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はじめに
光沢のある美しいゴールドの毛と優しい表情が特徴のゴールデンレトリバー。
おだやかでおとなしく、学習能力も高いので人気のある犬種です。
そんなゴールデンレトリバーをペットとして迎え入れたいと考える人も多くいることでしょう。
今回はゴールデンレトリバーの性格やオスメスの違いについてご紹介します。
ゴールデンレトリバーの性格
犬も人間と一緒で犬種や個体によって性格は様々です。活発で元気すぎる犬もいれば、おとなしくいつもそばに寄り添ってくる犬もいます。
大型犬であるゴールデンレトリバーですが、比較的飼いやすい犬種といわれています。
誰に対してもフレンドリーで、知らない人に会っても吠えることはあまりないくらいなので番犬には不向きとされています。その分ペットとしてはとても愛されています。
飼い主に忠実
ゴールデンレトリバーは飼い主にとても忠実です。
狩りの獲物を主人のところまで持ってくる狩猟犬だったゴールデンレトリバーは、人間と一緒に仕事をしていたからこそ、とても友好的だといわれています。
そのため家族に対して愛情深く、人のそばにいたがる兆候があります。
家族が静かにしている時には静かにしていて、一緒に遊ぶときに大はしゃぎで一緒に遊ぶということが上手にできるのがゴールデンレトリバーの特徴です。
とても穏やかな性格
ゴールデンレトリバーは穏やかな性格の子が比較的多い傾向です。番犬として外で飼おうと考えている人には不向きかもしれませんが、しっかりしつけをすることによって、子供の遊び相手になれるくらい優しい性格をしています。
また、洞察力がありその場の空気を読むのも得意とされています。
知能が高くサービスドッグなども適している
サービスドッグとは補助犬のことをいいます。
盲導犬、介助犬、警察犬などです。
従順で賢く洞察力のあるゴールデンレトリバーは、訓練すれば指示したことを覚えてくれます。
しつけや訓練で優れた成績を収め、幅広い場面で活躍しています。
大型犬ですがとても飼いやすい犬種です。
オスとメスでの性格の違い
基本的には利口でしつけがしやすいゴールデンレトリバーですが、オスとメスで性格の違いはあるのでしょうか。その性格は一緒に過ごしていく中で少しずつ見えてくるものでしょう。
オスの性格と特徴
ゴールデンレトリバーのオスは、体が大きくやんちゃで活発、甘えん坊な子が多いといわれています。いつまでも子供っぽいかわいい性格です。
メスに比べて体が大きく筋肉質になることから、その力強さに大変さを覚える場面があることでしょう。
ひっぱり癖がある場合、直さないと散歩の途中飼い主が怪我をしてしまうこともあります。
興奮してしまった時の制御をすぐにできるようしつけをしっかりして、コントロールできるようになっておいてください。
犬と一緒になってアクティブに過ごしてたい人にはオスがおすすめです。
メスの性格と特徴
ゴールデンレトリバーのメスは、オスと比べてどちらかといえば穏やかと言われています。
従順で落ち着いていて、マイペースな子がメスの方が多いようです。
そんな大人っぽいメスですが、マイペースすぎてわがままという場面も見られるかもしれません。
優しさとおおらかさをもっているメスとは静かにのんびり過ごせるでしょう。
オスとメスどちらも基本的には優しい性格です。
その中でも一緒に過ごしていくうちに少しずつそれぞれの性格が見えてくるようです。
ゴールデンレトリバーの特徴
ゴールデンレトリバーは垂れた耳とアーモンド形の瞳が特徴的です。
垂れ耳
国際畜犬連盟(FCI)にはおよそ340種類の犬種が登録されていて、FCI非公認の犬種も含めると世界には800以上の犬種が存在していると言われます。
FCIに公認されている純血種のうちでは、垂れ耳の犬種の割合が多いのです。
水鳥猟のサポート役として活躍していたレトリバーは全て垂れ耳です。
ハンターは、サポート役であるレトリバーのすぐそばで銃を使うため、音が大きくレトリバーの耳への衝撃もかなりものでした。衝撃を軽減させるためには垂れ耳の方が役立っていたのでしょう。
そのほか、撃ち落とされた水鳥を回収するため水に入って泳ぐ必要があるため、耳に水が入らないように垂れ耳の方が有利だったのかもしれません。
アーモンド形の瞳
犬には5種類の目の形が存在します。
垂れ耳と同じくゴールデンレトリバーの特徴として挙げられるのがアーモンド形の瞳です。
アーモンド形とはその名の通りアーモンドに似ていることからつけられました。
目の縁の両側がとがり、楕円形に近い形をしています。
このアーモンド型の瞳で犬が見ている世界は、色彩が限られています。
人間と違ってずっと単調な色合いでしか見えていないことになります。
ゴールデンレトリバーの飼い方のコツ
優しくてとても賢く飼いやすいと評判のゴールデンレトリバーですが、どのようなことに注意して過ごしていけばいいのでしょうか。
日常の運動と散歩の重要性
ゴールデンレトリバーは体力があるため、運動や散歩をたくさんする必要があります。
遊びの時間が足りないとストレスを感じ、無駄吠えなどの問題行動をおこすことがあるのでしっかり確保してあげなければいけない大切な時間です。
散歩は朝と夕方30分〜1時間必要です。そのほかにドッグランで自由に走りまわったり他の犬と一緒に遊ばせたりしてあげる時間を作りましょう。
レトリバーは「回収する」という意味をもっています。
狩りの獲物を主人のところまでもってくる狩猟犬だったゴールデンレトリバーですので、ボールやディスクを「回収する」遊びも取り入れてあげてください。
体力と時間があり、活動的な人はゴールデンレトリバーと特に相性抜群です。
食事や健康管理の注意点
ゴールデンレトリバーと一緒に生活していく中で、食事面や健康面もしっかり配慮する必要があります。
食事
ゴールデンレトリバーは食べることが大好きな犬種です。太りやすい傾向にあるため、与えすぎには注意をする必要があります。
難しく考えず、ドッグフードを適量与え、人間の食事は与えない。そのほかオヤツは最低限に留めるなど基本的なことで問題ありません。ドッグフードはできるだけ低脂肪、低炭水化物、低カロリーのものを選ぶのがおすすめです。
肥満になると病気のリスクも高まります。
元気に長生きしてもらい一緒に楽しく暮らしていけるように飼い主が食事面もしっかり管理してあげてください。
ブラッシング
ゴールデンレトリバーは換毛期にかかわらず毛が抜けやすい犬種です。
定期的なブラッシングは欠かせません。犬によって多少の誤差はありますが、春と秋の年2回の換毛期には毎日ブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングには毛についた汚れを取り除くほか寄生虫の除去にもなります。そのほかに皮膚を適度に刺激し血行をよくしてくれます。血行が良くなると健康的な皮膚を保てます。
ブラッシングで被毛ケアを行いましょう。
ただし、長時間のブラッシングは犬が退屈してしまったり毛を抜きすぎてしまったりする可能性があります。1回のブラッシングは10分〜20分ほどにしておきましょう。
垂れた耳の掃除
ゴールデンレトリバーの特徴の垂れた耳は湿気がこもりやすくなっています。清潔にしておかなければ耳垢がたまるほか、外耳炎や中耳炎などの耳の病気にかかるリスクも高まります。
脱脂綿とイヤークリーナーを使って綺麗にしてあげましょう。
定期的にチェックして汚れてきたと感じた時に掃除してあげるのがいいですが、2週間に1回くらい行うのが理想といわれています。
爪切り
爪が伸びすぎていると自分自身の爪で肉球を傷つけ怪我をしてしまうことがあります。
また、犬自身が痛い思いをするだけでなく飛びついた時に飼い主も怪我をする可能性もあるのです。
フローリングの上でも滑りやすくなってしまうため定期的に爪の状態をみてあげましょう。
爪を切る際には切りすぎには十分注意してください。
部分的なトリミング
毛が伸びてくると爪以外に指と指の間から出るムダ毛でも滑りやすくなってしまいます。定期的にカットしてあげましょう。
ゴールデンレトリバーにはボディケアが欠かせません。普段からしっかりみてあげケアすることで、体の変化に早く気づけるでしょう。
快適な居住環境の提供
ゴールデンレトリバーを迎え入れるにあたって快適な居住環境を与えることは必要不可欠です。
室温管理
長毛のゴールデンレトリバーは体温調整が難しい犬種です。
ダブルコートなので寒さには強い反面、暑さにはとても弱いとされています。
室外ではなく温度のしっかり管理された室内で飼いましょう。室温は20度〜25度を目安とするとゴールデンレトリバーが過ごしやすい環境が整います。
また湿気も苦手なので60%以上にならないようにしてください。
常日頃から室温管理に気をつけておきましょう。
広いスペースの確保
大型犬を迎え入れるためには室内のスペースを広く確保しなければいけません。
小型犬と比べても、ケージやトイレの大きさだけみても広い設置スペースが必要です。
そのほか、愛犬が休んだり軽く遊んだりするスペースがあるかも考えなくてはいけません。
また、大型犬は体の特徴から股関節形成不全などの病気を発症しやすいのが特徴とされています。
指と指の間のムダ毛を定期的にカットすることも大切ですが、あらかじめ滑りやすいフローリングを避けておくのも一つの手です。
カーペットやマットレスを置くなどの対策をしてあげましょう。
誤飲防止のための生活環境
ゴールデンレトリバーに限らず大型犬は口が大きいため、誤飲には注意が必要です。
小さいもので便と一緒にでてくるのならまだ安心ですが、物によっては開腹手術が必要になる大変危険なものもあります。
大型犬は背丈も大きいため、テーブルの上にも簡単に届いてしまいます。
誤飲しそうなものはあらかじめ置かないようにしておかなくてはいけません。
室内で大型犬を飼うということは事前の対策がとても大切になってきます。
ゴールデンレトリバーは寿命が10年〜12年前後と小型犬の平均寿命と比べると短い傾向にあります。
大きくなるほど関節や心臓などあらゆる部分に負担がかかるためです。
ゴールデンレトリバーの飼い方をしっかり理解した上で食事、ストレス、病気などに気をつけていきましょう。
ゴールデンレトリバーのおすすめの購入方法
ゴールデンレトリバーを迎え入れる方法として、ブリーダーやペットショップで購入するほか、レスキューやシェルターから譲渡という形もあります。
一番合う方法での迎え入れ方はどれか考えてみてください。
ブリーダーからの購入
動物に関する専門的な知識を持っていて、交配や繁殖をしています。
あまり馴染みがないためペットショップに卸すだけと思われがちですが、直接ブリーダーから購入することもできるのです。
ブリーダーから購入すると、親犬や兄弟も見られる可能性があります。成長過程での差は出てきますが、親犬を見れば成長後の姿を少し想像できることでしょう。
ペットショップからの購入
ペットショップでは動物を卸しているブリーダーから色々な種類を仕入れ販売しています。ブリーダーに比べ比較的身近と感じられるでしょう。ペットを飼おうと思いたつと初めにペットショップを頭に浮かべるのではないでしょうか。
身近な反面、ブリーダーから購入する時とは違い親犬や兄弟の情報が分からないデメリットがあります。
レスキューやシェルターからの譲渡
愛護団体やシェルターで保護している犬を譲渡という形もあります。一度飼い主を失った犬や何かしらの理由で保護されている犬を譲渡してもらう際にはルールが存在するところが多いようです。
人気の高いゴールデンレトリバーですが、飼育放棄されていたり、経済状況の関係で手放したりしなければならない人が多いのも現実です。
ゴールデンレトリバーを専門に扱っている保護団体も存在します。
犬に再び悲しい思いをさせないためにも、迎え入れる側の飼育環境や経済状況の確認は必要不可欠です。
まとめ
ゴールデンレトリバーに限らず大型犬を迎え入れる上で、体力の問題や生活していく上での環境の整え方、経済状況の問題なども出てきます。
しかし大型犬は全体的に明るく、人懐っこい犬種が多いのが特徴です。
その中でも特にゴールデンレトリバーは誰とでも仲良くできるフレンドリーさや飼い主に従順で躾のしやすさからとても人気の高い犬種です。
誰にでも愛想がいいので番犬には向きませんが、すぐに家族にうちとけあなたの癒しになってくれるでしょう。
しかし、お金と時間に余裕がないと飼うことが難しいのが現実です。
運動量の多いゴールデンレトリバーを迎え入れるには、コミュニケーションを取れる時間を十分に取ることによってストレスの少ない生活をさせてあげられます。
ゴールデンレトリバーはとても優しい性格で家族を大切にしてくれます。
あなたもそれ以上の愛情を精一杯注いであげてください。