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- はじめに
- ミニチュア・ダックスフンドの性格や特徴は?
- ミニチュア・ダックスフンドは室内飼いがベスト!
- ミニチュア・ダックスフンドのしつけ方は?
- ミニチュア・ダックスフンドにとって大切なケアは?
- ミニチュア・ダックスフンドのフードはどんなものがいい?
- ミニチュア・ダックスフンドを飼うにはいくらかかるの?
- ミニチュア・ダックスフンドの価格相場は約250,000円〜
- 飼い始めに必要なワクチンの料金は10,000円以上かかる
- ミニチュア・ダックスフンドの日用品費用は月々10,000円以上
- 保険の月間費用は月々約2,000円
- トリミングを受けるなら約5,000円以上
- ミニチュア・ダックスフンドにはしっかり運動をさせるべき
- ミニチュア・ダックスフンドが特にかかりやすい病気とは?
- ミニチュア・ダックスフンドのかわいい写真をご紹介!
- ミニチュア・ダックスフンドを飼う前には心構えを!
はじめに
ペットのなかでも特に人気の高い、ミニチュア・ダックスフンド。胴長・短足という小さくてかわいらしい姿から、多くの人がペットに迎えたいと考える犬種です。
しかし、実際ミニチュア・ダックスフンドをペットに迎えるには、どんな心構えが必要なのでしょうか?
大切な命を守るためにも、飼い方やしつけ方、費用についてなど、先に知りたいことは多いですよね。
そこで今回は、ミニチュア・ダックスフンドの飼い方について、様々な観点から解説していきます!今お迎えに悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
ミニチュア・ダックスフンドの性格や特徴は?
性格は穏やかな一方、本能を見せる一面もあり
ミニチュア・ダックスフンドは、友好的で人懐っこい性格をしています。撫でられたり抱っこをされたりするのが大好きで、甘えん坊な犬種です。そのため、ペット初心者の方にも飼いやすい性格といえます。
一方で、初めて会う相手には敏感に反応してしまう神経質な一面も。ミニチュア・ダックスフンドは元が狩猟犬であったことから、高い攻撃性を見せて吠えてしまうことがあります。無駄吠えが多い犬にしないために、しっかりとしたしつけが必要です。
長い体・短い足の小さい体が特徴
ミニチュア・ダックスフンドは、胴長・短足、顔は面長で、垂れた耳が主な特徴の犬です。
ダックスフンドはその体の大きさから、
- スタンダード・ダックスフンド
- ミニチュア・ダックスフンド
- カニンヘン・ダックスフンド
の3種類に分けられており、ミニチュア・ダックスフンドは中くらいの大きさ(胸囲30〜35cm、体重4.4〜4.8キロ)になります。
また体毛の種類としては、
- スムース・ヘアード
- ロング・ヘアード
- ワイヤー・ヘアード
の3種類があり、毛の柄も「ブラック・タン」や「レッド」など、様々な毛色があります。どの種類であっても、ミニチュア・ダックスフンドは軒並み人気な犬種です。
ミニチュア・ダックスフンドは室内飼いがベスト!
ミニチュア・ダックスフンドは室内飼いがオススメの犬種です。外で飼うのがオススメできない理由は、ミニチュア・ダックスフンドの体の特徴や大きさにあります。
ミニチュア・ダックスフンドは、犬のなかでも特に地面との距離が近いため、長時間外にいるのは危険です。犬は地面からの距離が近いほど、地面の温度に強く影響されます。夏はすぐ体が熱くなるため、よく水分補給をしたとしても、熱中症のリスクが高くなってしまうでしょう。
また、寒い時期であっても室内で飼うのがベスト。体が小さい犬は、体温が保ちづらいためです。ミニチュア・ダックスフンドは地面に近いことでさらに冷気を感じるため、健康を考えるのであれば、室内で飼うのをオススメします。
ミニチュア・ダックスフンドのしつけ方は?
ミニチュア・ダックスフンドには、どんなしつけが必要なのでしょうか?逆に、どんなしつけが良くないのでしょうか?2つの観点からご紹介します。
ミニチュア・ダックスフンドにすべきなしつけは2つ
ミニチュア・ダックスフンドのしつけには、以下のことが大切です。
- 飼い主が主導権を握る
- 様々な刺激に慣れさせる
ミニチュア・ダックスフンドには、飼い主が主導権を握っていると教え込む必要があります。元々は猟犬だったため、猟犬としての本能が強く、飼い主が主導権を握れていないと言うことを聞きづらくなるでしょう。大きくなってからもしつけしやすいように、飼い主が主導権を握っていることを子犬の間に認識させるのが重要です。
またミニチュア・ダックスフンドには、子犬のころから様々な刺激に慣れさせましょう。神経質な一面があるため、対策をせずに育ててしまうと、無駄吠えが多い犬になる可能性があります。子犬のころにたくさんの人に会わせるなどして、社会性を身につけさせるといいですよ。
ミニチュア・ダックスフンドのしつけ方の注意点2つ
ミニチュア・ダックスフンドのしつけでは、以下の事はしないようにしましょう。
- 後になって叱る
- 高い声で叱る
犬の失敗から時間が経ってしまった場合、叱っても意味がありません。ミニチュア・ダックスフンドに限らず、犬は10秒も経つと忘れてしまう、短期記憶の生き物です。後から叱られても、なにを改善すべきか理解できないため、ただ「怒られた」というマイナスな感情だけを残してしまいます。
また、やってしまった直後であっても、高い声で叱るのは逆効果です。犬は言葉を理解しているわけではなく、人間の声や雰囲気で状況を把握しようとします。「高い声=遊ぶときの声」と覚えていることが多く、人間の意図と逆になってしまうため、叱る時は一定の低いトーンの声を出しましょう。
ミニチュア・ダックスフンドにとって大切なケアは?
ミニチュア・ダックスフンドに特に必要なお手入れは以下の4つです。
- ブラッシング
- シャンプー
- 爪切り
- 耳掃除
それぞれ詳しくご紹介していきます。
ブラッシングはこまめにすることで毛玉の防止に
ミニチュア・ダックスフンドに必要なケアのひとつめは、ブラッシングです。特にロング・ヘアードの子はなるべく1日に1回はブラッシングしましょう。ほこりや汚れが毛に絡まりやすいため、日々のお手入れが毛玉の防止につながります。
また、ミニチュア・ダックスフンドはダブルコートと呼ばれる被毛を持つ、抜け毛が多い犬種です。こまめにブラッシングすることで、お部屋の掃除もラクになりますよ。
短足犬にはシャンプーが必須
ミニチュア・ダックスフンドのお手入れには、1か月に1〜2回のシャンプーも必要です。ダックスフンドは短足なため、体全体が地面に擦れやすく、汚れやすい犬種といえます。清潔に保つためにも、自宅でのシャンプーケアが大切です。
ただし清潔に保つためであっても、過度な回数には要注意。シャンプーの回数が多すぎると、犬の肌に必要な油分まで洗い流し、皮膚トラブルの原因になります。犬の肌は人間と性質が違うため、犬用のシャンプーを使い、適切な回数でケアしましょう。
爪切りをすることで健康にもつながる
ミニチュア・ダックスフンドの爪は適度に切る必要があります。犬の爪は伸びっぱなしにしてしまうと、足に食い込んでしまったり、腰や関節に負担をかける恐れがあるためです。
ミニチュア・ダックスフンドのような室内で飼われることが多い犬種は、爪が地面で削れる機会が多くありません。病院でこまめに切ってもらうか、自宅で行えるケア用品を揃えましょう。
耳掃除は病気予防に大切
ミニチュア・ダックスフンドに必要なケア4つ目は、耳掃除です。ミニチュア・ダックスフンドのような耳が垂れ下がっている犬は、通気性が悪く、汚れがたまりやすいのが特徴。耳の汚れを放置すると、重大な病気につながる可能性もあります。
コットンを湿らせて拭いたりと、飼い主が適切な方法で耳掃除してあげてください。
ミニチュア・ダックスフンドのフードはどんなものがいい?
ミニチュア・ダックスフンドのフードに特に大切なポイントは、以下の3つです。
- 低脂肪・低カロリーであること
- 骨・関節軟骨成分が含まれていること
- 年齢別に適したフードを選ぶこと
フードを選ぶときは、必ずフードの説明を確認しましょう。
ミニチュア・ダックスフンドには、フードが低脂肪・低カロリーであることが重要です。胴長・短足の犬種には、腰にダメージを受けやすいという特徴があります。元々腰が弱い上に、体重が増えすぎてしまうと余計に負担がかかってしまうため、体重を適度にコントロールできるフードを選びましょう。
また同じ理由から、ミニチュア・ダックスフンドのフードには骨・関節軟骨成分が含まれているとベターです。骨や関節が弱くなってしまうと、体を支える腰に負担がかかりやすくなります。病気を予防するためにも、フードの成分を気にするといいですよ。
ミニチュア・ダックスフンドに限らず、犬のフードは年齢ごとに変えることが望まれます。ミニチュア・ダックスフンドの年齢別のオススメフードを選びましたので、ぜひ確認してくださいね。
ミニチュア・ダックスフンドの年齢別のオススメフードは?
子犬期のミニチュア・ダックスフンドには、「ニュートロ シュプレモ 子犬用」がオススメ。発育期の子犬の筋肉や骨の成長をしっかりと意識した、高栄養の自然素材を厳選したドッグフードです。化学合成物などを使用していない点からも、口コミで高い評価を得ています。
成犬期にオススメのドックフードは、「カナガンドッグフード」です。軟骨成分が3種類配合されていることから、ミニチュア・ダックスフンドの腰を助けます。多くの獣医師が推奨している信頼性の高いドッグフードです。
ミニチュア・ダックスフンドの老犬期には、「プロマネージ ドッグフード」がオススメです。ミニチュア・ダックスフンド専用に適した成分を配合しています。長く健康に歩いてもらうための軟骨成分がうれしいフードです。
ミニチュア・ダックスフンドは1日2回の食事頻度が一般的
ミニチュア・ダックスフンドの食事頻度は、1日に2回が一般的です。1日に与えるフードの量は体重の2.5%が目安。ドッグフードのパッケージにも体重ごとの摂取量が書いてあるため、その量を2回に分けて与えてください。
ただし、動きが活発だったり、消化機能が未熟だったりする子犬期は、1日に3回以上与えてもいい場合があります。担当の獣医師にアドバイスをもらうといいでしょう。食事量はライフステージによって変わってきますので、食事の様子に注意してくださいね。
犬種ごとにドッグフードを選んでくれるサイトがありますので、ぜひチェックしてください!
ミニチュア・ダックスフンドを飼うにはいくらかかるの?
続いては、ミニチュア・ダックスフンドを飼う費用について、
- ミニチュア・ダックスフンドの価格相場
- ワクチン
- 日用品
- 保険
- トリミング
の5点に注目して解説していきます!
ミニチュア・ダックスフンドの価格相場は約250,000円〜
ミニチュア・ダックスフンドのペットショップの価格は、約250,000〜350,000円です。地域や、年齢、カラーの希少性、トレンドなどで前後します。実際のペットショップに行く前に、最新の相場をネットで調べておくといいでしょう。
飼い始めに必要なワクチンの料金は10,000円以上かかる
ミニチュア・ダックスフンドを飼う際に必要なワクチンには、初期費用で最低でも10,000円程度かかります。
ワクチンのなかでも、必ず打たなければならないワクチンは「狂犬病予防接種」。これは法律で義務付けられているワクチンで、約3,000〜3,500円です。
そのほかのワクチンは「混合ワクチン」と呼ばれるもので、値段は幅広く、約3,000〜10,000円以上かかるものまであります。混合ワクチンは3種や4種など様々。種類によって値段も変わりますが、値段で決めるのではなく、獣医師と相談した上で必要なワクチンを打ちましょう。
子犬は免疫力が少ないため、散歩デビューの前に必ずワクチンを打たなければなりません。また、子犬のころに一回打って終わりというものでもなく、1年に1回以上のワクチン接種が必要です。ペットショップで犬を買う場合は、必ずペットショップに「これまでの接種履歴と今後のワクチンについて」聞くようにしてください。
ミニチュア・ダックスフンドの日用品費用は月々10,000円以上
ミニチュア・ダックスフンドの日用品には、主に以下のものなどがあります。
- ドッグフード
- おやつ
- おもちゃ
- ペットシーツ
すべて合わせて、月々10,000〜20,000円程度かかるでしょう。
犬によってドッグフードやおやつに好みがあるため、食費に関しては個性に左右されるかもしれません。もし食事代がかさむのであれば、ペットシーツの節約を考えるのがいいでしょう。おしっこを外でさせるようにすると、ペットシーツの替えが最小限で済みます。
犬のストレスにならない範囲で節約するのがオススメです。
保険の月間費用は月々約2,000円
犬の保険の種類は多数ありますが、月々2,000円程度の料金が平均的です。ミニチュア・ダックスフンドは腰が弱かったり、目を悪くしやすかったりなど、かかりやすい病気が多いため、あらかじめ保険に入っておくと金銭面での負担を軽減できます。
ペットショップや病院での保険案内もあるため、子犬のうちに検討しておきましょう。
トリミングを受けるなら約5,000円以上
ミニチュア・ダックスフンドをトリミングしてもらうなら、5,000〜8,000円程度かかります。ただし、実際の体のサイズや、皮膚の状態に左右されるので、施術が終わってから費用が決定する場合がほとんどです。毛玉が多いなど状態がよくない場合、そのぶん費用はかさみます。
とはいえ、そもそもミニチュア・ダックスフンドは頻繁にトリミングが必要な犬種ではありません。ミニチュア・ダックスフンドのようなダブルコートの被毛は、定期的に生え変わるため、抜けていくことで毛の長さは保たれます。
最低限カットが必要な肉球周りの毛は、自宅で処理できる範囲です。必要なケア用品を購入しておけば、トリミング費用を抑えられますよ。
ミニチュア・ダックスフンドにはしっかり運動をさせるべき
ミニチュア・ダックスフンドは、散歩などのしっかりした運動が必要な犬種です。1日に2回、約30分散歩に連れて行くのが理想的になります。
小型犬は家の中の運動で十分だと思われがちですが、ミニチュア・ダックスフンドは元が狩猟犬であるため、運動不足はストレスを引き起こすことも。また、運動不足は肥満にもつながり、腰を悪くする原因になります。
ただし、運動のさせすぎにも注意が必要です。過度な運動もまた腰に負担をかけるため、散歩時間は適度に抑えましょう。運動好きなミニチュア・ダックスフンドはどんどん歩きたがりますが、飼い主が調節してあげてくださいね。
ミニチュア・ダックスフンドが特にかかりやすい病気とは?
ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気は主に4つです。
- 椎間板ヘルニア
- 白内障
- 外耳炎
- 副腎皮質機能亢進症
それぞれの病気について解説していきます。
椎間板ヘルニア
ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気では、椎間板ヘルニアが有名です。腰に負担がかかりやすい体形であることが理由にあげられます。症状としては、腰を中心に手足を痛がり、散歩に行きたがらなくなるなどです。
椎間板ヘルニアの予防には、適度な運動をして肥満を防止しましょう。また普段の生活でも、高いところから飛び降りるクセはやめさせてください。足が滑ることでも腰に負担をかけるため、フローリングにカーペットを敷いたり、肉球の間の毛を切ったりするといいですよ。
白内障
ミニチュア・ダックスフンドが遺伝子的にかかりやすい病気のひとつに、白内障があります。白内障とは、目の中でレンズの役割をする水晶体が混濁し、黒目の部分が白くなる症状のことです。白内障になると、視力が低下し、最終的には失明に至ります。
人間も年を取ると白内障を発症しやすくなりますが、ミニチュア・ダックスフンドは若い時期でも白内障になることがあります。予防するのは難しい病気ですが、症状を遅らせることを目的とした治療法はあるため、犬の目に異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
外耳炎
垂れ耳が特徴のミニチュア・ダックスフンドは、外耳炎を発症するリスクが高い犬種です。外耳炎は耳の「外耳」という部分が炎症を起こす病気のことをいいます。耳を引っかいたり、耳を地面にこすりつける様子が見られたら、外耳炎を疑いましょう。
予防としては、こまめに耳掃除をしてあげることが最善です。自宅でケアができる範囲で十分なので、獣医師にやり方を聞いておくのがオススメ。子犬のころから耳掃除に慣れさせておくといいですよ。
副腎皮質機能亢進症
ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気4つ目に、副腎皮質機能亢進症というものがあります。これは別名クッシング症候群と呼ばれる病気です。症状としては、よく水を飲んでおしっこの量が増える、よく食べるようになる、毛が抜けやすくなるなどが挙げられます。
いつもより元気がなくなり、眠ってばかりいるようになったら要注意です。副腎皮質機能亢進症が進行すると、また別の病気を併発してしまい、命にかかわることもあります。異変を感じたらすぐに病院で検査してもらいましょう。
ミニチュア・ダックスフンドのかわいい写真をご紹介!
走ることが大好きなミニチュア・ダックスフンド!走っているものを思わず追いかけてしまうような、本能丸出しの一面もあります。
ボール遊びが大好きな様子がよく見られます。
神経質な一面から、物音には敏感です。
ミニチュア・ダックスフンドは飼い主のにおいが大好き。飼い主がいなくなった後のぬくもりで寝ています。
しつけ次第で、散歩中はしっかり飼い主のそばを離れません。
ミニチュア・ダックスフンドを飼う前には心構えを!
今回はミニチュア・ダックスフンドの飼い方についてご紹介してきました。
ミニチュア・ダックスフンドはかわいいだけでなく、性格や病気についてなど、気にしないといけないことが多い犬種です。お迎えする前にしっかり確認して、大切に育ててくださいね。