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はじめに
トイレトレーニングは、犬を飼い始めたら最初に行うべきしつけです。
しかし、「初めて犬を飼い始めたけれど、なかなか思うようにトイレを覚えてもらえず困っている」という方も多いのではないでしょうか。
そんなトイレトレーニングですが、犬の習性を理解し根気よく続けていれば、どんな犬でもトイレを覚えてくれます。
そのためには、イライラせずに楽しみながらトイレトレーニングすることが大事です。
この記事では、トイレトレーニングの基本や子犬と成犬ごとのトイレトレーニングのしかたを紹介します。
後半では、トイレトレーニングに役立つグッズや、成功するためのコツも解説しています。
この記事を最後まで読めば、トイレトレーニングの全てがわかり、愛犬との快適な生活を送れるようになるでしょう。
愛犬のトイレトレーニングでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
トイレトレーニングの基本を理解しよう
トイレトレーニングは正しいやり方でないと、いつまで経っても犬がトイレの場所を覚えられません。
トイレトレーニングの基本を理解してから実践しましょう。
ここからは以下の3つを解説します。
- 子犬と成犬のトイレトレーニングの違い
- トイレトレーニングの目的とは?
- トイレトレーニングの基本ステップを押さえる
子犬と成犬のトイレトレーニングの違い
子犬と成犬のトイレトレーニングには、少し違いがあります。
子犬はしつけがされていないので柔軟な学習が可能ですが、成犬は今の習慣を変えなければいけません。
そのため、成犬のほうがトイレトレーニングに時間がかかります。
また、成犬のほうが1日の排泄回数が少ないので、トイレトレーニングの機会が子犬に比べて減ってしまいます。
トイレトレーニングの目的とは?
トイレトレーニングの目的は、愛犬が適切な場所で排泄する習慣を身につけることです。 トイレが正しくできないと、部屋が汚れて衛生的によくないので清潔な環境を守るためにも必要なトレーニングです。
また、トイレトレーニングは、愛犬との重要なコミュニケーションの機会ともなります。
犬との絆を深める絶好のチャンスなので、トイレトレーニングは犬を迎え入れたらすぐに始めましょう。
トイレトレーニングの基本ステップを押さえる
トイレトレーニングの基本ステップは、「犬が上手にトイレをしたら褒める」です。
準備段階から順を追って解説していきます。
失敗させない環境づくり
まずは、トイレの場所を決めてサークルかケージを置きます。
大きめのシーツを使い、排泄の位置がずれても失敗にならないようにトイレに設置します。
シーツの上での排泄に犬が慣れてきたら、少しずつシーツの面積を狭くしていきましょう。
トイレをしそうなタイミングでトイレをさせる
犬は以下のようなタイミングでトイレに行きたくなります。
- 食後
- 運動後
- 起床後
- 興奮時
犬がトイレに行きたいタイミングを見計らってトイレに連れて行き、排泄するまで根気よく待ちましょう。
犬がケージやサークルの外に出たがっても、声をかけながら辛抱強く待ってあげてください。
トイレが上手にできたら褒める
トイレが上手にできたら、大げさでもよいのでとにかく褒めてあげましょう。
「トイレができると褒めてもらえる」と、犬に理解してもらうことがとても重要です。
ご褒美におかしやおもちゃをあげると、より理解してもらえるでしょう。
コマンドを言う
コマンドとは、犬にしてほしい行動を呼びかける合図のことです。
トイレに連れていったら、「ワンツー」「トイレー」「しっし」など、愛犬の名前を呼びながらコマンドを言い続けます。
このとき、犬が混乱しないようにコマンドは統一しましょう。
しだいに、コマンドを言えばトイレをしてくれるようになります。
車に乗せるときや、友達の家に遊びに行くときなど、犬にトイレをしてほしいタイミングで効果を発揮します。
子犬のトイレトレーニングのコツ
ここからは、子犬のトイレトレーニングのコツを紹介します。
子育てするように、しっかり子犬のトイレをサポートしてあげましょう。
- 子犬にあったトイレトレーニングの時期とは?
- トイレトレーニングのスケジュールを作ろう
- 子犬にトイレを覚えさせるためのポイント
子犬に合ったトイレトレーニングの時期とは?
子犬のトイレトレーニングは、生後2~3ヶ月の時期がおすすめです。
この時期は、さまざまなことに好奇心があり高い学習能力があります。
早ければ1週間ほどでトイレを覚えられるので、すぐにでもトイレトレーニングを始めましょう。
トイレトレーニングのスケジュールを作ろう
まず、子犬のトイレトレーニングのスケジュールを作りましょう。
子犬は膀胱が小さいので、排泄の間隔が短くなります。
そのため、排泄のタイミングをしっかり観察してトイレする時間帯を割り出します。
床のにおいを嗅いだり、落ち着きがなくなったりするとトイレの合図です。
前回の排泄から1~2時間経過したら、トイレに行きたがっていないか観察してみてください。
子犬にトイレを覚えさせるためのポイント
子犬にトイレを覚えさせるためのポイントは、粗相をしても怒らないことです。
怒ってしまうと「あの場所でトイレをするのはいけないこと」だと、子犬は思ってしまいます。
そうすると、トイレ以外で排泄してしまい何回も粗相を繰り返します。
まずは、トイレの場所を覚えさせることに集中して、粗相をしても冷静に対処しましょう。
成犬のトイレトレーニングのアプローチ
成犬は、子犬とは少し違ったアプローチでトイレトレーニングをします。
ここからは、以下の3つを解説します。
- 成犬にトイレトレーニングをするメリット
- 成犬のトイレトレーニングの難しさとは?
- 成犬にトイレトレーニングを教える方法
成犬にトイレトレーニングをするメリット
成犬にトイレトレーニングをするメリットは、以下の3つがあります。
- 掃除が減り家の中が衛生的によくなる
- 屋内でトイレをしてくれるようになる
- 排泄物の色などで健康管理ができる
成犬もトイレトレーニングをすると、正しいトイレの位置を覚えるようになり、掃除が減って衛生的によくなります。
屋外でしか排泄できない成犬でも、トイレトレーニングを行うと屋内でトイレをしてくれるようになります。
トイレのための散歩の回数が減って、飼い主への負担もなくなるでしょう。
また、成犬では中高齢になると病気のリスクが上がるので、日々の健康のチェックが必要です。
トイレトレーニングをすると、「血が混じっていないか」「変な色じゃないか」など、排泄物を毎日確認できるので健康管理にとても役立ちます。
成犬のトイレトレーニングの難しさとは?
成犬を迎え入れる場合、今までの環境と変わるためトイレトレーニングも難しくなります。
子犬に比べても排泄回数が少ないので、時間と根気が必要です。
また、成犬のなかには「屋外でしか排泄をしない」という性格の犬もいます。
犬は本来、外での排泄を好むため、散歩を始めると家の中でトイレをしなくなることがあります。
そのため、天候が悪かったり体調が悪かったりしても、トイレのために散歩に行かなければなりません。
成犬にトイレトレーニングを教える方法
最初のトイレトレーニングの準備として、成犬が安心できる環境を作ります。
ケージやサークルでトイレを囲み、成犬のストレスにならない静かな場所を選びましょう。
成犬が慣れてきたら、子犬同様に排泄する間隔を把握してトイレスケジュールを作ります。
成犬がトイレに行きたくなったら連れて行き、排泄するまでしばらく待ちます。
子犬に比べて排泄回数が少ないので、子犬以上にトイレのタイミングをよく観察しましょう。
屋外でトイレをしていた成犬の場合
屋外でトイレをしていた成犬の場合は、ベランダなどにトイレを設置すると屋外の匂いで排泄を誘発できます。
また、散歩中に成犬が排泄したら、トイレシートに軽くおしっこをつけて持ち帰って家のトイレに設置してみましょう。
犬はマーキングのために、排泄した場所で繰り返し排泄をしたがる習性があります。
この習性を利用して、成犬のおしっこがついたトイレシートを使うことで正しいトイレの位置を教えられます。
成犬が慣れてきたら、トイレの位置を少しずつ屋内に移動させていきましょう。
トイレトレーニングに役立つグッズとツール
トイレトレーニングは、グッズやツールを上手に使うことでより成功率が上がります。
ここからは、トイレトレーニングに役立つグッズとツールを紹介します。
- 便利なトイレトレーニングパッドとは?
- トイレトレーニングに使えるトイレ箱の選び方
- トイレトレーニングをサポートするベルの使い方
便利なトイレトレーニングパッドとは?
トイレトレーニングパッドは、吸水性に優れた使い捨てのシーツです。
排泄回数が多い子でも、交換すれば毎回キレイにトイレができます。
誘引剤が配合してあるパッドもあり、子犬や成犬をトイレに誘導しやすくなる優れものです。
持ち運びにも優れているので、旅行先のホテルの部屋に設置してトイレとして使えます。
犬はトイレをするときにその場で回る習性があるので、体より一回り大きなトレーニングパッドを購入してあげましょう。
トイレトレーニングに使えるトイレ箱の選び方
トイレトレーニングに使うトイレ箱を選ぶ際は、壁付きのものがおすすめです。
周りが囲われているため、安心してトイレをしやすくなるメリットがあります。
壁付きのトイレ箱は段差があるので、排泄する位置がずれても漏れを防止できます。
しかし、壁付きトイレは掃除や手入れが面倒なので、汚れたまま放置すると犬がトイレを嫌がってしまって逆効果です。
愛犬が壁付きのトイレ箱に慣れてきたら、取り扱いやすいフラットタイプのトイレ箱にするとよいでしょう。
トイレトレーニングをサポートするベルの使い方
トイレを上手にできたらご褒美としてベルを鳴らしてあげると、トイレトレーニングに効果的です。
トイレを上手にするたびにベルを鳴らすことで、犬は心地よい音色を楽しみにします。
おやつの代わりとしてご褒美にも使えるので、ぜひトイレトレーニングに取り入れてみましょう。
ただし、ベルを鳴らすのを急にやめてしまうと犬は混乱してしまいます。
ベルをトイレトレーニングに取り入れる際は、毎回鳴らすことを習慣化してみてください。
トイレトレーニングの成功のカギを掴もう
トイレトレーニングは、コツを掴んで根気よく続けることが成功の秘訣です。
ここからは、以下の3つを解説します。
- 褒めることの重要性とは?
- 外部要因を除去するための対策
- 忍耐と継続が成功の秘訣
褒めることの重要性とは?
トイレトレーニング中は、しっかり褒めることで犬は嬉しいと感じます。
トイレが上手にできたことを褒めると、愛犬は「また褒められたい!」と思うようになりトイレを上手にするようになります。
「トイレをすると褒めてもらえる」と理解させることで、トイレトレーニングの成功に近づくでしょう。
しかし、少し時間が空いてから褒めると、愛犬は何に対して褒められてるのか理解できません。
愛犬に理解してもらうためにも、トイレが成功したら3秒以内には褒めてあげてください。
外部要因を除去するための対策
主な外部要因は、騒音や部屋の環境などがあります。
- 車通りの多い窓際
- 人の行き交いが多い廊下
- リビングの騒がしい場所 など
トイレの環境にストレスがあると、犬はトイレに向かいたくなくなります。
愛犬が落ち着いて排泄できるように、なるべく人目につかない静かな場所にしましょう。
また、トイレの近くにやわらかいカーペットやクッションがあると、トイレと間違えてしまい粗相をする場合があります。
居住スペースとしっかり分けて、愛犬にわかりやすいトイレの配置にしてあげましょう。
忍耐と継続が成功の秘訣
トイレトレーニングは、何度も失敗したりなかなかトイレを覚えてくれなかったり、思うようにいかないことがあります。
そんなとき、イライラして愛犬に怒ってしまうと更にトイレを覚えるのに時間がかかります。
成犬の場合は、子犬よりも多くの時間が必要です。
トイレトレーニングを必ず成功させるためには、「トイレをすることは楽しいこと」だと根気よく愛犬に伝え続けましょう。
「上手にトイレができたらたくさん撫でてあげる」「笑顔で優しく話しかけてあげる」など、ポジティブな雰囲気でトイレトレーニングを継続してみてください。
まとめ
いかがでしたか。
この記事では、犬のトイレトレーニングについて徹底解説しました。
まとめると以下の内容になります。
- トイレトレーニングの目的は正しい場所で排泄させるため
- トイレを覚えれば飼い主のメリットも多い
- 子犬は学習が早いが、成犬は少し時間がかかる
- パッドやトイレ箱などのグッズ選びも重要
- トイレトレーニングの成功のコツは、ひたすら褒めて根気よく続ける
犬はトイレを覚えるまで少し時間がかかります。
なかなかトイレを覚えてもらえなくてイライラしてしまうと、そのストレスが犬にも伝わり成功の妨げになります。
トイレに失敗しても無心で掃除し、成功したらとにかく褒めてあげましょう。
「トイレは楽しいもの」と、愛犬に理解してもらえれば成功も近いはずです。
愛犬とのコミュニケーションを楽しみながら、焦らずにトイレトレーニングをしてみてください。