタイプが多いので、そのイメージで名付けられることが多くなっています。
犬種の背景や特徴を反映した名前の提案
犬種の背景も名付けのヒントになります。原産国がドイツの犬種の場合、ドイツ語の名前にしてみるのも素敵です。たとえば、日本で定番の「ソラ」という名前を、ドイツ語で空を意味する「ヒンメル」にすれば、センスの良い名前を付けることができます。
犬種の特徴を反映した名前にする場合、「チビ」のように体格から付けるパターンや、「モカ」などのように毛色から付ける方法もあります。
また、眉が短い愛犬には「マロ」というように、チャームポイントから名付けても微笑ましいですね。
愛犬の特徴から連想して名付けることによって、見た目と名前が結びつきやすいため、周りの方から名前を覚えてもらいやすいというメリットがあります。
ペットの性格に合わせた名前の考え方
人間と同様に「どのような性格の子になってほしいか」を考えて名前を選択することが大切です。ここから、ペットの性格に合わせた名前の考え方についてご紹介します。
優れた性格を引き出す名前の選び方
犬を家に迎える際、穏やかな性格の犬を望む飼い主さんは多いものです。穏やかでおとなしい犬は、人間の社会に馴染みやすい特徴があります。
温和な性格を引き出す名前は、犬の名前を呼んだときに、ポジティブで友好的な雰囲気が犬に伝わるものです。たとえば「ノン」「ハナ」という名前は、のんびりした性格を引き出します。犬を飼うのに慣れていない場合は、このように穏やかな性格を引き出す柔らかい名前を選んでおくとベターです。
ただし、どんな犬種でも、子犬のころは活発な場合がほとんどです。子犬は目新しいことが大好きで、遊びながら学習して社会性を身につけていきます。名前によって、性格のすべてが決まるわけではありません。人間と同じで、犬の性格も成長とともに落ち着いてくるものです。
活発な犬、おとなしい犬などに合った名前のアイディア
たとえば、「テツ」「シーザー」などのように強そうな名前は、活発な犬に育つことが多いです。これは、屈強な名前の場合、飼い主さんが呼ぶ際に名前に力が入って強い口調で呼ぶことが多いため、それに犬が反応するということが要因とされています。
逆に、「フク」「マリ」のように柔和な印象の名前の場合、おとなしい犬が多いようです。
もし、元気すぎる犬を少しおとなしくさせようと思っているのであれば、名前に「ちゃん」をつけることをおすすめします。たとえば「テツちゃん」というように呼び、口調も優しく呼んであげると、おとなしい性格に近づくこともあります。
注意すべき名付けのポイント
愛犬の名前は、犬種やサイズに合っていますか?たとえば「チビ」という名前は、子犬期にはマッチしているかもしれませんが、成長した大型犬には不釣り合いに聞こえます。ここから、犬の名付けにおいて注意すべきポイントをご紹介します。名前をつけたあとで後悔したくない人は必見の内容です。
独自性と一般的な性別に合わせた名前のバランス
まずは、オスとメスの区別が付きやすい名前を選んであげることが重要です。名前を聞いて、オスかメスかを判断できる名前であれば、犬同士の思わぬトラブルを避けることができます。
名前から性別を判断できれば、「ヒート(生理)中のメスだから、オスの近くに行かないように気をつけよう」といった対策が取れます。他の飼い主さんにとっても、性別が見分けやすい名前を選択しておくことが好ましいです。
オスの場合はかっこよくて強そうな名前、メスの場合は可愛くて柔らかな名前を選んであげると、性別が分かりやすいです。
まとめ
今回は、犬の名前を迷っている人に向けて、名付けのヒントやおすすめの名前についてご紹介しました。犬の名付けをするポイントは、シンプルで呼びやすく、犬が聞き取りやすい名前にすることです。
また、犬の名前は個性や特徴を表現するだけではなく、飼い主と犬との深い絆やコミュニケーションツールになります。そして、犬の名前は一生付き合う大切なものです。後悔しない素敵な名前を愛犬にプレゼントするために、この記事が参考になれば幸いです。