豆知識

イタグレはどんな性格をしている?オスとメスの性格の違いもご紹介

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はじめに

イタグレの呼び名で知られるイタリアン・グレーハウンドという犬種は、視覚ハウンドという犬種グループに分類され、獲物を追跡確保する能力に優れています。

小型犬ながらスレンダーな体で疾走する姿はとても美しく、魅了される方も多いのではないでしょうか。

「イタグレは自分にとって飼いやすい性格なのかな?」

「サイトハウンドのイタグレってどのくらいの運動が必要になるの?」

「自分に合うイタグレを見つけて購入するにはどうすれば良いの?」

など、イタグレの性格や飼い方、一緒に生活するイタグレの購入方法について分からないことも多いと思います。

この記事では、イタグレの性格や特徴、飼い方のコツやおすすめの購入方法についてご紹介します。オスとメスでの性格の違いについてもご説明しますので、どちらを飼おうか迷っている方にも参考になると思います。イタグレに興味のある方はぜひ読んでください。

イタグレの性格

犬と一緒に生活をする前に、その犬種の性格を知っておくことは大切だと思います。

なぜなら、飼い主がその犬のしつけやケアを十分できるかなどの判断要因のひとつになるからです。ご自分の思い描いていたイタグレとの生活のギャップが少なければ、安心して飼うことができるのではないでしょうか。

ここではイタグレの基本的な性格についてご紹介します。

温厚で穏やかな性格

イタグレは愛情豊かで従順な性格の持ち主です。また陽気で明るい性格も合わせ持っています。

このため、イタグレは多頭飼いや小さなお子さんのいるご家庭でも飼いやすく、愛犬とゆったりとしたコミュニケーションを取りたい方には適していると思います。

忠実で甘えん坊

イタグレは飼い主に忠実であり、とても従順です。また、甘えん坊で飼い主やその家族に甘える可愛さも兼ね備えています。このため、愛犬とのスキンシップが取りやすく、ふれあうことを楽しめる点もイタグレの魅力ではないでしょうか。

しつけもしやすいため飼いやすく、初めて犬を飼う方にも適していると言われています。

繊細で感受性が強い

イタグレは繊細で感受性が強いため、ストレスを溜めやすい犬種です。また、飼い主以外には人見知りをすることもあります。見知らない人や犬とは一定の距離を置いてしまったり、吠えてしまったりすることがあります。

このため、子犬の時から外出して社会性を身につけさせたり、遊びの時間を十分取ることで溜まりやすいストレスを発散させたりしてあげるとよいでしょう。

オスとメスでの性格の違い

多くの犬種はオスとメスで性格が違う場合があり、イタグレもオスとメスそれぞれの性格に違った特徴があります。一緒に生活するうえでオスとメスのどちらがご自分との相性がよいかを知っておくのもよいでしょう。

ここでは、イタグレのオスとメスでの性格の違いについてご紹介します。

オスの性格と特徴

オスはメスと比べて活発な性格です。このため、メスより遊び好きで甘えん坊といった特徴があります。

また、警戒心から家族以外の人や犬に吠えてしまうことも、メスより多いようです。

このような性格や特徴から、愛犬と一緒に活発に走り回って遊びたい、愛犬とのコミュニケーションを楽しみたい、社会性を身につけさせることができる方にはオスが向いているかもしれません。

メスの性格と特徴

メスはオスに比べておとなしい性格です。また、基本的に運動は大好きですが、オスと比べると運動量は少ないようです。

そのほか、メスは冷静さがあり、オスより警戒心から吠えることも少ない傾向があります。

このような性格や特徴から、オスよりも若干しつけがしやすいため、初めて犬を飼う方にはメスが向いていると思います。

イタグレの特徴

ここではイタグレの魅力的な容姿について、耳のかたちや被毛の特徴をご紹介します。

スタンダードとされているイタグレの容姿についても触れますので、知識として持っていると役に立つかもしれません。

折れた耳

スタンダードであるイタグレの耳は「ローズ・イヤー」と呼ばれ、耳の上部が折れて垂れ下がり後ろに向いています。風などから受ける抵抗を軽くしてくれます。この耳は、ドッグショーでのイタグレの重要な評価ポイントにもなる大きな特徴とされています。

遺伝や繊細な性格が影響して立ち耳になったと思われるイタグレもいますが、健康上のデメリットはないようです。そのため、ドッグショーに出展するなどの理由がない場合は無理に耳を矯正して「ローズ・イヤー」にする必要はありません。

短い毛が特徴的

イタグレは短い毛が特徴的な犬種です。被毛の質感は光沢があり触り心地のよい滑らかさがあります。アンダーコートがないシングルコートのため抜け毛が少ないです。

このような特徴により、寒さに弱く防寒対策が必要といったデメリットもあります。

また、スタンダードと公認されるイタグレの毛色については、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)において以下の3種類と定められています。

  • ブラック
  • グレー
  • イザベラ

いずれも単色ですが、胸や足のみにホワイトが入っているものは許容されています。

ドッグショーへの出陣を考えている方は毛色についても意識しておくとよいでしょう。

イタグレの飼い方のコツ

小型犬のサイトハウンドならではの特徴を持つイタグレは、一般的な愛玩犬の飼育とは違った飼い方のコツがあります。

ここでは、イタグレが心身ともに健康に過ごすための飼い方のコツをご紹介します。

日常の運動と散歩の重要性

イタグレは運動量が必要な犬種です。スレンダーな体の維持とストレス発散のためにも、毎日の散歩はとても重要になります。

毎日30分くらいの散歩を1日に2回行う必要があります。散歩に使う首輪はイタグレの細い首への負担を考慮して、太いものを選びましょう。また、リードを引っ張るときにも首への負担を少なくするように、力加減や引っ張り方に注意することが大切です。

また、運動不足を補うためにドッグランなどに連れて行き、思い切り走らせてあげるのもよいと思います。

なお、長く細い足をしているため、イタグレは骨折をしやすい犬種です。運動の際には無理をさせることなく、骨折の危険がないように周囲に目を配ってあげてください。

食事や健康管理の注意点

イタグレの食事について注意することは、肥満にさせず関節をケアすることです。

足が長くて細いイタグレは骨折や膝蓋骨脱臼になりやすい体のため、これらのリスクを軽減する食事管理が大切になります。

主食には栄養に偏りがなくバランスのとれた総合栄養食の表記があるドッグフードを選びましょう。主原料には動物性原料を使用し、関節ケア成分が配合されたものが適していると思います。

食事の量はフードに記載された量を目安に、体重の状態により過不足がないように量を調整し体重を管理します。

食事以外にイタグレに大切な健康管理として、皮膚のケアがあります。

イタグレは皮膚病になりやすい犬種でもあるため、タオルで拭くなどして皮膚を清潔に保ち、犬用保湿クリームなどで乾燥を防ぐことが大切です。

また、週に1、2回のブラッシングにより皮膚の血行を促進するのもよいとされています。

快適な居住環境の提供

イタグレは寒さや乾燥に弱い犬種です。このため、快適な住居環境には防寒対策や湿度管理が欠かせません。イタグレの居住空間は空調機などを使い、適切な温度と湿度管理を行なうようにしましょう。

必要により、イタグレのスタイルに合った洋服を着せるなどの対策も効果があります。

また、イタグレは骨折しやすい犬種のため、上り下りするソファーなどの家具や床の状態にも気を配る必要があります。

家具の高さを低くしたり、スロープをつけたりして足への衝撃の負担を軽減する対策を考えてみてください。

滑りやすい床は関節に悪い影響を与えるため、足が滑りにくく引っかかりにくいカーペットを敷いたり、床に滑り止めのコーティング剤を塗ったりするのもよいと思います。

イタグレのおすすめの購入方法

イタグレを購入する方法には、以下の2つの方法があります。

  • ブリーダーから購入する
  • ペットショップから購入する

このほかに、譲渡というかたちでレスキューやシェルターからイタグレを譲り受ける方法もあります。

それぞれについてご紹介しますので、イタグレと一緒に生活することを検討している方は、ご自分に合った方法を検討してみてください。

ブリーダーからの購入

ブリーダーからイタグレを購入する場合のメリットについて以下にご説明します。

イタグレについての知識が豊富

ブリーダーの場合はイタグレという犬種を専門に扱っているため、イタグレに対する知識が豊富です。飼い方など犬種特有のノウハウも詳しく教えてもらえると思います。

両親や兄弟の犬を見ることができる

イタグレを選ぶときに、その子犬の両親の犬や兄弟の犬を見ることができます。血の繋がりのある犬の体格や仕草などから、選ぼうとする子犬の成長過程や性格が想像しやすく参考になります。これは、ブリーダーで購入する場合の大きなメリットではないでしょうか。

はじめからイタグレという犬種を飼うと決めている場合は、イタグレのブリーダーでご自分と相性のよさそうな子犬をじっくり安心して選ぶことができると思います。

ペットショップからの購入

ペットショップからイタグレを購入する場合のメリットについて以下にご説明します。

身近な存在でアフターフォローも充実

ブリーダーに比べてペットショップは身近な場所にある場合が多いため、行き来がしやすく頼りになる存在だと思います。

子犬を購入した後の飼い方の相談や日常ケアのトリミングなども購入したペットショップで行えることが多く、充実したアフターサービスを受けられる点がメリットです。

日常で必要なグッズの販売やサービスがある

犬用の生活消耗品やイタグレの防寒対策に必要な洋服、おもちゃやケアグッズなどを販売している場合が多く、行くだけでも楽しめて便利に利用できます。

また、一時的に愛犬を預かってもらえるペットホテルなどを併設している場合もあり、愛犬を連れて行けない旅行や不意の外出などの際は大変助かるのではないでしょうか。

愛犬を購入したペットショップとは安心して長くお付き合いできると思います。

レスキューやシェルターからの譲渡

犬を飼うならレスキューやシェルターからの保護犬を迎えたいと考えている方も多くいらっしゃいます。その代表的なメリットと、譲渡を希望する場合に知っておいて欲しいことを以下にご説明します。

落ち着きのある成犬を迎えることができる

ブリーダーやペットショップとは違い、保護犬は子犬ではなく、成犬の場合が多いです。

このため、体格や性格も個性として安定しており、子犬のようなしつけなどの世話がありません。

穏やかに生活を送れるためシニア世代の方にとっては子犬に比べて飼いやすいです。

避妊や去勢手術が実施済みである

保護犬は保護された後に、避妊や去勢手術を行なっている場合が多いです。

これは、望まれない繁殖を防ぐなどの目的で行なわれていますが、譲渡後に飼い主が去勢や避妊手術を行なう必要がないというメリットにもなっています。

避妊や去勢手術により予防できる病気も多いという意味でも、とても大切なことです。

犬の命を救うことができる

恵まれない環境からレスキューされた保護犬を譲り受け、責任をもって一緒に生活することで保護犬の命を救い、幸せにすることができます。

楽しい思い出をくれた愛犬を亡くした方の中には、不幸な境遇にいる犬の命を救い幸せにしてあげたいと思う方が多いのではないでしょうか。

譲渡を希望する場合に知っておいて欲しいこと

レスキューやシェルターの保護犬を迎えるためには以下のような覚悟も必要です。

  • 体に障害や病気をもち医療費の支出を含めた十分なケアが必要となる場合がある
  • トラウマなど心に傷があり、治ったり慣れたりするまでに時間がかかる場合がある

また、譲渡先としてふさわしいかを判断される資格条件もあるため、必ずしも譲渡してもらえるとは限りません。

レスキューやシェルターから保護犬を譲渡し、家族として迎えることは犬を愛する人にとって素晴らしいことだと思います。譲渡会の開催情報などは、環境省や各愛犬保護団体のホームページで知ることができるので、ご自分の条件に合う保護犬を探してみてください。

責任をもって保護犬と暮らすことができる方は、イタグレを迎える選択肢のひとつとして、ぜひ保護犬の譲渡も検討してみてください。

まとめ

この記事では、イタグレに興味がある方に以下の内容をお伝えしました。

  1. イタグレの性格
  2. オスとメスでの性格の違い
  3. イタグレの特徴
  4. イタグレの飼い方のコツ
  5. イタグレのおすすめの購入方法

小型犬でありながらサイトハウンドの特徴をもつスレンダーなイタグレの魅力や性格、飼う上で注意することなどをご紹介できたと思います。

十分なケアと愛情を注ぐことで、イタグレとの素敵な暮らしが送れることを切に願っています。

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