パピヨンはどうやって飼うのが正解なの?性格や特徴・日々のお世話を徹底解説

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はじめに

パピヨンは日本国内で多く飼育されていて、常に上位にランキングされる人気の犬種です。お散歩しているパピヨンを、近所で見かけることがあるのではないでしょうか。パピヨンという名前の由来は、大きな耳がまるで蝶が羽を広げているような、優美な姿からきています。

これからパピヨンを家族に迎える方や、検討している方は、パピヨンの魅力をチェックしてみてください。また、しつけや日常のケアなども、知っておいてくださいね。

パピヨンの性格や特徴は?

パピヨンを家族として迎える前に、どのような性格や特徴の犬種なのかを知っておくことが大切です。

性格

パピヨンはとても賢くて活発です。加えて、明るく人懐っこいので、お散歩がしやすい犬種です。しかし、元気すぎるために「飼いにくい」と言われてしまうこともあります。

お散歩や遊びが充分でない場合や、正しく制御できるしつけができていないと、暴れるなど飼い主さんを困らせる行動に出てしまうのです。

頭が良く、しつけをすぐに覚えるので、問題行動を防ぐことができます。しかし、頭の良さも「飼いにくい」と言われてしまう原因のひとつです。間違ったしつけをしてしまうと、悪いこともすぐに覚えるので、注意が必要でしょう。

特徴

パピヨンは、大きな立ち耳が特徴です。その耳は、まるで蝶が羽を広げたように見えることから、フランス語で「蝶」を意味するパピヨンと呼ばれるようになったと言われています。

中世のヨーロッパで貴族から愛されたパピヨンは、マリーアントワネットが飼っていた犬として有名です。

室内飼い?外飼い?

気温の変化に敏感なパピヨンは、室内飼いが必須です。低めの湿度を好み、温度は25度くらいまでが良いでしょう。

パピヨンとの生活は、温度調節が重要です。常にパピヨンにとって快適な環境になるよう、温度管理をしてください。日本の夏は温度も湿度も高くなるため、エアコンの使用が必須です。

パピヨンのしつけ方は?

パピヨンのしつけ方は、パピヨンの特性や性格を活かすと、より大きな効果を得られるでしょう。パピヨンをしつける上で、した方が良いことと、してはいけないことを解説します。

した方が良いこと

パピヨンは警戒心が強く、ドアチャイムが鳴ると吠えてしまうことがあります。このように警戒心から無駄吠えをしてしまう場合は、オヤツを与えることが効果的です。ドアチャイムに対して、嫌なイメージから「オヤツがもらえる」という嬉しいイメージに変り、吠えなくなります。

また、パピヨンは甘えん坊な性格です。叱るときには厳しく𠮟りつけるよりも、無視をするほうが効果的な場合があります。たとえば噛むのをやめさせるようなしつけでは、無視が効果を発揮しやすいでしょう。

してはいけないこと

頭が良いので、ワガママを許すような間違ったしつけをすると覚えてしまい、問題行動を起こすようになるので注意が必要です。困った行動をしたときに、オヤツを与えてやめさせるようなことをしてはいけません。

パピヨンに必要なケア

パピヨンの健康や被毛を保つためには、ケアが欠かせません。毎日必要なケアから、定期的なケアまで、どのようなケアをすれば良いのかを見ていきましょう。ワンちゃんがストレスに感じず、スムーズにケアをするためには、触られることを嫌がらないことが大切です。

パピヨンが飼い主やトリマーさんに触られるのを嫌がらないよう、体を触られることに慣れさせてください。特に足先や口は嫌がるワンちゃんが多いので、根気よくしつけをする必要があります。ご褒美にオヤツをもらえれば、体を触られることに良いイメージを持つようになるでしょう。

ブラッシング

パピヨンの毛は繊細で柔らかな被毛なので、美しさを維持するためにはブラッシングが欠かせません。毛玉ができやすいので、毛玉を見つけたときには、手でやさしくほぐしてあげましょう。ムリに引っ張ると痛いので、ブラッシングを嫌がるようになる可能性があります。

また、パピヨンの毛は長いので、ブラッシングにはコームとピンブラシを使うのがおすすめです。コームで毛の流れを整え、ピンブラシで抜け毛や毛玉を取り除くと良いでしょう。

歯磨き

パピヨンはアゴが小さいので、歯もとても小さいです。そのため、少しの虫歯でもすぐに悪くなり注意が必要です。歯周病になると、長期にわたり治療がなされず、他の基礎疾患も合併したりすると、命にかかわることもあります。歯磨きなど、デンタルケアはマメにしましょう。

シャンプー

シャンプーは毛を清潔に保つだけでなく、抜け毛を防ぐ効果も期待できます。美しい被毛をキープするためにも、1か月に1〜2回程度シャンプーをするのがおすすめです。人間用のシャンプーを使う人もいますが、パピヨンは皮膚も毛も繊細なので、犬用のシャンプーとリンスを使ってください。

また、シャンプーで洗うだけでなく、皮膚の保湿も大切です。シャンプーで必要な皮脂まで落ちてしまい、皮膚が乾燥しやすくなるので、保湿が欠かせません。乾燥が気になる部位には、保湿スプレーやジェルを使うと良いでしょう。

爪切り

パピヨンに限らずワンちゃんは、爪を定期的に切らなければなりません。パピヨンだと、月に1回程度で問題ないでしょう。爪は巻くように伸びていきます。切らずに伸ばし続けてしまうと、スムーズに歩けなくなることがあり、ひどい場合には肉球に刺さってしまいます。

爪を切るときは切りすぎないよう、先端から少しずつカットしてください。爪の根元には血管があるので、深爪をすると血が出ることがあります。

爪切りは同じワンちゃんでも、環境や切り方などによって暴れて嫌がったり、おとなしく切らせてくれないこともあります。もし、どうしてもワンちゃんが爪切りを嫌がるなら、動物病院やトリマーさんにお願いするのも解決策です。

耳掃除

耳が大きいパピヨンは、耳掃除も必要です。パピヨンの耳は立ち耳なので、垂れている耳と比べて蒸れにくく、耳の病気になりにくいといわれています。しかし、何か症状が出ると掻いてしまい、悪化させてしまうこともあるでしょう。

パピヨンの耳掃除は、週に1〜2回がおすすめです。耳はとてもデリケートなので、耳掃除の回数は多ければよいというものではありません。回数が多いと傷ができる可能性があり、回数が少ないと掃除が不十分になってしまいます。

肛門腺しぼり

パピヨンは、肛門腺しぼりはあまり必要がない犬種です。一般的には3〜4か月に1回で良いですが、個体差があるので、もっと多く必要なワンちゃんもいます。様子を見ながら、必要に応じて肛門腺しぼりをしてあげてください。

肛門腺は肛門のすぐ下側、左右の2か所にあります。尻尾を上にあげて、肛門下側の左右を、下から上に押し上げます。肛門から分泌物が出るので、シャンプーの際にするのがおすすめです。

パピヨンの餌はどうすれば良い?

パピヨンの餌は、タンパク質が必須です。パピヨンの特徴といえば、魅力的な美しい被毛といえるでしょう。美しい毛並みを保つためには、タンパク質が欠かせません。しっかりとタンパク質を摂るためには、成分値が20%〜30%のものを選んでください。

タンパク質は被毛だけでなく、筋肉をつくるのに必要です。美しさだけでなく、健康な体のためにも、必要不可欠な栄養素なので、タンパク質がしっかりと摂れる餌を食べさせてください。

また、パピヨンは華奢な骨格なので、骨折などのケガを防ぐ必要があります。特にヒザの関節が弱いので、関節のサポートができるコンドロイチンやグルコサミンが含まれているものを選びましょう。

年齢別のおすすめのドッグフードの種類

ワンちゃんは、ライフステージに合わせて、おすすめのドッグフードが変わります。年齢別に見ていきましょう。

年齢おすすめドッグフード
0歳高い栄養価が必要なので数か月までは子犬用のドッグフードをお湯でふやかす。
その後少しずつ固いフードへ変えていく。
1歳~6歳くらいしっかりと成長を遂げ、子犬ほどの栄養は必要ない。成犬用のドッグフードを体重に合わせて与える。
7歳くらい~消化吸収能力が低下してくるため、必要に応じてやわらかいフードを選ぶ

1日の食事頻度

パピヨンの1日の食事回数は、2回が一般的です。子犬や老犬は回数を多くし、1回の量を少なくする必要があります。

子犬の月齢別の食事回数は、以下のとおりです。

月齢餌の回数(1日)
2~3か月4回
4~5か月3回
6~7か月2~3回
8か月以降2回

上記はあくまでも一般的な回数なので、様子を見てちょうど良い回数に調整してください。

愛犬においしい餌を食べさせたい、そう考える方におすすめなのが、博多水たきの名店がつくったドッグフード「うまか」です。

ぜひ、以下の公式サイトをチェックしてみてくださいね。

パピヨンを飼うといくらぐらいかかるの?

これからパピヨンを家族に迎えようと検討している人は、パピヨンを飼うと年間にいくらぐらいの費用がかかるのかが気になるところでしょう。どのフードを選ぶのか、通うトリミングサロンや、使う日用品によっても大きく違いが出ます。

パピヨンの価格相場

パピヨンの平均的な価格は、さまざまなペットショップやブリーダーさんのサイトで価格を調べると、26万円前後が多いようです。ドッグショーでチャンピオン犬に選ばれるなど、優秀な成績を残したワンちゃんを親にもつ子犬は、価格が上がりやすいです。

また、パピヨンに限らず、ほとんどの犬種でオスとメスでは、メスのほうが少し高くなる傾向にあります。

飼う際に打っておいた方が良いワクチン

子犬を迎える際には、ワクチン接種が必要です。母犬からの初乳には、さまざまな病原体や微生物に抵抗するものが含まれていて、免疫ができます。しかし、成長とともに免疫力が低下してくるので、感染症のリスクから子犬を守るため、ワクチン接種が必要になるのです。

ワクチンには種類が多く、よくわからない人は多いでしょう。実際にワンちゃんを飼育している人でも、ワクチンの種類ひとつひとつを理解している人はそう多くはないでしょう。ワクチンは、狂犬病のほか、ジステンバーや伝染性肝炎などワンちゃんにとって危険な病気を防ぐためのものです。

狂犬病のワクチンは接種が義務化されていて、単独での接種となります。そのほかのワクチンは2種から11種の混合になっていて、一度に複数のワクチン接種が可能です。費用はワクチンの種類によって異なり、動物病院による違いもありますが、5,000円から1万円が相場といえるでしょう。

パピヨンの月間費用

パピヨンと一緒に生活する場合、1か月にどのぐらいの費用がかかるのでしょうか。

フードやトリミングサロン、保険など、金額に大きな違いがあるので、一概にはいえませんが、ここでは平均的な金額を照会します。

費用項目金額(1か月あたり)
ドッグフード2,000円
トイレ用品(ペットシート)1,500円
トリミング6,000円
合計9,500円

上記のほかに、医療費がかかることも見ておく必要があります。病気やケガをしなくても、ワクチンやフィラリアの予防薬など、年間で3万円ほど必要です。

保険の月間費用

保険料は保険の種類やペットの年齢によって異なりますが、小型犬の1ヶ月の保険料は1,300〜2,800円程度が一般的です。健康なワンちゃんしか加入できず、7歳までなど年齢制限があることが多いので、早めに加入するのが良いでしょう。実際、3歳くらいまでに加入する人が多いです。

ペット保険は種類が豊富で、補償内容は違いが大きいため、愛犬にピッタリの保険を選ぶことが大切です。 保険料に注目しがちですが、補償内容をよく見て、発症しやすい慢性疾患が補償されるかどうかをチェックしてください。

トリミングの月間費用

トリミングやシャンプーをサロンにお願いする場合、サロンによって価格が大きく変動します。パピヨンのトリミングとシャンプーでは、1回の料金は3,000円から10,000円ほどを見ておいてください。

行きたいサロンが見つかったら、ホームページなどで施術メニューや料金を確認しておきましょう。

日用品の月間費用

パピヨンの日用品で必要なもので代表的なものといえば、ペットシーツなどでしょう。1か月にかかるペットシーツの費用は、1,000円〜2,500円ほどを見ておくとよいでしょう。

そのほか、ワンちゃんに洋服を着せる場合には、洋服代がかかります。

パピヨンの運動頻度は?

パピヨンの見た目は小柄で華奢なので、あまり運動が必要ないと思われるかもしれません。しかし、パピヨンは見た目に反して運動量の多い犬種です。室内で遊ぶだけでは、運動不足になってしまうので、毎日散歩に連れて行ってあげてください。

パピヨンに必要な運動量は、朝と夕方にそれぞれ30分ほどの散歩が必要です。また、広い公園やドッグランなど思いっきり走り回れる場所で、1週間に1回ほど遊ばせると良いでしょう。

パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンは丈夫で平均寿命も長い犬種ですが、小型犬がかかりやすい病気にはパピヨンも注意が必要です。パピヨンがかかりやすい病気のなかで、代表的なものを紹介します。かかりやすい病気を知っておくと、予防ができるだけでなく、早めに気づく可能性が高まるでしょう。

胃腸炎

胃腸炎にかかる原因はさまざまですが、誤飲やストレスが多いといわれています。特に子犬の間は誤飲をしてしまいがちなので、口に入るようなものを置かないことが大切です。

外耳炎

細菌が耳の中に入り込むケースや、寄生虫が原因で発症することもあります。かゆみや痛みがあるため、後ろ足で耳を掻く行動が見られたら注意が必要です。

皮膚病

皮膚病の原因は、高温多湿な環境や細菌・寄生虫の繁殖のほか、アレルギーなどさまざまです。シャンプーのあとは皮膚が乾燥しやすいので、特に気をつけてください。

パピヨンの可愛い写真

パピヨンの可愛い写真

チューリップに囲まれた、笑顔のパピヨン

パピヨンの可愛い写真

笑顔で走るパピヨン

パピヨンの可愛い写真

笑顔で散歩を楽しむパピヨン

パピヨンの可愛い写真

ひまわりのセットでにっこりポーズ

パピヨンの可愛い写真

「私、疲れちゃったよ」と、ベッドで一休み

パピヨンの可愛い写真

静かに佇むパピヨン

まとめ

パピヨンはキレイな長い毛が魅力的で、明るく元気で人懐っこい性格から、見た瞬間に虜になってしまいそうなワンちゃんです。ペットショップやブリーダーさんのところで子犬を見ると、家族に迎えたいと思うことでしょう。

日常的にはどのようなケアが必要なのか、費用はどの程度かかるのか、しつけはどうすればよいのか、さまざまな方面からじっくりと検討する必要があります。。

家族として迎えたあとは、ワンちゃんが健康でステキに生活できるよう、大切に育ててくださいね。

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