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はじめに
子猫を迎えるときは、今後の生活を考えてワクワクして楽しみなはずです。
しかし、猫を迎えた後にどのように対応すべきか迷う方も多いと思います。
猫を迎えた後の対応を誤ると、猫にストレスを与えることにもつながってしまうのです。
この記事では、猫を迎えた後の対応を紹介します。
飼い初めから1週間目までの流れをそれぞれ分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
子猫を家に連れてくるまで
まず、子猫を預かって家に連れてくるまでに注意すべきポイントを紹介します。
- できれば午前中に引き取る
- 引き取り先で確認すること
- 子猫の連れ帰り方
- 猫が落ち着けるよう生活スペースを整えてあげておく
それぞれのポイントを詳しく紹介しているので、実際に猫を迎えた際にポイントを押さえて猫を家に連れて行きましょう。
できれば午前中に引き取る
1つ目に、猫を家に連れてくる際は、できれば午前中に引き取るのが重要です。
猫は新しい環境に慣れるのに時間がかかるので、急に体調を崩す場合もあります。
猫を午後や夜遅い時間に引き取ると動物病院に連れていけないのです。
そのため、猫を午前中に引き取って緊急の事態に対応できるようにしましょう。
また、当日は時間に余裕を持って引き取るために、休みを取っておくと良いです。
引き取り先で確認すること
次に、猫の引き取り先で猫の情報を確認するのも、子猫を家に連れてくるまでに必要な対応です。
猫との引き取り先では下記の内容を確認しましょう。
- 与えていたフードの種類・量・回数・時間
- 使用していたトイレの形状・猫砂
- 使用していた毛布・おもちゃ
そして、確認した情報を元に引き取り先と少しでも同じ環境を作り、猫のストレスを軽減してください。
まず、猫は新しい家に迎えられて環境の変化が大きいので、食事の変化をなるべく減らすのが重要です。
引き取り先でのフードの種類・量・回数・時間を揃えると、猫の緊張やストレスを減らせます。
お迎え当日から1週間は与え方を同じにし、食事習慣を変えたい場合は1週間後に徐々に与え方や量を変えてください。
次に、フルオープン・ハーフカバー・フルカバーなどトイレの形状には種類がありますが、引き取り先のトイレと同じ形状にしましょう。
猫は元々トイレを覚えるのが早いですが、トイレの形状が同じだとすぐにトイレだとわかって粗相が少なくなります。
また、引き取り先に使用していた猫砂を受け取れるかも確認してください。
猫は自分のにおいがするものがあると安心でき、環境の変化に対するストレスを軽減できます。
同様に、安心できる環境を作るために使用している毛布やおもちゃがあると良いです。
子猫の連れ帰り方
3つ目に、子猫を家に連れていくときは、連れ帰り方にも注意しましょう。
具体的には、自家用車や電車・バスはどれでも大丈夫ですが、キャリーで連れ帰るのが重要です。
キャリーの中だと猫は安心できるスペースが確保されているので、ある程度ストレスを軽くできます。
猫はストレスでお漏らしする場合もあるので、ペットシーツを敷いておくと良いでしょう。
また、猫は移動時間が少ない方が、ストレスはかかりません。
そのため、当日の買い物を減らすために飼育に必要なアイテムは前日までに揃えておいてください。
猫が落ち着けるよう生活スペースを整えてあげておく
最後に、子猫が落ち着けるよう生活スペースを整えてあげておくのも重要なポイントです。
例えば、安心して眠れる寝床や静かに用をたせるトイレなどを整えておくと、子猫は新しい家に着いてからすぐにリラックスしたり落ち着いたりできます。
また、猫が快適に過ごせるように、飼う前から他にも下記の猫用品を準備しておくのが大切です。
- トイレ・猫砂
- キャットフード
- 食器
- キャットサークル
- 爪研ぎ
- キャリー
- 歯ブラシ・爪切り・ブラシ
さらに、家族と話し合い、猫が落ち着ける接し方を理解しましょう。
猫に必要な事前準備をもっと詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
家に迎え入れた後の対応
次に、猫を迎え入れた後の対応を紹介します。
- まずはケージに入れてあげる
- 様子を見る
- ごはんをあげて仲良くなる
それぞれ迎え入れた後のポイントを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まずはケージに入れてあげる
まず、家に猫を迎え入れた後にケージに入れてあげましょう。
猫を家に迎え入れた際は、まだ新しい家に警戒心を持っています。
そのため、すぐに家で放してしまってはいけません。
ケージの中で過ごさせて、徐々に新しい環境に慣れてもらうのです。
初めに、キャリーごとケージの中に入れてキャリーの入口を開けて出てきてもらいます。
安心できる場所と認識してもらうために、ケージの中に少量の餌を置くのがおすすめです。
さらに、トイレや猫砂・水・以前から使用している毛布やおもちゃを準備しておくと、猫は落ち着いて時間を過ごせます。
そして、ケージから出てきたら、家の環境に慣れてもらいましょう。
ケージをおく場所は、風通しがよく直射日光の当たらない静かな場所が良いです。
猫は景色を眺めるのが好きなので、窓際もいいのではと考えるかもしれませんが、音の影響や脱走する可能性を高めてしまうのでおすすめしません。
また、子猫はちょっとした物音に過度に反応するので、ケージを半分布で覆って静かな環境を作るのも効果的です。
様子を見る
次に、家に猫を迎え入れた後は、様子を見てあげましょう。
新しい環境で水を飲めているか、トイレができているか少しの間確認するのが重要です。
ただ、猫が可愛いからといってずっと猫の様子を観察してはいけません。
猫は人間の視線をストレスに感じますし、視線が合うと威嚇やケンカのサインになってしまうのです。
子猫と目線を合わせず、時折猫を観察してケージで生活できているか確認できると良いでしょう。
ごはんをあげて仲良くなる
最後に、ご飯をあげて仲良くなるのも家に猫を迎え入れた後にすべき対応です。
飼い主が子猫にご飯をあげると、子猫は餌をくれる人と認識するので、子猫との信頼関係を深められます。
ごはんをあげる際は、引き取り先から聞いたフードの種類・量・時間を合わせて子猫にエサを与えましょう。
このときも、食べている姿をみたい気持ちはわかりますが、猫にストレスを与えないように遠くでたまに見守ってあげるのが良いです。
また、子猫は新しい環境のストレスから食事を残すことも少なくありません。
状況に応じてドライフードにウェットフードを混ぜて、猫が食べやすいように工夫しましょう。
お迎えの翌日~1週間の過ごし方
次に、猫を家に迎えた翌日から1週間の過ごし方を紹介します。
- 部屋を探索させてみる
- 一緒に遊んでみる
- 室温管理を徹底する
- 夜鳴きには応じない
- ワクチン接種は行う
- 出来るだけ家に人は呼ばない
部屋を探索させてみる
初めに、お迎えの翌日から1週間は、部屋を探索させてみましょう。
猫は警戒心の強い動物なので、お迎えの翌日にケージを開けても出てこない場合や、自ら出てくる場合もあります。
トイレやごはんなど普段の生活に慣れてきたときがケージから出す目安のタイミングですので、ケージを開けて猫が出てくるなら探検させてみてください。
猫は部屋を探検することで、自分の縄張りや縄張りの中にいる人の存在を認識します。
猫が部屋を探検する際は、猫がケガしたり誤飲したりしないよう、室内の環境を整えておくことが重要です。
例えば、ビニール袋やリボンは猫の首に絡まってしまう可能性があるので注意してください。
また、猫が電気コードで遊ぼうとすると感電の恐れがあるので、コードカバーをつけたり家具の後ろにコードを隠したりするのが大切です。
人間の食べ物も注意が必要であり、猫が食べると消化できない場合もあるので、誤飲しないよう手の届かない場所においてください。
さらに、アクセサリー類も猫のおもちゃになる可能性が高いので、猫がとれない場所にしまいましょう。
最後に、ユリやスズラン・シクラメン・ポトスなど植物によっては、猫に有害な物質を含んでいる場合もあるので、猫が出入りしない場所におくのが非常に重要です。
一緒に遊んでみる
2つ目に、一緒に遊んでみるのも猫を迎えて1週間までの過ごし方です。
猫はまだ飼い主に対して警戒心を持っている場合があります。
しかし、猫は飼い主と一緒に遊ぶと楽しい時間を共有でき、仲良くなれて信頼関係を深められるのです。
また、遊ぶ時間は猫のストレスを解消できるので、環境の変化でストレスを感じている場合でもストレスを軽くできます。
さらに、遊ぶ時間で猫は運動不足を解消できるため、猫の健康を維持するのにも役立ちます。
そのため、お迎えの日から1週間経過する前に、猫と遊ぶ時間を10分〜15分とるのがおすすめです。
慣れてきたら遊ぶ回数を増やして1日2回ほどの時間を取りましょう。
猫と遊ぶ際は、おもちゃなどを使って上下左右に動かして猫に運動をさせましょう。
そして、猫の狩猟本能を満たすために最後は捕まえさせるのが重要です。
また、おもちゃの種類やキャットタワーを用意して、猫が飽きない環境を作りましょう。
室温管理を徹底する
3つ目に、お迎えから1週間以内の子猫は、室温管理を徹底しましょう。
子猫は成猫よりうまく体温を調整できません。
また免疫力も弱いので、体調を崩しやすいのです。
猫は、温度は20〜28℃前後、湿度は50〜60%くらいが一般的に適していると言われています。
そして、子猫の適温は25℃と言われているので、さらに注意深く室温管理を徹底する必要があるのです。
暑い時は冷房や扇風機、寒い時はヒーターなどを使用して、室温を管理しましょう。
ただし、エアコンの風が当たりすぎたり、ヒーターでやけどしたりする可能性があるので、
猫が過ごす空間で危険性がないかチェックしてください。
また、定期的に換気して綺麗な空気を取り込むのも重要です。
夜鳴きは応じない
4つ目に、夜鳴きに応じないのも、猫と過ごす際に注意すべきポイントです。
猫は母猫と離れた寂しさや、環境の変化の不安から夜に鳴く場合がありますが、応じてはいけません。
夜鳴きに構ってしまうと、猫は夜でも遊んでもらえると認識します。
そして、頻繁に夜鳴きするようになり、猫の活動が昼夜逆転になってしまう可能性があるのです。
猫は元々採食や生殖の活動を明け方や夕方に行う薄明薄暮性の性質を持っており、夜活動するのに適しています。
構ってあげたい気持ちもわかりますが、今後の猫との生活リズムを考えた上で、構うのはやめましょう。
ワクチン接種を行う
5つ目に、子猫を迎えてからワクチン接種を行いましょう。
子猫を迎える際は、引き取り先でワクチン接種や寄生虫検査の実施有無を必ず確認してください。
その上で、猫がワクチンを接種していない場合は、生後2ヶ月以降に1回、さらに1ヶ月後に1回動物病院でワクチンの接種が必要です。
猫のワクチンは様々な種類があり、猫ウイルス性鼻気管炎や猫白血病などを予防するために行われます。
猫のワクチン接種の費用は、1回4,000〜6,000円ほどです。
ワクチン接種を受ける際は、猫が健康でなければ行ってはいけません。
そのため、ワクチン接種当日は、食欲があるか、下痢・嘔吐の症状が出ていないかチェックが必要です。
また、ワクチン接種後はたまにアレルギーによる副反応が出る場合もあるので、注意してください。
ワクチンを接種した後は、ワクチン証明書も忘れずに受け取りましょう。
ワクチン証明書は、動物病院やペットホテルで使用する場合があります。
さらに、猫の寄生虫検査の有無も引き取り先で確認しておきましょう。
猫が寄生虫に感染したままだと、食欲低下・下痢・嘔吐などの症状が出てしまいます。
猫の寄生虫検査は、1回500円〜1000円程度です。
お迎えする猫が検査していない場合は、必ず動物病院で検査してもらいましょう。
出来るだけ家に人は呼ばない
最後に、出来るだけ家に人は呼ばないのも、お迎えしたばかりの猫と過ごす際に気をつけたいポイントです。
猫は警戒心の強い動物であり、初めての人が苦手な傾向にあります。
そのため、新しく猫を迎えた際は新しい環境や人に慣れるのに時間がかかるのです。
その上で、まだ慣れていない状況で家に人を呼ぶと、猫に余計なストレスがかかってしまいます。
友人などに猫を会わせたい気持ちもわかりますが、猫の負担をかけないためにも、時間が経ってから家族以外の人に猫を合わせましょう。
どうしても人を呼ぶ必要が出てきた場合は、猫を別の部屋に連れて行き、別の空間で過ごさせるのが良いです。
また、大きな音を立てて猫を驚かせるのではなく、静かに時間を過ごして猫の負担を減らしましょう。
まとめ
猫を迎える際は、猫が急に体調不良になる場合を想定して、午前中に引き取りましょう。
そして、猫の引き取り先では、下記の情報を確認してください。
- 与えていたフードの種類・量・回数・時間
- 使用していたトイレの形状・猫砂
- 使用していた毛布・おもちゃ
確認した情報を元に、初めは猫に負担がかからないよう、引き取り先と同じような環境を用意するのが重要です。
食器やキャリーなど必要なものがあれば、事前に準備しておきましょう。
次に、実際に猫を迎えた後は、猫に新しい環境に慣れてもらうために、ケージに入れてあげる必要があります。
定期的に様子をみて、トイレや水飲みができているか確認してください。
このタイミングでご飯をあげて仲良くなるのがおすすめです。
お迎えの翌日以降は、下記の対応で新しい生活に慣らしていきます。
- 部屋を探索させてみる
- 一緒に遊んでみる
- 室温管理を徹底する
- 夜鳴きには応じない
- ワクチン接種は行う
- 出来るだけ家に人は呼ばない
猫にストレスがなるべくかからないように迎え入れて、猫と楽しい生活を過ごしましょう。