豆知識

チワワはどんな性格をしている?オスとメスの性格の違いもご紹介

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はじめに

小さくて可愛いチワワは愛らしい顔が人気で、その小ささ故に集合住宅でも飼いやすく、飼っている方も多い犬種です。今回はそんなチワワの性格についてお教えします。個体差はありますが、同じチワワでもオスとメスで性格が違います。また、毛色でも性格に違いがあります。

チワワの性格を知ることで、これからチワワを飼いたいと思っている方は自分に合った性格の子を見つけるヒントになります。現在チワワを飼っている方もその子の性格を知ることでより良い関係を築いていけることでしょう。その子の性格に合った環境作りと接し方をきちんと把握しましょう。

チワワの性格とは

チワワの基本的な性格はどんな性格なのでしょうか。

オスとメス、毛色などで細かい性格は変わってきますが、チワワの基本的な性格というのはもちろんあります。

忠誠心の高さ

チワワは飼い主に対する忠誠心が強いことでも知られています。チワワはその体の小ささ故にとても警戒心が強い犬種です。周りの友達や知り合いの家にいるチワワに威嚇されたという経験がある人も多いのではないでしょうか。しかし、一度忠誠を誓った飼い主に対しては絶対に裏切ることはしません。

その忠誠心の高さから近年では警察犬として活躍するチワワもいます。警察犬といえば、シェパードなどの強い犬種というイメージが強いですが、チワワなどの小型犬も鋭い嗅覚を活かして行方不明者や遺留品の捜索などで活躍しています。

遊び好きで活発な性格

チワワは遊び好きで活発な子が多いです。好奇心が強く、飼い主さんと遊ぶのが大好きです。いろんなおもちゃに興味を持ってくれる子が多いので、いろんな種類のおもちゃを買ってあげましょう。

チワワは小型犬ですが、毎日の運動は欠かせません。散歩は1回15分〜30分くらいを1日2回行ってあげるのが理想的です。飼い主さんとのお散歩をとても楽しみにしているので、できるだけ毎日お散歩に連れて行きましょう。また、雨などで外にお散歩にいけない日は、室内で遊べるように環境を整えてあげてください。

社交的な性格

「チワワは性格がきつい」と言われるくらい他の犬や飼い主さん以外の人を警戒して威嚇してしまうことがあります。チワワは元々警戒心がとても強い犬種です。しかし、家に人が尋ねてきた時や、ドッグランに遊びにいった際に飼い主さん以外の人や犬と仲良くできる社交的な性格の子になるように育てていきましょう。

小さい頃から人や他の犬と過ごす機会を増やしてあげましょう。また、いくら可愛いからといって飼い主さんが甘やかしすぎると、社交的でない子になってしまう可能性が高いです。チワワを育てる飼い主さんはきちんとしつけをしましょう。困ったときはしつけ教室に通うなど、プロの手を借りることもおすすめします。

チワワの特徴

チワワにはどんな特徴があるのでしょうか。

チワワは世界最小の犬種で、その小ささと大きいクリっとした目がなんとも愛らしいですね。

小柄な体型と可愛らしい容姿

チワワは超小型犬です。成犬になっても1.5キロ〜3キロくらいの体重です。オスのチワワの中には骨格が大きい子もいて、まれに3キロを超える子もいます。

毎年の犬種人気ランキングでは必ず上位に君臨するほどとても愛らしい容姿をしています。

長寿で健康な犬種

チワワの寿命はどのくらいなのでしょう。家族としてお迎えするわけですから、愛犬の寿命は気になるところです。「できるだけ長生きしてほしい」全ての飼い主さんの共通の願いです。

チワワの寿命は12歳〜20歳です。実は大型犬より小型犬の方が寿命が長い傾向にあります。

小型犬だからといっても病気にならないわけではありませんが、中型犬や大型犬の方が病気になる可能性が高いです。チワワがなりやすい病気を知ることで、早期発見や病気の予防に繋がります。チワワがなりやすい病気をご紹介します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、後ろ足のお皿の役割をしている部分の骨が正しい位置から外れてしまう状態のことをいいます。愛犬がなんだか歩きにくそう、後ろ足を引きずりながら歩いているなどの症状が出たら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。チワワなどの小型犬は種類的に膝蓋骨脱臼のリスクを抱えています。定期的に病院で診察を受け、外れやすくなっていないか触診をしてもらいましょう。

予防策としては、肥満体型にならないようにすること、床が滑りにくいようにクッションフロアなどにすることが挙げられます。また、階段やソファへの上り下りは十分注意しましょう。膝への負担を少なくしてあげることが予防に繋がります。

低血糖

低血糖は血糖値が低下することでぐったりしたり、意識を失ったり、痙攣したりする症状です。最悪の場合命を失ってしまいます。成犬よりも体が小さい子犬時期に特になりやすい症状です。子犬期に食欲がなくなったり、元気がなくなったらすぐに病院に連れていきましょう。

予防策としては、フードを1日2回の食事ではなく4回ほどに分けることや、愛犬が過ごす部屋の温度を一定に保つ事が挙げられます。部屋の温度が低すぎると、低血糖になりやすいため、気温が下がる冬は特に注意しましょう。

眼病

チワワは眼が大きく前に飛び出ていることが特徴的です。うるうるとした瞳はとてもかわいらしいですが、前に出ている分ゴミが入りやすく眼が傷つきやすく、角膜炎や結膜炎などの眼病を起こしやすいです。また、外傷や眼の奥の腫瘍などにより眼球突出が起こる可能性があります。予防策としては眼を清潔に保つことや外傷に気を付けることが挙げられます。急に涙が増えたり眼に腫れが見られた場合はすぐに病院に行きましょう。

気管虚脱

気管虚脱は気管が強く押しつぶされてしまう病気です。気管が細く鼻が短い(短頭種)犬種がなりやすい症状です。症状としてはよく咳をする、ぜこぜことした呼吸音が聞こえるなどが挙げられます。

予防策としては肥満体型にならないようにする、首輪をハーネスに変えることが有効とされています。

心臓病

チワワは生まれながらにして心臓病のリスクを抱えています。チワワでおきやすい心臓病は僧帽弁閉鎖不全症で、これは心臓の部屋を仕切っている弁が正常に働かなくなり、心臓の中で血液が逆流してしまう病気です。この病気によって心臓が拡大し、気管を圧迫することで気管虚脱も併発することがあります。心臓病には根本的な予防法はありません。定期的な聴診をお勧めします。また、循環器科専門の獣医師による心ドッグをうけることもおすすめします。

尿石症

尿道や膀胱などに結石ができ、尿が出にくくなったり、痛みを感じる病気です。尿道が細いオスのチワワがなりやすい病気の一つです。トイレシートに血が滲んでいる、トイレの回数が多くなった、逆にまったく尿がでなくなったなどの症状が出たら、動物病院に連れていきましょう。

カリカリのドライフードだけではなく、ウエットフードも与えるようにする、尿石症予防効果のある療法食などを与えるのも効果があります。療法食に関してはかかりつけの獣医師に相談してみてください。

毛量が多く、被毛の格の違い

チワワのオスとメスではどんな性格の違いがあるのでしょうか。

オスにもメスにも良いところがたくさんあります。また、オスとメスの性格の違いを知ることで、自分に合った性格の子を見つけやすくなります。オスにはオスに合った飼い方、メスにはメスに合った買い方をマスターしましょう。

オスの特徴と性格

チワワのオスはメスと比べてどのような特徴、性格なのでしょうか。メスよりは体が大きく成長します。食欲も旺盛で、中には3キロを超える子もいます。肥満にならないように体型維持には気をつけましょう。

穏やかで人懐っこい性格

比較的穏やかで人懐っこい性格をしています。心を許した飼い主さんには特に甘えん坊になります。どんな時でも全力で甘えてくれるので、ついつい構いすぎてしまいます。ですが、構いすぎてしまうと分離不安になる可能性が高くなります。飼い主さんがいつもそばにいないとずっと鳴いてしまったり、粗相をしたり、強いストレスを感じてしまいますので、適切な距離感を大事にしましょう。

また、オスは自分の縄張りを何より大事にします。飼い主以外の人が家に入ってきたり、知らない人をお散歩中に見つけると吠えたり、場合によっては噛みきます。「待て」ができるようにしっかりしつけをしましょう。

活発で陽気な一面がある

オスのチワワはとても活発で陽気な一面があります。どんなものにも興味を示し、飼い主さんに「遊んで、遊んで」と遊びの誘いが多いのもオスです。いろんなおもちゃを買ってあげて飽きさせないように工夫したり、お散歩には積極的に連れて行きましょう。

メスの特徴と性格

チワワのメスの特徴と性格を紹介します。メスにはヒート(発情)があります。ヒート中は普段よりも攻撃的になってしまいますが、普段はとても大人しい性格の子が多いです。

独立心が強く、しっかり者

歳を重ねるごとにだんだん独立心が芽生えてきます。いつまでも子犬時代のように接して構いすぎると、逆にストレスに感じてしまう子もいます。適切な距離感で接してあげましょう。独立心が強くしっかり者なので、1人でのお留守番も得意な子が多いです。家を空ける時間が長い方はメスの方が飼いやすいかもしれません。

頭の良さとユーモアのセンスを持つ

頭の良さとユーモアに溢れています。基本的な「お座り」「お手」「伏せ」「待て」などのしつけはすぐに覚えることができます。また、その頭の良さから、様々な芸を覚えることができるのも長所のひとつです。

毛色と性格の関係

先ほどオスとメスの性格を比較してきましたが、毛色でも多少の性格の違いがあるのはご存知でしょうか。

チワワには代表的な毛色が3種類あります。毛色の種類ごとに性格を比較していきましょう。

ブラックチワワの性格

チワワの中で一番人気と言われるのはブラックチワワです。飼われているのが一番多い毛色です。

穏やかで大人しい性格

とても穏やかで大人しい性格をしています。家の中で一緒に穏やかに過ごしてくれます。

頭の良さと忠誠心が特徴

頭の良さと忠誠心を両方持っています。飼い主さんに一途で、飼い主さんに褒めてもらいたい、喜んでほしいという気持ちが伝わってきます。しつけもしやすい毛色です。

ホワイトチワワの性格

ホワイトチワワも人気の毛色です。ホワイトチワワの性格はどのような性格なのでしょうか。

陽気で活発な性格

やんちゃな子が多いのはホワイトチワワです。いろんなおもちゃに反応してくれたり、お散歩が大好きです。

社交的で人懐っこい

一番社交性があります。他の犬にも飼い主さん以外の人にも慣れやすい子が多いです。

レッドチワワの性格

茶色の毛色のチワワをレッドチワワと呼びます。オレンジに近い色からクリームに近い色まで、レッドチワワにもさまざまなバリエーションがあります。

優しい性格と愛嬌がある

レッドチワワは優しくて愛嬌があります。自分が信頼している人に対してはとても優しく接してくれます。愛嬌もあるので、イタズラされてもついすぐに許してしまいます。

ユーモアのセンスがあり、遊び好き

レッドチワワはわんぱくで遊び好きな子が多いです。たくさんのおもちゃを買ってあげて飽きないようにしたり、ドッグランやお散歩に積極的に連れていきましょう。

チワワの飼い方のコツ

超小型犬のチワワですが、初心者の飼い主さんの中には飼いにくいと感じる方も少なくありません。ですが、チワワの性格をしっかり理解して、飼い方のコツを掴めば、人生の素晴らしい相棒になってくれます。

適切なエクササイズと遊び

小型犬のチワワは体が小さく、ほかの犬種と比べて筋肉量が少ないです。散歩だけでなく、犬用の体幹を鍛えるバランスボールなどを使って筋肉をつけることで、骨折などの怪我のリスクを小さくすることができます。

チワワは忠誠心がありますが、同時に群れのリーダーになろうとする一面もあわせ持っています。チワワと遊ぶ時は必ず飼い主さん主導で遊ぶようにしてください。また、脱臼などを防ぐために高いところからのジャンプは避けるようにしましょう。

チワワ専用のトイレトレーニング

とても頭が良い賢い犬種なので、トイレも比較的すぐに覚えることができます。また、チワワは綺麗好きな子が多いので、トイレトレーと寝床をできるだけ離してあげてください。

仮に失敗してしまっても、怒らず何事もなかったように、黙って処理しましょう。チワワはとても警戒心が強く怖がりです。一度怖い思いをしてしまうと、飼い主さんへの信頼が無くなるどころか、排泄もギリギリまで我慢してしまい、病気になってしまいます。

成功したら褒めるを繰り返しましょう。

快適な居住環境の提供

チワワのような超小型犬の目線は私たちが思っている以上にとても低いです。私たちが当たり前に見えている物もチワワからは全く見えません。愛犬がテーブルなどに追突しても物が落ちないように部屋の中は常に片付けましょう。

また、階段の上り下りが足に負担をかけます。階段の前に柵を付けるなどできるだけ階段の利用は制限できるような環境にしてあげてください。

チワワの飼育上の注意点

チワワを飼育する上でどんなことに注意するべきなのでしょうか。チワワの飼育のポイントをご紹介します。

寒さに弱いため暖かい環境が必要

超小型犬のチワワは体が大きい大型犬に比べて体温調節を苦手としています。特に寒さには弱いので、寒さが厳しい冬は暖かい環境づくりに気を配りましょう。チワワに適切な室温は25度前後です。エアコンなどを利用して室温を保つようにしてあげましょう。冬場はブランケットなども用意してあげるといいでしょう。

感受性が強いためストレスを避ける

チワワは感受性がとても強い犬種です。少しの環境の変化、少しの飼い主さんの態度の変化を敏感に感じ取ります。それによるストレスがイタズラや粗相を引き起こしてしまいます。

歯のケアと定期的な健康チェックの重要性

定期的な歯のケアと健康チェックは必須となります。犬の歯垢は人間よりも歯石に変わるスピードが5倍も早い動物です。人間の歯の構造よりは虫歯になりにくい構造をしていますが、定期的な歯のケアが愛犬の口内環境を整え、病気のリスクを減らすことができます。できれば毎日歯磨きを行いましょう。またすでに歯石がべっとりついてしまっている場合、歯周病をそれ以上進行させないために麻酔下での歯石除去をお勧めします。無麻酔での歯石除去は犬に強いストレスを与えるため推奨しません。高齢になるほど麻酔リスクは上がってしまうので歯科処置はできる限り若いうちに行うことをお勧めします。

犬は人間と違い体の不調を飼い主さんに言葉で伝えることができません。定期的に健康診断を受けさせましょう。6歳までは1年おき、それ以上の年齢の犬は半年おきくらいの頻度で受けるのが理想です。

まとめ

チワワは忠誠心がとても強く、飼い主さんやその家族に対してはものすごく甘えん坊です。オスとメスで多少の性格の違いもあるということがわかったと思います。性格の違いを理解して、その子に合った接し方を心がけましょう。愛犬は信頼している飼い主さんの愛情に対して、必ずその倍の愛情で答えてくれます。これからチワワを家族に迎えたいと思っている方や、すでにチワワを家族に迎えているという方もこの記事を参考に愛犬との生活を楽しんでください。

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