ミヌエットはどうやって飼うのが正解なの?事前に準備するものも合わせてご紹介

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はじめに

ミヌエットは、1996年に誕生した新しい品種です。

そのため、これまであまり知られていませんでしたが、近年では有名芸能人が飼っていることを公表したことなどで人気が高まってきている猫種です。

とはいえ、まだ希少な存在のため、ここではミヌエットの歴史について紹介します。

アメリカで、マンチカンとペルシャの交配によって生まれた子猫を、ヒマラヤンなどのペルシャの遺伝子をもつ猫種とかけ合わせて誕生しました。

脚の短いマンチカンから派生しているため、当初は脚が短いことで知られていたフランスの英雄にちなみ「ナポレオン」という名前でした。

しかし、英雄の名前を猫に与えたこと、しかも脚が短い特徴を揶揄して付いた名前が「英雄に対して不敬である」とフランスから指摘があり2015年に品種名をミヌエットに改名しています。

ミヌエットとは、「17世紀〜18世紀に流行した舞踏」という意味です。

人気が出てまだ日の浅い猫ですが、当記事ではこれからミヌエットを飼ってみたいと考えている方のために、ミヌエットの特徴や飼い方、飼うために必要なものなどくわしく解説いたします。

まずミヌエットの性格や特徴は?

ミヌエット1

まずはミヌエットの性格や特徴について紹介します。

性格

ミヌエットの性格は、ペルシャ猫とマンチカンの性格を引き継いでいます。

ペルシャ猫の穏やかさや、甘えん坊でのんびりとした面がありつつ、マンチカンの好奇心旺盛さと人懐こさを両方持ちあわせています。

社交的で、警戒心もあまり強くないため、新しい家族として迎えても、人にも他のペットにも友好的でとても飼いやすい猫種です。

とはいえ、マイペースな一面もあるため、あまりしつこくされると、嫌がって近づかなくなることもあるので、注意が必要です。

ミヌエットは性格が穏やかでありながら、活発で社交的な面も併せ持っているため、飼っていても楽しく、とても飼いやすい猫といえるでしょう。

特徴

ミヌエットは、性格同様に身体的な特徴もペルシャ猫とマンチカンから受け継いでいる部分が多くあります。

まず体つきですが、短い脚でがっしりとした体格をしています。

これはマンチカンの特徴を強く引き継いでおり、成猫になるとオスは3〜4kg、メスは2kg〜3.5kgほどに成長します。

体重だけでみると、小柄な部類に入りますが、短い脚で筋肉質ながっしりとした体型は力強さを感じさせます。

活発な性格のため、運動好きで特に子猫の頃は家の中を走り回ったり、飛んだり跳ねたりすることが多いので、ケガをしないよう注意しましょう。

大人になっても多少落ち着きはするものの、活発な性格は変わらないので、家の中でしっかり運動ができる環境作りが必要となります。

ミヌエットの被毛はふわふわな毛質で、ペルシャ猫の特徴を受け継いでいます。

さわり心地も良く、いつまで撫でていても飽きないほど気持ちのよい毛質です。

ミヌエットには短毛と長毛の2種類が存在しますが、どちらもオーバーコートとアンダーコートのダブルコートになっています。

やわらかい被毛で、さわり心地はよいですが、ダブルコートのため抜け毛が多いのが難点です。

毛色はレッド、ブラウン、シルバー、クリーム、ホワイトなどさまざまな色が認められています。

ほかにも、2色のバイカラーや、3色の三毛猫など同じ模様の子はいないといわれるほどたくさんの種類があり、それぞれの個性を楽しむことができます。

ミヌエットは一人暮らしでも飼える?飼えない?

ミヌエット2

ミヌエットは、一人暮らしでも適切にお世話ができれば飼うことは十分に可能です。

一般的な猫同様に、飼い主が留守中でも快適に過ごせるよう季節に応じて快適な温度に部屋を保つことや、トイレのしつけを子猫のうちに済ませておいて粗相をしないようにしておけば、安心して留守番をさせることができます。

前述しましたが、ミヌエットはとても運動が好きな猫なので、可能ならばキャットタワーのように高さを利用して遊べる環境を用意してあげることができれば、さらにミヌエットにとって暮らしやすくなるでしょう。

ミヌエットは社交的な猫種なので、長時間にわたって留守番をさせるようなら、その分帰宅したら十分に遊んであげましょう。

一緒に遊ぶことによって、留守番によるストレスを軽減できますし、ミヌエットにとっても、留守番に慣れれば、それが1日のリズムになりますから飼い主にとっても、安心して家を空けることができます。

一人暮らしでミヌエットを飼う中で、大変な点をあげるとすれば、健康管理や被毛の手入れなどすべて1人でする必要がある点です。

日々の変化もすべて飼い主1人で見ておかなければならないため、その点は1人で飼うために覚悟しておかなければなりません。

以上の点をクリアできれば、一人暮らしでも問題なくミヌエットを飼うことができます。

ミヌエットの”飼い方”

ミヌエット3

社交的で比較的飼いやすいとされているミヌエットですが、家族として迎え入れる際に、ミヌエットにとってストレスのかからない環境が必要です。

ここではミヌエットが幸せに暮らすための飼い方のポイントをご紹介します。

できるだけストレスのない環境にしてあげる

子猫のころはずっと走り回って活発なミヌエットですが、成猫になると運動するとき以外は静かに落ち着いて過ごすことも増えます。

そのときに、ミヌエットが落ち着いて過ごせる場所を用意してあげましょう。

毎日過ごすうちに、定位置をみつけて、その場所で好んで過ごすようになったら、クッションなどを用意してリラックスできる環境にしてあげると、ストレスなく過ごせます。

人間でもそうですが、家の中で自分がゆっくりと過ごせる落ち着いた場所の確保は、猫にとっても大切なことです。

また、ミヌエットは暑さに強くありません。

そのため、夏は可能な限りクーラーをつけて部屋を快適な温度にしておかなければなりません。

強い日差しも好ましくないためカーテンなどで日差しを調節してください。

被毛がダブルコートのため、暑さによる熱中症にもなりやすいので注意が必要です。

冬もあまり部屋が寒くなりすぎないように、暖房などで部屋を温めますが、あまり温度を上げ過ぎるとミヌエットにとってかえって暑くなってしまいますので、様子を見ながら調整してあげるとよいでしょう。

適度に運動できる環境にする

ミヌエットは好奇心旺盛で運動好きな猫です。

そのため、家の中でも運動ができる環境が必要です。

キャットタワーなどを用意するのがおすすめですが、運動神経がよいとはいえ脚の短い猫なので、あまり高さは必要なく、低めのキャットタワーを用意してあげればよいでしょう。

ほかにも猫じゃらしなどを使用した運動も好きなので、積極的に活用してください。

1日に1回は遊びに付き合ってあげる

甘えん坊な一面も持っているミヌエットは飼い主と遊ぶことが大好きです。

もし忙しくても、できれば1日に1回は遊びに付き合ってあげてください。

長い時間は必要ありませんので、きちんとコミュニケーションを取ることを心がけてください。

ミヌエットと遊ぶうえで1点注意してほしいことがあります。

それはあまりしつこくかまい過ぎないことです。

甘えん坊で遊び好きなミヌエットですが、同時にマイペースな一面もあります。

そのため、絶えず構っていると逆にミヌエットにとってストレスになってしまいます。

1日に1回は飼い主と遊びつつ、あまりしつこく構われずマイペースに暮らすことこそ、ミヌエットにとって心地よい空間なのです。

ミヌエットのしつけ方は?

ミヌエット4

ミヌエットが社交的で飼いやすい猫だということはおわかりいただけたでしょう。

しかし、どんなに賢い猫でもしつけをしなければ、飼い主にとっても猫にとっても心地よく暮らすことはできません。

ここからはミヌエットを飼うにあたってしつけておいた方がよい事、してはいけないことを紹介します。

した方がよいこと

猫のしつけで大切なものは2つ「トイレ」と「爪とぎ」です。

この2つをきちんとしつけておかないと、家の中が排泄物だらけになってしまったり、爪とぎによる傷だらけになってしまいます。

猫は起床後や食後にトイレに行く習性がありますので、子猫のうちにそのタイミングで、トイレに連れていく訓練をしてください。

仮に失敗しても叱るのではなく、根気強く訓練すれば排泄場所を覚えてくれるようになります。

爪とぎに関しても同様に、子猫のうちから爪とぎをするしぐさを見せたら、爪とぎの場所に連れていき、決まった場所を教えてあげてください。

ミヌエットは、いわゆる猫によくある頑固さが少ない猫種なので、根気よく続けていけば素直に覚えてくれるでしょう。

してはいけないこと

次にミヌエットをしつける際に、してはいけないことを紹介します。

ミヌエットはとても素直に飼い主の言うことを聞く猫なので、粗相をしたからといって強く叱るのはやめましょう。

また、何度も無理やり続けるのもかえって逆効果です。

特に子猫のうちはどうしても失敗してしまうものです。

その際に、強い口調で何度もできるまでしつけをしようとすれば、猫にとって怖い記憶が残り、トイレや爪とぎの場所自体に近づかなくなってしまうかもしれません。

元々、ミヌエットはマイペースなところがあるので、ゆっくりと時間をかけてしつけをするようにしてください。

ミヌエットを飼う前に準備するもの

ミヌエット5

ミヌエットを迎える際に準備しておきたいものを用途ごとにご紹介します。

日常用品

まずはケージを用意しましょう。

留守番や寝床として必要となります。

猫によっては成猫になるとケージを使用しなくなる子もいますが、ミヌエットはマイペースな猫のためケージで自分の時間を過ごすようならばそのまま残してあげてください。

次にトイレです。

トイレもノーマルなものから衛生的な2段式のものまであります。

また、猫砂もいろいろな種類があるので、好みを確認して選んであげてください。

ほかにも病院やお出かけなどのためにキャリーバッグも必要となります。

食事用品

食事をしたり水を飲むための食器も用意しましょう。

子猫のうちは食べやすさを考えて低めの食器を選んでください。

成猫になったらあまり首を曲げて食べなくても済むように適切な高さの食器を選ぶようにしましょう。

ミヌエットの場合は、元々背も高くなりませんので低めの食器がそのまま使用できるのであればそのまま使用しても構いません。

体のケア用品

ミヌエットは抜け毛も多く、ブラッシングが欠かせません。

スムーズにブラッシングするためにも、ブラシやコームなどには子猫のうちに慣れさせておきましょう。

ミヌエットの場合、長毛、短毛によって使用するブラシが変わってきます。

長毛にはスリッカーブラシを、短毛ならラバーブラシなどと使い分けてケアしてあげてください。

その他

スペースがあればぜひ用意してあげてほしいのがキャットタワーです。

家の中にいて運動不足でストレスを溜めないためにも、室内で昇り降りができるキャットタワーはできれば設置したいところです。

ミヌエットは手足が短いため、高さのあるキャットタワーは必要ありません。

大きなサイズのものでなくても構いませんので、運動不足解消のためにキャットタワーを用意してあげてください。

ミヌエットの価格相場

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ミヌエットを購入する際に気になるのが価格です。

ミヌエットの価格相場は約25万円です。

オスとメスでも違いはあり、メスの方が多少高くなる傾向があります。

また、色によっても価格は違い、シルバーなどの数の少ないカラーは相場よりも高くなることが多いです。

ミヌエットを飼う際の注意点

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実際にミヌエットを飼い始めたらどのような点に注意すればよいのでしょうか。

食べ物を与えすぎないこと

筋肉質でがっしりとした体型のミヌエットは太りやすい体質です。

そのため、食事を与え過ぎるとすぐに体重が増えてしまいます。

健康面で考えても肥満は心臓に負担がかかったり、糖尿病になってしまい寿命を縮めてしまう可能性があります。

そうならないためにも、猫用の総合食を適量与えるようにして、人間の食べ物などを与えないように気をつけてください。

定期的にブラッシングなどをケアをしてあげる

ミヌエットの被毛はフワフワでやわらかくボリュームもあるので、定期的にブラッシングが必要です。

ブラッシングをしないと、グルーミングの際に被毛が舌に絡まり、そのまま飲み込んでしまい体内に毛玉を溜めこんでしまいます。

その結果、「毛玉症」を引き起こしてしまい、嘔吐などの症状が出る場合があります。

毛玉症を防ぐためにも、できれば毎日のブラッシングで抜け毛対策をしておくことが大切です。

そのためにも定期的なブラッシングによるケアは欠かせません。

家を空けるときに配慮する

家を空けて留守番をさせるときは、できるだけ快適な環境を家の中に作り出してあげましょう。

夏冬の温度調整はもちろんですが、清潔なトイレ、運動用のキャットタワーなどを用意してあげることが望ましいです。

マイペースで1人の時間が好きなミヌエットでも、ずっと留守番をしていることは多少のストレスにはなっているはずです。

帰宅したら少しの時間でも構いませんので、ミヌエットと遊んであげる時間を作ってあげてください。

まとめ

ミヌエットの特徴や飼い方について紹介いたしました。

まだあまり知られていない猫ですが、比較的素直な子が多く、その愛くるしい姿で徐々に人気が高まっているのがおわかりいただけたのではないでしょうか。

性格も良く、それほど大きくないため、初めて猫を飼うことを考えている方にもミヌエットはおすすめの猫です。

これからミヌエットを飼ってみたい方、今までよりもさらに興味が湧いた方にとって当記事が参考になれば幸いです。

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