ヨークシャー・テリア(ヨーキー)はどうやって飼うのが正解なの?性格や特徴・日々のお世話を徹底解説

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はじめに

「ヨーキー」という親しみのある相性で呼ばれるテリア犬、ヨークシャー・テリア。とても小さく艶やかな美しい被毛で覆われた姿は、「動く宝石」と呼ばれるほどかわいらしく可憐で人気があります。

今回は、そんな人気の超小型犬であるヨークシャー・テリアの特徴や、しつけやケア方法、飼育費用やかかりやすい病気などをくわしく解説します。

ヨークシャー・テリアの性格や特徴は?

ヨークシャー・テリアの性格や特徴、飼うための適切な環境について解説します。

性格

好奇心旺盛で、明るく賢いです。飼い主に絶大なる信頼を寄せる一方で、「テリア気質」である警戒心と強い負けん気があり、知らない人や犬に吠えることもあります。また、活発で運動が大好きなので、たくさん遊んであげると喜ぶでしょう。

特徴

シルキーコートの美しい被毛が特徴で、左右均等に分かれて伸びています。直毛で心地良い手触りの青灰色の被毛は、スチールブルーと呼ばれる犬種特有のものです。体重は3kg程度と軽量で、平均寿命は13.7歳。子犬の頃は黒い毛ですが、成犬になるとスチールブルーとタン色の毛が混じった状態になります。成長と共に変わる美しい毛色を楽しめるのも、魅力の1つです。

室内飼い?外飼い?

ヨークシャ―・テリアは、室内飼いがベストです。なぜなら、飼い主の側にいるのが好きで、1人でいるのを嫌がるからです。寂しがり屋で甘えん坊な性格なので、一緒にいてあげることでストレスを軽減させてあげられます。

さらに、シングルコートという毛が生え変わらない犬種のため、暑さ寒さに弱いことが挙げられます。外の温度や音などによるストレスから病気になる可能性も否めないので、室内の快適な環境で飼うようにしましょう。

ヨークシャー・テリアのしつけ方は?

しつけには、した方が良いことと、してはいけないことがあります。飼い主とヨーキーの双方が楽しく過ごすためにも、特に下記の2点を知っておきましょう。

した方が良いこと

まず、飼い主が主導権を握っていることを認識させ、信頼関係を築いていくことが大事です。良くないことをしたら、無視したり、クールダウンさせましょう。とても賢い犬なので、継続してしつけることで良い信頼関係を築くことができます。

してはいけないこと

甘噛みをしてきたら、放置しないようにしましょう。ヨークシャー・テリアはかわいらしい見た目とは違い噛むのが好きで、噛み癖がつきやすい犬種です。甘噛みだからといって放っておくと成長しても家の中の物や人を噛んでしまい、思わぬ事故や怪我人が発生しないとも限りません。成犬になってから噛み癖を治すのはとても難しいので、子犬のうちにしつけをしっかり行いましょう。

必要なケア

ヨークシャー・テリアを飼うには、具体的にどのようなケアをしていく必要があるのかくわしく見ていきましょう。

ブラッシング

ヨークシャー・テリアの最大の魅力である美しい被毛をキープするには、小まめで丁寧なブラッシングが必要不可欠。抜け毛が少ない犬種ですが毛が長いため、毛玉ができやすいです。

まず、獣毛ブラシを使って体全体をブラッシングし、小さなゴミや埃などを丁寧に取り除きましょう。

歯磨き

犬は虫歯にはなりにくいとされていますが、口内環境を良くし歯周病などにならないためにも歯磨きは必須です。毎日行うのがベストで、歯みがきペーストを歯みがき用ガーゼに塗布しブラッシングします。

歯の表面は優しく磨き、上顎の奥の歯は入念にしっかり磨きましょう。毎日丁寧に磨くことで、老犬になっても健康な歯を維持できます。

シャンプー

シャンプーをする前に、丁寧に被毛をブラッシングします。その後、お尻から少しずつお湯をかけていき、十分に濡れたのを確認してからシャンプーを付けましょう。

顔は、鼻や目などにシャンプーが入らないようによく注意し、一番始めに洗い流してあげます。きれいに流し終えたら、タオルドライしてドライヤーをしっかりかけて乾かします。

爪切り

爪は、2週間に1度のペースで切るのがベストです。切り方は、一直線に切らずに、爪の中央に向けて山型に少しずつ切るようにします。光で爪を透かしてよく見ながら、血管や神経を切らないようにするのがコツです。

ヨークシャー・テリアは骨格が弱く、転ぶと骨折してしまうことがあります。長い爪がカーペットなどにひっかかって転ばないように、必ず定期的に切るようにしましょう。

耳掃除

耳掃除は、2週間に1回程度行うようにします。耳垢を取らずにいると、中耳炎や外耳炎といった病気になる可能性があるので気を付けましょう。

また、耳の中にたくさんある毛をカットしたり毛抜きをしたりすると良いでしょう。毛を抜いたら、イヤーローションなどを利用して軽く拭いてあげるのがおすすめです。

目の手入れ

乾燥した黒っぽい目ヤニを見つけたら、すぐに拭いてあげましょう。ティッシュやコットンに水を少量含ませて目ヤニを柔らかくし、優しく拭き取ります。

目ヤニが多く涙やけを起こしている場合は、犬専用の洗浄水などを利用するのがおすすめ。バクテリアの繁殖などを防ぐ効果が期待できます。粘り気のある黄色の膿のような目ヤニや目が充血している場合は、病気の可能性があるため要注意です。

肛門腺しぼり

肛門腺の分泌物が溜まらないようにお手入れをします。小型犬の場合、溜まってしまった分泌物を自分で出せない場合があるので、人の手で行います。

タイミングは、シャンプーをするときがおすすめです。親指と人差し指を肛門に対して8時と4時に置き、上の方に押し上げるようにぎゅっと絞りましょう。茶色い分泌物が勢いよく出てくるので、注意しながら絞ってください。

ヨークシャー・テリアの餌はどうすれば良い?

ヨークシャー・テリアの年齢別の適切な食事の種類、頻度をくわしく解説します。

年齢別のおすすめのドックフードの種類

生まれて間もない離乳食の時期は、ぬるま湯や水などで子犬用のドッグフードを柔らかくして与えると食べやすいでしょう。子犬用に作られている栄養価の高いミルクも、サポート食としておすすめです。

その後、10ヵ月までは子犬用のドッグフードを与え、その後は成犬用のドッグフードに切り替えます。7歳を迎え高齢になったら、シニア犬用のドッグフードにしましょう。どの時期も「ヨークシャー・テリア用」と明示してあるフードを選べば、より食べやすい食事になります。

1日の食事頻度

生後2ヵ月から6ヵ月頃は、1日に3回、適正量を確実に与えることで良好な栄養状態を維持できます。子犬の時期は発育や今後の健康状態を決める大事な時期なので、食事は多すぎず少なすぎず適正量をしっかり守ることが重要です。

成犬になったら1日2回にして大丈夫ですが、体調や便の状態をよく観察しながら3回以上に分けるなど調整しましょう。便が柔らかい場合は食事量が多く、堅ければ少ないと考えると量の調整がしやすいです。

下記のサイトは「犬種別に確認できるドッグフードランキング」です。ヨークシャー・テリアの食事の参考に、ぜひご覧ください。

ヨークシャー・テリアを飼うといくらぐらいかかるの?

ヨークシャー・テリアを飼うと、どのくらいお金がかかるのでしょうか。ヨークシャー・テリア自体の価格相場からワクチンや保険料など、気になる費用について解説します。

ヨークシャー・テリアの価格相場

子犬のヨークシャー・テリアの価格は、だいたい30万円から50万円ほどが相場です。安くても25万円ほどは必要で、購入したショップによる保障やワクチン費用などを含めるとだいたい40万円くらいは準備しておく必要があります。

価格は、サイズや毛並みなどの見た目や、性別や血統などで変動するため定価がありません。たとえば親がドッグショーなどで優勝した子犬は、数百万という価格が付けられることもあります。

飼う際に打っておいた方が良いワクチン

健康体であっても、必ず打っておきたいのが狂犬病や各種混合のワクチン。生後2ヵ月前後に、最初のワクチンを打っておくと安心です。

親がワクチンを打っていれば、その子犬は母乳にある免疫抗体によっていろいろな病気を防げます。しかし約4週間前後で離乳食に切り替わり、その後免疫抗体が減り始めて12週目以降には完全に無くなってしまいます。この時期は子犬自身で免疫抗体が作られますが、十分ではありません。そのため、ワクチン接種をして感染症予防をサポートする必要があります。

ヨークシャー・テリアの月間費用

ヨークシャー・テリアを飼うと、月にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。保険やケア費用などから、おおよその費用を見ていきましょう。

保険の月間費用

ペット保険は0歳から3歳までに入る場合が多く、年齢にもよりますが小型犬だと1ヵ月約1,300円から2,800円程度かかります。加入すると入院や手術が必要になったときに、費用が全てまたは一部補償されるので助かります。

加入には年齢制限があり、健康体であることが必須なので早めに加入するようにしましょう。

トリミングの月間費用

店舗や地域によって異なりますが、トリミング費用は1回につき5,000円から10,000円程度かかります。被毛がすぐ伸びてしまうので、好みのスタイルを維持したいなら月1回のお手入れは必須です。トリミングに行くと、シャンプーだけでなく肛門しぼりや耳掃除もセットでしてもらえることが多いため、健康面でのサポートにもなります。

また、施術中に暴れてしまいトリマーが二人体制になる、たくさん毛玉を取る、といった場合はさらに料金が上乗せされる可能性があります。

日用品の月間費用

トイレシーツやシャンプーなどの日用品は、月に2,000円前後かかります。特にトイレシーツは欠かせない日用品です。ネットで安く購入する、または大量買いをすると節約できる場合があるので工夫してみましょう。

ヨークシャー・テリアの運動頻度は?

ヨークシャー・テリアは、1日に2回、各10分程度散歩に連れて行きましょう。

日によって歩きたがらない日や、もっとたくさん歩きたい日などムラがあると思いますが、20分も歩いたらキャリーバッグに入れるか抱っこしてあげると良いでしょう。

また、寒さに弱いので冬は暖かい昼間の時間帯に、夏は涼しい朝方や日没後の時間帯に散歩をするのがおすすめです。

ヨークシャー・テリアがかかりやすい病気

ヨークシャー・テリアがよくかかる病気について、くわしく解説します。消化器や関節などが特に弱いので注意しましょう。

膝蓋骨脱臼

膝のお皿がずれてしまう病気で、小型犬にとても多い病気です。歩き方がおかしい、立ち上がるときにキャンと痛そうに鳴くようなことがあれば要注意。酷くなると足が曲がってしまい、歩けなくなる可能性もあります。

水頭症

脳脊髄液の流れが悪くなり、頭蓋腔内に溜まってしまうことで脳に圧力がかかる病気です。症状は程度にもよりますが、よくぼんやりしている、元気がなく疲れやすいと感じたら注意しましょう。異常な姿勢になる、嘔吐したり痙攣を起こす、同じ場所をグルグルと歩き回るなど歩き方がおかしい、失明するなどの神経障害が表れる場合もあります。

角膜炎

眼球の表面を覆っている角膜が、炎症を起こす病気です。炎症が酷くなると痛みが激しくなるため、床に目をこすりつける、足で目をこするといった行動をとります。涙や目やにが多くなり、充血することも。また、目の周りの汚れが頻繁に見つかるようであれば注意しましょう。

気管虚脱

口や鼻から吸い込んだ空気を肺に送る役割を果たす気管が潰れて、呼吸困難になる病気です。小型犬に多く起こる病気で、乾いた咳から始まりガーガーといった苦しそうな呼吸をし始めます。運動をしていないのに、このような呼吸をしていたら要注意です。

低血糖症

血液の中の糖分濃度が低下して、細胞への栄養が十分に行き渡らなくなる病気です。すい臓の病気や過度な運動、少食などが原因で、意識がもうろうとしていて元気がない、痙攣を起こすなどの症状があります。ぐったりとしていて散歩に行きたがらないようなら、疑ってみるべき病気です。

ヨークシャー・テリアの可愛い写真

飼い主に呼ばれて振り向いたヨークシャー・テリア

振り向いたヨークシャーテリアの画像

ボール拾いで遊ぶヨークシャー・テリア

ボール拾いで遊ぶヨークシャーテリアの画像

キュートな服を来て室内で遊ぶヨークシャー・テリア

服を着たヨークシャーテリアの画像

飼い主をじっと見つめるヨークシャー・テリア

合図を待つヨークシャーテリアの画像

遊び疲れて寝そべるヨークシャー・テリア

遊び疲れたヨークシャーテリアの画像

まとめ

ヨークシャー・テリアは、超小型犬として室内で飼うのにおすすめの犬種です。最大の魅力は、成長するごとに変化する美しい毛並みと陽気で明るい性格。可憐な姿をキープし、飼い主と共に健康で楽しい毎日を過ごすには丁寧なケアが鍵となります。

こちらの記事でヨークシャー・テリアの飼い方や費用などを参考にして、ぜひヨーキーと一緒に暮らしてみてくださいね。

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