コーギーはどうやって飼うのが正解なの?性格や特徴・日々のお世話を徹底解説

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はじめに

ピンと立った大きな耳に、胴長短足な姿が人気の犬種といえばコーギーです。

歩く姿も愛らしく、実際に散歩しているのを見かけて、飼ってみたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

いざ飼うことを検討する際には、コーギーに関してもっと良く知っておく必要があります。

コーギーは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種類が存在しますが、日本で見かけるコーギーのほとんどが「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。

そこで、今回は「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」(以下コーギー)について性格や必要なケア、実際にかかる費用まで、これからコーギーを飼うために必要な情報をくわしく解説いたします。

コーギーの性格や特徴は?

とても愛らしい外見のコーギーの性格や外見の特徴についてご紹介します。

性格

コーギーはとても明るく、好奇心旺盛で活発な性格です。

遊ぶことが大好きで、社交的な一面をもつため、人間やほかの犬ともすぐに仲良くなれます。

ロイヤルドッグともいわれ、12世紀のヘンリー2世から、つい最近のエリザベス女王まで、長きにわたり英国王室に愛されてきた、イギリスを代表する国民的な犬種です。

もともと牧羊犬として活躍していたため、頭脳明晰でしつけもしやすい犬種です。

オスはどちらかというとやんちゃで甘えん坊な子が多く、メスは落ち着きがあり、しつけがしやすいので初心者にはメスが飼いやすい傾向があります。

特徴

体高はオス・メスとも25〜30cm、体重はオス10〜12㎏、メス9〜11kgで中型犬に分類される犬種です。

見た目とは裏腹に運動神経がよく、筋肉質でがっちりとした体型をしています。

平均寿命は12歳〜14歳となっていますが、近年は飼育環境が向上し、寿命を超えて長生きする犬も増えています。

被毛の色はレッド(赤茶)、セーブル(レッドの毛色で毛先が黒)、ブラック&タン(黒、茶、白のトライカラー)、フォーン(ベージュ、白)の4種類となります。

顔の特徴は、ピンと立った大きな耳と、口角が上がっているためいつも笑っているように見える口元で、その笑顔がかわいくて飼い始めた方も少なくありません。

コーギーのもう1つの特徴といえばお尻ではないでしょうか。

丸いお尻を振りながら歩く姿は、何ともいえないかわいらしさで、その姿をみるだけで心癒される存在になってくれること間違いありません。

室内飼い?外飼い?

一般的にはコーギーは室内で飼われていることが多い犬種です。

外飼いできないわけではありませんが、暑さ寒さへの対策や、蚊などの感染症対策が必要となります。

なにより、飼い主の目の届くところでコミュニケーションを取りながら信頼関係を深めていく意味でも、可能であれば室内で一緒に生活することが望ましいのではないでしょうか。

コーギーのしつけ方は?

コーギーはとても賢い犬種ですが、何もしなくても飼い主のいうことを聞いてくれるわけではありません。

きちんとしたしつけはすべての犬に必要なものです。

コーギーにしつけをおこなう際に、した方が良いこと、してはいけないことを解説いたします。

した方が良いこと

コーギーは比較的、吠えたときの声が大きく、吠え癖もあるので、子犬の頃からしつけを徹底しておきましょう。

犬が吠えるには、怖くて警戒心で吠える場合や、要求吠えなどがあります。

怖い場合には、安心させるために抱き上げる、安全な場所に移動させるなどの対策で一定の効果が出ます。

要求吠えに関しては、犬が何かをしてほしいときに、飼い主が応えてあげた経験を学習している場合があります。

そのまま成犬になってしまうと、ことあるごとに吠えるようになってしまうので、子犬の段階で、要求するために吠えている場合には反応しないようにしてください。

また、人によって対応が異なることのないよう、飼い主側のルールを徹底しておきましょう。

次に、コーギーは噛み癖が出やすい犬種のため、こちらも子犬のうちにしつけをしておく必要があります。

歯が生えそろわず、歯茎がかゆくて噛んでいる場合には、おもちゃを与えることで改善することがあります。

問題なのは、人の気を引きたいとき、いやなことがあるとき、身の危険を感じたときに噛むことで対抗する姿勢を見せている場合です。

成犬になるまで放置しておくと、噛むことがいけないことと認識できなくなり、物を噛んで壊してしまうだけでなく、人や他の犬に噛みついてしまいトラブルになることも考えられます。

そのようなことを避けるためにも、噛み癖は子犬の頃になおしておきましょう。

しつけ方としては、歯の生えそろわない甘噛みのうちに、指などを噛ませて「痛い」「いけない」とくりかえし伝えましょう。

気を付けたいのが、大声を出して怒るのではなく、いけないことだと注意して叱っていることを伝える点です。

ニコニコして撫でてあげながら「いけない」といっても、犬は飼い主の気が引けたと勘違いします。

きちんと目を見て、いけないこと、してはいけないことだと感情的にならずに伝えることをくりかえしおこなっていきましょう。

してはいけないこと

コーギーをしつける際に、いつもと違うことや家族によってぶれてしまうことがないようにしてください。

とても賢いコーギーは、これまで教えられてきたことと違うことを要求されると、内容に疑問を持ち従わなくなることがあります。

また、一度飼い主を自分より下だと思ってしまうと、まったくいうことを聞かなくなってしまう可能性もあります。

とても愛らしく、ついコーギー中心の生活になってしまいがちですが、なんでも聞き入れることのないよう飼い主がコントロールする必要があります。

必要なケア

コーギーは特別なケアが必要な犬種ではなく、一般的なケアで問題ありません。

それぞれの頻度などみていきましょう。

ブラッシング

コーギーはそれほど被毛の長さはありませんが、上毛と下毛の2層構造のダブルコートです。

短毛ですが、抜け毛は比較的多いので、ブラッシングは毎日おこなってください。

頻度は多くなりますが、ブラッシング自体は難しくありません。

ただし、換毛期はさらに抜け毛が増えるので、場合によっては1日2回くらいしてもよいでしょう。

歯磨き

コーギーに限らず、すべての犬は歯に歯石が付きやすく、歯周病になりやすいため、毎日の歯磨きを推奨します。

子犬の頃から、口の中に指や歯ブラシを入れることに慣れさせ、少しずつ時間を延ばしていきながら歯磨き習慣をつけておきましょう。

また、並行しておやつとして、歯磨きガムなどを与えるとさらに効果的です。

シャンプー

シャンプーの頻度は生活環境により変わってきますが、よほど汚れていなければ、月に1回を目安にしてください。

シニアの場合はシャンプーが負担になってくる場合もあるので、体調を見ながら頻度を減らす、もしくは体を蒸しタオルなどで拭いてあげたりするとよいでしょう。

爪切り

爪が伸びすぎると肉球に食い込んでしまいけがの恐れがあります。

また、爪と同時に血管も伸びてしまうため、伸びすぎてから切るのは危険です。

そのためにも、月に1回は伸びた部分の爪切りをおこなってください。

耳掃除

コーギーはたれ耳ではないため、夏場でも耳の中が蒸れることはないため、表面に汚れが付いたら拭き取ってあげる程度で問題ありません。

ただし、頻繁に耳をかく、臭う場合などには、外耳炎になっている可能性がありますので、日々のチェックは欠かさないようにしましょう。

肛門腺しぼり

肛門腺内に分泌物がたまったままの状態にしておくと、炎症を起こしてしまうことがあるため、定期的に肛門腺をチェックして、溜まっているようであれば、絞りだしてあげる必要があります。

頻度は月1回を目安にすれば十分ですが、排便時に一緒に出ていることもあるため、それほど溜まっていなければ無理に絞る必要はありません。

コーギーの餌はどうすれば良い?

コーギーの食事は基本的にドッグフードのみで問題ありません。

しかし一度に大量に与えたり、あまりに安価で栄養の不足しているものはおすすめできません。

コーギーの食事について解説します。

1日の食事頻度

生後3ヵ月〜4ヵ月頃までの子犬の場合、歯も生えそろっておらず、消化器官も未発達なため、ふやかしたドッグフードを3回〜4回に分けて与えるようにしてください。

6ヶ月以降は、1日2回、適量をできるだけ決まった時間に与えれば問題ありません。

年齢別のおすすめのドッグフードの種類

コーギーに与えるドッグフードは「総合栄養食」を選んでください。

総合栄養食には、犬が成長し健康を維持するために必要な栄養素がすべて入っており、ドッグフードと水だけで事足りるようになっています。

注意しなければならないのは、ライフステージによって必要な栄養素が異なる点です。

成犬や高齢犬に、成長に必要な栄養素がふんだんに入ったパピー用のフードを与えてしまうと、明らかなカロリーオーバーとなり、健康に害を及ぼしてしまうことも考えられます。

ライフステージに合った総合栄養食を選択するようにしてください。

とはいえ、犬の肉体年齢は一見しただけでは計れないことも多々あります。

シニア期に差しかかっていても、肉体年齢が若く食欲も旺盛な犬は多くいます。

しかし量をたくさん与えることは肥満に繋がり、おすすめできません。

そこで、最近では、オールステージ対応のドッグフードが販売されており、年齢問わず必要な栄養素を与えることができます。

そのなかでも、全年齢の犬が食べても問題がなく、健康に必要な高タンパク、低脂質であり、しかも人間が食べても問題ないくらいの無添加フードが味も食い付きも良い、と最近人気が出ています。

ライフステージごとに切り替えが必要なく、安全でおいしい食事を愛犬に与えられるため、愛犬の健康を考えて試してみてはいかがでしょうか。

コーギーを飼うといくらぐらいかかるの?

コーギーの購入価格や月々にかかる費用はいくらくらいなのか、検討段階で知っておく必要があります。

実際の相場を紹介しますが、あくまで相場なので、目安として参考にしてください。

コーギーの価格相場

コーギーの価格相場は25万〜45万となっています。

価格差の要因として、月齢の若い犬は高く販売される傾向がある、ブラック&タンなど流通量の少ない色、チャンピオンなどの血統を継いでいる、などの理由で変動しています。

ペットショップ、ブリーダーともに相場は変わりませんが、直接繁殖して販売するブリーダーは血統などにもこだわった犬を販売していることが多くなります。

飼う際に打っておいた方が良いワクチン

コーギーを飼うにあたって、必要なワクチンは「狂犬病予防接種」「感染症予防接種」の2種類があります。

この2つは接種に対するルールが大きく異なります。

狂犬病予防接種は法により「接種義務」があり、感染症予防接種は飼い主の「任意」で接種する点です。

接種義務のある狂犬病予防接種は自治体での集団接種や動物病院での個別接種を済ませ、接種済票を発行し接種を証明しなければなりません。

感染症予防接種は、任意となり飼い主の判断にゆだねられています。

とはいえ、現在ではほとんどの犬が、感染症予防接種のためにワクチン接種をおこなっています。

生後4ヵ月くらいまでに3回の接種を済ませてお散歩デビューするのが一般的で、1回目は生後2ヵ月で接種するためペットショップやブリーダーで済ませた状態で販売されていることが多くなっています。

1歳を過ぎた成犬は、年に1回の接種を継続していくことになります。

コーギーの月間費用

次にコーギーを飼育するのに1ヵ月にいくらかかるのか、おおよその目安をご紹介します。

保険の月間費用

動物の医療費は高額になることが多く、いざというときのために保険は欠かせません。

人間同様に、犬の保険も年齢とともに保険料が上昇していく傾向があります。

補償内容にもよりますが、5歳くらいまでは3,000円前後、それ以降は6,000円前後になります。

また、各保険会社により基準は異なりますが、高齢になると新規での保険の加入ができなくなる場合が多いので、保険の加入をお考えの場合、若いうちに加入しておくのがよいでしょう。

トリミングの月間費用

コーギーは基本的に毎日ブラッシングをすれば、トリミングの必要はありません。

ただし、爪切りや肛門腺絞りなどをペットサロンや動物病院でおこなう場合には、定期的に通う必要があります。

その際の費用は、1,500円〜2,000円程度になります。

シャンプーもあわせておこなう場合は、5,000円前後はみておきましょう。

日用品の月間費用

日用品にはドッグフード、おやつ代、トイレシート代などがあります。

コーギーは中型犬なので、ドッグフード代として月に12,000円前後かかります。

他におやつ代1,000円にトイレシート代1,000円ほどかかるので、日用品として月に14,000円かかる計算となります。

コーギーの運動頻度は?

コーギーは一見おっとりそうに見えますが、牧羊犬なので、しっかりと運動させる必要があります。

運動が不足すると、太りやすい体質のため、肥満になってしまいます

散歩はできれば1日2回、各30分ずつ、時間のあるときにはドッグランなどで思い切り走らせて運動不足にならないようにしましょう。

コーギーがかかりやすい病気

コーギーが比較的なりやすい病気を知っておくことは、日常的な予防につながります。

異変を見落とさないためにも、しっかりと愛犬の体調を把握しておきましょう。

外耳炎

コーギーが耳をかく仕草を頻繁に見せる、耳から臭いがする場合には、外耳炎の可能性があります。

特に湿度の高い梅雨の時期などには、外耳炎になりやすいため、こまめにチェックしてください。

椎間板ヘルニア

コーギーは胴長短足の体型のため腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。

足の甲を引きずる、うしろ足をふらつかせながら歩いている、などの行動が見受けられたら、椎間板ヘルニアの初期症状の可能性があるので、すぐに動物病院を受診してください。

ヘルニア対策として、肥満に注意する、階段の昇り降りやジャンプをさせないなど日々の生活を注視することが大切です。

皮膚無力症

皮膚無力症とは先天的に体内でのコラーゲンの生成ができないため、皮膚がもろくなり、過剰に伸び、かつ裂けやすくなるまれな病気です。

遺伝性疾患で、詳しい原因はわかっていません。

効果的な治療はありませんが、放置せず動物病院を受診してください。

コーギーの可愛い写真

コーギーの可愛い写真

笑うコーギー

コーギーの可愛い写真

仲良しコーギー

コーギーの可愛い写真

仲良しコーギー2

コーギーの可愛い写真

見つめるコーギー

コーギーの可愛い写真

コーギーのお尻

まとめ

コーギーについてあらゆる面から解説してきました。

とても賢い犬種なので、飼い始めたときにしっかりと主従関係を築いておくことが大切です。

正しくしつけができれば、好奇心旺盛な性格が、飼い主やその家族を楽しませてくれるでしょう。

犬の飼育初心者でもとても飼いやすい犬種なので、初めて犬を飼う方にもおすすめですし、コミュニケーションを取ることにも長けているので、多頭飼いにも向いています。

コーギーは初心者から経験者まで、どのような方にもおすすめできますので、ぜひ検討してみてください。

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