健康

犬がしゃっくりをする原因ってなに?治療法や対処法もご紹介

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はじめに

この記事では、「犬がしゃっくりをする原因」について、ケース別に焦点を当てて細かく解説しています。

また、「しゃっくりを防ぐ方法」や「しゃっくりの治療方法」および「しゃっくりを止める方法」、さらに「しゃっくりへの対処方法」や「しゃっくりに関する注意点」などについても、さまざまな観点から詳しい情報をまとめました。

犬がしゃっくりを繰り返して心配な場合や、原因が思い当たらないのに長引いて気がかりな場合など、獣医師に相談すべきか判断に迷ったときは、ぜひ参考にしてください。

犬がしゃっくりをする原因

犬がしゃっくりをする原因となっているものには、以下のようなものが考えられます。

  • 神経刺激
  • 飲み込みの異常
  • 喉の刺激
  • 病気や感染症

神経刺激

犬がしゃっくりをする原因となっているものには、神経による刺激が関係しています。

横隔膜が刺激されると極度な緊張によって強張り、人間と同様に、犬もしゃっくりを引き起こしてしまうのです。

また、不安や緊張などのストレス、疲労感などが関係していることもあるでしょう。

不安や緊張により呼吸が乱れるだけでなく、ストレスや疲労感を感じてしまうことで、交感神経が過剰に刺激されます。

交感神経が極度に活発化すると心拍数が上がり、血圧の上昇や筋肉の強張りも伴います。

このように交感神経が乱れることで、極度の緊張状態が原因になって、しゃっくりを引き起こしてしまうのです。

ただし犬のしゃっくりについては原因が明確ではなく、詳しいことが解明されていないため、他にも様々な要因が考えられます。

飲み込みの異常

犬がしゃっくりをする原因となっているものには、飲み込みの異常が関係しています。

飲み込みの異常には、以下のようなことが考えられます。

  • 早食い
  • ドライフード
  • フードの温度
  • 異物

早食い

犬のしゃっくりは、たいてい早食いが原因になっていることが多く見受けられます。

飼い主さんのなかには、よく噛まずに食事を飲み込む犬の姿を見ることも多いでしょう。

早食いは、いわゆる犬の習性です。

そのため、犬のしゃっくりが起きたとき、早食いが原因である可能性が一番多く報告されています。

早食いをする習慣のある犬であれば、毎回フードを与えるたびに、食事中や食後に必ずと言ってよいほど、しゃっくりを起こしてしまうことがありえるでしょう。

ドライフード

ドライフードも、しゃっくりを引き起こす原因になっていることが考えられます。

ドライフードが硬いことで、胃の対応が正常に機能せず、うまく消化できなかったときに、しゃっくりを引き起こしやすくなってしまうのです。

また、ドライフードは胃の中で水分を含むと、膨張します。

そのため、急速に膨張したドライフードによって胃が膨らむと、横隔膜に圧迫感を受けることがあり、その刺激が原因になることがあります。

フードの温度

冷たすぎても熱すぎても、しゃっくりが起きやすいため、フードの温度に注意してください。

温度による刺激を受けることで、食道や胃が収縮してしまうことが原因です。

その結果、横隔膜も連動して刺激を受けてしまい、痙攣することに起因して、しゃっくりを引き起こしやすくなります。

異物

前触れもなく急に犬のしゃっくりが起きたときは、異物を飲み込んだ可能性もあるでしょう。

喉の刺激

犬がしゃっくりをする原因となっているものには、喉の刺激が関係しています。

喉の刺激が関係している場合、以下のような状況が考えられます。

  • 喉に異物が詰まった場合(喉の刺激がしゃっくりの原因となることがあります)
  • 喉の炎症や喉の病気が原因(喉の痛みや違和感が原因で、しゃっくりが起きることがあります)

病気や感染症

しゃっくりを何度も繰り返すとき、長時間に渡って長引いているときは、病気や感染症が関係していることも考えられるでしょう。

飼い主さんから見ても、明らかに異常な状態だと判断できるしゃっくりの場合には、犬の健康状態を疑ってください。

以下のような病気を発症している可能性があります。

  • 肺炎
  • 喘息
  • 呼吸器疾患
  • 胃腸炎
  • 胃拡張
  • 胃捻転症候群
  • 消化器疾患
  • 肥満
  • 心臓疾患
  • 脳の病気
  • 脳梗塞
  • 脳腫瘍
  • 感染症

病気が引き金となっている場合、病気の発症する原因を、飼い主さんが特定することはできません。

獣医師の治療や施術が必要となるケースもあるため、しゃっくりが止まらず、犬の様子がおかしいときには、すみやかに動物病院へ連れて行きましょう。

異物を飲み込んだときは、催吐処置または摘出手術をしなければいけない可能性もありますので、ただちに動物病院へ急行してください。

気管に異物が入ることで、呼吸器が炎症を起こすだけでなく窒息する可能性があります。また異物を飲み込んだ場合は、腸閉塞を起こして亡くなる危険性もあるでしょう。

素人による安易な判断は危険です。

犬の様子が明らかに異常だと感じたときは、すみやかに獣医師に相談してください。

犬のしゃっくりを防ぐ方法

犬のしゃっくりを防ぐ方法としては、以下のような点に注意して、予防策を取る必要があります。

  • 排気活動を行う
  • 食事の管理
  • フードを見直す
  • フードの硬さを調整する
  • フードの温度を調整する
  • ストレスの軽減
  • 正しい姿勢の維持

排気活動を行う

予防策としては、排気活動を行うことが有効です。

以下の排気活動を実践することで、犬のしゃっくりを防ぐことができます。

  • みぞおちを掌全体で優しく静かに押す
  • お腹や喉を優しく撫でてあげる
  • 散歩をする
  • ボール遊びをする
  • フリスビーを投げる
  • 水遊びをする

ただし、食後すぐの激しい運動・遊びは、胃拡張・胃捻転症候群のリスクを上げるため、やめておきましょう。

異常なしゃっくりが続く場合には、病気が原因の可能性があります。

排気活動を行うだけでは不十分です。

病気を進行させないためにも、すみやかに動物病院へ連れて行きましょう。

食事の管理

予防策としては、食事の管理が重要です。

早食いを防ぐ

犬の早食いは、しゃっくりを引き起こす原因になることが多々あります。

勢いよく食べてしまうと、フードと一緒に酸素も大量に飲み込むことになり、空気を取り込んだ胃が極度に膨らみます。

フードと空気で胃が満たされると、過度に膨張して横隔膜が刺激されてしまうことがあり、しゃっくりを引き起こしやすくなるのです。

しかし早食いは犬の習性でもあります。

注意して直るものでもなく、しつけるだけで飼い主の指示に従わせることも難しいでしょう。

そのため、以下のような早食い防止になる対策をする必要があります。

  • 1回あたりの食事量を減らし、 1日に与える食事の回数を増やす
  • 早食い防止用の食器に替える
  • おやつ探しができる知育玩具を活用する

フードを見直す

犬のしゃっくりを防ぐためには、フードを見直すことが重要です。

犬がしゃっくりをしてしまうトラブルの1つに、フードが合っていないことが挙げられます。

体質に適していないフードを食べると、消化の段階でガスが発生します。

ガスが充満することで胃が膨張するため、それに呼応するかのように横隔膜を刺激されることが、しゃっくりの原因になるのです。

しゃっくりを予防するためにも、フードを見直してみましょう。

またライフステージによるフードの切り替え時には、犬の様子や体調に問題が発生していないか注意してください。

以前はなんともなかったのに、新しいフードに切り替えたとたん、しゃっくりを引き起こしてしまうことがあります。

この場合は、フードそのものが犬の体質に合っていない可能性が考えられます。

別メーカーのフードに切り替えてみるのも1つの手段ですが、可能であれば前もって獣医師に相談してみましょう。

フードの硬さを調整する

ドライフードも、しゃっくりが起きるトラブルになることがあります。

硬い食べ物は胃が対応しきれず、うまく消化できないことが原因となり、しゃっくりを引き起こしやすくなるのです。

犬のしゃっくりが多いときは、ドライフードの上にウェットフードをかけるなどの工夫をしてあげましょう。

フードの硬さを調整することは、犬が落ち着いて食べやすくなるだけでなく、犬の健康状態もよくなり、しゃっくりの予防効果にもつながります。

フードの温度を調整する

フードの温度が適していない場合は、犬の内臓を驚かせないためにも、適温になるよう調整することが必要です。

温度による刺激を受けると、食道や胃が収縮することで横隔膜も連動し、過度に緊張することで痙攣が生じ、しゃっくりが起きてしまうのです。

冷やしたミルクや温めたウェットフードを与えるときには、温度を調整して、しゃっくりを予防しましょう。

ストレスの軽減

ストレスの軽減は、犬のしゃっくりを予防する対策としては有効な手段です。

不安になったり緊張したりすると、犬の呼吸は乱れ、交感神経が過剰に強張ることにより、しゃっくりが起きることがあります。

そのため、犬の不安や緊張を取り除くことは、しゃっくりの予防策として効果的な手段です。

ストレスを感じるような環境は、しゃっくりを引き起こす原因になるだけでなく、要らぬ病気を誘発する原因にもなりかねません。

日頃から犬の健康状態や精神状態を観察し、生活環境の改善に気を配りましょう。

正しい姿勢の維持

犬のしゃっくりを予防する対策としては、正しい姿勢の維持が有効です。

フードを与えるときは、犬が首を少し下げた状態の姿勢を保つようにしてください。

食器の高さは、犬の体高から10cmほど低い位置が理想とされています。

高さの調整や傾斜の角度を調整できる、ペット用の食器台を導入するとよいでしょう。

首を曲げすぎないことで食べやすくなるだけでなく、早食いの防止に効果があります。

さらに喉の詰まりも防止し、胃の負担も軽減され、腰への負担も和らげることができます。

正しい姿勢を維持することは、しゃっくりの予防に効果的であり、犬の健康にも有効な手段です。

犬のしゃっくりの治療方法

犬のしゃっくりを治療するにあたり、以下3つの方法が考えられます。

  • 病院での診断と治療
  • 調整された食事療法
  • 薬物療法の利用

病院での診断と治療

横隔膜の刺激によるしゃっくりの場合は、時間が経過することで自然治癒できる可能性が高いでしょう。

しかし、犬がしゃっくりを何度も繰り返す場合や、しゃっくりが長引いている場合には、病気が原因の可能性があります。

犬の健康状態に異変を感じるときは、すみやかに動物病院で診察を受けることが重要です。

病気が原因のしゃっくりには、以下のようなものが考えられます。

  • 肺炎
  • 喘息
  • 呼吸器疾患
  • 胃腸炎
  • 胃拡張
  • 胃捻転症候群
  • 消化器疾患
  • 肥満
  • 心臓疾患
  • 脳の病気
  • 脳梗塞
  • 脳腫瘍
  • 感染症

なんらかの病気が疑われる場合には、しゃっくりを繰り返していないか、しゃっくりが長引いていないか、その他の症状(咳、イビキ、吐き気、嘔吐など)がないかを診断します。

それぞれの病気によって治療法は異なるため、動物病院を受診し、獣医師の意見を仰ぎ、検査の実施や薬の処方または外科手術などの指示に従ってください。

調整された食事療法

犬がしゃっくりをするときは、早食いが原因になっている場合や、フードが合っていない可能性があります。

犬のしゃっくりを予防するためにも、以下のような調整された食事療法が効果的です。

早食いを防ぐ

食事中や食後にしゃっくりが起きるときは、早食いが原因である可能性があります。

この場合は、早食いを防止できる食器に替えることが望ましいです。

おやつ探しができる知育玩具も早食い防止になります。

1回あたりの食事量を減らし、その代わり1日に与える食事の回数を増やすのも有効です。

フードを見直す

犬がしゃっくりを引き起こす原因の1つとして、フードが合っていないことが挙げられます。

例えば、新しいフードに切り替えたことがきっかけとなり、しゃっくりを引き起こすようになることがあるでしょう。

これは、犬の体質に合っていない原材料が、フードの中身に含まれていることが原因として考えられます。

そこで、ドライフードなどの外装に記載されている成分表などを確認して、別のメーカーや他のフードに切り替えましょう。

原因の特定が難しい場合は、動物病院を受診して獣医師に相談した上で、犬に合ったフードを見直してください。

フードの硬さを調整する

ドライフードの硬さが原因になって、しゃっくりを引き起こす傾向があります。

硬さを調整するには、ドライフードの上にウェットフードをかけて、同時に食べるように工夫するとよいでしょう。

フードの温度を調整する

フードの温度も、しゃっくりを引き起こす要因になります。

夏場の冷えた飲食物、冬場の熱い飲食物を与えるときは、しゃっくりを起こさないためにも、適した温度になるよう調整する配慮が必要です。

薬物療法の利用

犬のしゃっくりに対して、薬物療法の利用を有効とする場合は、病気が原因であるときに限られます。

病気が原因のときは、すみやかに動物病院を受診して治療を行いましょう。

例えば、喘息が原因の場合には、咳止め薬が投与されます。

胃捻転が原因の場合には、点滴や手術を行い、不整脈があればその治療も実施されます。

なお、犬のしゃっくりを緩和できる市販薬やサプリメントについては、明確な情報はありません。

しゃっくりの原因が病気の場合には、内容物の成分が引き金となって、万一にも不測の事態が生じる可能性もありえるでしょう。

市販薬やサプリメントは手軽ではありますが、犬のしゃっくりを解消するために利用することには適していません。

そのため、しゃっくりに有効とされる人間用の薬物療法に関する情報があったとしても、安易な判断で犬に使用しないでください。

薬物療法は専門家の分野であるため、必ず動物病院を受診し、獣医師による正しい判断に従いましょう。

犬のしゃっくりを止める方法

犬のしゃっくりを止める方法としては、以下の方法があります。

  • 空気の摂取を促す
  • 喉を刺激する方法
  • 落ち着かせる行動

空気の摂取を促す

犬のしゃっくりを止める方法として、空気の摂取を促すことが有効です。

例えば、以下のような行動をするとよいでしょう。

  • 窓を開けて外の空気を吸わせる
  • 庭に出して外の匂いを嗅がせる

喉を刺激する方法

犬のしゃっくりを止める方法として、喉を刺激する方法が有効です。

例えば、以下のような行動をするとよいでしょう。

  • 水を飲ませる
  • 飼い主さんの指を舐めさせる
  • 犬用のチュールを与える
  • 喉を優しく撫でる

落ち着かせる行動

犬のしゃっくりを止める方法として、飼い主さんが主導して、犬を落ち着かせる行動をとることが有効です。

例えば、以下のような行動をするとよいでしょう。

  • 犬の傍に座って静かに寄り添う
  • お腹や喉を優しく撫でる
  • みぞおちを掌全体で優しく静かに押す
  • お気に入りのおもちゃで遊ばせる
  • 散歩に出かけて気をそらす

しゃっくりが続く場合の対処方法

犬のしゃっくりが続く場合には、以下3点の対処方法があります。

  • 病院への相談
  • 食事や環境の見直し
  • 必要な検査の受診

病院への相談

犬のしゃっくりが続く場合は、ただちに動物病院へ連れて行きましょう。

犬のしゃっくりが止まらないときは、原因を特定して適切な処置をする必要があります。

獣医師に相談して、犬の健康状態を確認し、必要に応じて治療を受けることが重要です。

食事や環境の見直し

犬のしゃっくりが続く場合は、食事や環境の見直しをしましょう。

食事の見直し

食事を見直すときは、以下の点に注目することが重要です。

  • 1回あたりの食事量を減らし、 1日に与える食事の回数を増やす
  • 早食い防止用の食器に替える
  • おやつ探しができる知育玩具を活用する
  • 犬の体質に合っていないときは別のフードに切り替える
  • 獣医師に相談して犬に合ったフードを検討する
  • ウェットフードを混ぜるなどの対策でドライフードの硬さを調整する
  • 夏場に冷えた飲食物を与えるときは温度調整に配慮する
  • 冬場に熱い飲食物を与えるときも温度調整に配慮する

環境の見直し

環境を見直すときは、以下の点に注目することが重要です。

  • なるべく毎日散歩させて、ストレスを軽減する
  • 自由に好きな遊びができるよう、リラックスできる環境を提供する
  • 日常生活に安定感をもたらすため、具体的なルーティンを決める
  • 犬の不安を和らげるため、安心できる場所を与える
  • 犬の社交性を高めるため、定期的にドッグランへ連れて行く

必要な検査の受診

犬のしゃっくりが続く場合は、必ず動物病院へ急行し、必要な検査を受診してください。

犬のしゃっくりが止まらないときは、なんらかの病気が原因になっていることが考えられます。

放置しておけば、犬の健康に支障が出る可能性や、生命が脅かされる危険性もあるでしょう。

早期発見・早期治療のためにも、ただちに獣医師の指示を仰ぎ、原因や症状に応じた適切な検査を受けることが必要です。

犬のしゃっくりに関する注意点

犬のしゃっくりに関する注意点として、以下の3点に気をつけてください。

  • 適切な診断と治療の重要性
  • 犬の年齢としゃっくりの関連性
  • 理解とサポートの提供

適切な診断と治療の重要性

犬のしゃっくりに関する注意点として、適切な診断と治療の重要性を把握しておく必要があります。

まず前提条件として、しゃっくりは、横隔膜の痙攣や呼吸の乱れなどによって引き起こされることが一般的です。

通常は頻繁に起きるものではないため、しゃっくりが顕著に見られるときには、なんらかの病気が隠れているサインかもしれません。

しゃっくりを何度も繰り返すとき、しゃっくりが長引いているとき、その他の症状(咳、イビキ、吐き気、嘔吐など)が伴っている場合は、とくに要注意です。

すみやかに動物病院を受診して、獣医師に相談してください。

犬の健康状態や症状などを確認することで、しゃっくりの原因を特定して、適切な処置をする必要があります。

獣医師の指示に従って、必要となる検査や治療を受けることで、病気の早期発見・早期治療につながるでしょう。

犬の年齢としゃっくりの関連性

犬の年齢としゃっくりには、直接的な関連性があるかどうかは明らかになっていません。

ただしシニア犬の場合には、歯や歯肉が衰えていることが考えられます。

歯石が溜まっている場合や、歯肉炎などの痛みがある場合には、よく噛まずにフードを飲み込んでしまうことが多いです。

これは早食いと同様であり、消化不良が原因でガスが溜まりやすくなります。

不要なガスが溜まると胃が膨張し、さらに横隔膜が連動して刺激されるため、しゃっくりを引き起こしやすくなります。

しゃっくりの原因が病気である場合を除き、一般的なしゃっくりであれば健康上の問題はありません。

しかし、しゃっくりが長引くようであれば体力が削られてしまい、ただでさえ衰えがちな老犬には、体調に悪影響が出ることもあるでしょう。

シニア犬(高齢期) ~年齢の目安~
小型犬と超小型犬11歳以上
中型犬と大型犬8歳以上
超大型犬6歳以上

理解とサポートの提供

犬のしゃっくりに関する注意点として、理解とサポートの提供を把握しておく必要があります。

犬のしゃっくりへの理解

  • 横隔膜が刺激されることで起きる
  • 呼吸が乱れてしまうことで起きる
  • 不安や緊張が関係していることもある
  • ストレスや疲労感が関係していることもある
  • 早食いが原因の場合が多い
  • 硬いドライフードを消化しきれないことも原因になる
  • 冷たさや熱さなどの温度も要因になる
  • 異物を飲み込んだことが原因になることもある
  • 病気や感染症が原因になっていることもある

犬のしゃっくりを防ぐサポート

  • 1回あたりの食事量を減らし、 1日に与える食事の回数を増やす
  • 早食い防止用の食器に替える
  • おやつ探しができる知育玩具を活用する
  • 犬の体質に合っていないときは別のフードに切り替える
  • 獣医師に相談して犬に合ったフードを検討する
  • ウェットフードを混ぜるなどの対策でドライフードの硬さを調整する
  • 夏場に冷えた飲食物を与えるときは温度調整に配慮する
  • 冬場に熱い飲食物を与えるときも温度調整に配慮する
  • フードを与えるときは、犬が首を少し下げた状態の姿勢を保つ
  • 食器の高さは、犬の体高から10cmほど低い位置が理想的

犬のしゃっくりを止めるサポート

  • 窓を開けて外の空気を吸わせる
  • 庭に出して外の匂いを嗅がせる
  • 水を飲ませる
  • 飼い主さんの指を舐めさせる
  • 犬用のチュールを与える
  • 喉を優しく撫でる
  • 犬の傍に座って静かに寄り添う
  • お腹や喉を優しく撫でる
  • みぞおちを掌全体で優しく静かに押す
  • お気に入りのおもちゃで遊ばせる
  • 散歩に出かけて気をそらす

犬のしゃっくりに関するFAQ

犬のしゃっくりに関するFAQについて、以下の3点を紹介します。

詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

しゃっくりが起きる頻度

犬のしゃっくりが起きる頻度は、個体差や年齢、健康状態によって異なります。

早食いを常習とする犬であれば、食事のたびにしゃっくりをすることもありえるでしょう。

犬がしゃっくりをするときは、外の空気を吸わせる、水を飲ませる、静かに寄り添う、優しく撫でる、おもちゃで遊ばせる、散歩で気をそらす、などのサポートをしてください。

横隔膜の痙攣が原因であれば、一定時間が経過すると、いつのまにか自然に治っていることが多いです。

ただし、しゃっくりを頻繁に繰り返すときには、何らかの病気や体調不良が原因である可能性もあるため、獣医師に相談することをおすすめします。

しゃっくりが起きる時間帯

犬のしゃっくりが起きる時間帯は、個体差や年齢、健康状態によって異なります。

日中に起きる場合、睡眠中に起きる場合、食事中や食後に起きる場合など、特定の時間帯に限定されることはありません。

しゃっくりが起きる時間帯に関わらず、何度も繰り返すときや長引いているときは、原因を特定して適切な処置をする必要があります。

獣医師に相談して、犬の健康状態を確認し、必要に応じて治療を受けることが重要です。

しゃっくりが続く期間

犬のしゃっくりが続く期間は、個体差や年齢、健康状態によって異なります。

長時間に渡って持続的にしゃっくりを繰り返しているときは、横隔膜の痙攣が原因ではなく、健康状態が悪いことが考えられるでしょう。

フードが体質に合っていない場合や、なんらかの病気が要因になっている可能性もあります。

早期発見・早期治療のためにも、すみやかに動物病院を受診し、獣医師の指示に従ってください。

まとめ

この記事では、「犬がしゃっくりをする原因」をケース別に分け、徹底的に掘り下げ、さまざまな観点から詳しくまとめました。

犬のしゃっくりが気になるときは、「防ぐ方法・止める方法・対処方法」なども具体的に解説していますので、ぜひ参考にして犬をサポートしてあげましょう。

しゃっくりを何度も繰り返すとき、しゃっくりが持続的に長引いているときには、なんらかの病気が原因である可能性もあります。

病気が疑われるときは、早期発見・早期治療のためにも、すみやかに獣医師に相談することをおすすめします。

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