ミニチュア・シュナウザーはどうやって飼うのが正解なの?性格や特徴・日々のお世話を徹底解説

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はじめに

「ミニチュア・シュナウザーを飼ってみたいけど、凶暴だったらどうしよう」「ミニチュア・シュナウザーを飼いたいけど、結構お金がかかるのかな?」などと飼う前の悩みに1つづつ解説していきます。

ミニチュア・シュナウザーの性格や特徴は?

性格

ミニチュア・シュナウザーは、明るく好奇心旺盛で活発な子が多いです。

さらに知能が高くコミュニケーションが取りやすかったり、しつけを覚えてくれたり、比較的飼いやすい犬種です。

特徴

ミニチュア・シュナウザーは、長い口髭と垂れ耳が特徴です。

体重は約4.5〜7kgと小型犬に分類され、体高と体長が同じサイズでスクエア形な点も特徴として挙げられます。

ミニチュア・シュナウザーの被毛はブラック、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイトの4色で、ソルト&ペッパーの個体数が多いです。

室内飼い?外飼い?

ミニチュア・シュナウザーは、室内飼いが基本です。

適温は15〜20°。ミニチュア・シュナウザーの被毛は2層のダブルコートなので、そもそも体温が高いです。夏は熱中症になりやすいため冷房を、冬も暖房で快適な室温を保つ必要があります。

ミニチュア・シュナウザーのしつけ方は?

ミニチュア・シュナウザーは、賢いため信頼関係を築くことがしつけでは大切です。

した方が良いこと

ミニチュア・シュナウザーをしつけるときは、信頼関係を築きましょう。賢い犬種なので、いたずらをする可能性があるためです。例えば、散歩の時は飼い主が前を歩きリードしましょう。

また警戒心が強い一面もあるため、他の犬や人と触れ合って環境に順応しやすくする社会科訓練も効果的です。

してはいけないこと

ミニチュア・シュナウザーは警戒心が強いため、頭ごなしに叱らないようにしましょう。信頼関係を築けなくなるためです。

また甘噛みや無駄吠えを直しましょう。他の犬や人間に怪我をさせてしまう危険性もあります。

必要なケア

つづいてはミニチュア・シュナウザーを飼ったら必要なケアについて、ケア方法やポイントなどをまとめて解説していきます。

ブラッシング

ミニチュア・シュナウザーのブラッシングは、ブラシで毎日行うのが理想的です。毛玉になりやすい被毛なことは理由の1つですが、血行促進や愛犬とのスキンシップにブラッシングが最適だからです。

歯磨き

ミニチュア・シュナウザーには、毎日食後の歯磨きも必要です。

小型犬は歯の本数に対して口が小さいため、歯間が狭く歯石が溜まりやすいためです。

しかし急に口周りを触られると嫌がられるため、慣れさせていきましょう。

  1. 体を撫でる時に口周りを撫でてみる
  2. 唇をめくったり、歯茎に触れたりして口の中を触ってみて、感覚になれてもらう
  3. ぬるま湯で湿らせたガーゼを指に巻いて、歯を擦ってみる
    前歯から徐々に奥歯へ進めると嫌がられにくいです
  4. ガーゼに慣れたら、歯ブラシに慣れさせる
  5. 歯ブラシを少しでも口に入れたら褒めるを繰り返す
  6. 歯ブラシで歯を磨いてみる

シャンプー

ミニチュア・シュナウザーは、皮膚が弱いためシャンプーはトリミング時の月1回がおすすめです。

自宅でシャンプーをする時は、無添加・無着色・無香料のシャンプーやリンスを使いましょう。

爪切り

ミニチュア・シュナウザーの爪は、伸びていたら自宅で月1〜2回程度切りましょう。滑らないようにするためです。しかし怖がる可能性もあるため、慣れさせたり、怖がらせたりしない工夫が必要です。

  1. 脇の下で犬の体を挟み込んで爪切りが見えないようにする
  2. 神経が通っていない爪の先端だけを切る
  3. ヤスリで短くしていく
  4. 途中でおやつをあげて気分転換をする
  5. 終わったらしっかり褒める

耳掃除

犬の耳には自浄作用があるため、月1回、汚れを軽く拭き取る程度で大丈夫です。また耳の中や奥まで掃除しない、耳かきや綿棒を使わない、アルコールは使わないの3点を守りましょう。外耳炎などの危険性が高まるためです。

肛門腺しぼり

ミニチュア・シュナウザーの肛門腺しぼりは、排便時に肛門腺の分泌物が排出できていない時に、月1回程度行いましょう。分泌物が溜まり続けて肛門嚢炎になる危険性があります。もし愛犬が肛門を床に押し付けて歩いていたり、自分で尻尾を追いかけていたりしたら、以下の手順で肛門腺しぼりを行いましょう。

  1. 尻尾を高く持ち上げる
  2. 人差し指と親指で肛門腺を探す肛門を時計だと考えると、4時と8時の方向です
  3. 肛門に向かってつまむように優しく絞り出す
  4. 肛門周りを洗って清潔にする

ミニチュア・シュナウザーの餌はどうすれば良い?

年齢別のおすすめのドッグフードの種類

ミニチュア・シュナウザーのドッグフードは、年齢別に必要な栄養素が含まれていたり、かかりやすい病気を予防できたりするかを基準に選びましょう。犬種別にドッグフードを選べるサイトなどを確認すると、簡単です。

1日の食事頻度

ミニチュア・シュナウザーの食事頻度は、成犬なら1日2回が目安ですが、生後3ヶ月までは、飼う前と同じ食事頻度や量を守ってください。生後4ヶ月目から、1日2回のリズムに整えていくと愛犬の負担になりにくいです。

ミニチュア・シュナウザーを飼うといくらぐらいかかるの?

ミニチュア・シュナウザーの生涯価格は200万円程度です。育てるのにかかる、最低限の支出をまとめてみていきましょう。

ミニチュア・シュナウザーの価格相場

ミニチュア・シュナウザーの価格相場は、10〜30万円です。オスよりもメスの方が、子孫を残せたり、出生率がそもそも低かったりするため価格が高いです。また人気の毛色や、血統付きだと、価格も変わります。

飼う際に打っておいた方が良いワクチン

ミニチュア・シュナウザーが接種するワクチンは、狂犬病ワクチンと混合ワクチン(任意)の2種類です。狂犬病ワクチンが3,000〜3,500円、混合ワクチンが3,000〜10,000円かかります。

ワクチンの種類接種時期接種回数
狂犬病ワクチン生後91日齢以降毎年1回3,000~3,500円前後
混合ワクチン(任意)生後6〜8週齢に1回3,000~10,000円:種類による
1回目接種から3〜4週後
2回目接種から3〜4週後毎年1回

ミニチュア・シュナウザーには、年1回の狂犬病ワクチン接種義務があります。狂犬病ワクチンは、死亡率ほぼ100%の狂犬病から犬と人間の身を守るために、また他の犬や人間を傷つけないために必ず接種しましょう。

混合ワクチンを接種させる飼い主も多いです。混合ワクチンは、犬同士で感染リスクがある病気を予防する効果が期待できます。接種は任意ですが、お散歩中に知らないうちに感染してしまう可能性があるため、接種しておくと安心でしょう。

ミニチュア・シュナウザーの月間費用

ミニチュア・シュナウザーの月間費用をまとめると保険・トリミング・日用品で約22,000円あれば足りるでしょう。1つ1つの項目に関して詳しくみていきます。

保険の月間費用

ミニチュア・シュナウザーの保険月額費用は、約2,000円です。保険はもしもの時に、お金を受け取れるため治療を諦めなくて済みます。愛犬が寿命を全うできるよう、保険には入っておいて損はないでしょう。

トリミングの月間費用

ミニチュア・シュナウザーのトリミングは月1回が理想で、1回あたり平均7,000〜10,000円かかります。定期的なトリミングは、怪我を防げたり、体臭の対策ができたりと健康維持にも効果的です。

日用品の月間費用

ミニチュア・シュナウザーの日用品にかかる月間費用は、約10,000円程度です。

屋内犬は、冷暖房の光熱費が1番かかります。夏は熱中症、冬は風邪をひかないように、冷暖房は1日中必要だからです。他には以下のような日用品が必要です。

  • ペットフード:1,000〜3,000円
  • ペットーシーツ:1,000〜1,500円
  • 除菌用のスプレー:200円
  • おもちゃ:1,000円
  • おやつ:1,500円
  • エアコンなどの光熱費:通常の光熱費+2,000円程度

ミニチュア・シュナウザーの運動頻度は?

ミニチュア・シュナウザーの理想的な運動頻度は、毎日2回・30分の散歩+遊ぶ時間を設けるのがおすすめです。散歩は、疲れていそうなら早めに切り上げたり、歩き足りないようなら長めにしたりと臨機応変に対応しましょう。

またミニチュア・シュナウザーとの遊びは、引っ張りっこやボールを追いかけさせるなどがおすすめです。ネズミ狩りとして活躍した、狩猟本能を引き出せるからです。

ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気

これからミニチュア・シュナウザーと一緒に生活したいと考えているなら、どんな病気にかかるリスクがあるのかと、病気を防ぐ対策を飼い主が知っておくとリスクを下げられるでしょう。

外耳炎

ミニチュア・シュナウザーは耳の通気性が悪いため、外耳炎になりやすいです。外耳炎とは、外耳道内に感染が起こったり、皮膚炎との併発や腫瘍・異物が挟まったりすることで痒みを生じる病気です。

【症状】

以下のような症状や仕草があれば、外耳炎を疑いましょう。

  • 耳から悪臭がする
  • 膿が出る
  • 耳の内側が赤くなる
  • 頭を振る
  • 耳を床に擦る
  • 後ろ足で耳あたりを掻く

犬は後ろ足が耳まで届きにくいため、外耳炎に気づかず病院に連れていって気づくケースもあります。放置すると、炎症が耳奥まで進み完治に時間がかかるため、早めに動物病院に連れていきましょう。

【対策】

外耳炎の対策には、日頃のチェックが欠かせません。

  • 定期的な耳掃除
  • 耳が赤くなっていないか、悪臭がしないかをチェック

間違った耳掃除の方法は、刺激を与えすぎてしまい外耳炎になるリスクが上がります。

膀胱炎

ミニチュア・シュナウザーは、膀胱炎にもなりやすいです。膀胱炎とは、膀胱に長時間尿が溜まる状態が続くと細菌感染したり、結石ができたりする病気です。

膀胱炎には細菌性と尿石症の2種類あります。尿石症が原因の場合はミネラル過多な食事・水分摂取量の不足・排尿回数の不足、細菌性なら尿路結石のせいで排尿回数が減り細菌が洗い流されないことが影響しています。

【気づく方法】

膀胱炎も以下のように、尿路結石と似た症状の場合が多いです。

  • 何度も排尿姿勢を取るのに尿が出ない
  • 少量の尿を何度もする

さらに加えて、以下の症状があれば膀胱炎が疑えます。1日でも早く動物病院に連れていきましょう。

  • 尿が白っぽく濁る
  • 血尿
  • 膿が混じっている
  • 尿の中に結石が混じっていてキラキラ・ザラザラしている
  • お尻周りに結石が付着している

【対策】

膀胱炎の対策は、排泄環境を整えることです。

  • 排泄しやすい環境作り
  • 生殖器周辺の清潔を保つ

「ちょっと様子を見よう」と思っている間に症状が進行するため、疑わしい症状を確認したらすぐに動物病院を受診してください。

【治療】

  • 抗生物質の投薬

治療費は症状の進行度・体格の大きさによって異なりますが、3万円程度かかるケースが多いです。

尿路結石

尿路結石は、尿が体外に排出されるまでの尿路に結石ができる病気です。ミニチュア・シュナウザーが尿路結石になると、血尿・排尿困難・頻尿などの症状が生じます。

トイレに行くのに尿が出ない、排尿時に泣き声を上げる、普段より動かない、元気がないなら危険です。さらに嘔吐・排尿が全く行われない場合は結石が詰まっている可能性が高いため、すぐに動物病院に連れて行ってください。

ミニチュア・シュナウザーの可愛い写真

最後にかわいいミニチュア・シュナウザーの画像を、5枚ほど紹介します。

可愛いミニチュアシュナウザーの画像

精悍な顔つきがかっこいい、ミニチュア・シュナウザー。長い口髭やしっかりとした表情からは、凛々しさが伝わってきます。

2匹で遊ぶミニチュアシュナウザーの画像

かつてネズミ駆除犬として活躍していたミニチュア・シュナウザーは、追いかけっこが大好きです。この写真は2匹で芝生を追いかけっこして遊んでいて、楽しそうです。

ジャンプするミニチュアシュナウザーの画像

おやつめがけてジャンプをしているミニチュア・シュナウザー。活発で元気な性格な子が多いため、大自然の中で遊ぶのも大好きです。

お座りするミニチュアシュナウザーの画像

このミニチュア・シュナウザーはいい子にお座りをして、飼い主を見つめています。賢い子が多いので、しつけしやすく、初めて犬を飼う方にも飼いやすいです。

合図を待っているミニチュアシュナウザーの画像

美味しそうなチョコタルトを前に、しっかり待て!ができている賢い子です。飼い主さんに「早く食べたい!」と舌を出してアピール中。

まとめ

今回はミニチュア・シュナウザーを飼いたい方に向けて、かかる費用や飼う際の注意点、病気について解説しました。いろいろなことを聞くと、自分には無理なのではないか、と考えすぎてしまうかもしれません。しかし1番大切なのは、愛犬を愛してあげることです。今回の内容を参考に、ミニチュア・シュナウザーとの生活を検討してみてください。

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