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はじめに
フレンチブルドッグはつぶれた鼻、丸い目など愛嬌あるユーモラスな顔立ちに、がっちりとした体型で人気犬種となっています。
犬を飼いたいと考えていて、なかでもフレンチブルドッグを飼ってみたい方も多いのではないでしょうか
そこで実際に飼うとなると、気になるのがフレンチブルドッグの性格や特徴です。
乱暴な性格だったり、大きな声で吠えたりしないかいろいろ考えてしまいます。
せっかく一緒に生活していくのですから、新しい家族の一員として楽しく暮らしたいものです。
性格以外にも、フレンチブルドッグを飼うにあたって知っておくべき特徴や飼い方など、飼い主のためにも新しく迎える愛犬のためにも事前に調べておく必要があります。
本記事ではフレンチブルドッグの特徴や、性格、オスとメスの違いなど、これからフレンチブルドッグを飼おうと考えている方に役に立つ情報をご紹介します。
フレンチブルドッグの性格とは
フレンチブルドッグの性格について見ていきましょう。
犬と暮らすうえで、性格はとても大切なポイントです。
あまりに警戒心が強すぎることで無駄吠えが多い子もいます。
また、元気で活発なことが望ましいのですが、あまりに好奇心が強すぎて、常に家の中を走りまわっているようではさすがに困ってしまいます。
ではフレンチブルドッグの性格はどうでしょうか。
- 忠誠心の高さ
- 人懐っこさ
- 活発さと遊び好き
犬と生活するうえで、大切なこの3点について解説していきます。
忠誠心の高さ
フレンチブルドッグは忠誠心の高い犬種であり、とても家族思いで、我慢強く飼い主に従順です。
忠誠心の高い犬は、自ら飼い主と積極的にコミュニケーションを取ろうとするため、しつけもしやすいでしょう。
しつけは決して犬を縛るものではなく、犬も人間も快適に暮らすために必要なものです。
そのため、犬を飼う際にしつけのしやすさはとても重要になってきます。
忠誠心が低く、飼い主に対しても、ときに攻撃的になる犬などはしつけにも時間を要するため、初心者には難しい事もあります。
しかし、フレンチブルドッグのように忠誠心が高く、家族思いの一面を持った犬は初心者にもしつけがしやすく、その過程でお互いの信頼関係を深めていくことができます。
忠誠心とは、大切な存在に対して頑張ろう、役に立ちたい、一緒に楽しく過ごしたい気持ちからくるものです。
フレンチブルドッグとの間に強い信頼を得ることができれば、愛犬の生涯にわたって素晴らしい関係が築けます。
忠誠心が高い犬は、家族といることで落ち着いて生活ができるため、常に穏やかな性格であることも特徴であり、フレンチブルドッグもその風貌とは異なり、神経質すぎず無駄吠えも少ない犬種として知られています。
人懐っこさ
フレンチブルドッグは明るく社交的で、人懐っこい性格の犬種です。
特に家族に対しての愛情が深いため、常に飼い主のそばで遊んだり甘えたりする子が多い傾向があります。
その反面、飼い主や家族以外には最初は警戒する面も見せます。
少し興奮しやすく警戒心が強い面はありますが、元々それほど神経質ではないため威嚇したり、吠えたりするようなことはあまりありません。
一度慣れてしまえば、一緒に遊びたがることも多く、人の出入りの多いご家庭でも、大きなストレスを感じることは少ないでしょう。
むしろ、最初の警戒心をクリアしてしまえば、人懐っこい性格のため常に誰かといたいと思う事も多いのが特徴です。
少し注意しなければならないのは、とても寂しがり屋なため、留守番をするのが苦手であり、飼い主と離れることを嫌がる傾向があります。
そのため日中など、仕事などで家を空けることの多い飼い主さんは、帰ってきたら特にコミュニケーションを取る必要があります。
留守番によるストレスを飼い主と遊ぶことで解消できれば、穏やかな性格を損なうことなくしっかりと留守番のできる犬に育ちます。
活発さと遊び好き
フレンチブルドッグは、好奇心の強い犬種で遊ぶのが大好きです。
たくさんの運動量を必要とすることはありませんが、遊ぶときはしっかりと遊んであげることが大切です。
特に大好きな飼い主やその家族と遊ぶことは、フレンチブルドッグにとってこの上ない喜びですから、できれば毎日時間を決めて遊んであげるとよいでしょう。
とても賢い頭脳の持ち主なので、まったりと甘える時間としっかり遊ぶ時間を飼い主がコントロールしてあげることによってきちんと理解してくれます。
活発な性格ですが、穏やかで賢い面も持ち合わせているので、多頭飼いをしているご家庭や、小さなお子様のいる環境などにもフレンチブルドッグは適しています。
フレンチブルドッグの特徴とは
印象的な外見のフレンチブルドッグですが、その特徴について見ていきましょう。
頭が大きくて四角い
フレンチブルドッグを見たときに、まずその大きく四角い顔に目がいくのではないでしょうか。
その顔立ちにも他の犬種とは異なる大きな特徴があります。
極めて短い鼻にしゃくれた顎、額にある深いしわ、大きく広げるとまるで笑っているかのように見える口など、1つ1つは決して美しいとかスマートなどの表現は適していません。
ところが、実際にフレンチブルドッグを見るとその特徴的な顔立ちに一瞬で虜になってしまう方が多いのです。
また、短い鼻のためいびきをかきやすい特徴があります。
フレンチブルドッグを飼って間もないうちは、いびきの大きさに驚いてしまう方も多くいます。
しかし、いびきをかいて寝ている姿などが、まるで人間のように見えてしまうところがなんとも愛おしい姿でそこにハマってしまう方もいるのです。
いわゆる「ブサ可愛い」部類に入るフレンチブルドッグですが、そんなところも人気の秘訣といえるでしょう。
短くて太い体型
フレンチブルドックの体高はオスが30〜31cm、メスが29〜31cmとされています。
全体的に筋肉質で、首から胸にかけて特に太くなっており、足は短いのが特徴です。
小さくてずんぐり体型で、なおかつブルドッグの系統なので、他の犬に比べて力が強いのも特徴です。
そのため、散歩のときなどに踏ん張るとかなりの力強さに驚くこともあるかもしれません。
ちなみにフレンチブルドッグには2種類の系統があります。
丸みを帯びてコンパクトな体型をしているのがアメリカタイプ、筋肉質で四角い輪郭をしているのがヨーロッパタイプとなっています。
実際にはペットショップなどではこのような分類の仕方で販売されていることは少ないですが、タイプに強いこだわりがある場合は、実際に確認してみることをおすすめします。
立ち耳と短い尾
フレンチブルドッグのもう一つの特徴として、独特の大きな立ち耳があります。
バットイヤー(こうもり耳)と呼ばれ、体型や顔立ちとともにフレンチブルドッグの大きな特徴となっています。
フレンチブルドッグが品種として固定され認められる前までは、耳先が巻いて耳たぶが見えるローズイヤーというブルドッグの特徴的な耳の形も認められていました。
しかし、アメリカの繁殖家が異議を唱えたことによりフレンチブルドッグの耳はバットイヤーが標準となりました。
また、生まれつき尻尾は短く、ころころとした体形に短い尻尾を振って歩く姿がとてもかわいらしく、この姿が好きでフレンチブルドッグを飼った方も多くいらっしゃいます。
オスとメスの性格の違い
フレンチブルドッグにも他の犬種と同様に、オスとメスの性格の違いがあります。
実際にフレンチブルドッグを飼おうと考えたときに、オスにするのかメスにするのか悩むこともあると思います。
その際に、この性格の違いを知っておくことも、オスとメスを選択する判断基準になるためしっかりと理解しておく必要があります。
オスは活発でやんちゃ
オスは、成犬になっても子供らしい一面が残り、賑やかに遊ぶことが大好きで、やんちゃで甘えん坊な性格です。
社交的であり、ほかの犬とも遊びを通じて仲良くなることができますが、やんちゃな一面があるので、ときには気の合わない相手とは激しいケンカになることもあります。
メスはマイペースで落ち着いている
メスの場合は、どちらかというと家族以外には一線を画す傾向があるため、他の人や犬に対して警戒することがあります。
ほかにもマイペースな子が多く、穏やかな性格で、オスより落ち着きが出るのも早い場合が多いです。
毛色と性格の関係
フレンチブルドッグにはブリンドル、パイド、フォーン、クリームの4種類があります。
毛色によって性格の違いはありませんが、毛色の違いでたくましく見えたり、かわいらしく見えたりと大きく印象は変わります。
それぞれの毛色の特徴について解説します。
ブリンドルのフレンチブルドッグの特徴
フレンチブルドックのなかでオーソドックスな毛色がブリンドルです。
黒地をベースに白やベージュの明るい差し毛がしま模様のように入っているのが特徴です。
喉元からおなかにかけて模様はエプロンと呼ばれていますが、模様の大きさによっては単色のように見えることもありますがよく見るときちんと模様が入っています。
世界中のフレンチブルドッグでもっとも多い毛色がこのブリンドルになります。
パイドのフレンチブルドッグの特徴
パイドは白地をベースとして、黒や茶系の色のぶち模様が入っているのが特徴です。
顔の左右に模様が入る子や、片方のみ、顔は白く体にだけ模様が入っているものなど、同じ模様の子はいないと言われるくらい個性的な毛色です。
そのため、フレンチブルドッグのなかでは、散歩をしていてもとても目立つので声をかけられることも多いかもしれません。
フォーンのフレンチブルドッグの特徴
子鹿を意味するフォーンは明るい茶系の単色の毛色です。
色の濃淡には個体差がありますが、比較的明るめの毛色が多く、顔の部分だけが黒い個体はブラックマスクと呼ばれています。
茶色の単色で、ブルドッグのような見た目でもあるので、一見怖く思われがちですが、艶のある茶系は美しく気品を感じさせます。
クリームのフレンチブルドッグの特徴
4種類の毛色のなかで、人気が高いのがクリームです。
色には濃淡があり、白やベージュに近いものまでクリームに分類されています。
表情がわかりやすく、優しい印象を受けるため、メディアに登場する機会も多いことが人気の理由となっています。
フレンチブルドッグの飼い方のコツ
適切な運動と日常の世話
フレンチブルドッグはあまり激しい運動を必要としません。
呼吸器系が弱く、関節もあまり強くないので強度の強い運動をすると酸欠を起こしたり、ケガをする恐れがあるからです。
とはいえ、気分転換や社会性を身につけるためにも、1日30分ほど歩くだけで十分なので毎日散歩には連れていきましょう。
日常生活で気をつけるのは温度管理です。
フレンチブルドッグは体温調節が苦手なため、熱中症予防のためにも夏場はクーラーをつけて部屋を適温に保っておく必要があります。
健康面では皮膚が比較的弱いので、皮膚炎を起こさないように顔のしわに汚れが溜まらないようこまめに拭いてあげてください。
短毛種の犬は抜け毛も多いので日々のブラッシングも欠かさずおこないましょう。
食事の管理と栄養バランス
フレンチブルドッグはとても太りやすく、食事量を適正に与えなければなりません。
元々食欲旺盛で、たくさん与えてもすべて食べてしまうため、飼い主のコントロールが重要になります。
回数は1日2回が理想です。
カロリーなどをきちんと管理して、ドッグフードをメインにして与えてください。
栄養バランスの整っているドッグフードを主食として、もしほかの食べ物を与える場合も、おやつとして与える程度にとどめておいてください。
トレーニングと社会化の重要性
フレンチブルドッグは他の犬に比べ、少し興奮しやすい性格のため、社会性を身につけるために子犬のときから外に連れ出して、人やほかの犬、いろいろな音などに慣れさせておきましょう。
また、フレンチブルドッグは飼い主に甘えることが好きで、臆病な一面もあり留守番が苦手な場合が多いので、はじめは短い時間から徐々に慣れさせるトレーニングが必要です。
いきなり長時間留守番をさせると、飼い主がいない間ずっと吠えたり問題行動を起こすおそれがあるので、しっかりとトレーニングをおこないましょう。
フレンチブルドッグのおすすめの購入方法
フレンチブルドッグを購入する際に、どこから購入するのがよいのでしょうか。
購入先別にご紹介します。
ブリーダーからの購入
ブリーダーから購入するメリットとして、実際に親を見ることができ、複数の犬の中より相性の良い子を選ぶことができる点です。
ほかにも、フレンチブルドッグを専門で繁殖しているため、知識も豊富で、購入後も育て方や、しつけのコツまでいろいろと相談できることなどがあります。
ペットショップからの購入
もっとも一般的な購入方法はペットショップからの購入です。
気軽に見学することができる点や、ペットを飼ったことのない人でも、必要なものがすべて揃うことなどがメリットです。
ただし、ペットショップにいつもフレンチブルドッグがいるとは限りませんし、複数の犬のなかから選ぶことが難しいなどのデメリットもあります。
レスキューやシェルターからの譲渡
レスキューやシェルターからの譲渡とは、いわゆる里親になることです。
さまざまな理由で保護されてきた犬を譲渡会などに参加して引き取ります。
譲渡には色々な条件があり、譲渡先の判断により譲り受けることになります。
理解しておかなければならない点として、必ずしも子犬ではないことや、自分がどんなに気に入った場合でも条件を満たさなければ譲渡されない点です。
また、譲渡というと無料と思いがちですが、場合によっては、保護した際の医療費の一部や移動費、協力金などを支払う必要があります
まとめ
フレンチブルドッグの性格などについて解説してきました。
たいへん人気のある犬種ですが、少しデリケートな一面も持ち合わせており、実際に飼う際にはしっかりと知識を身につけておく必要があります。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- 忠誠心が高く、飼い主にとても従順であり甘えることが大好き
- 寂しがり屋のため留守番にはトレーニングが必要
- デリケートな犬種なので、適切な食事量や皮膚の手入れなどの管理は重要
- オスはやんちゃで活発、メスはマイペースで落ち着いた子が多い
フレンチブルドッグは、独特の外見と甘えん坊な性格で人気の高い犬種です。
これから実際に飼おうと考えている方は、本記事を参考に準備を整えて理想のフレンチブルドッグを見つけてください。