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- はじめに
- まずラグドールの性格や特徴は?
- ラグドールは一人暮らしでも飼える?飼えない?
- ラグドールの”飼い方”
- ラグドールのしつけ方は?
- ラグドールを飼う前に準備するもの
- ラグドールの価格相場
- ラグドールを飼う際の注意点
- まとめ
はじめに
ラグドールという猫種の名前は「ぬいぐるみ」に由来しています。その理由は抱っこが大好きで、抱かれることに抵抗しない様子がぬいぐるみのようであるからです。
そんな可愛さから、ラグドールを飼ってみたいと思う方も多いと思います。
ラグドールを飼ってみたい方は以下のようなことが気になりませんか?
「ラグドールはどのような性格かな?」
「一人暮らしの自分でもラグドールを飼うことはできる?」
「ラグドールを飼うために必要なものを知りたい!」
「ラグドールの購入費用の相場はどのくらい?」
など、ラグドールと暮らすうえで事前に知っておきたいことがあるのではないでしょうか。
この記事では、ラグドールを飼う前に知っておきたいことについてご紹介します。
ラグドールに興味がある方はぜひ読んでください。
まずラグドールの性格や特徴は?
一緒に暮らす猫の性格や特徴を事前に理解しておくことは、自分のライフスタイルへの影響を考えるうえでも大切だと思います。
ここでは、ラグドールの性格と特徴についてご紹介します。
性格
落ち着きがあり、のんびりした性格のため、激しく動いたり大きな声で鳴いたりすることが少ないです。
また、相手を寛大に受け入れる心の広さがあるため、他の猫や犬、人間の子供とも仲良く過ごせる個体が多いと言われています。
さらに、愛情があり飼い主の後を追い一緒に居たがります。そのような仕草から子犬のような猫と言われることがあるようです。従順なため、しつけがしやすい点もポイントです。
以上のようにラグドールは、比較的飼いやすい性格の個体が多いと言われています。
特徴
青い目と、骨太でしっかりした体が特徴的な大型猫です。成猫のオスの体重は9kgになる個体もいます。
アメリカが原産地の長毛種であり、被毛はなめらかで長毛種の中では短い方です。毛色は白がベースの淡い色合いで、部分的に濃い色が入るポイントのパターンが多いようです。ポイントの色はブルーやレッドなどがあり、それぞれブルーポイント、レッドポイントと呼ばれています。そのほかのパターンでは足の先に白色が入ったミテッドなどがあります。
成長はゆっくりであり、子猫から成猫まで成長するのに4年近くかかるようです。
ラグドールは一人暮らしでも飼える?飼えない?
ラグドールを飼ってみたいけど、一人暮らしなので飼えるかどうか心配という方もいると思います。結論から言うと、一人暮らしの方にも飼いやすい猫種と言えるでしょう。
ラグドールは基本的におとなしく、激しく動いたり大きな声で鳴いたりすることが少ない個体が多いです。また従順であり、しつけもしやすいため、一人でもケアを行うことができ飼育しやすい猫種だと思います。
ただし、抱っこが大好きで甘えん坊な性格のため、一緒に遊び十分なスキンシップを取ってあげる必要があります。孤独な時間が多いとストレスを溜めやすく、健康を害することもあります。
お仕事などの都合でお留守番の時間が長くなる場合は、帰宅後に十分遊んで甘えさせてあげましょう。また、ラグドールは多頭飼いにも向いているので、孤独感を与えないように同居の猫などを迎えるのも良いかもしれません。
ラグドールの”飼い方”
ここでは、ラグドールの飼育環境やメンタルケアの一部についてご紹介します。
ラグドールが健康的な生活を送るために必要なことなので、ぜひ実施してあげてください。
できるだけストレスの無い環境にしてあげる
自分の落ち着く居場所が確保できていない、トイレが汚れていて気持ちよく排泄できない、近所の騒音が気になるなど、さまざまな要因がラグドールにストレスを与えます。
特にお留守番などの孤独な時間が多いなど、飼い主に十分甘えられていないことにラグドールはストレスを感じやすい猫種です。
ラグドールがストレスを感じると、食欲がなく元気がなくなったり、いつも以上に体をなめたり掻いたりします。その結果、ストレスが皮膚のトラブルや脱毛につながる恐れがあります。
ラグドールの様子にストレスの兆候を感じたら、ストレスの要因を見つけて排除することが大切になります。大好きな抱っこをして癒してあげることも効果的です。
適度に運動できる環境にする
ラグドールはオスの成猫では9kgになる個体もいる大型の猫です。激しく動き回る猫種ではありませんが、体が大きいため飼育する室内はできるだけ広い部屋が理想的です。
ラグドールに限らず、猫には上下運動をさせる場所が必要です。上下運動と聞いてキャットタワーを思い浮かべる方が多いと思いますが、ほかの猫種と比べてラグドールは高い場所がそれほど好きではありません。キャットタワーを設置する場合は、高さが低めでラグドールの体重に耐えられるしっかりしたものを選ぶと良いでしょう。
1日に1回は遊びに付き合ってあげる
ラグドールは飼い主とのスキンシップを好む猫種です。飼い主と遊ぶことは大好きですが、激しい遊びよりは飼い主に抱っこされることを好みます。
逆に、孤独な環境にはストレスを感じやすく、健康にも影響があるため注意が必要です。
ラグドールの心身の健康のために1日に1回は遊びに付き合ってあげることが大切であり、スキンシップを取るようにしましょう。
また、毎日のスキンシップにより従順なラグドールとの信頼関係も深まり、飼いやすさも向上すると思います。
ラグドールのしつけ方は?
ラグドールは賢くて従順であり、猫の飼育がはじめての方にもしつけがしやすい猫種です。
ここでは、しつけとして「した方が良いこと」と「してはいけないこと」についてご紹介します。
した方が良いこと
しつけとして最初に必要となるのがトイレでの排泄です。ラグドールにトイレの場所を覚えてもらう必要があります。ラグドールは賢い猫種のため、トイレを覚えてもらうことは難しくないようです。
トイレでの排泄が成功したら、ご褒美におやつをあげるなどして褒めることが効果的です。また、トイレのほかに爪とぎの場所も同様の方法でしつけると良いでしょう。
トイレの大きさが体に合っていない場合は失敗したり、トイレが汚れている場合は違う場所で排泄してしまったりすることも考えられます。体の大きさに合ったトイレを用意し、トイレを清潔な状態に保つようにしましょう。
してはいけないこと
いたずらによりものを壊したりした時は、その場で叱る必要があります。時間がたってから叱ることはやめましょう。時間がたってから叱ってもラグドールには何が悪いのか理解できず、困惑させてしまうだけで効果はありません。
叱るときには、叩くなどの体罰を与えてはいけません。悪いことをしたとの理解ではなく、ラグドールに恐怖を与えるだけであり、飼い主との信頼関係が悪くなるだけです。
叱るときはいつもとは違った低い声で、冷静に言い聞かせましょう。
ラグドールを飼う前に準備するもの
ここでは、ラグドールを飼う前に準備しておきたいものをご紹介します。
家族として迎え入れた当日から必要となるものがありますので、余裕をもって準備しておきましょう。
日常用品ver
ゲージ
ラグドールの家庭内での居場所になるゲージが必要になります。
ラグドールの体のサイズを考慮した大きさのゲージを、落ち着ける場所に設置してあげましょう。中にトイレや水飲みを置けるものが良いです。
トイレ用品
トイレ本体と中に入れる猫砂が必要になります。ラグドールの体のサイズに合ったものを選びましょう。
また、トイレの掃除グッズも合わせて用意しておくと便利だと思います。
消臭剤
トイレに失敗したときに、排泄物の匂いを消臭するために使います。
特にトイレのしつけができるまでは失敗することも多いので必要です。
爪とぎ用品
猫にとって爪とぎは本能的な行動です。家具などで爪とぎをして傷つけないためにも爪とぎを用意して、その場所で爪とぎをするようにしつけます。
爪とぎの素材も複数あり、それぞれのメリットとデメリットを考慮して選ぶのが良いと思います。
食事ver
フード
子猫を迎える場合には、健康な成長のために成猫より高タンパク質で高カロリーのキャットフードを用意するのがおすすめです。子猫の消化器に負担にならないよう、1日の食事量を小分けに複数回(3回から5回)与えるのが良いとされています。
食器類
キャットフード用と水飲み用の食器を用意します。
キャットフード用の食器は、床に置いた時に食べやすい高さのあるものを選ぶことで、吐き戻しが起こりにくくなるのでおすすめです。
体のケアver
ブラシとコーム
ブラッシングとコーミングは長毛種のラグドールにとって大切なケアのひとつです。
被毛の長さに適切なブラシとコームを用意し、こまめなブラッシングとコーミングをしてあげましょう。
シャンプー、爪切り、肉球クリーム
これらは必ずしも飼う前に準備する必要はありませんが、体のケアに必要となる物です。
迎えたラグドールの様子を見ながら、飼い猫に合うものをそろえても良いでしょう。
その他
おもちゃ
おもちゃで遊ぶことで、ラグドールの運動不足やストレスの解消になります。また、遊んでいるうちに飼い主との心の距離が近くなります。
おもちゃは壊れにくい安全性の高い猫用のものを選びましょう。色々な種類のおもちゃを用意することで、飼い猫のおもちゃの好みを知ることができると思います。
キャリーバッグ
動物病院へ連れて行く時など、外出時に必要となります。
素材や形状もさまざまですが、ラグドールの体のサイズを考慮して選びましょう。
首輪
室内で飼育する場合でも、思いもよらずラグドールが屋外に出て迷子になる可能性があります。迷子になってしまった場合でも飼い主が分るように迷子札を着けた首輪をしていると安心です。首輪はラグドールの負担にならないようなものを選びましょう。
ラグドールの価格相場
ラグドールの購入価格には広い幅があり、10万円から70万円くらいです。
これらの価格の違いは、おもに以下のような要因が影響しています。
- 購入先(ペットショップかブリーダーなのか)
- 血統のレベル(親がショーのチャンピオンの場合は高額になる)
- 個体の特徴(人気のある毛色の方が高額になる)
一般的にラグドールのブリーダーから購入した方が、仲介者が入るペットショップより安く購入できます。ただし、ペットショップで購入した場合にはブリーダーにはないアフターサービスを利用できるなどのメリットがあります。購入後の飼育費用も含めて総合的に判断することも、購入先の判断材料になるのではないでしょうか。
ラグドールは人気のある猫種のため、扱っているペットショップやブリーダーの数も多くあります。そのため、予算に合ったお気に入りのラグドールを比較的探しやすいです。
ラグドールを飼う際の注意点
はじめて猫を飼う方にも飼いやすいラグドールですが、食べ物の与え方や日常のケア、お留守番などについて、いくつか注意しなければいけないことがあります。
ここでは、ラグドールを飼う際の注意点についてご紹介します。
食べ物を与えすぎないこと
食べ物の与えすぎによる肥満は、糖尿病や脂肪肝などの病気の原因になります。ラグドールが健康に過ごすためにも、フードやおやつの与え方に注意が必要です。
大型の猫であり、子猫のうちは健康な成長のため高タンパク質で高カロリーのキャットフードが必要なラグドールですが、体重の管理は必要です。
フードの与えすぎは肥満につながるため、フードの袋に記載された食事量を守って与えるようにしましょう。また、成猫になり成長が終わったら、成猫用の低カロリーフードに変えることも大切です。
よろこぶ姿が可愛くてあげやすい猫用おやつも、しつけのご褒美にするなど与え方を工夫すると良いと思います。
定期的にブラッシングなどをケアをしてあげる
長毛種のラグドールには、定期的なブラッシングやコーミングが必要です。できれば毎日1回は行うようにしましょう。ラグドールはもつれにくい毛質なので、ブラシやコームが入りやすくお手入れがしやすいです。
ブラッシングやコーミングをすることで、毛玉の生成を防いで綺麗な毛並みを維持できます。また、定期的に行うことで抜け毛を防ぎ、飲み込んでしまった毛が原因で起こる毛球症という病気の予防にもなります。
季節に応じて毛が生え変わる換毛期には、ブラッシングやコーミングと合わせてシャンプーをしてあげるのも良いと思います。
家を空けるときに配慮する
家を空け、ラグドールにお留守番をさせるときにはいくつか配慮する点があります。
長毛種であるラグドールは暑さに弱いため、熱中症にならないように注意が必要です。エアコンなどを使い、お留守番場所の温度と湿度を適切に管理しましょう。
また、誤飲や誤食を防いだり、高い場所から降りてケガをしたりしないように、お留守番中の行動範囲を制限するなどの工夫も必要です。
ラグドールは孤独な時間が多いとストレスを溜めやすいので、帰宅後に十分遊んで甘えさせることでストレスを解消してあげましょう。
まとめ
この記事では、ラグドールの飼い方を中心に以下の内容についてご紹介しました。
- ラグドールの性格や特徴
- ラグドールは一人暮らしでも飼えるのか?
- ラグドールの飼い方
- ラグドールのしつけ方
- ラグドールを飼う前に準備するもの
- ラグドールの価格相場
- ラグドールを飼う際の注意点
ラグドールと暮らすうえで事前に知っておきたいことをお伝えできたと思います。
適切な飼い方でラグドールと素敵な暮らしが送れることを切に願っています。